とらなのVRMMO ~魔法はゲームの中だけなの~   作:戯言紳士

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ご愛読ありがとうございます。

気分転換でもと、1泊2日で母親の実家へ遊びに行って来ました。タブレットの類は持ち合わせて
いないので、まあ向こうでは本ばかり読んでましたね。
こうしてPCで小説を書いているわけですが、やっぱり本で読むのが一番良いです。
たとえ安くてその場で手に入るとしても、お金を出してまでPCやスマホで漫画や小説を読みたい
とは思いません。お金を出すなら書籍として手元に置いておきたいので。
二次創作は昔からこのスタイルなので抵抗は全くありませんがww

ちなみに主に向こうで呼んでいたのは維新先生の忘却探偵シリーズです。登場人物のネーミングセ
ンスが独特ですよね。どうやったら思い浮かぶのだろうか。

前回のあらすじ。
神咲楠葉先輩と金曜日に高町家の道場で手合せする事になったよ。(完)



第17話   6月16日 火曜日②

 

『クロノス様がログインしました。』

『フレンド登録者からメッセージが1件届いています。』

 

 

 その後鍛錬を終え、夕食を食べSLOにログイン出来たのは、読み通り20時を少し過ぎた頃だ

った。

 今日は既に姫とチワワはログインしている様で、拠点(ここ)からさらに進んだエリアで狩りをしている

ので、良かったら来て下さいというメッセージが送られていた。

 レベルアップ以降、戦闘をしていないので確認の意味でもやる事を終えたら行ってみよう。それ

まで、姫とチワワがそこで狩りをしていればの話だが。

 

 

『フレンド登録者からメッセージが1件届きました。』

 

 

 いざ、昨日出来なかった新規召喚モンスターの召喚をしようと思った矢先に、今度はすずかから

メッセージが届いた。俺がログインして数分しか経っていないのに早いな。と思いつつ届いたメッ

セージを確認する。

 内容は、挨拶と今日の予定が書かれていた。どうやら俺がログインしてから直ぐに6人ともやっ

てきて今も一緒にいるらしい。今日は2組に分かれてそれぞれギルドでクエストを受けてみる事に

したらしい。

 最後に「今日は拠点に戻ってからログアウトします。その時に手に入れた素材を渡したいので、

いて貰えると嬉しいです。近くまで来たらまた連絡します。」と書かれていた。

 

 そういえば、金策についてまったく話をしていないが大丈夫なのだろうか。まあ、俺が言わなく

ても、その程度の事は調べている可能性の方が高いか...。

 素材を用意するなら装備類も作ると約束しているしな。NPCの店で売っている物を買うよりも

素材を渡して、俺が作った方が費用も少ないから、すずか達にとってもメリットは大きいはず。

 昨日のままの装備であるなら、ほぼ初期装備と言っても過言ではないからな。耐久値を回復する

術を持たないすずか達には、ちょうどいい機会かもしれない。

 

 

 .....明日は生産メインになりそうだ。

 

 

 

 さてと。姫とすずかのメッセージに返信を終えた所で、本日のメインイベントといこう。

 

 月曜日にも考えたが、その時は鷹と梟のどちらかとまで絞り込んだ訳だが、今日も学校でその事

を考えた結果、今回は鷹を召喚する事を決めた。まあ、その時も小恋による妨害があったのだが。

 名前も既に決めてある。なので、残すは召喚するだけなのだ。

 

 早速、久遠達の名前も載っている召喚モンスターリストに1枠空いている最下部の"ENTRY"と表

示されている場所をタッチする。

 すると召喚可能なモンスターの一覧が出て来る。召喚魔法のレベルが上がったり、さくらという

例外はあるが、特定のイベントをクリアするとこのリストに召喚可能なモンスターが追加されてい

く仕組みになっている。

 ついでに補足しておくと、種族によっては召喚出来る数に限りがあるらしく、空牙の元種族であ

る子狼は2体目の召喚が可能だが、久遠の種族である妖狐は1体限りの様でリストには載っている

が灰色になっていて、選択しても何の反応も見せない。

 

 俺のリストには現在15種類のモンスターの名前が表示されている。今回はその中の鷹である

"ライトホーク"を選択し確認ウィンドウでもYESを選択する。

 

