とらなのVRMMO ~魔法はゲームの中だけなの~   作:戯言紳士

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ご愛読ありがとうございます。

お約束というモノを書いてみたくて料理回やることにしました。
とらハの創作では美由紀さんが、リリなのではシャマルさんがその要因でしたが、今回その2人は
不在です。

前回、物語シリーズのネタをちょびっと差し込んだのでそれ関係で...
ガハラさんと果実の榊のキャラ被りについて。4年前になりますが果実をプレイした時に思った事
ガハラさんがいる!見た目酷似過ぎです。さらにカッターナイフを振り回す。楽園に至ってはドロ
デレと称してもいいレベルになりましたね。
まあ、榊の言動は裏でアテレコ終わった後に、一色姉さんが悶えている絵が浮かびニヤニヤしてま
したが。アニメの特典映像はある意味凄かった。腹筋崩壊動画ですね。
ほめらじPPリスナーだった方は賛同してくれるはず。

前回のあらすじ
そうですね、刻也さんらしいですね。その事は私達の胸の内に秘めておくので、午後からはみんな
で一狩り行きましょう!(完)



第7話    6月14日 日曜日④

 現在12時20分。テスタロッサ邸のテーブルには全部で7つの料理が並んでいる。並んでいる

のだが、明らかに異質な雰囲気の料理が混ざっている。それも2つ。どうしてこんなモノが出来上

がってしまったのだろうか......。この場に美由希さんはいないはずなのに。

 

 

 

 時刻は11時40分。一旦、SLOからログアウトした俺達は昼食を作る事にした。朝みんなで

作ろうという話になったのだが、それでは時間が掛かってしまうので、俺とはやてでちゃちゃっと

作ろうと持ち掛けたのだが、すずかの「私だってちゃんとした料理出来ます」と言う発言を皮切り

に、なのはとフェイトも「簡単な物だった作れる」っと返して、アリサとアリシアまで「私達の実

力ってやつを見せてあげるわ」っと自信満々で言われ却下されてしまった。

 

 それでも各々思い思いに作ってしまったら結構な量になるし重くなってしまうからと、説き伏せ

俺とはやて、すずかでメインのパスタ料理を作る事にした。麺は一緒に茹でられるから時間短縮に

もなる。あと、最悪メインがちゃんとしてれば、それだけでなんとかなる。

 

 次に、なのはとアリシアがサラダ類の料理を1品ずつ作ってもらう事にした。なのはの方は大丈

夫だと思う。なんだかんだで桃子さんの娘だし、一緒に料理を習ていた時期もあった。変な物は作

らない。

 問題はアリシア。この中で確実に料理などした事がない人物筆頭で腕も不明確。と不安要素満載

なアリシアを、簡単な料理なら野菜を切って盛り付けるだけで作れるサラダ班に任命した。若干の

不安が残るがこれでアリシアは大丈夫なはず......だった。

 

 残るフェイトとアリサはスープ類の料理を作ってもらう事にした。普段はプレシアさんが作り置

きしてくれているらしいが、フェイトも手伝っているとのこと。プレシアさんは凝り性なのか、一

般家庭では見ない様な調味料も置いてあった。フェイトもプレシアさんに指導して貰っているはず

だと判断し任せた。

 アリサは経験はなさそうだが万能な子だ。料理に関する知識もそれなりにあるはず。少なくとも

不味いモノを皆の前に出す事は彼女のプライドが許さない。という訳で、アリシアより安心感のあ

るアリサをこっちに任命した。そう、味に問題はなかった......。

 

 アリシアとアリサを一緒にする?そんな事なにが起こるか分からないパルプンテを常時使う様な

危険行為をするわけがない。通常攻撃でも倒せる敵にパルプンテを使って味方が全滅するなんてネ

タでしかない。強敵相手に形成逆転する展開もあるかもしれないが、ここは現実なのだ。どれくら

いの確率でその展開になるのかなんて分かったもんじゃない。

 

 

 ここまでに掛かった時間は5分程。テスタロッサ邸のキッチンは広いので、俺達は一斉に料理を

作り始めた。出かける前にプレシアさんから冷蔵庫にある物は好きに使って良いと言われている。

 俺達メイン班は3人で相談し何を作るかを決めていた。俺がカルボナーラ、はやてがペペロンチ

ーノ、すずかがアラビアータだ。各々2人前ずつ作る事にした。2人は早速、食材を取り出し迷う

事なく調理を開始している。

 

