とらなのVRMMO ~魔法はゲームの中だけなの~   作:戯言紳士

19 / 64
ご愛読ありがとうございます。

まだまだ、駆け出したばかりのこの作品ですが、年下ならびに後輩ばかりが溢れています。
vivid組も登場する場合、確実に年下となる事は確実です。
薫さんがゲームをするイメージはないので、仁村姉妹に頼るべきか。クリステラソングスクール組
も捨てがたい。
なのはシリーズは大半が年下なのでとらハシリーズから登場するほかないですね。
まあ、まだまだ先の事になるのでしょうが、ふと思ってしまいました。
二次元の後輩キャラは可愛いが、現実はただ生意気で鬱陶しいだけです。

前回のあらすじ。
アリサ&すずかペアは順調にレベルを上げていた。あれ?チワワいらない娘?いいえ、大事な仲間
です。なんだかんだで、赤兎がクラスチェンジ。これからも頑張ろう!



第11話   6月14日 日曜日⑧

 デュエルホースへとクラスチェンジを遂げた赤兎は以前よりも軽快に平原を駆け抜け、はやて達

のいる所の近くまですぐに辿り着いた。無論道中の敵は問答無用で斬り伏せて来た。

 そして、はやて達をマーカーの示す近くまで来たところで、俺は異様な光景を目にした。

 

 本来、1,2体しか出現しないエリアのはずなのだが、とある場所だけ10体程の敵と交戦して

いるプレイヤーがいた。何となく想像出来ていると思うが、案の定そのプレイヤーとはアリシアと

はやてだった。

 その光景を少し離れた所で姫が呆れた様子で見ている。助けに入らない所を見ると、何度かああ

いった事を繰り返しているに違いない。当の2人は、生き生きとその戦場で戦っている。

 おそらく、この状況を作り出したのは、はやての舞踏スキルなんだろう。俺も舞踏スキルの詳細

について、良く知らないので非常に興味深い。

 

 

 俺もしばらくここで、2人の戦闘風景眺めてみる事にしよう。2人の戦闘スタイルはこんな感じ

である。

 

 アリシアは、敏捷値をブーストし、ウィンドカッターで近くの敵の動きを抑制し、近づいた所で

短剣で斬りかかり、攻撃がヒットしたらすかさず蹴り飛ばし、次の敵へ向かって駆け出す。

 はやては、アリシアに蹴り飛ばされた敵に対し、水、土、闇魔法の攻撃スキルで確実にダメージ

を与え駆逐していく。はやて自身も知力値をブーストしているようだ。

 時折、アリシアが敵に囲まれそうになるとはやてが舞の様な動きをすると、敵の注目がはやてに

移り、ターゲットが外れたアリシアがまたそこに攻撃を加えながら包囲網を脱出する。

 

 このような行動を繰り返していく内に、10数体いた敵はあっという間にスライム1体まで減っ

た。見た限り危なげなく狩れているが、あまり他のメンバーには推奨したくはないな。

 おそらく、口寄せ効果のあるスキルを使ったと思うのだが、時に予期せぬ敵を招いたり、状況次

第では不意打ちを受ける可能性もある。

 まあ、便利なスキルではあることは確かだ。別のゲームだが口笛や甘い香りにはかなりお世話に

なった。

 

 

 さて、残ったスライムだが、もう何度か対戦しているのだろう。アリシアも接近することなく、

距離を置きウィンドカッターでダメージを与えていく。

 すでに、いくらかダメージを負っていたスライムは、はやての土魔法"ストーンエッジ"でスライ

ムの弱点であるコアが露出した。

 そして、この瞬間を待っていたと言わんばかりにアリシアが飛び出し、コアに短剣を突き刺した

瞬間にスライムの生命力が底をついた。

 

「「いえぃ!!」」

 

 戦闘後、慣れた感じで2人は手分けしてアイテムを剥ぎ取り、ハイタッチを交わした。それじゃ

あ、そろそろ話掛けに行くとしよう。

 

「もう、これくらいの相手は余裕ね。次はもっと呼んでも良いんじゃない?」

「せやな。最初は苦戦してたけど、もうここじゃ、物足りへんわ。」

「まったく、あんた達は調子に乗らない!」

「せやかて、もう6レべやで。」

「ここって、推奨5レべまでなんでしょ?アタシはもっと強い敵と戦いたい!!」

 