 するといつも召喚するように、魔法陣が浮かび上がりそこから1羽の鷹が姿を現す。現実に存在

する鷹よりも召喚されたライトホークの嘴や爪は鋭い。

 

 

『新しく召喚モンスター"ライトホーク"を召喚しました。名前を入力して下さい。』

 

 

 インフォと共に名前を入力するためのウィンドウが表示された。

 

 名前ね。えっと....."シグルズ"っと。これで良しっと。再度確認し確認ウィンドウのYESを

選択した。

 今回は北欧神話に登場する英雄の名前を付けてみた。最初は歴史的に有名な鷹がいればその名前

にしようと思っていたのだが、残念ながら馬で言えば赤兎の様な鷹に思い当りがなかったので、名

剣グラムの使い手として有名なシグルズの名前を頂いた。

 だからなんだと言われるかもしれないが、竜を退治した際にその心臓の血を舐めた事で鳥の言葉

を理解出来る様になったという話もある。.....一応鳥で繋がっている。

 

 では、改めて召喚したシグルズのステータスを確認してみる。

 

【名前】シグルズ【種族】ライトホーク Lv.1

生命力(HP)】 29 / 29 【精神力(MP)】 6 / 6

筋力値(ATK)】 12【耐久力(DEF)】 7【知力値(INT)】 4【抵抗力(MDF)】 6【敏捷値(AGI)】 25【器用度(DEX)】 10

【所有スキル】啄む 切り裂き 飛行 索敵 捕食

 

 やはり、敏捷値の値が群を抜いて高いな。ステータス値を見ると空牙の初期値に配分が似てい

る。そこは空と陸の違いもあるし、そもそも動きが違うから比較することではないけど。

 スキルはというと、上の2つは攻撃手段だな。それに飛行と索敵...で初見なのが捕食。

 捕食のスキル説明を見ると、倒した敵の肉を食べる事で消耗した生命力や精神力を回復させるモ

ノらしい。つまり、生物系のモンスターはシグルズのエサになる訳だ。これは実際に見て検証が必

要な案件だな。

 

 

 ステータスの確認を終え、テレビ等で鷹匠の人がやるようにシグルズを手に乗せてみた。そこは

現実の鷹とは違い、暴れる事なく、じーっと俺の方を見ている。

 ライトホーク自体は、この森を北西へ抜けた所にある鉱山付近の上空を2,3羽飛んでいる姿を

見たことがあったが、こうして近くで見てみると凛々しさは勿論だが、愛らしさも感じられる。自

分の使役モンスターだからだろうか?

 

 なんにせよ、これで空戦のスペシャリスト(予定)も確保出来た訳だ。赤兎と同様に戦場は選ぶが

今後の成長と活躍に期待する。

 俺の育成方針なのかも知れないが、大半が高機動&紙耐久のメンバーになりつつあるので、次に

枠が拡張された時は、ゴーレムみたいな壁役を追加しても良いかもしれないな。まあ、その時の状

況によって変わるだろうけどな。

 

 

 

 

 とりあえずこれで、拠点でやるべき事はなくなった。すずか達が帰って来るであろう時間を考慮

して、今から狩りに出ても時間は十分確保出来るな。

 

 誘われていることだし、今ならまだ姫達もそこにいるだろうから行ってみるか。念のため、姫に

「そこへ行くがまだいるか?」といったメッセージを送り、返事が返って来るまでの時間に作り置

きしておいた軽食を食べ、空腹値を満たしておいた。

 実際は食べている最中に姫から「問題ないです」という返信が来たので、食べ終えて一息入れて

から俺は、シグルズを帰還させ、久遠・空牙・さくらを呼び拠点を後にした。

 

 

 

 

 

 

「ごめーん、1体ヘイトがティアに移っちゃった!」

「わかったわ、スバルは残りのやつ相手にしてて!」

 

 移動し始め15分程度進んでいった所で、チワワと姫の声が聞こえた。どうやらこの近くで戦闘

しているみたいだ。

 

 