 俺は一足遅れてカルボナーラの材料を取り出した。生クリームは使わずに作ってしまおう。まず

はボールに卵と牛乳にパルメザンチーズを適量いれ良く混ぜ合わせる。途中で塩と黒コショウを入

れるのを忘れてはいけない。

 次にベーコンは細切りにし、ニンニクをみじん切りに刻んでいく。刻み終えた所で2人に声を掛

けパスタを茹ではじめる事を伝える。2人とも順調なようで二つ返事で了承した。お湯は沸いてい

るので、塩をそこに少々入れ沸騰した所でパスタを投入。後はパスタに表示された時間まで茹でる

だけだ。翠屋では麺から作っているが、ここでは流石に麺まで手作りすることはしない。茹でてい

る間にソースの方を作ってしまわないと。他の班は大丈夫なのだろうか?

 気にしても仕方がない、次はフライパンを熱した所でオリーブオイルを敷く。そこにニンニクを

先に入れ炒める。香りが出てきたところで次にベーコンを加えニンニクと共に炒める。

 パスタが茹であがったら、先ほど炒めていたフライパンに人数分のパスタと茹で汁を大さじ2杯

ほど加え混ぜ合わせる。よく混ぜ合わさったら一旦火を止め、フライパンを下ろす。

 フライパンを下ろしたら、中のパスタを最初に作ったボールの中に移し全体をソースとよく絡ま

せる。そうしたら再度、ボールの中身をフライパンに戻し弱火でかき混ぜながらとろみを付ければ

完成だ。ソースがよく絡んでいるのを確認して、皿に盛り付ける。その際に黒コショウと刻んだパ

セリを軽くまぶす。見た目も悪くないな、以上が家庭で簡単に作れるカルボナーラのレシピだ。

 

 

 時刻は12時15分。周りを見回すと大半が調理を終えていた。それから2,3分くらい経つと

全員が調理を終え、作った料理をテーブルに持ち寄った。

 

 俺はさっきの通りカルボナーラを、はやてもペペロンチーノを完成させ、すずかは辛さは抑えめ

にしたというアラビアータを持ってきた。どちらも美味しそうだ。香りも素晴らしい。

 

 なのはが「会心の出来なの!」と持ってきたのはポテトサラダ。見た目は、市販で売っている物

と比較しても悪くない。持ってきた時の自信といい、これはかなり期待出来きそうだ。

 次にフェイトが持ってきたのは、キノコと野菜のコンソメスープだ。「上手に出来たか分からな

いけど...」と自信はなさそうに持ってきたが、匂いで分かるこれは十分良く出来ていると言える

だろう。キノコと野菜の他に鳥の胸肉を入れてみたという。こういうスープに胸肉をいれるとスー

プ全体があっさりとした仕上がりになる。

 

 なんだかんだで、なのはもフェイトも料理はちゃんと出来るようになっているようだ。

 

 さて、次は若干の不安があるアリサが持ってきたモノは緑色のスープ。匂いからは原材料が分か

らない。豆なのか?グリーンピースとか?それとも緑黄色野菜でもフードプロセッサーに掛けて作

ったのだろうか?抹茶を入れたりはしないだろうし...。青汁を温めただけ..なんて事は流石にない

だろうからな。なぜアリサはさっきから無言なんだ。不安度が増すじゃないか。

 

 まあ、アリサは良い。ちょっと異質な雰囲気がするだけだ。問題はアリシアが持ってきたサラダ

だと言い張る物体X。鑑定すれば暗黒物質(ダークマター)と提示されそうな代物だ。そしてこの物体Xは明らかに

異質なのだが、匂いが全くしない。形はジャガイモサイズの球体で更に見る角度によって色彩が変

化する。本当にどうやって作ったらこいつが生み出されるのだろうか?美由希さんとはまた違った

方向で料理の才能がない事が判明し、アリシアが料理をする事を禁止された瞬間だった。

 

 

 これが冒頭の時刻になるまでの出来事である。当然だが、アリシアが生み出したモノはテレビで

テロップに出る、この後スタッフが残さず頂きました。とはならず犠牲になった食材には申し訳な

いが廃棄処分とした。可燃物でいいよな?燃えるよなあれ...。アリシア自身もその事に不満を持

つ事なく「早く食べようよ」と何事も無かったかのように切り替えていた。

 

 一方のアリサの方だが、不明確な点が多いだけで食べられない物ではないので、とりあえず食す

る事になった。相変わらずアリサは無言なのだが目が「刻也ならちゃんと食べてくれるわよね」と

訴えているのが感じられる。

 