「二人とも、あんまり姫を困らせるなよ。みんなで決めた事なんだから。」

「「あっ!刻也(さん)!!」」

「刻也先輩、遅いですよ。さっきの見てたんですから、もっと早く来て下さい!」

「お、おう。すまない。」

「いや..その、刻也先輩を責めている訳ではなくて、来て下さった事はとても嬉しいんですが。」

「まあ、この2人相手だとチワワより疲れるだろうな。」

 

「そう!そうなんですよ。まるで、スバルが2人いる様な感じで。しかも、2人も波長が合ってる

 っていうか、ノリが一緒っているか、良くも悪くも相乗効果が出て、私では手が付けられないん

 ですよ。」

「そうか。その..なんて言うかお疲れ。姫はもっと気楽にやっても良かったんだぞ。一緒に混ざる

 くらいに。」

 

 見て回ったなかで、もっとも疲労が見える姫の頭を撫でながら労う。中学時代からこうやって、

姫の苦労話を聞いてやると短時間で復帰するのだ。それは今も変わらなかったようで...。

 

「あ、あの..先輩。もう大丈夫ですから、その手を...。」

「そうか。」

「い、いえ。お見苦しい所をお見せしました。」

「まあ、気にすることはないさ。」

 

「ねぇ、はやて。」

「なんや?アリシアちゃん。」

「アタシね、今思っている事があるんだけど。」

「偶然やな、ウチもや。」

「それじゃあ、せーので言ってみない?」

「OKや。」

 

「「せーの!!アタシ達(ウチら)の事、忘れて何してるの(んや)!!」」

 

「「うぉ(うわ)!、びっくりした。」」

「もう手遅れや。今日いきなり現れた、ポッとでの後輩キャラに持ってかれてまう!」

「はやて、諦めたらそこで試合も恋愛も終了だよ!!」

「っ!!せやったな。ここはいっちょウチらで、ちょっとあのお姫s「ゴツっ!」って痛ったぁ!

 って、何すんねん!!」

 

「あんた達が暴走してたから止めたのよ。物理的に。」

「物理的に...って、それは。」

「手を出すのはアカンやろ。」

「口で言っても分からないのであれば仕方がないわ。もう、あなた達に遠慮する事は止めたの。」

「刻也さん。これがこの女の本性やで。アリサちゃんでも滅多にしないのに!」

 

「ん?まあ、2年前に良くみた光景だからな。むしろ、再会してからの今までがちょっと大人しか

 ったくらいだ。」

「...なんてことや。」

「アタシ達が、眠っていた鬼を目覚めさせてしまったというのか!!」

「アリシアも一発いっとく?」

「ハハハッ...。ごめんなさい。」

 

 

 話の流れが途切れた所で、アリシアとはやてについて振り返ってみる。

 

 まずは、アリシア。種族は、姉妹揃えたのか、獣人族。敏捷値特化の種族だ。そして、選んだ職

業は、拳闘士と盗賊。てっきり、最初から大剣や斧を振り回しなんでも力でねじ伏せるスタイルで

いくのかと思っていたので、少し意外だった。まあ、職業に関係なくスキルさえ揃っていれば、同

じ様な事は出来るので、そのあたりは特に考えなかったのかもしれないな。

 職専用スキルを除けば、職による違いは適性スキルとレベルアップ時に自動割り振られるステー

タスの配分率だけだ。アリシアは獣人族ということもあるし、高確率でレベルアップ毎に敏捷値が

上昇しているに違いない。

 服装は...例えるなら軍服風な感じの服だ。鎧でもローブでもないので、当てはまるカテゴリー

でいえば、軽装?服?といった所だろう。

 

 次に、はやて。種族は平凡な人族なので、特に語るような点はない。はやての場合、種族よりも

職業の方に注目したい。1つ目は、魔術師。なのはも選択している魔法のエキスパートだ。多くの

魔法スキルの適性を持っている。癖の強い専用スキルがあるわけでもないので、扱いやすさはトッ

プクラスだろう。

 そして、2つ目の踊り子。この職業は俺もほとんど知らない。他のゲームからのイメージ通りで

あれば、周囲の敵を状態異常にしたり、行動を抑制したりといったサポート職といった感じだ。先

の戦闘でも、舞によって注目を集めていたので挑発か魅了状態にしたのだと推測出来る。そして、

もう一つ明らかなのは、敵を呼び寄せられるスキルもあるという事だ。あれは通常のエンカウント

では不可能である。何にせよ、踊り子という職業はなかなか面白味があるな。

 服装は、巫女服になるんだろうか?どっかにあるかもしれない幻想郷の神社にいる巫女さんのコ

スプレにしか見えない。ゲーム開始時は、なのはとすずかと同じ様にローブ姿だったのに...ここ

でドロップしたとでもいうのか?