 もちろん移動している最中に何度か敵に遭遇した。その時にレベルアップの恩恵を実感した。

 通常1ずつレベルアップするため、ステータス値の変動は大きく変化する事はなく体感的にも良

く分からないのだが、8レベル32ポイント分のステータスの変動は体感するには十分な数値だっ

た。

 ステータス値に比例しない動きと評される俺が、ステータスにも意味は有ったんだと今更な事を

実感した瞬間だった。

 

 新しく取得したスキルの具合も良く、武器に対する精密操作は以前と大差はなかったが、魔法の

扱いに関しては、運用術と並列思考も相まって格段に良くなった。

 特に並列思考の効果は大きく、詠唱省略が可能になるまで使い込んだ魔法なら同時に2つの魔法

が使用出来る様になった。もちろん僅かな時間差を付ける事も出来る。

 

 続いて召喚モンスター達だが、軒並み強くなっている。同時召喚数が2体から3体になったのも

大きい。

 久遠は精神力が大幅に上昇した事もあり、以前に比べ魔法攻撃が過激になった。もちろん以前同

様サポートもばっちり熟してくれるので文句はない。

 空牙はクラスチェンジにより、吐息(ブレス)と氷属性を手に入れた訳だが、最初は空牙も新しい攻撃手段

を手に入れた事ではしゃいでいたのか、吐息を連発していたが、精神力が底を尽きかけ、一度回復

薬を使用した。それ以降は配慮するようになり、通常攻撃と織り交ぜて立ち振る舞う事を覚えた。

 さくらは俺と対戦した時の強さは失っていたが、相手の行動を見極め対処の仕方を変えるという

プレイヤーさながらのスタイルで問題なく敵を倒していった。あえて問題点を上げるなら、攻撃か

らサポートまで熟せ、俺との息もぴったりな久遠にちょっと嫉妬している感じがした。

 しかし残念ながら、道中にレベルアップする事はなかった。さくらはどちらもレベル1だったの

で、ちょっと期待していたのだが、もしかしたら、他のメンバーよりも必要な経験値が多いのかも

しれない。特殊なケースで仲間入りした事と初期値の高さから十分有りうると思う。

 

 さて、振り返るのはここまでにして、問題はないだろうが二人との合流を急ぐ事にしよう。

 

 

 

「うおぉぉー!これで終わりだぁ!!」

「なんであんたはいちいち叫ぶのよ..っと。これで戦闘終了ね。」

「この方がスカッとするよ?ティアもやってみればいいのに。」

 

 俺が2人の姿を見つけたのは、ちょうど先ほどの戦闘を終えた所だった。最後のチワワの発言に

コメントするなら、確かに難敵相手にフィニッシュを決めるならスカッとするかもしれないが、姫

はそんな状況でも、周りにプレイヤーがいたら絶対にやらないと思う。

 

「そんな事するわけないじゃない。恥ずかしい。」

 

 ほらな。まあ、心の中では誰しも叫んでいるだろうが、口にするには羞恥心からか滅多にやらな

い。それこそ窮地に追い込まれた状態から解放されなければ。

 それでも、アリシアとはやてなんかはノリで普通に口にするので、個人のキャラクターにもよる

ので一概に..とは言えないが。

 

 

「よっ、姫&チワワ。」

「おぉ、先輩だ。」

「お疲れ様です、刻也先輩。もう来たんですね。」

「場所が特定しやすくなるヒントがあったからな。マーカーなんて見る必要もなかった。」

 

 そういってチワワの方を見るが、本人は気にする様子もない。姫も察しがついたのか、少々の呆

れ顔でチワワを同じように見つめる。

 

「先輩がこうして来てくれたって事は、この後も一緒に行動するんだよね?」

「お前達の迷惑じゃなければな。」

「だったらさ、ここから少し奥にあるポータルの解放戦やりに行こうよ!」

「あそこ?前に一度、見習い卒業して直ぐに挑んで返り討ちにあったのよね。」

「そうそう。でも、あれからレベルも上がったし、先輩もいるならイケると思うんだ。」

 

「私は良いけど、刻也先輩は?もう、そこのポータルを解放したりします?」

「まだだ。知っての通り先週までは必要最低限まで鍛えてあとは生産メインでやってたからな。ポ

 ータル解放なんて、あの森までで止まってる。」

「だったら、ちょうど良いじゃないですか!」

「そうだな。道中の敵じゃあ、手応えがなかったからな。...検証にはもってこいだったが。解放

 戦ならやりがいのある敵が有りそうだ。」

 

