とらなのVRMMO ~魔法はゲームの中だけなの~ 作:戯言紳士
4日開いてしまいましたが、その間にも世間では様々な出来事がありましたね。
殺人に放火に盗作と。こんな話題ばかり報道で流れますね。芸能人の恋愛なんてどうでも良いので
こんな情報ばっかり覚えているのかもしれませんが。
創作なんて書いていると盗作関係は自分の身に降りかかるかもしれないので気を付けないといけま
せんね。
前回のあらすじ。
猪の群れは駆逐され、なのは達の経験値へとなった。これで一気にティアナとスバルに近づいた。
そして、2階の増築が終了。ようやくギルド設立か?(完)
今日も放課後を迎える今までは、日常と変わらず平穏な時間を過ごしてこれた。多少、朝の鍛錬
に熱中し過ぎて、普段よりも登校は遅れたりして、その事をまた小恋が面白がって絡んで来たが、
そんな事はもはや日常の一部だ。
「刻也くん、居るよね?」
ざわざわ.. ざわざわ... ざわざわ..
神咲先輩、つまりこの学校の生徒会長で凄い人気を誇っている彼女が、担任の教師が教室から出
て行ったのと入れ違いで、俺を名前で呼びに来るまでは...。
あの人には是が非でも、学校内における自分の影響力というモノを再確認して頂きたい。教室内
のざわつきが半端ない。
確かに..確かに約束はしたし場所も決めたが、待ち合わせ場所は決めてなかった。俺としては校
門前で会えばいいと思っていたから。
まさか、こんな所から勝負が始まっているとは思いもしなかった。これが神咲一灯ry「そんな
訳ないでしょ!」...モノローグに突っ込むのは無しだろう。
「そんな事知らないわよ。それより、生徒会長のご指名よ。鏡君。」
「わざわざ伝えてくれてありがとう。陣内さん。」
「いいの。気にしないで。それより、早く行かないと..「あっ、いたいた。今日は、小恋ちゃんも
一緒に行くんだよね。」..こうなるのよ。」
ざわざわ.. ざわざわ...
「二人ともどうかしたの?」
「別にどうもしませんよ。わざわざ迎えに来て下さり、ありがとうございます。」
「元々私がお願いした事だから。そんなに畏まる必要はないからね。」
「せめて、校内では。生徒会長を無下には出来ないので。」
「こうなると面倒な役職だね、生徒会長って。早く雪ちゃんに代移りしないかな?」
「それを俺に言われても困ります。」
「そうだね。」
「それじゃあ、行きましょうか。多分、向こうも開けて待ってると思うので。」
「そうだよね。よし、行こう。」
教室内に入って、俺と小恋の所まで来た会長を連れて一目散に立ち去る。相変わらず室内はざわ
ついているが、知った事ではない。どうせ、教室内で俺に話しかけるのは小恋だけだ。
「ちょ、待ちなさい!刻也。あんな教室内に私だけ置いてくな!」
「なんだ。一緒に付いて来てなかったのか。」
「あの雰囲気の中、我関せずと会長を連れて行くあんたに呆然としてたの!」
「俺そんな感じでした?」
「えっと..私の知ってる刻也くんと変わらなかったよ。」
「という事で、小恋の思い違い。気のせいだ。」
「せめて、神咲先輩の知ってる刻也の事を聞いてから判断しなさい。」
「いいか、小恋。そんな事を気にしていたら、お前は月曜からの生活に耐えられない。」
「そうだった...。私は刻也と違って、クラスにも友人が居るんだった。」
「おい!」
「だって本当の事だもん。あぁ...女子の包囲網が怖い。」
「やっぱり、刻也くんと小恋ちゃんはこうじゃないと。」
「「..はぁ?」」
どうやらこのやり取りを神咲先輩は、お馴染みの俺と小恋の絡みと受け取った様子で、何故か安
心した表情をしている。そんなに教室内での会話に違和感が合ったのだろうか?