 

 疑問は尽きないが、この2人とことだ。きっとなんか仕出かした結果なんだろう。

 

「刻也、なんか失礼な事考えたでしょ?」

「(なぜわかった)そんな事はない。」

「う~ん?本当かな...。」

 

 振り返りはここまでにしておこう。アリシアの感が鋭くなっている時に余計な事を考えるのは得

策ではない。

 

 

「そんな事より、2人とも結構いい感じに動けていたな。」

「せやろ!まあ、最初はティアっちが危ない時は援護してくれとったんやけどな。」

「たしかに。ティアがいなかったら危なかったね。でも、今は余裕だよ!」

「籤で決まったとは言え、姫で良かったな。チワワでもどうにかなっただろうが、ストッパーがい

 なくなるし。」

「止めてくださいよ。ちょっと想像しちゃったじゃないですか。」

 

「逆にティアっちがアリサちゃんとすずかちゃんの所におったら?」

「なんか、凄く効率的に動いてそうだね。」

「敵を発見したら反撃のスキを与えずに制圧?みたいな感じやろか。」

「指揮官タイプの人間が3人になるからなぁ。反発し合って意外と上手くいかなかったかもな。」

「そんな事にはなりません。先輩は私の事を何だと思ってるんですか!!」

 

「でも、そうやって考えると結構バランス良く分かれたんだね。」

「ん?そうかもな。」

「私は結構苦労したんですけど!」

「きっと、ティアっちはそういう星の下にうm「えいっ」にゃにしゅんにぇん。いひゃいやろ!」

「元凶がそういう事言わない。」

 

「完全に打ち解けてるな、お前らは。」

「ひゅっ。うちゅのてにゅきゃきゃれば、きょんなみょんや!」

「はやて、頬っぺた引っ張られた状態で胸張っても何言ってるかわからないよ?」

「しょや。てぃあっちょ、いいきゃげんひゃなして!」

「仕方ないわね。」

 

「ふぅ。どうしてウチだけこんな目に合うんや...。」

「そういうの自業自得って言うんだよ。はやて。」

「そんなら、アリシアちゃんも同罪や。ちょっとお話しよか。」

「アリシアちゃんは華麗に去るのだ!」

「ちょっ。こら待ちぃーー!」

 

 アリシアとはやてが追い駆けっこを始めてしまった。本当にいつも元気だよな。なんて事を思い

ながら、走り回っている2人を眺めていると、姫に声を掛けられた。

 

「そういえば、刻也先輩。」

「ん?どうした?」

「ここに来る前に、先にスバルの所に寄って来ましたよね?」

「そうだな。」

「その時になんかやってますよね?―実は先輩がここに来る少し前にスバルから訳の分からないメ

 ッセージが届いたんですよ。」

「確かにやったな。」

「それに、それよりも前に上空に黒閃と銀閃が描かれてたんですけど、あれも先輩の仕業なんです

 よね?」

「まあ、それも俺だろうな。」

 

「いったい、何をしたんですか?」

「特別な事はしていない。ただ戦闘を見せて欲しいと言われたから、ついでに色々と試してみただ

 けだ。」

「その結果がスバルからのメッセージと上空の異常に繋がるわけですか。」

「結果的にな。意図してやったわけじゃないぞ。」

「それはわかってます。先輩の事は信用してますから。」

「それはどうも。」

 

「それでですね。お願いがあるんですけど...。」

「私にも見せて下さい...か?」

「私n..ってなんで分かるんですか。」

「2度ある事は3度ある。ここに来る前になんとなく察していたんだよ。」

「流石、刻也先輩。察しが良いと言うか、状況判断からの推測の域が予知レベルというか。」

 

「それで?どういったのが見たいんだ?」

「えっ!?やってくれるんですか!」

「他にはやったのに、お前らだけやらないっていうのは不公平だからな。」

「ありがとうございます。」

「それで?」

「見られるならなんでもいいです。刻也先輩にお任せで。」

 

 そうなるとなぁ...。色々と考えてみたが、さっきのはやて達の戦闘を見てちょっと、大多数と

の戦闘をしてみたくなった。その為には、俺と召喚モンスター達では必要なスキルが足りない。や

る為にははやての協力が必要になる。

 

「フフフッ。どうやらウチの助けが必要みたいやな。」

「………。」

 

