とらなのVRMMO ~魔法はゲームの中だけなの~ 作:戯言紳士
壁ドン、壁ドンと騒がれる前にハヤテのごとく!では第1話目でハヤテ君がナギ嬢に壁ドンしてる
んですよね。まあ、騒がれる前にもそういった表現は合ったってだけなんですけど。少女漫画だけ
ではなかったという事ですね。
正確には効果音はバン!なので壁バンかな?
前回のあらすじ。
みんなが自由に行動したよ。なのは達は街へ探索に。姫達は狩場へ敵を倒しに。そして刻也は拠点
で、諸々の整理を。(完)
今日もいつも通りの生活を送り放課後を迎えた。俺は早速、帰り支度を始める。早くゲームをや
りたいという事もあるが、最近になり短い周期で迫って来る脅威が今日も近づいているからだ。
「そういえば、昨日の放課後に生徒会長があんたを探しにここに来たわよ。」
知っている。今もその人物がここに迫っているのだから。御神流"心"。目を頼らず、音と気配に
よって相手の居場所を知る技があるのだが、それを会得している俺は会長がここに向かっているこ
とを気配から分かってしまうのだ。
さらに会長は神咲一灯流を修めているため、一般の生徒とは気のあり方が違うので非常に分かり
やすい。
「なんか、鍛錬に付き合って欲しいって言っていたけど?」
「やっぱりか。」
「心当たりはあるのね。それで?受ける気はあるの?」
「これまでも何回か誘われたことがあるが、全てのらりくらしと回避してきた。」
「何でよ?1度だけでもやって上げればいいじゃない。」
「なぜ、学校でそんな事をしなければならないんだ。少なくとも他人の前で晒すつもりはない。」
「えっ!?誰も見てなければ受けてくれるの?」
小恋が絡んで来たせいで、会長に見つかってしまった上に会話も聞かれてしまったようだ。まさ
か、昨日の内に打ち合わせをしてい.....ないだろうな。小恋の人見知りは会長にも発動するし。
そして会長が教室に現れた事で、教室に残っていたクラスメイトの注目を集めている。
「とりあえず場所を変えましょう。部活とか仕事は大丈夫なんですか?」
「う、うん。部活は自主練って事になってるし、お仕事は雪ちゃんが頑張ってるから。」
それは大丈夫なのか?
会長の言う雪ちゃんとは、本名"
だ。次期生徒会長候補と言われていて書類等の処理能力は半端ないらしい。聞いた話だと運動能力
も相当高いらしい。
また、彼女は気配を意図的に消しているんではないかと思う位薄く、神出鬼没としても有名であ
る。そこが良いのだという支持者が多い。
同学年だが直接話した事はなく、会長の近くにいるのを何度か目撃した事がある程度の関係だ。
まあ、会長が大丈夫だと言ったので大丈夫なのだろう。注意されるのは会長であり、連れ出した
俺ではない.....よな?
帰り支度を終えた鞄を持ち、会長の手を引く..ような事はせずに教室から出ていく。
「あっ、ちょっと。私も付いてく!」
先頭を速足で歩く俺に、その後ろを大人しく付いてくる会長と小恋。なんだこの図は。余計目立
っているんじゃないか?
自意識過剰かもしれないが、歩みを進める度に様々な所から視線を感じる。早いとこ学校から出
よう。そう思い、俺の歩みはさらに速くなった。
「ねぇ、鏡君。どこまで行くの?」
「周りの目を気にせず落ち着いて話せる場所。」
「そんな場所があるの?」
「どうせ翠屋でしょ。」
「そうだよ。でも学校よりましだろ?」
「確かに。でも、お姫様達は大丈夫?」
「
「へぇ~、しっかり把握してるんだ。」
「なんか含みのある言い方じゃないか?」
「全然、そんな事ないよ。」
「仲良いんだね、二人とも。」
「ごめんなさい。生徒会長の事、放置してしまって。」
「まあ、俺はこいつのお父さんから頼まれてますから。」
「ちょっと。それってどういう事よ。」
「さぁ?どういう事だろうな?」
「鏡君って陣内さんのお父さんにも信頼されてるんだね。」
「「えっ!?」」
「だって、自分の娘を頼むんだよ?信頼されてなくちゃ出来ないんじゃないかな。」
「ボソッ...。ねぇ、生徒会長って純粋?マジレスする人なの?」
「コソッ..。感じた通りの人だ。ただし、簡単には騙させれない。」
「ヒソッ...。良くこんな人相手に、のらりと回避してこれたわね。」
「二人とも、ちゃんと聞こえてるからね。」
.....ビクッ!?