「刻也先輩が苦戦するような敵だったら、私達なんて絶対に勝てっこないですけどね。」

「それは違うよ、ティア。どんな強敵でも、気力とノリさえあれば普段は出来ない様な事が出来る

 様になるんだよ。鋼の戦士達はそうやって圧倒的な不利な状況を乗り越えて来たんだから。」

「それは、あれでしょ。あんたが好きなロボットゲームの話じゃない。」

「でもまあ、気の持ちようで予想外の力が発揮される事はあるからな。強ち間違ってはいない。」

 

「ですよね!ほらティアも。そんなんじゃ、不屈の心は発動しないよ?」

「発動しない戦況の方が良いんだけどね。あんたの闘志は生命力が減ってないのに発動してそうだ

 けど...。」

「そうだったらいいよねー。スキルレベルもガンガン上がるし。」

「そうだった。スバルはこういうやつだった...。」

 

 

「もういいか?俺、その場所知らないからお前らに先導して貰わないと余計な時間が掛かるぞ。」

 

「「あっ...はい。」」

 

「それじゃあ、アタシが先頭に立つね。」

「だったら、私が殿を務めるわ。」

 

 会話が一旦途切れた所で、そろそろ出発しないか?と促した途端に、今までの漫談がなかったか

のように各々の役割を決めて、目的地であるポータルへ歩みを進める。

 

「あっ、そういえば、まだPT組んでないよ。」

「そうだったわね。刻也先輩申請出しますね。」

「おう。頼むわ。」

 

「これで良しっと。先輩って常時4人でPT組んでる状態なんですね。」

「じゃあ、今はそこにアタシとティアが加わったから6人(フル)PTって事?」

「元ソロプレイヤーとしては当分先だと思ってたんだがな。」

「召喚士って職業レベルが10上がる毎に同時に召喚できる数が増えるんでしたっけ?」

「最大で5体までだけどな。さくらのお蔭で10まで上がったから、あと20レべで常時6人PT

 の完成だ。」

「数値だけ見ると大分先の感じがするけど...。」

「先輩の場合、またなんかのイベントを引き当てそうだよね。」

 

「流石に前回みないな事は、滅多に起きないだろ。なあ、さくら?」

 

 姫達と合流後、自己主張をあまりしないさくらに話題を振ってみる。別に明確な回答など求めて

はいない。まあ、知っていて、それが面白そうなら是非とも踏み込んでみたい。

 

「どうでしょう。イベントに..関係する情報は、持っていないので。...ですが、(マスター)であれば何で

 あれクリア出来ます。」

「くぅ~!」

「がぅ!!」

「2人とも..次回は絶対に活躍する...と言っていますね。私に..手も足も出なかったのが悔しか

 ったのでしょう。」

「なんにせよ、その時は全力で相手をするまでだ。勿論、お前らにも期待してるからな。」

 

 知らないのなら仕方がない。そんな事よりも、久遠と空牙の思いの方が嬉しい情報だ。

 気付いたら、それぞれを撫でていた。やっぱり言葉だけより、直接触れ合う事で、お互いの気持

ちがより伝わると思うんだ。現にすっごく嬉しそうにしている。

 

「くぅ♪(フリフリ♪)」

「がぅ♪(フリフリ♪)」

「主...私も全力で..挑みます。(フリフリ♪ピコピコ♪)」

 

 

 

「ねぇ、ティア。」

「どうしたのよ?」

「アタシ今、とてもキャラクターを作り直したい気分なんだ。」

「まぁ...その気持ちは分からなくもないわ。でも...。」

「でも?」

「多分だけど、他の召喚士を選んだプレイヤーと刻也先輩は違うと思うわ。」

 

「.....やっぱり?」

「みんながみんな、あんな感じだったら、召喚士の人気が凄い事になると思うのよね。」

「確かに。スレッドももっと盛り上がるよね。」

「だから、あんたはこのままでいなさい。幸いな事に刻也先輩と一緒にいれば、また見られる機会

 もあるんだから。」

 