 俺達、正確には俺と士郎さん、恭也さんは幾度となく美由希さんのバイオウエポンを食べさせら

れていたので耐性は付いているので、ちょっとしたモノなら大丈夫だ。

 

 そして、俺達は食卓に座り昼食を食べ始めた。やはりと言うか遠慮しがちではあるが皆、フェイ

トの作ったスープから手に取った。これは俺がアリサの方を先に食べるべきだよな。女は度胸?い

いや、男も度胸!が必要なのだ。俺はアリサの作ったグリーンスープを手に取った。

 

 注目が集まる中、スプーンでスープをすくう。分かってはいたが、スープにいれた瞬間にスプー

ンが溶けるという現象は起きなかった。ネタで言ってると思うかもしれないが実際に合った事だ。

 すくったスプーンに乗っているのは鶏のもも肉?ちょっと焦げて不格好ではあったが鶏肉のよう

だ。スープ事態はとろみが強いと言えばいいのか、少し粘り気がある。と思っていても仕方がない

ので、そのまま口の中へ運ぶ。

 

 最初にピリッとした辛さが口の中に広がった。台所には様々なスパイスが合ったからな、チリ系

のスパイスを入れたのだろう。後はターメリックとコリアンダーだろうか?中東料理?を作ったと

いうことか。続いて鶏肉を咀嚼する。焦げてはいるが悪くはない。生焼けより全然良い。

 チキンベースのスープに鶏もも肉にこの調味料って事はこの緑色の原因はモロヘイヤかな。それ

にクミンシードも入っていそうだ。つまり、この料理はモロヘイヤのスパイススープと言った所で

間違いないだろう。普段料理をしない人間が作るモノではない。

 なぜこれにしたのか?というのは気になるが、持ち合わせの知識だけで作り上げたのだから大し

たものだ。見た目こそアレだが、味は悪くない。これからの季節にはぴったりだし十分合格点だ。

 

 みんな俺の感想待ちか?口にしてから無言だったからな。特にアリサの瞳に涙が溜まっている。

 

「アリサ。」

「………。」

「これ、美味しいな。」

「......本当に?嘘とか付いてない?」

「あぁ。ピリッとした辛さにスープも鶏肉も合っている。エスニック料理はあまり口にした事はな

 いが良く出来ていると思う。まさかモロヘイヤまであるとはな、思ってもいなかった。」

「うぅ...刻也!!!」

 

 嬉しかったんだろう。勢いよく席を立ちあがり飛び込んできたので俺はそれを受け止めた。みん

なには普段見せない表情をしながら胸に顔を埋めている。

 勢いで作ると言ってしまった事を不安に思っていたんだろう。周りの手際の良さに劣等感を抱い

ていたのだろう。完成した料理の見た目が劣っている事が不安で仕方なかったのだろう。そんな感

情が渦巻いているなか、欲しかった言葉を貰ったのだ。感情が理性を跳ね除けこういった行動をし

ても仕方のないことだろう。

 

 

 どれくらい時間が経過したのだろうか?3分くらいだろうか?他のメンバーも手を止めずっとこ

っちを見ているが、アリサに離れる気配はない。まあ、分かるがいつまでもこうしている訳にもい

かないのだ。午後からの予定もある。

 

「...アリサ。」

「ときやぁ...。」

 

 離れる主旨を告げようと名前を呼んだら、甘い声で俺の名前を返してきた。頬を赤らめ翡翠の様

に透き通った深緑色の瞳がこちらを見つめている。って!そのまま顔が近づいて来ている!?

 いくら感情が高まったからといって、そこまでするのはいけない。いけないのだが...その瞳か

ら顔を反らす事が出来ない。力尽くで引き離す事は出来るが、それはダメだ。俺が小パニックを起

こしている今もアリサの顔は近づいて来ている。

 

 俺ではどうしようもない状態だが、この場には俺達以外にも人がいた。

 

「ストップなの!アリサちゃん。それ以上はダメなの!」

「落ち着こうね、アリサちゃん。そういう事は人前でするものじゃないんだよ。」

「今のはちょっと調子に乗りすぎだよ!」

「はわわ。刻也さんとアリサちゃんが...。」

「なんや、折角アリサちゃんが素直になって大胆に迫ったのに止めるんかいな。」

 

「「「はやて(ちゃん)!!!」」」

 