「ほら、会長。目的地が見えてきましたよ。」
「ホントだ!生徒会長、あれですよ。あれ。」
「ふふっ。あからさま過ぎだよ二人とも。私だって翠屋の場所くらい知ってるから。そうだねぇ、
陣内さんは私に小恋ちゃんと呼ばせてくれるなら、なかった事にして上げる。」
「ぜ、是非。好きなように呼んで下さい。」
「あとは、話し方も鏡君と同じ感じにしてくれると嬉しいかなぁ。」
「い、いきなりは無理ですが、善処します。」
「でぇ、鏡君なんだけど...。」
「なんでしょう。」
「鏡君の希望には添うようにするから、手加減なしでちゃんと手合せして欲しいな。」
「それなら...まぁ。」
「それだけでいいんですか?」
「おい、小恋!!」
「どうせだったら、こいつの事は鏡君じゃなくて、刻也って呼べばいいじゃないですか。」
「えっと.....良いのかな?」
「御随意にどうぞ。」
「じゃ、じゃあ。刻也........くん。」
「なんでしょう。」
「い、いや。用はないよ、試しに呼んでみただけだから。」
「そうですか。」
「って「なんでしょう。」「そうですか。」じゃな~い!そこはあんたも生徒会長の名前を呼んで
見つめ合いなさいよ。ちょっとはそういった空気を察しなさい!」
「すみません、会長。こいつはこういった病に侵されてるんで無視して下さい。」
「う、うん。小恋ちゃんも、大変なんだね。」
「って、会長も素直に信じない!どこが簡単に騙されないよ。」
「えっ、これって刻也..くんと小恋ちゃんの仲間に入れて貰えたって事じゃないの?」
「その通りです。これは俺と小恋の掛け合いに会長を加えるためにやったんです。」
「だよね♪」
「あぁ、もう。そういう事でいいです!(会長のキャラが掴めない。)」
「ほら、置いてくぞ。」
「小恋ちゃん、早くおいで~。」
「ちょ、先に入るのだけは待ってぇ。」
結果として小恋と会長の距離が縮まったのは良い事だろう。まあ、代償として本気で手合せする
事になったのだが、これも良い経験になると思う。那美さん経由で一度だけ薫さんと打ち合った時
の事は今でも鮮明に覚えているのだから。
「刻也君か、いらっしゃい。今日はなのは達と待ち合わせでもしてるのかい?」
翠屋に入ると、俺に気付いた士郎さんが出迎えてくれた。店内には常連のお客さんの姿もちらほ
ら見える。
「違いますよ。ちょっと落ち着いた所で話がしたかったんでここに来たんです。」
「という事は、後ろの2人は刻也君の連れかい?」
「お久しぶりです、士郎さん。」
「一人は小恋ちゃんだったのかい。久しぶりだね。数ヶ月見ないだけで随分と綺麗になったね。」
「ありがとうございます。刻也は一切そういう事言ってくれないので嬉しいです。」
「ダメじゃないか。ちゃんと女性は褒めるように教えたはずだよ。」
「良いんですよ。褒めたら褒めたで、こいつは調子に乗るんですから。」
「まあ、仲良くやっているみたいだから、これ以上の口出しはしないさ。それでもう一人のお嬢さ
んは?」
「初めまして。刻也..じゃなくて、鏡君と同じ学校の神咲楠葉と申します。」
「ご丁寧にどうも。神咲という苗字には聞き覚えがあるのだけれど...。」
「おそらく那美さんの事ですよね?」
「そうそう、神咲那美ちゃん。真由希が学生の頃によく家に来ていたんだよ。」
「そうだったのですか。私と那美さんは従姉妹に当たるんですよ。」
「そうなのかい?だったら君も.....。」
「想像の通りだと思います。その事でちょっと刻y..鏡君と手合せしたくて、そのお話を。」
「そういう事かい。だったら奥の席を片付けるから、ちょっと待っててくれ。桃子――。」
そう言って桃子さんを呼びテーブルの上を片付けていく。途中、桃子さんがこっちを見て「面白
いモノを見つけたわ」という顔をしてニコニコと作業を進めている。士郎さんとなにか話している
ようだが、ここまで会話している声は届かない。なんか後が怖いんだが...。
「士郎さんは俺の師匠なんだ。それに恭也さんと真由希さんっていう兄弟子と姉弟子がいてね、そ
ういった事も少なからず経験してるから、神咲の事も知ってるですよ。」
「やっぱりそうなんだ。話をしていただけでも只者じゃないってわかったよ。」
「今でも士郎さんから1本も取る事が出来ないからなぁ。俺もまだまだ未熟なんですよ。」