「そうだね。でさ...。」

「今度はなによ?」

「あの子達、今度は嬉しさ余って、この周辺の敵瞬殺してない?」

「それも凄い勢いでね。しかもちゃんと倒した敵を刻也先輩の所に運んでるわ。」

「別格なのは先輩だけじゃないんじゃないかな?」

「否定出来ないわね。今一つ言えるとすれば...。」

「言えるとすれば?」

「ポータル解放は問題なく達成するわ。」

 

「あはは、そうだね。それじゃあ、先を急ごう!せんぱーい、狩り中断して先を急ぎますよぉ!」

 

 

 チワワに促されるまま、突如狩りを始めた久遠達に狩りを中断させ、今度こそ本来の目的である

ポータルまで早足で進む。

 道中の敵は俺達の敵ではなく軽く屠っていく。勿論、アイテムの剥ぎ取りは忘れない。奥に進む

に連れ、未見のモンスターにも遭遇したが、そんな事は知った事かと言わんばかりに、識別を終え

た瞬間に、さくらが鉤爪と呼べる程に伸ばした両手の爪で引き裂き、久遠の雷で虫の息となり、空

牙が切り裂いてあっけなく散っていった。

 俺は識別と解体と鑑定以外する事がなく、姫とチワワも茫然とその様子を見ているだけだったが

確実に経験値は蓄積されスキルレベルは上がっていった。

 

 そんな事を繰り返しながら目的地に到着した。

 

 その道中に、さくらの種族レベルは両方とも2に上がったのでボーナスポイントの配分も済ませ

た。片方の種族レベルが上がる度に自動で2ポイント、ボーナスが1ポイントという違いがあった

のだが、それでも十分だと思う。ちなみにステータスの変動はこうだ。

 

【名前】さくら【種族】下級吸血鬼 Lv.1 ⇒ 2 / 人狼 Lv.1 ⇒ 2

生命力(HP)】 54 / 54 ⇒ 62 / 62(↑8)【精神力(MP)】 29 / 29 ⇒ 35 / 35(↑6)

筋力値(ATK)】 26 ⇒ 28(↑2)

耐久力(DEF)】 20 ⇒ 21(↑1)

知力値(INT)】 12

抵抗力(MDF)】 16 ⇒ 17(↑1)

敏捷値(AGI)】 21 ⇒ 22(↑1)

器用度(DEX)】 19 ⇒ 20(↑1)

【所有スキル】剣 鉤爪 魔眼 暗視 誘引 受け 怪力 自己再生[微]

 

 

 

 

「ここか、確か一度は挑んだんだよな?」

 

 辿り着いた場所には、随分と古ぼけた洋館だった。ポータルにはただ柱の様なモノが聳えている

場合と、今回のような休息が取れる建物が建設されているパターンがある。

 この2パターンでは、後者の方が数が少ないとされている。また、ここを守護しているモンスタ

ーも後者の方が強力な場合が多い。まあ、解放後のメリットが大きいので当然かもしれない。

 よくここをクラスチェンジ直後で挑んだものだ。

 

「はい。ここは3体のモンスターが出るんですけど。」

「その内の1体にゴーレムがいて、碌にダメージが与えられなかったんだよね。」

「今になって考えれば、ちょっと浮かれてたのかもしれないわ。」

「若さゆえの過ちってやつだね。」

「発端はスバル。あんただったんだけど。」

「否定しなかったティアも一緒だけどね。」

 

「それで?そのゴーレムの他は何が出たんだ?」

「あっ、すみません。えっと確か、キラードールが2体です。」

「ゴーレムが1体にキラードールが2体の計3体か。」

「はい。その後調べたんですけど、どちらも1度倒せばリポップはないようです。」

 

「なるほど...じゃあ、俺らでキラードール相手にするから、姫とチワワはゴーレム担当な?」

「「えっ!?」」

「だって、リベンジ戦だろ?だったらキッチリ借りを返してやれ。余計なモンは俺達が排除してや

 るから。」

「それは、ありがたいけど...。」

「さっきまでの勢いはどうしたんだ?」

「そうね..最初から刻也先輩の力を当てにするのは、間違ってるわ。スバルもそれでいいでしょ。

 まずは私達の力を見せて上げましょう。」

「そうだよね。うん。アタシらしくなかったよ。よーし!先輩より早く倒してみせるんだから!」

「まあ、それ位の気負いがないとな。」

 

 

「それじゃあ、準備はいいよね?」

「もちろんよ。」

「問題ない。」

「くぅ~!」

「がう!」

「...聞かれなくとも。」

「扉を開けたら始まるからね!行っくよぉ!!」

 

 

 

『只今より、ポータル解放戦を開始します。勝利条件は出現したモンスターの全滅です。それでは

 ご健闘お祈り申し上げます。』

 

 

 




如何でしたか?

