とらなのVRMMO ~魔法はゲームの中だけなの~ 作:戯言紳士
今更ですが、タイトルに付いている日付は物語内での日付です。
次にカッコの使い分けは以下の様にします。
「」会話、台詞。
『』運営関連のインフォ。
《》レベルアップやスキルレベル情報などのインフォ。
【】スキル名など。見やすくするために用いる事が多いです。
()心の声、注釈。基本主人公語りの時は注釈だと思って下さい。
前回のあらすじ
プレシアさんの力で明日、みんなでSLOをやることになった。そのために、主人公は今日中に拠点を作り終えようと決意した。(完)
関係ないけど、リリなの好きの何割がとらハ知っている(やった事がある)のだろうか?
何人くらいがとらハのサウンドドラマのカラオケ大会を聴いた事があるのだろうか?
『クロノス様がログインしました。』
ようやくログイン出来た。あれから家に着いたのが5時を少し過ぎた頃だった。そのため、早め
の夕食を摂ってからやることにした。両親は滅多に家に帰ってこないし、兄弟などはいないので何
時なにをしようが自由なのだ。そうして、ログイン出来た時刻は6時。
SLO内での1日は現実時間で約3時間。最初はその事に違和感を抱いたが、慣れてしまえばそん
な違和感もなくなってしまった。
「それにしても、相変わらず人が多いな。これでまだ、1万人しかプレイしてないんだから。」
そう、まだSLO自体が1万本しか世に出ていない。中にはオークションに出すような輩もいるの
で実際プレイしている人間は1万人じゃないんどろうけど......。っと、こんな所で思いふけって
いる時間も惜しいんだった。
「さっさと移動しよう。」
そんな時に、目の前に魔法陣が展開された。別にプレイヤーからの攻撃ではない。
「......これは。」
「くおぉん♪」
その魔法陣から出てきたのは、狐だった。正確に言えば、俺が召喚出来るモンスターの1匹であ
る妖狐という種類のモンスターだ。
この孤は何故か、俺が召喚しなくても勝手に出てくるのだ。β時代にはそんな事が起きたなんて
事は聞いた事がないので、正規版で追加されたのか、それともバグなのか、よく分かっていない。
そもそも、現在俺が召喚できるモンスターは3匹なのだが、こうして出てこれるのは、この孤だけ
なのだ。本当に謎である。
一番最初に出てきた時に「お前はモンスターボールが嫌いで常にトレーナーにくっ付いている電
気ネズミか!」っと言った俺は間違っていないと思う。
とまあ、想定外の事態が起こってしまったが、移動する事には変わらない。移動の為に俺はもう
1体召喚する事にした。こいつがいないと目的地までに掛かる時間が大分変ってくるのだ。
「我に従えし愚なる者よ。我が命に応じ顕現せよ。"赤兎"!」
名前で分かると思うが、赤兎とは馬だ。バトルホースという種類のモンスターなのだが、毛色が
赤かったので赤兎と名付けた。三国志は好きですよ?
孫子を皮切りに様々な兵法書を士郎さんは所有していた。「これも僕達には必要な事だ」と言わ
れ兵法書を読み始めたのが切っ掛けで三国志に出会った。
まあ、ここで三国志について語るのは場違いなのでここで打ち切るとして、これから赤兎に乗っ
て移動する。目的地は赤兎の足で約20分くらいなので、その間に現在の自分のステータスの確認
でもしよう。赤兎に跨ると、さっき出てきた狐の"久遠"が俺の肩に陣取る。いつもの定位置だ。
ステータス
【PN】クロノス【性別】男【種族】人族 Lv.11
【職業】
【
【
【
【
【
【
【
【
【所有スキル】残りSP 1
★短剣 Lv.12 投擲 Lv.6 蹴技 Lv.9
召喚魔法 Lv.19 水魔法 Lv.8 土魔法 Lv.9 風魔法 Lv.11 光魔法 Lv.8 闇魔法 Lv.10
戦闘指揮 Lv.12 識別 Lv.15 ★索敵 Lv.16 ★気配遮断 Lv.16 ★危険察知 Lv.6 連携 Lv.10
回避 Lv.14 鑑定 Lv.12 騎乗 Lv.3 解体 Lv.14 採掘 Lv.11
錬金術 Lv.58 鍛冶 Lv.52 服飾 Lv.51 装飾 Lv.51 調合 Lv.56
彫刻 Lv.54 調理 Lv.60 建築 Lv.69
【獲得称号】
【召喚モンスター】3/3 ※同時召喚数 2
【名前】
【
【
【所有スキル】神通力 火魔法 雷魔法 変化 暗視 回避 精神力自動回復[微]
【名前】
【
【
【所有スキル】突進 蹴技 威圧 疾走
【名前】
【
【
【所有スキル】噛付き 暗視 連携 気配遮断 危険察知
こんな感じか。久遠は自分の精神力消費して出てきてる。もちろん、ちゃんとした手順で召喚し
たら俺の精神力が減る。実に愛いやつだ。しかも、時間さえかければ久遠はスキルのおかげで精神
力をアイテムを使わず回復出来るのだ。登場時はああ言ってしまったが実はとても助かっている。
久遠は当初、妖狐(一尾)だったのだが、レベルが10に上がった時に、妖狐(三尾)にクラス
チェンジした。プレイヤーも職レベルが10になると見習い○○がなくなりクラスチェンジするの