 俺が未来予知出来るのだとしたら、こいつ(はやて)はエスパーではないだろうか?今思えば、時折、はや

て以外のメンバーも口にしていないのに考えを悟られている時がある。俺の周りにはテレパシスト

だらけなのかもしれない。

 

「んなわけないやろ。女の子はとある条件を満たすとすんごい力を宿すんや。」

「そうそう。女の子はとっても不思議な力を秘めているんだよ。」

「...そうなのか?―姫。」

「私に聞かれても...まぁ、言いたい事は分かるけど。」

「?」

 

「刻也さんにはわからんと思うで。そんな事より、ウチの(スキル)が必要なんやろ?」

「そうなんだけどな。」

「ウチも刻也さんの戦闘見てみたいから、何でも言ってや!」

「私達はただ、追いかけっこをしていた訳ではないのだ!」

「せや。耳をダンボの様に大きくして2人の会話を聴いとったんやで!」

「それだったら、お願いしよう。」

「よっしゃ、任せとき!!」

 

 何の問題もなく、はやての協力を得て条件はクリアされた。はやてにはモンスターを集めた後、

すぐに離れるようお願いし、俺は戦闘の準備を始める。

 呼び出す敵の数はとりあえず10体以上。あとは、はやての裁量に任せる事にした。

 

 そして、今回召喚するのは、赤兎と空牙だ。思えばここ最近、常に久遠が戦場にいた。何より、

空牙を召喚してから、この組み合わせはまだ試した事がなかった。

 赤兎は、クラスチェンジ後の単体での動きというのも見てみたいと言うのもある。空牙も少しで

も多く経験値を取得させたい。あと2レベルでクラスチェンジを控えているのだ。このチャンスを

無駄にしたくはない。欲を言えばもう少し強い個体のいる場所が良かったという事だろう。

 

 武器は普段使用している小太刀(分類:短剣)で良いだろう。飛針もまだストックは十分にある。

あとは、敏捷値と念の為に知力値をブーストさせる。準備はこんなモノで良いだろう。

 戦法は単純、サーチ&デストロイ。小細工なしの真っ向勝負だ。殲滅戦向きな広範囲魔法はまだ

覚えていない。出来そうな久遠も今回は控えにいる。呼び出した2体はどちらも物理アタッカー。

だったら、これが一番良い戦法だ。いざとなれば付加魔法を使えば良いだけだ。

 それじゃあ、無双ゲームさながらな戦闘を開始しよう。文字通り剣の貯蔵は十分だ。

 

「はやて、頼む。」

「ほな、任せとき。"誘引の舞"や!」

 

 はやてが踊り始めると、その場に敵がポップし始めた。てっきり、周囲から呼びつける類だと思

っていたが、意図的にポップさせるスキルだったのか。

 次々とモンスターが出現しているが、はやては舞を止める事なく踊り続けている。一体どれくら

い呼び出すつもりなのだろうか?すでに注文した10体は有に超えている。

 まだ増え続けているモンスターの数が20を超えた所で、数えるのを止め俺達は戦闘を始めた。

しかし、はやては、まだ止める様子を見せない。言い出したのは俺だ。とことんやってやろうじゃ

ないか。

 

 敵の種類は統一されている訳ではなく、ここで出現するモンスター全てがランダムで呼び出され

たようだ。まあ、種類まで指定出来てはゲームのバランスが可笑しくなるだろうけどな。

 

 そして、現状だが、初めに赤兎がモンスターが固まっている所に突っ込んでいき、容赦なくモン

スターを吹っ飛ばした。筋力が上がっているのはもちろんだが、トップスピードまで持っていくま

での時間も早くなっている。

 吹っ飛ばされたモンスターだが、空牙に良いように屠られている。時に食い千切り、また別のモ

ンスターは引き裂かれ、次々と絶命していく。

 

 俺はというと、リザードマン・ベビーやコボルトといった生物系統の相手には、飛針で脳天を貫

き、急所にヒットさせた事によるクリティカル判定で大ダメージを与え、接近する事なく敵を排除

していった。

 一方、不定形系統のスライムにはコアに向けて多種類の魔法を放つ。こちらに向かってくるスラ

イムの触手をウィンドカッターで切り落とし、アクアショットでスライムの体内に異物を取り込ま

せ、脆くなった所をストーンエッジで抉り、回復する前にライトで追撃しコアを露出させ、止めに

シャドウエッジでコアを貫く。自分が使える属性の攻撃魔法を全て使い駆逐していく。

 ここまでする必要はないのだが、特定の敵に与える特殊なケースをアリシアとはやてに見せるた

めに出来る事はやっておく。この場合、スライムにアクアショットを当てる事で、スライムの生命

力は回復してしまうが、異物を取り込んだ事でスライムの抵抗力が低下するという現状だ。

 普通、吸収される属性で攻撃する事なんてないだろうが、こういった事もあるのだ。無論、全部

が全部そうであるとは言えないので、積極的にやれとは言わないが知っておいて損はない。

 