魔法スキルについては、SAO-ロスト・ソング-の熟練度みたいなモノがある感じですね。あれも
使い込めば弾数が増えたりしますからね。
まあ、初級スキルに限り詠唱省略なんて出来ますが、中級クラスは最大で高速詠唱や詠唱短縮に抑
えます。
詠唱破棄みたいなスキルは大魔導師クラスの専用スキルになるんじゃないでしょうか。まあ、誰か
が取得するにしろ大分先の話ですね。

補足:スキル解説
【スキル名】捕食【分類】その他スキル(モンスター専用)
【詳細】討伐した対象の一部を食べる事で、消耗した生命力や精神力を回復する事が出来る。

※ステータスの変動があったプレイヤー&召喚モンスター

【PN】クロノス【性別】男【種族】人族 Lv.19
【職業】召喚士(サモナー) Lv.10 / 盗賊(シーフ) Lv.10
生命力(HP)】 74 / 74
精神力(MP)】 125 / 125
筋力値(ATK)】 25
耐久力(DEF)】 15
知力値(INT)】 29
抵抗力(MDF)】 23
敏捷値(AGI)】 34
器用度(DEX)】 27
【所有スキル】残りSP 7
 ★短剣 Lv.19 槍 Lv.1 投擲 Lv.8 蹴技 Lv.14
 召喚魔法 Lv.22 水魔法 Lv.11 土魔法 Lv.11 風魔法 Lv.14 光魔法 Lv.10 闇魔法 Lv.13
 戦闘指揮 Lv.14 魔力運用術 Lv.4(↑3) 並列思考 Lv.3(↑2) 識別 Lv.18(↑1) ★索敵 Lv.17
 ★気配遮断 Lv.16 ★危険察知 Lv.9 精密操作 Lv.2(↑1) 連携 Lv.12 回避 Lv.19
 怪力 Lv.2(↑1) 鑑定 Lv.14(↑1) 騎乗 Lv.6 解体 Lv.15(↑1) 採掘 Lv.11
 錬金術 Lv.58 鍛冶 Lv.52 服飾 Lv.51 装飾 Lv.51 調合 Lv.56
 彫刻 Lv.54 調理 Lv.62 建築 Lv.75
【獲得称号】
 神の手(ゴッドハンド) 娘達の守護者(ガーディアン) 召喚士の心得 盗賊の証

【召喚モンスター】4 / 5 ⇒ 5 / 5               ※同時召喚数 3
 【名前】さくら【種族】下級吸血鬼 Lv.1 ⇒ 2 / 人狼 Lv.1 ⇒ 2
 【生命力(HP)】 54 / 54 ⇒ 62 / 62(↑8)【精神力(MP)】 29 / 29 ⇒ 35 / 35(↑6)
 【筋力値(ATK)】 26 ⇒ 28(↑2)
 【耐久力(DEF)】 20 ⇒ 21(↑1)
 【知力値(INT)】 12
 【抵抗力(MDF)】 16 ⇒ 17(↑1)
 【敏捷値(AGI)】 21 ⇒ 22(↑1)
 【器用度(DEX)】 19 ⇒ 20(↑1)
 【所有スキル】剣 鉤爪 魔眼 暗視 誘引 受け 怪力 自己再生[微]

(New!)
 【名前】シグルズ【種族】ライトホーク Lv.1
 【生命力(HP)】 29 / 29 【精神力(MP)】 6 / 6
 【筋力値(ATK)】 12
 【耐久力(DEF)】 7
 【知力値(INT)】 4
 【抵抗力(MDF)】 6
 【敏捷値(AGI)】 25
 【器用度(DEX)】 10
 【所有スキル】啄む 切り裂き 飛行 索敵 捕食

姫とチワワは次回まとめて載せます。
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