とらなのVRMMO ~魔法はゲームの中だけなの~   作:戯言紳士

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ご愛読ありがとうございます。

ドラマ―相棒―。新しい相棒は反町さんになったわけですが、どういったタイプでしょうね。
個人的な考えでは、亀ちゃん寄りに戻し原点回帰を目指していく感じがします。
・亀ちゃんは、事件に巻き込まれ醜態を報道陣の前に晒し島流し。
・尊くんは、杉下右京との相性調査と、顔認証システムの導入に邪魔だったから島流し。
・甲斐くんは、杉下右京自らが招き入れた。次長的には早く警察を止めて欲しくて島流し。
と、亀ちゃん以外はポカやって特命係に来たわけではないですからね。
名前の予想は"か"で始まって"る"で終わるって言う事以外推測出来ません。
経緯は、違う県警で捜査一課として活躍していた所に、ある事件で無関係だった人を容疑者にし、
最後は自殺みたいな事を引き起こしてしまい。結果、犯人も逮捕できずじまいになってしまい、以
降落ちぶれた所で特命係に飛ばされたという筋書きはどうでしょう?
しかし特命係は現在、杉下右京の懲戒免職で機能しておらず途方に暮れていた所に、自分が取り逃
がした犯人と同じ様な手口の犯行と思われる事件が再び起こり一人で調査を始める。
一方の杉下右京は角田課長あたりから新しく特命に人が入ったという連絡を受け、ロンドン?から
帰国して来る。そして、新しい相棒と出会い事件の解決に向かうっていう展開を妄想しています。

前回のあらすじ。
戦果を報告し合ったよ。そして、自分達のギルドを立ち上げる事に!ティア&スバルは念願?の連
絡先を入手。(完)



第2章 ギルド設立までの1週間
第14話   6月15日 月曜日①


 ログアウト後、フェイト邸で解散となり、アリサとすずかの迎えに来た冴島さんとファリンの車

に俺となのは、はやては分かれて一緒に乗せてもらい家に帰宅した。

 その後は、再度SLOへログインする事なく夕食前に日課の自己鍛錬を行い、夕食を摂り早々に

睡眠を取った。

 

 そして、朝の5時前に目を覚まし朝の鍛錬を開始し、いつも通りの生活を送っていた。一通りの

鍛錬を終え携帯を見てみると、昨晩どうやらなのは達はかなり遅い時間までLink'sで盛り上がって

いたようだ。グループチャットの件数が200を超えていた。

 俺が参加して来ない事に対して個別でメッセージが来ていたので、寝ていた事と謝罪を送ってお

いた。

 時刻は7時になったくらい。学校へ行くまでまだ余裕はある。今日は弁当を作っていく余裕もあ

りそうだな。サクっと作ってしまおう。

 弁当を作り、朝食を食べ終えた俺は学校へと向かう。

 

 

 

 時間は8時10分。朝のSHRまで後20分といった所で俺が通う風芽丘高校に着いた。

 

「おはよう、鏡君。今日もだらしない恰好をしてるね。勿体ないよ?」

「おはようございます、神咲生徒会長。朝からご苦労様です。」

「その他人行儀は止めなさいと言ってるのに......。」

 

 俺に校門前で挨拶をしてきたのは、神咲楠葉(かんざき すぐは)生徒会長。俺より一つ上の3年生だ。名前で察して

いる人もいるかも知れないが、彼女は那美さんの従姉妹である。もちろん、幼い頃から神咲一灯流

の修行を積んでいるので剣の腕は相当なモノだ。

 去年、ちょっとした事で俺の実力が彼女にバレてしまい、以降何かと気に掛けられる様になって

しまった。

 生徒会長は学力もトップクラスであり、武術も長けている。文武両道を体現したような存在であ

り、その容姿は薫さんに近い感じで、艶のある黒髪をリボンで後ろに束ねており、顔は小さく、目

は大きくパッチリ開いている。スタイルに関しては小柄でスレンダーであるとだけコメントする。

 それに加え、性格は責任感も強く、真面目でざっくばらんと言うか裏表がないため、男女問わず

人気がある。

 

 一方の俺はと言うと、鍛錬後にシャワーを浴びた後、髪は天然乾燥であるためボサボサで前髪は

目元まで隠れている。制服も着崩しているので、指摘された通りだらしない恰好と言える。

 