 こうした戦闘を続けても、今だ敵の数は減らない。正確に数えている訳ではないが、俺だけでも

30体は止めを刺して倒している。赤兎と空牙も含めれば5、60体は余裕で倒しているはずだ。

もう、呼び出すのはこの辺でいいだろう。はやてに止める素振りはないし、いい加減に止めさせる

としよう。

 

「はやて、これだけいれば十分だ。いい加減にその舞を止めて離脱してくれ。」

「残念、刻也さんの無双っぷりを見たかったんやけどな。」

「もう十分だろ?少なくとも俺は満足している。」

「しゃあない。これで終わりにするわ!」

 

 そう言って、はやてはもう一踊りしモンスターのポップを確認し、姫とアリシアの下へ戻ってい

った。おい、最後の一踊りは必要ないだろっと言いたい所だが、ようやく終わりが見えたので、言

葉を呑み込み、さっさと殲滅させるために意識をモンスターに向ける。

 あと、ある意味これは、MPKになる可能性があるので、はやてにはしっかりと忠告してやる。

 

 その後も、意図せず増えてしまったモンスターを殲滅し続け、ようやく最後の1体を倒し終えた

。戦闘時間はそれほど長くはないだろうが、非常に疲れた。戦闘中にスキを見てはアイテムの回収

をしなければ良かった。

 

《ただいまの戦闘により【短剣】スキルのレベルが上がりました。》

《ただいまの戦闘により【投擲】スキルのレベルが上がりました。》

《ただいまの戦闘により【蹴技】スキルのレベルが上がりました。新たに武技"ローキック"を習得

 しました。》

《ただいまの戦闘により【水魔法】スキルのレベルが上がりました。新たに魔法"水属性付加"を習

 得しました。》

《ただいまの戦闘により【土魔法】スキルのレベルが上がりました。新たに魔法"土属性付加"を習

 得しました。》

《ただいまの戦闘により【風魔法】スキルのレベルが上がりました。》

《ただいまの戦闘により【光魔法】スキルのレベルが上がりました。》

《ただいまの戦闘により【闇魔法】スキルのレベルが上がりました。》

《ただいまの戦闘により【戦闘指揮】スキルのレベルが上がりました。》

《ただいまの戦闘により【連携】スキルのレベルが上がりました。》

 

 種族と職業のレベルは上がらなかったが、大量にスキルのレベルが上がった。これだけでも、ど

れだけの数を倒したかが分かる。

 

《ただいまの戦闘により召喚モンスター【空牙】のレベルが上がりました。ボーナスポイントを2

 取得しました。ステータスにボーナスポイントを振り分けて下さい。》

 

 空牙のレベルも上昇した。今日だけでもう4レベルも上がっている。まあ、低レベルだったので

有りえない事ではないが、短時間でかなりの速度だ。

 自動で上がっていたのは知力値だった。ボーナスポイントは耐久力と抵抗力に1つづ割り振って

おいた。

 

 

 戦後の確認を終え、一息つこうとはやて達の下へ向かおうとした矢先に、背後から異常な気配を

感じ、とっさに回避行動を取った。

 すると、俺がついさっきまでいた所の地面が抉れ、無数の石礫が飛んできた。とんでもない力だ

な...と思いながら、俺はその元凶の姿を確認する。

 

 しばらく、砂埃が舞い上がっていたが、次第に晴れていき、ようやく相手の姿が現れた。

 

「私の不意打ちを避けるとは......。それくらいでなければ...私は...。」

 

 そこに現れたのは、鮮やかなピンク色の髪をした幼さが残る女の子だった。そして、自然と注目

してしまうのが、その少女には獣耳と尻尾が付いていた。

 人の言葉を話しているし、プレイヤーかとも思ったがマップには彼女がモンスターだと表示して

いる。

 

「...まぁいい。そこの...お前。黒髪の...男。どうやら...お前が..私を呼び寄せた。その...責

 任を果たすため...私と戦い......力を示せ。」

 