でプレイヤーと同じ仕様なんだろう。召喚モンスターのクラスチェンジは正規版になってからの追
加された要素だ。他のメンバー含め、今後の成長がとても楽しみだ。
ついでみたいだが、最後の1匹は小狼の"空牙"だ。こいつを見た時に何となくこの名前が浮かん
だ。他の2体と違い特に深い理由はない。空牙は最近召喚したので、この中では1番の若手だ。
そもそも、召喚できるモンスターの数は召喚士のレベルが5の倍数になったら1枠ずつ増えてい
くシステムで、同時に召喚できる数は召喚士のレベルが10の倍数となっているので、すぐにPTを
自分と召喚モンスターに出来る訳ではないのだ。
っと、そんな事を言っている間に目的地に到着した。ここは、中央の街(※ゲーム開始地点)から
北西の位置にある森の中である。
SLOではプレイヤーは街の中で家を買う事が出来る。まあ、購入にはかなりの資金がいるのだ
が、ギルドの拠点などに利用できるので、メンバーがお金を出し合って購入するケースがβ版では
ほとんどった。だが、まだ正規版が出てから1週間も経っていない状態では、どうやっても必要な
資金は調達出来ない。それこそ、全プレイヤーから徴収しないと無理じゃないかという話になる。
そこで、もう1つの手段を俺は用いる事にした。これが出来るのは現在、建築スキルが50に達
している俺だけだ。建築スキルが50になると生産が可能になるアイテムに【愚者の隠れ家】とい
うモノがある。これは、郊外に多数存在するポイントでのみ使用する事が出来、使用するとそこで
自分の秘密基地が作れるようになるという男のロマンを再現したアイテムだ。
β時代、何人がここまでたどり着いたのか知らないが、この情報は現在も出回っていない。
お分かりだろうか?ゲーム開始地点で全生産スキルが50に到達している俺は、大金を稼がずに
(手間は掛かるが)拠点が手に入るのだ。しかも、生産に必要な素材は序盤でも手に入れられるよう
なモノなので、レベリングなどは二の次で、俺は拠点作成から取り掛かった。まあ、途中で気分転
換に狩りをしたりしたけど。
そしてこの【愚者の隠れ家】デフォルトで作られている家があるのだが、これも自分で別の家に
作り変える事も可能で、好きなようにアレンジが出来る夢のようなアイテムでもある。更に設定如
何では他人には立ち入る事はもちろん認識する事さえ出来ないのだ。チートと呼ばれても仕方ない
レベルである。
まあ、そんな感じで今日までやってきた訳だが、家がまだ完成していない。アイテムを使用した
地点で、他人の踏み込めないスペースは確保は出来ているので、明日はここに連れてくるだけで良
いのだが、先にプレイしている者として、そして男としてちょっとくらい見栄を張りたいのだ。
特に、あのメンバーにはお嬢様が2人もいる。アリサとすずかだ。二人とも豪邸に住んでいる。
すずかに至っては家の中に森が存在するなんていうありえないレベルだ。なんとしても、驚かせた
い。今建てている家が完成すれば十分可能性はある......と思う。
しかし、家の建設にはゲーム内時間でもそれなりに時間を有する。生産スキルにはマニュアル作
成とオート作成が存在する。マニュアルは文字通り、指定された工程を自身でこなしていくので、
必然と時間も掛かる。逆にオート生産は作成時にオート設定さえすれば、プレイヤーは特に手を出
さずに一定時間経過すると、アイテムが出来上がるという仕組みなのだが、オート生産ではスキル
レベルが上がらず、出来上がったアイテムも凡庸な仕上がりで、武器だったらマニュアルで作るよ
り性能は下がり、思い通りのモノが出来上がらない事が多い。メリットは手間が掛からない事と破
損率がアイテム毎に設定された数値に依存するので、簡単なモノなら確実に成功する事くらいか。
(※マニュアル生産での成功率は対象のスキルレベルとステータス上の器用度、あとプレイヤー自
身のリアル器用度が影響してくる)
長々とあれこれ言ったが現在、外観は9割完成しているが、内装がまだ3割程度しか仕上がって
いない。特にこだわりもなく、その時になったら作り直せる調度品や、家具類はオート設定(ログ
アウト中も生産に必要な時間も消費される仕様)で作成済みなので、2日(約6時間)あれば終わる
はず。明日も朝の鍛錬が5時からあるから結構ギリギリだな。
俺は赤兎を還し作業を始める。久遠?あの孤は還してもまた、出てくるので好きにさせる。大抵
俺の作業をじ~っと見てるだけで、邪魔はしないので問題ない。むしろ癒される。
それに、ここには小規模ながら森も湖も設置済み。ちゃんと召喚モンスターの為のスペースも作
ってあるので、久遠は退屈する事はないだろう。俺は優しい主なのだ。っと生産。生産っと。
………。(ふりふり)
《これまでの行動により【建築】スキルのレベルが上がりました。》
………………。(ふりふり、ふりふり)
《これまでの行動により【建築】スキルのレベルが上がりました。》
………………………。(くぅ~。)
《これまでの行動により【建築】スキルのレベルが上がりました。》
………………………………。(Zzz...)