「じょ、冗談やん。ウチだって見せつけられるのは嫌や!」

「もうちょっとだったのに。」

 

「「「「ア、アリサ(ちゃん)!!!!」」」」

 

「まあ、良い思いも出来たし今回はこれで良しとしましょう。」

「さっきまでと変わりすぎだよ。」

「せやで。これは今後も今のネタを引っ張っt「今後も何かしら?」なんもあらへんよ。」

「アリサちゃん、吹っ切れすぎなの。」

「あわわ。刻也さんとアリサちゃんが...。」

「フェイトはそろそろ戻ってこようね。えいっ!」

「きゃっ!って、痛いよ姉さん。」

 

「刻也さんもですよ。不意を突かれたにしても、もう少し自分で何とかして下さい。」

「そうは言っても、あの時のアリサからは何て言うか惹きつけられるモノがあってだな。」

「私の魅力に嵌ったということよ。」

「アリサちゃんは少し黙ろうか。それでですね。もし私達が止めずにあのままアリサちゃんを受け

 入れてしまったら、刻也さんはどうするつもりだったんですか。」

「そうだな、場の雰囲気にのまれてアリサを傷つける結果になってしまったとしてら、男として責

 任を取るだろうな。」

「それって...。」

「結婚?」

「親御さんとの話にもよるだろうが、場合によってはそうなるな。」

「ぼそっ。(惜しかったわね)」

 

「まあ、そこまでするのはどうかと思いますけど、今後は気を付けてくださいね。刻也さんって、

 状況によって、とても押しに弱くなるんですから!」

「善処する。それとな...すずか。」

「なんですか?」

「...顔が近い。」

「......そんな事ないですよ。(にこっ)」

 

「すずかちゃんって狙ってやっとるよな?」

「忍さんも、ああいう事を狙ってやってたってお姉ちゃんが言ってたの。」

「すずかにも月村の血はしっかりと受け継がれているね。」

 

「コホン。それじゃあ、これでお終いにして昼食を再開しましょう。折角作ったのに冷めてしまっ

 ては勿体ないですから。」

「それに時間もあまりないしな。ゆっくりしてたらあいつらを待たせる事になってしまう。」

「それじゃあ、刻也さんこれ食べて欲しいの。」

「私の作ったスープも飲んで欲しい。」

「ウチのペペロンチーノだって負けてへんで。」

「私のアラビアータももちろん食べてくれますよね?」

 

「くっ、今ほど料理が出来ない事を悔やんだ日はないよ!」

「残念だったわね、アリシア。あれが出来るのもある意味才能だと思うわよ。」

「アリサのうらぎりものぉ~!!アタシだってちゃんと習えば出来る様になるもん。」

 

「「「「それはどうかな?」」」」

 

「姉さんはそのままで大丈夫だよ。」

「うわぁぁぁぁん 。みんなしてひどいよ!!ヽ(≧Д≦)ノ」

「余裕ありそうね。」

 

 

 こうして、俺達の昼食は賑やかに終わった。他の子達の料理も文句なしに美味しかった。女の子

の手料理はとんでもない(吐き気や痙攣がする)レベルでない限り褒めること。それに自然な感じで

アドバイスが出来る男の子はモテると言う桃子さんの話は本当なのかもしれない。

 

 その後、洗い物は俺が1人でするからと言ってキッチンに戻ってくると、一部とんでもなく散ら

かっていたがこれも、このイベントの醍醐味なんだろうなっと微笑みを浮かべ綺麗に片付けていっ

た。アリシアが使っていたであろうスペースは、何故か一切汚れていなかった。逆に怖い......。

 




如何でしたか?
前半がまさかの地分の嵐。7人もキャラがいるのに台詞が皆無の仕上がりになってしまった。
永遠と料理解説をしても仕方がないので途中で打ち切りましたが、どうだったんでしょうか?
個人的にはやっぱわいわいとキャラがしゃべっている方が好きです。
全部に解説いれてたら1万字を軽く超えると思います。そんなの読みたくないでしょ?

内容は皆さんの思っていた通りではなかったでしょうか?
アリシアとアリサが要因と思いきや、アリシアのみだった。アリサちゃん以外と料理出来ちゃいま
した。タグに割と何でも出来るアリサを追加しましょうか...まあしませんが。

次回は成長回(レベル的な意味)になる予定です。
作業(レベリング)とか永遠に書くとマンネリ感が強くなるので気を付けていきます。

※今回もスキル説明はありません。
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