 どうやら、なんかしらのイベントのフラグを回収してしまったらしい。条件は分からないが、先

の戦闘が原因である事は明らかだろう。

 はやて達も異変に気付き、こっちに向かおうとしているようだが、見えない障壁の様な物に阻ま

れて来ることが出来ない。

 見た限りかなりの戦闘力を擁しているみたいだし、好都合かもしれない。戦闘は避けられないよ

うだし、悪いが今はこの子に集中させてもらおう。

 

 

 

その頃の某運営・開発社内

 

「プレシアさん。どうやら、あのイベントが発生したみたいですよ。」

「あらあら。それで?誰が引き当てたのかしら?」

「はい。クロノスというプレイヤーです。」

「そう...彼なのね。」

「プレシアさんはご存知で?」

「ふふっ、そうね。彼なら問題なくクリアするわよ。」

「だといいのですが...。正直、相手は4,5エリア先の強さなんですよ?」

「まあ、見ていれば分かるわよ。」

「はぁ。」

「折角だし、私も休憩がてら見てようかしら。」

「...それでは、すぐに席を用意します。」

「お願いね。(さて、刻也くん。貴方はあの子相手にどんな戦いを見せてくれるのかしら?)」

 




如何でしたか?

ステータスの値ですが、あれは基本ステなので、武器防具の値を加えれば多少変化してきます。
書き足した方がいいのかな?ストーリーを考えるのはまだ、良いのですが、名称を付けるのが苦手
で、そっちに時間を取られる事も多いです。武器名とか防具の名前とか、スキルとかね。

後、刻也君が回復している描画がありませんが、移動中にマナポーション等で回復しています。流
石にその都度、召喚をしていては精神力が持ちません。

次回は、謎の襲撃者(誰かは分かりますよね?)との戦闘から始まります。その後は、なのはとフェ
イトの所に戻り、全員と合流します。その後の展開は.......。
それは次回のお楽しみにという事にしておいて下さい。

補足:魔法属性によるブースト効果の関係
・火魔法 ⇒ 筋力値
・水魔法 ⇒ 器用度
・土魔法 ⇒ 耐久力
・風魔法 ⇒ 敏捷値
・光魔法 ⇒ 抵抗力
・闇魔法 ⇒ 知力値


※アリシア&はやてのステータス

【PN】アリシア【性別】女【種族】獣人族 Lv.6
【職業】見習い拳闘士(ファイター) Lv.6 / 見習い盗賊(シーフ) Lv.6
生命力(HP)】 59 / 59
精神力(MP)】 36 / 36
筋力値(ATK)】 17
耐久力(DEF)】 13
知力値(INT)】 11
抵抗力(MDF)】 17
敏捷値(AGI)】 32
器用度(DEX)】 16
【所有スキル】残りSP 4
 ★短剣 Lv.5 ★拳 Lv.4 ★蹴技 Lv.3
 火魔法 Lv.1 風魔法 Lv.6
 識別 Lv.2 ★索敵 Lv.3 ★気配遮断 Lv.3 危険察知 Lv.3 ★体捌き Lv.6 回避 Lv.5
 身軽 Lv.5 解体 Lv.4

【PN】はやて【性別】女【種族】人族 Lv.6
【職業】見習い魔術師(マジシャン) Lv.6 / 見習い踊り子(ダンサー) Lv.6
生命力(HP)】 39 / 39
精神力(MP)】 56 / 56
筋力値(ATK)】 10
耐久力(DEF)】 15
知力値(INT)】 20
抵抗力(MDF)】 20
敏捷値(AGI)】 18
器用度(DEX)】 18
【所有スキル】残りSP 2
 ★杖 Lv.2 舞踏 Lv.6
 ★水魔法 Lv.5 ★土魔法 Lv.7 ★闇魔法 Lv.5
 魔法知識 Lv.5 並列思考 Lv.2 識別 Lv.5 索敵 Lv.3 回避 Lv.2 鑑定 Lv.5
 看破 Lv.2 解体 Lv.4

おまけ

【名前】空牙(くうが)【種族】小狼 Lv.7
生命力(HP)】 47 / 47 【精神力(MP)】 19 / 19
筋力値(ATK)】 15【耐久力(DEF)】 10【知力値(INT)】 8【抵抗力(MDF)】 10【敏捷値(AGI)】 25【器用度(DEX)】 14
【所有スキル】噛付き 切り裂き 暗視 気配遮断 危険察知 連携
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告