 そんな存在と俺が一緒にいると、俺も注目されてしまうので実の所、こんな場所(校門前)で留まっていた

くはないのだ。

 

「分別はつけるものですから。それでは、ここまで来て遅刻はしたくないので、失礼します。」

「あっ、ちょっと!もぅ...全くそんな事、気にもしてないくせに。」

 

 

「行っちゃいましたね、彼。」

「...雪ちゃん、おはよう。」

「おはようございます。会長。」

「鏡君っていつもあんな感じだけど、私もしかして避けられてる?空気読めてない?」

「会長の性ではありませよ。彼は注目される事が嫌いですからね。会長と一緒にいるといつも以上

 に注目を集めるので、あまり長いはしたくないのでしょう。」

「それって今更だよね。私と一緒じゃなくても十分注目浴びてるよ?」

「知らぬは本人のみってやつですね。」

「鏡君って変な所で鈍いんだよね。」

「周囲も周囲ですが...。概ね同意します。」

 

 

 会長と別れ自分の教室に辿り着いた。既にクラスメイトの大多数が登校している様で、教室の外

にも、談笑する声が漏れている。俺の席は一番後ろの窓際の席なので、黙々と後ろのドアから教室

に入り席に着いた。

 時間潰しのために考えるのは、もう1枠当ている召喚モンスターの事。さくらとの戦闘で大きく

レベルが上がり、召喚枠と同時召喚数が増えた事で戦術に幅が広がったのだ。2つ空いた枠の1つ

は、既にさくらと契約した事で埋まっているので、現在1枠空いている状態なのだ。

 地上戦力に現在隙はないと思う。では、空中戦力は?明らかに要因が足りていない。

 これまで、飛んでいる敵を相手にする事は少なかったから軽視していたが、今後はそうも言って

居られなくなるだろう。久遠に足場を作って貰うのも悪くはないが、あれは久遠への負担が大きい

ので連戦となると厳しいだろう。

 

 ここは、飛ぶ事の出来るモンスターを召喚するべきだろうな。最後に召喚可能リストを見た時に

載っていた飛行能力を持っていそうだったのは、鷲・鷹・梟あと鴉の4種類だったかな。

 能力は鷲が筋力値が高めでこの中で一番の大型。鷹は鷲より小型で筋力値は劣るが敏捷値が高く

設定されていた。この2種類が物理タイプ。

 一方、梟だが知力値が高めで、プレイヤーが任意で2種類の魔法スキルを設定出来るようになっ

ていた。実際になにがセット出来るのかは実際召喚しないと分からないが、おそらく基本の6属性

(火/水/土/風/光/闇)だろう。

 鴉だが、ステータスの突出してる項目はなく平均的な値だった。ただ、スキルが斥候向きな構成

になっていて、索敵はもちろん奇襲といったスキルを所有していた。空中から偵察が出来る様にな

るのは有り難い事だ。

 

 候補は以上なのだが、さてどうしようか。まず、鴉だが空中偵察は魅力的だがまずは単純に火力

が欲しいので、今回はないな。

 続いて梟だが、魔法攻撃は素晴らしいと思う。現メンバーで単純な魔法攻撃を使えるのは久遠だ

けだからな。空牙という特殊な魔法攻撃を持つモノもいるが、魔法職も不足してると言える。懸念

事項は、梟は本来、夜行性なので日が出ている時間帯にその力を発揮出来るのか?という事。妙に

こだわりを持っているSLOなので、ステータスにマイナス補正が入る可能性があるのでは?っと

思ってしまう。

 残りの鷲と鷹だが、選ぶなら鷹だな。鷲が悪いわけではない、生物的に鷲と鷹の違いはその大き

さだけだと記されているからな。ただ、筋力値と敏捷値だったら、敏捷値が高い方を取るという、

ただの好みの問題だ。

 

 さて、鷹と梟どっちにしようか...。

 

 

「ちょっと、アタシへの挨拶も無しに、席に着くなり黙々とにゃにを考えているのかな?」

「はぁ......、おはよう。」

 