「そんな事はないよ。最近の刻也君を相手にする時は僕も本気さ。今は僕の方が経験で勝っている
から勝ち越しているけど、技術はもう同等と言っても過言ではないよ。」
「彼女達の前だからってお世辞は良いですよ。」
「本当の事さ。師匠の言う事を素直に受け取りなさい。」
「...はい。ありがとうございます。」
戻って来た士郎さんから思いがけない賛辞を頂き、やり場のない照れくささが残る。その姿を小
恋が何か言いたげな顔で見ているのが、ちょっとムカつく。
そのまま、片付けられたテーブルに案内され席に着き、士郎さんが去り際に「僕は反対しない
よ。これも刻也君に必要な経験になると思うからね。何だったら家の道場を使うと良いよ」と告げ
カウンターの方へ戻っていった。
「生徒会長、師匠からの許可も得て、場所も確保出来たみたいですよ。」
「そうみたいだね。これまでいくら誘っても断られてきたのになぁ。」
「その事はもういいでしょ。会長、お互い準備も必要だと思うので後日で良いですよね?」
「それはもちろんだよ。場所は家の道場でも良かったんだけどね。折角の好意だし使わせてもらお
うかな。それから2人とも、会長とか生徒会長とか言うの止めね。」
「「えっ...。」」
「そういう所は息ピッタリなんだから。小恋ちゃんも刻也くんも今後会長という事を禁止します。
これは生徒会長命令です♪」
「お、横暴だぁ。」
「諦めろ、小恋。生徒会長命令は絶対なんだ。」
「なんでそこは従順なのよ。」
「経験談から言っている。このタイプの女性にはそうするしかないんだ。」
「あんたはあんたでどういう経験してるのよ、もぅ。」
「あらあら♪なんだか楽しそうね。いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか?」
「あぁ、桃子さんがいたかぁ。」
「性格は違うけど..非常に断り難い空気を出す所とかな。会長は天然でだけど、こっちは意図的に
やってる時もあるから。」
「なんか納得した。」
「えっと、この人は誰なの?」
「初めまして、高町桃子です。このお店でパティシエやってます。」
「ちなみに士郎さんと桃子さんは夫婦で3児の母親でもある。」
「随分とお若い夫婦なんですね...失礼しました。私は神咲楠葉と申します。」
「ふふ♪ありがとう。」
会長の言葉に機嫌を良くする桃子さん。確かに士郎さんも桃子さんも老いが、まったく見られな
い。お世話になり始めてからこれまで、まったく外見に変化が訪れた様子はない。
真由希さんもここ数年でその素養を見せている。高町の血筋にはきっと何か秘密があるに違いな
い。
「それにしても、刻也君が可愛らしい女の子を連れて家に来るなんてね。学校の友達も連れて来た
事もなかったのに。」
「あぁ、刻也って友達少ないから。」
「お前にだけは言われたくないな。」
「なによ!」
「なんだよ。」
「やっぱり同級生相手だと変わるのね。それとも小恋ちゃんだからかしら?私としては珍しい反応
が見れて新鮮なんだけど。なのは達が見たらどう思うのかしら?」
「どうも思わないでしょ。アリシアとはやてにも似た様なもんじゃないですか?」
「うげ。私は聖祥のお姫様達に目を付けられてくはないよ。」
「その対象に私も入ってるのかな?」
「間違いなく入りますね。でも生徒会ty「生徒会長?」..神咲先輩だったら、自然と打ち解けるか
も。」
「それは、私が小さいから中学生の中に入っても大丈夫って事かな?」
「被害妄想ですよ。そんな事全然思ってませんから。ほら、刻也もフォローしなさいよ。」
「俺を巻き込むなよ。まあでも、先輩の
「そうかな?だったら嬉しいな。」
「はぁ~、話が全く進まないな...桃子さんは注文を取りにきたんじゃなかったんですか?」
「えぇ、そうよ。ご注文をどうぞ♪」
「「「………。」」」
「俺は士郎さんのオリジナルブレンドで、あと2人にはシュークリーム出して下さい。まだ残って
ますよね?」
「もちろんよ。2人は
「私はミルクティーで。先輩は何にします?」
「せっかくだから、ここでもう一つ有名になっている紅茶が飲んでみたいのだけど....チラ。」
「刻也君、ご指名よ。」
「了解です。」
「それでは、少々お待ちください。」