《これまでの行動により【建築】スキルのレベルが上がりました。》
………………………………………。(Zzz... Zzz...)
《これまでの行動により【建築】スキルのレベルが上がりました。》
………………………………………………。(くぉ~ん♪)
《これまでの行動により【召喚魔法】スキルのレベルが上がりました。》
《これまでの行動により【建築】スキルのレベルが上がりました。》
よしっ!完成だ。
えっと...
アウトしよう。今ある適当な素材で作るか。えっと...肉あるし、カツサンドでいいか。
そういえば、何気に召喚魔法上がったな。久遠がずっと召喚されてたからだろうけど。建築もこ
れで75レベルか、上限はたぶん99か100だろうから、これで3/4到達か......早いな。やっ
ぱ
【
・マニュアル生産での成功率が上昇する。
・生産時に獲得する経験値が大幅に上昇する。
・品質が1ランク上昇する。(最高ランクの場合は影響なし)
・生産中に限り
壊れ性能だよなこれ。正規で取得するにはどうすればいいのかな?少なくとも全生産スキル50
レベルじゃないよな......っと、カツサンド完成だ。
《これまでの行動により【調理】スキルのレベルが上がりました。》
......うん。もう何も言うまい。これ食べ終えたらログアウトして終了だ。久遠もお疲れ様だな。
特に戦闘とかあったわけじゃないけど、ずっと付き合ってくれたおかげで召喚魔法のレベルも上
がったわけだし。
「くぅ~ん♪」
よしよし。それじゃあ、また明日な。俺の友達も一緒に来るからな、間違っても攻撃なんてする
んじゃないぞ。フリじゃないからな。
「くぉん。」
そう言うと、久遠の足元に魔法陣が浮かび還っていった。本当に分かったのか?
なんにせよ、これで俺の第一目標も達成した事だし、明日からはあいつらと探索だ!!
『クロノス様がログアウトしました。』
如何でしたか?っえ、建設部分端折り過ぎ?地の分多すぎ?
仕方ないじゃないですか、どう書いていいのかわからないし、登場人物が主人公と久遠だけなんで
すから!!(開き直り)
専門的な用語盛り沢山で長々と説明するより、読みやすくはありますよね?
そんな事より、久遠かわいいですよねぇ。家の久遠もちゃんと人化しますよ(ネタバレ)。何のため
にスキル欄に変化があると思ってるんですか。
さて、次回は集合場面から最低でもこの拠点までいきたい所ですが、たぶんログインする前までに
なりそうな気がしてなりません。
補足:スキル解説
【スキル名】蹴技【分類】武器スキル
【詳細】武器スキルではあるが、対応する武器は現在存在しない。
習得する事で、蹴り技が使用可能になる。当スキルを習得しなくても敵に対し蹴りを放つ
事が出来るがダメージは雀の涙程度。
【スキル名】戦闘指揮【分類】その他スキル
【詳細】召喚士専用スキル。習得する事で戦闘時、召喚モンスターのステータスに補正が入る。
レベルが上がるに連れて補正値が上昇する。
【スキル名】連携【分類】その他スキル
【詳細】自分とそれ以外の人物(召喚モンスターも可)が連続で攻撃するとダメージが増加する。
【スキル名】神通力【分類】魔法スキル
【詳細】妖狐専用スキル。精神力を消費する事で相手の動きを一定時間封じたり、周囲のモノ
をぶつけたりする。
【スキル名】暗視【分類】その他スキル
【詳細】夜や暗い所でも、日中と同じように活動出来る。
【スキル名】威圧【分類】その他スキル
【詳細】所有者のレベル以下のモンスターから戦闘を仕掛けられる事がなくなる。
【スキル名】疾走【分類】その他スキル
【詳細】自身の敏捷値が10%上昇。また、騎乗スキルレベルに応じ移動速度が上昇する。