 俺の思考を遮ってきたのは、現在俺の前の席に在籍している、陣内小恋(じんない ここ)。後になって分かったの

だが、翠屋でよく士郎さんと話をしている陣内啓吾(じんない けいご)さんの末娘だったらしい。

 きっかけは、3人で士郎さんの淹れてくれたコーヒーを飲みながら話している内に、俺と同じ学

校、それも同学年に娘が居るという事が分かり、次に来る時に連れて来ると言って帰り、次の来店

時、本当に連れてきてしまった。

 最初はこんな感じではなく、小声でぶつぶつと呟いたり、もじもじしたりと人見知り?をしてい

たのだが、その後も啓吾さんが何度か一緒に来店する様になり態度も軟化し、おまけに2年になり

同じクラスになってしまった事で、この様になってしまった。俺にはこんな感じだが、未だに人見

知りが激しく、他の人相手だとこの様な物言いは出来ない。

 外見は言ってしまえば地味だ。コテコテにメイクしている奴もどうかと思うが、こいつは一切そ

ういった事はしない。まあ、すっぴんでも問題ない程に顔は鮮麗されているので大した事ではない

のかも知れない。つまり、素のポテンシャルは高いのだが、着飾ったりする事が全くないので、地

味だと評価するしかない。

 

「女の子にその態度は減点だよ。もっと爽やかに翠屋の姿を!」

「仕事以外でのスマイルの販売は禁止されているので、是非ご来店の時にご注文下さい。」

「嘘だぁ!!じゃあ、この雑誌で見せてる顔はなんなの。」

 

 見せつけられた雑誌は、若い女性向けの某ファッション誌。そこには彼氏に着せたい旬のコーデ

ィネイト特集というコーナーだった。そこに、先々週当たりにアリサとアリサの母親に頼まれて撮

った写真がいくつも掲載されていた。

 経緯上こいつは、俺が翠屋で手伝いをしている事を知っている。つまり、現在の俺と翠屋での俺

を、さらにこの雑誌に写っている写真の人物も同一人物だと認識してしまっている。

 

「見れば分かるだろ?ビジネス、お仕事だ。」

「どこまでもドライだよね。知ってる?ネットじゃ、このモデルは誰だって話で騒ぎになってるみ

 たいだよ。噂じゃ、芸能事務所が本人を探してるって話もあるし。」

「へぇ、そうなのか。」

「他人事みないに言ってるけど...張本人だからね。」

「興味ないからな。それよりも俺はSLOがしたい。」

「そう言うと思った。どうせ、さっきもその事を考えていたんでしょ。」

「分かってたなら邪魔をしないで欲しかったな。」

「ホントにこいつは...。この一面を見れば、刻也に幻想を抱いている子は幻滅するね。」

「そんな殊勝な子は存在しないし、こんな事で幻滅するくらいなら最初から幻想を抱くなと言って

 やりたいな。」

「はぁ...。」

「なんだよ。」

「別になんでも。SHRが始まる時間だから、ゲームの事考えるのも程々にしなよ。」

 

 結局、言いたい事だけ言って小恋は席に着き直した。時刻は8時29分。あと1分もすれば、退

屈な授業が始まる。今日の科目は、現国・世界史・日本史・音楽で昼休みを挟んで、数学Ⅱと古文。

午後は普通に殺人授業だな。特に古文は何人死人(寝る者)が出るか分かったもんじゃない。

 

 それじゃあ、俺も死なない様に気張って乗り切ろうじゃないか。これでも授業態度や成績は上位

をキープしているからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

「これで、本日のSHRを終了とする。部活のある者はしっかりと励む様に。ない者は寄り道なん

 かするんじゃないぞ。」

 

 お決まりの台詞を残し、担任教師が教室を出てようやく今日の授業が全て終了した。予想通り6

限目は運動部はもちろん、女生徒も何人かは死人へと変貌していた。後ろの席だとその景色が一望

出来るのだ。

 いつも通りの学校生活を終え、今日は特に予定も入っていないので、なのは達に18時から23

時まではログインしているというメッセージを送信する。

 

「授業が終わったら早速、聖祥のお姫様達にデートのお誘い?」

「はぁ...馬鹿な事言ってるのはこの口か。」

「ちょっと、痛いって。そのセリフの後は、強引に口を口で塞がないとダメじゃない!」

「夢見すぎだ阿保。そんなのは創作物の中か、現実と履き違えてる馬鹿のやる事だ。」

「女の子はみんな夢を見ていたい生き物なの。」

「はいはい。それじゃあ、俺は帰るからな。」

「あっ、うん。明日もちゃんと学校来なさいよ。」

「なに当たり前な事言ってんだお前は。」

「うるさいわね。お父さんが最近ゲームに入れ込んで、不登校になったり中退する学生が多くなっ

 たって言ってたのよ。」

「心配してくれてたのか?まあ、俺は大丈夫だ。んじゃ、また明日な。」

 