注文を終え厨房へと戻っていく桃子さんの後ろに着いて行く。先輩も気付いていたんだろうな。
何度も同じ学校の生徒も来ているし、気付く奴は気付くだろう。いつまでも隠し徹せるモノじゃな
いって事か。
「良かったですね、先輩。刻也って普段は週末しか厨房に立たないんですよ。だから特選紅茶って
週末の刻也のいる時間帯限定なんで飲めるお客さんの数も限られるんです。」
「えっ、そんな紅茶だったの。私てっきり何時でも飲めるモノだと思ってたよ。」
「じゃあ、あのチラ見は...。」
「茶葉が切れたりしてないかな?っていう.....。」
「.....本当にラッキーでしたね。」
「だね♪」
「(刻也がいないと間が持たない...。)」
「小恋ちゃんはさ。」
「は、はい。」
「刻也くんとどういった経緯で親しくなったの?」
「私ですか?私は士郎さんと知り合いだったお父さんに翠屋に連れてこられて、そうしたらそこに
刻也もいたんです。まあ、私と違ってお店のお手伝いだって言って働いてましたけど。」
「それで、それで!」
「その後も何度か連れ出されまして、まあ分かったと思いますが、私自身、内弁慶というか内向的
な性格なんで、そこでも一人で携帯弄ってたりしてるだけだったんです。で、そんな私を見かね
たのか、普段..学校とか今みたいな感じじゃなくて、多分本当のあいつの姿で何度も優しく接し
てくれたんですよ。」
「それで、小恋ちゃんは落ちちゃったのかな?」
「はい.....って違いますよ。私はあいつにそういった感情は持ち合わせてませんから。」
「ホントかな~。」
「もういいです。私の話はお終い。次は先輩の番ですよ。」
「えっ、私!」
「当たりまえじゃないですか。私だけなんて不公平です。」
「そうは言ってもなぁ。」
「往生際が悪いですよ。先輩の刻也に対する態度が明らかに一般生徒と違うって噂になってるんで
すから。」
「う、うそだよ!だって私そんな噂なんて聞いた事ないもん。」
「こういった噂って本人だけが知らない場合が多いんですよね。」
「本当に?」
「はい。」
「じゃ、じゃあ。刻也くんも?」
「あいつは噂なんて気にも留めないんで、聞いたとしても覚えてないと思いますよ。」
「...そっか。」
「そうでなきゃ、町全体に噂が広がってる、お姫様を護る騎士様は学校なんてこれませんよ。」
「やっぱり、その騎士様って刻也くんなんだ。」
「みんな確証を持っている訳ではないし、本人に聞ける雰囲気でもないから、内に秘めてるだけで
すけどね。s「お話の最中に申し訳ございませんが、ご注文の品をお持ち致しました。」あ、は
い。ありがt...って刻也じゃない。それになに?着替えたの?」
「折角入らしたお嬢様方に丁重なサービスでおもてなしする様にとオーナーからの命です。」
「面倒臭いわねそのキャラ。用は桃子さんに命令されたって事でしょ。」
「左様で御座います。」
「それ、もう止めなさい。」
「しかし、オーナーの命は絶対厳守なのですが...。」
「執事である貴方はお嬢様である私の命が聞けないというの?」
「これは失礼致しました。それじゃあ、一息入れながらいつやるか決めましょうか。」
「このやり取りに意味はあった?」
「………。」
「セッテイダイジ。」
「はぁ...なんで片言なのよ。」
「なんだよ、お前のやりたがってた世界観じゃなかったのか?」
「………。」
「確かにちょっとだけ楽しかったけど、なんか違うの!」
「面倒なやつだな。で?さっきから先輩は無言なんだが、俺が居ない間になんかやったのか?」
「出来る訳ないでしょ。あんたが来るまで普通に話してたわy.....そうね、こういった場面で意
識を戻すには、王子様のキスじゃないかな?」
.....ピクッ。
「はぁ!お前なn......そうだな。でも、残念ならが俺は執事だからなあ。」
「なら、お嬢様を起こすのは執事様のお仕事じゃないかしら?」
「確かにそれなら問題ないな。じゃあ、お前はちょっとあっち向いてろ。」
...ピクッピクッ。
「分かってるわよ。私だって人様のキスシーンなんか生で見たくないわ。」
..ドキッ!ドキッ!
「それではお嬢様、執事の身分ではありますが失礼します。」
ドキドキッ!ドキドキッ!
「……………………………。」
ドキドキッ!ドキドキッ!