 

「また明日...か。さてと、私も帰ろっと。」

「あっ、陣内さん。鏡君ってまだいる?」

「生徒会長!?...彼ならついさっき帰りましたよ?」

「今日もかぁ。最近やけに帰る時間が早くなってるよ。」

「何か..用事でも有ったんですか?」

「大したことじゃないよ。ただ、ちょっと稽古に付き合って欲しかっただけだから。」

「そう...だったんですか。」

「陣内さんは知ってる?鏡君が早く帰る理由。」

「ゲームに嵌ってるん...です。知りません?SLOっていうゲーム。」

「名前は知ってるよ。ボソッ...そっか鏡君ゲームやるんだ。」

「先週の頭に...発売されたばかりですから。...当分は無理じゃないですか?」

「そっか。やっぱり、面白いのかな?。」

「私は入手出来なかったんで..分かりませんが、ネットの評判は...凄まじいです。」

「それじゃあ、やっぱり無理かな。」

「態々...来なくても、呼びつければいいのでは?」

「無理強いはしたくないからね。まあ理由が分かっただけでも十分かな。

 ありがとね、陣内さん。」

「お役に立てたのでしたら...良かったです。」

「うん、それじゃあ、陣内さんも気を付けて帰るんだよ。」

「(やっぱり、生徒会長()気になるのかな...。)」

 

 

 小恋に別れの挨拶を告げ、帰宅した俺は運動着に着替えて、夕刻分の鍛錬を開始する。この時は

雑念を全て無くし、自身を磨く事にだけ集中する。ゲームの中とは言え神速を用いなければさくら

に決定打を与えられず勝てなかったのだ。己をより鋭く研磨し、更なる高みを目指さなければらな

いと再認識し、限られた時間の中で自分の身体を痛めつけた。

 時間にすれば1時間30分の鍛錬を終え、温めに沸かしておいた風呂に入り身体を癒す。風呂を

出る頃には、空をオレンジ色に染め上げている夕日が沈もうとしていた。

 それから、有りあわせの食材で手早く作った夕食を食べ終え、SLOへログインするために機材

をセッティングする。

 

 時刻は18時15分。伝えた時間より多少の遅れはあったが別に構わないだろう。新規のスキル

習得、新たな召喚モンスターの召喚。拠点の改築とやる事は色々ある。

 

 さて、まずはどこから手を付けようかな?

 

 

『クロノス様がログインしました。』

 

 

おまけ

 

「ちょっとアリサちゃん!これどういう事なの。」

「そうだよ。こんな写真撮ったなんて聞いてないよ!」

「これなんて、アリサちゃんと刻也さんのツーショットやないか!」

「しかも、腕まで組んで。手も.....。」

「俗に言う、恋人つなぎってやつだね。」

「仕方ないでしょ。ママにお願いされて"仕方なく"撮らされたのよ!」

「......これが?」

「"仕方なく"でする表情なの?」

「モデルの仕事なんだからこれくらいやるわよ!」

「「「「「.........へぇ。」」」」」

「あぁ、もう!!悪かったわね。次の撮影の時はあんた達に連絡を入れるわ!!」

「「「「「…………………。」」」」」

「わかったわ、誘えば良いんでしょ、誘えば!」

「「「「「流石はアリサ(ちゃん)!!」」」」」

「ボソッ...もう、ママったらなんでこの写真も載せたのよ。」

 




如何でしたか?

第2章の幕開けですが、箸休めという訳ではありませんが、本筋とは掠りもしない内容になってし
まいました。
仕方ない。書いてみたかったんだ、学校での日常パートというモノを。
オリキャラ?もちょびっと登場。今後の登場は...?折角だから出したいですね。

しかし、男友達はいないのか!
真一郎は...うんあれだ。
耕介は...女子寮の管理人じゃ仕方ないよね。
恭也は...赤星君がいた!あれ?でも1人だけじゃね?
ジャンルがジャンルだから仕方ないよね。
大丈夫、刻也には恭也さん(ドイツ在住)も士郎さんも啓吾さんもいる!!

次回で、月曜日は終了予定。土日まではサクサク時間が経過していくよ。きっとね♪

※今回はスキル説明はありません。

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