「……………………………。」
「……………………………………あれ?。」
「あれ?じゃないですよ。なんで抵抗する素振りも見せないんですか。」
「小恋、きっと俺達が未熟だったんだ。分かっていながら先輩は付き合ってくれたんだよ。でな
きゃ、先輩が抵抗しない訳がない。」
「も、もちろんだよ?放心した振りをしたら、二人ならなにかやってくれると思って待ってたんだ
から。2人は見事に私のフリに答えてくれたわけだね。」
「先輩...どもってますけど。」
「はい!この話はお終い!せっかく刻也くんが着替えてまで用意してくれたんだから、無駄にし
ちゃ悪いよ。」
「明らかに話を逸らしたんだけど...刻也は気にならないの?」
「ん?別に?それよりも、俺としてはちゃっちゃと手合せする日時を決めて
「あぅ。ごめんね。」
「ほんとにこの男は...こうも態度が豹変するか。」
「それから。もう少しすると、なのは達が帰ってくる時間帯になるぞ。」
「ほら、先輩も刻也もさっさと予定を組んじゃいなさい。」
「えっ!?小恋ちゃん!?」
「こういうやつなんですよ。ほら、ミルクティー。それと先輩の特選紅茶です。でこれが、当店自
慢のシュークリームです。」
「わぁ~、これがあの。刻也くん、ありがとね。」
「コクッ....これも、あんたが淹れたやつね。」
「そうだぞ。まあ、1つ淹れるのも2つ淹れるのも手間は同じだからな。」
「そういうk...まあ、いいわ。ありがと。」
「おう。先輩も食べながらでいいんですけど、予定ってどうなってます?」
「これ、すっごく美味しいよ。えっとね、水木で生徒会の仕事を片付けちゃえば、金曜日には結構
時間取れると思う。」
「そうですか。じゃあ、金曜日の放課後で良いですね。場所は士郎さんに許可は貰ってるんで、そ
のまま案内します。」
「えっと..私は見に行ってもいいのかな?」
「物好きだな。まあ、先輩が許可すれば良いんじゃないか?」
「教える訳じゃないし、見る分には問題ないと思うよ。」
「ありがとうございます。」
「良かったな。まあ、見えるといいけどな。」
「それって...。」
「金曜日になれば分かるだろ。全ては小恋の眼次第だな。」
こうして予定はあっさり決まり、飲み物が尽きるまでの少しの間、雑談をしながらゆったりとし
た時間を過ごした。その後、一括で会計を済ませた俺は先輩と小恋を送るために駅まで同行した。
「今日はごめんね。刻也くんもやりたいこと有ったのに。なんか無理矢理な感じで。それにさっき
の会計も出して貰っちゃって。」
「気にしないでください。翠屋まで連れてったのは俺なんで。」
「そうですよ。どうせ、やるのだってゲームなんですから。健全な高校生らしく女の子侍らして遊
ばせてた方が良いんです。」
「その行為が健全かは言い切れないけどね。」
「ゲームやりたいって思うのだって、大多数の高校生が当てはまるだろ。」
「あんたは極端なのよ。そんなんじゃ、お姫様達も愛想尽かしちゃうわよ。」
「残念ながら、なのは達だったら先週末からこちらの住民になったから心配無用だ。」
「えっ、うそ。だって1ヶ月は再生産しないのにどうして。」
「ただの偶然、一人..いや二人の母親が携わっていたから、そこからちょこっとな。」
「偶然過ぎるでしょそれ。」
「その子達も凄い行動力だね。刻也くんがやり始めたから、そうなったんでしょ?」
「まあ、そうですね。」
「そっか、そっか。うん。そうだよね。」
「「ん?」」
その後も何気ない会話を広げながら駅まで送り届け、ようやく俺は自分の家へと帰宅した。時間
は17時25分か。
これから夕方の鍛錬を終えてログインするとなると20時を過ぎるな。なのは達に今日のログイ
ン予定時間と遅くなるので謝罪文を追加して、メッセージを送った。
金曜日には神咲一灯流を修める神咲楠葉先輩との手合せもある。今日も気合を入れて鍛錬で自分
を鍛え直すとしよう。
如何でしたか?
まあ、冒頭にちょびっとのつもりだったのが、書き出したらこの様です。本当に必要なのは前半の
僅かな部分と後半の予定を決める所だけかな。でも、これで金曜日になるまではネタがないかな?
まあ、なにかの拍子で思い浮かぶかもしれないので断言はしませんが。
もはや、昔の天気予報ばりに当てにならない次回予告ですが、ゲーム内です。召喚します。戦いま
す。あと、原作メンバーの誰かしら付いて行きます。これは間違いないです。(断言)
※今回はステータス及びスキル解説はありません。