その後、校舎を後に高町家へ向かう俺達。
「そういえば、学校出た当たりから気になってたんですけど、神咲先輩が持ってる竹刀袋の中身っ
て真剣だったりします?」
「そんな事ないよ。ちゃんと木刀が入ってるからね。」
「その長さの木刀なら道場にもありますけど?」
「家の流派って独特な感じだから、特注品じゃないと直ぐに折れちゃうんだよ。」
「それを受ける俺は普通の木刀なんですが。」
「そこはほら、刻也くんの技量でカバーするとか?」
「何故に疑問形なんですか。確かに、そういう相手にも対処する術はありますけど。」
「先輩もですが、刻也も相当だよね。現代で役に立つの?」
「少なくとも、ゲーム内では大変役に立ってるな。」
「良く出来てるけど、それは仮想空間だから。」
「真面目な話なら、誘拐犯捕まえたり、暴漢やヤンキーから護る事は出来たな。」
「さらっと、危ない発言。誘拐犯とかマジなんだ。」
「お嬢様だからなぁ。一人はバニングス家のご令嬢だし。小学生の時とか危なかったな。彼此3回
か。まあその内2回は未遂で抑えたんだけどな。残りの1回がマジでヤバかった。」
「ちょっ!いいから。詳しく聞きたくないし。」
「そうだ!先輩の方はどうなんですか?」
「そうだね。小恋ちゃんは幽霊..悪霊がいるって言ったら信じる?」
「えっと...それも、マジな感じですか?」
「まあ、そうなるよね。でもこの世には確かに存在するんだよ。」
「...はぁ。」
「じゃあ、私が刻也くんとこうして関わるきっかけになったのが悪霊だったと言ったらどう?」
「それなら納得出来ます。」
「おい。」
「それで話を戻すけど、私の流派は400年前から続く退魔士の流派なの。今も政府や警察に協力
して仕事を請け負ってるし、私もそのお手伝いをしてるから役に立ってるよ。」
「それ、私が知っても良かったんですか?」
「良いんじゃない?口止めはされてないし、知ってる人は知ってる事だから。」
「刻也は知ってたの?」
「あぁ。まあ俺の場合は、真由希さんの友人に神咲那美さんって人がいて。その人が神社の巫女で
退魔士の仕事してるって聞いてたから。先輩は同じ苗字だし従姉妹かなんかだと思ってた。
それに、この目で霊を斬る所も見たし。」
「時々思うんだけどさ。刻也の人生ってゲームみたいな事が現実で起きてるよね。」
「そうかもな。」
「美少女を何人も侍らせてる所もね。」
「結局それが言いたかっただけだろ。あと、そんな現実はない。」
「現実を見るんだ。ここに2人も美少女がいるんだよ。」
「いや、3人だな。」
「何言ってんの?刻也は男じゃない。まさか、そっちの趣味が!?」
「阿保か!そうじゃなくて、付いて来てる人間がもう一人いるって事だ。」
「そんなk「流石は鏡 刻也くん。と行った方がいいですか?」ホントにいたよ!」
「雪ちゃん?雪ちゃんが私達を付いて来てたの?」
「そうです。会長が今日の事を連日口にしていたので、興味が湧きこっそりと付いて来ました。
しかし、気付かれるとは...。何故気付いたのしょう?」
「2週間ずっと山に籠って、達人クラスの2人に24時間どんな時でも襲撃される、という修行で
習得した、俺の流派の技だ。詳細は言えない。」
「納得しました。大変な修行の結果であれば仕方有りません。敗北を認めます。」
「おぉ!雪ちゃんが敗北を認めた。刻也くん、これは凄い事だよ。」
「はぁ..そうなんですか?」
「..おかしい。私の周りの人はみんなおかしいよ。」
「では、改めて自己紹介をさせて頂きます。
2人とこうして話すのは初めてですが、是非私の同行を許可して下さい。」
お互いに初対面ではないが、会話もした事がない。ただ、名前くらいは知っている。そんな間柄
の相手に同行の許可が欲しいと頭を下げられる。
元々こっそりと付いて来て見るつもりだったのだろうが、自分の存在が明らかになったら堂々と
要求してくるこの御剣雪菜という同級生の素性を俺はよく知らない。
少なくとも、今名乗り上げた肩書き以外の何かがあるはず。そんな相手に手合せとはいえ自分の
力量を見せて良いのだろうか?
そんな俺の心情を察したのか、彼女は頭を上げ言葉を発する。
「鏡刻也くんの心情は察せます。不明な点が多い私にいきなりこんなお願いをされても簡単に決断
出来るはずがありませんよね。」
「自分で言うか?」
「もちろん、即決で許可を出すようであれば鏡刻也くんはその程度だと判断したまでですが。」
「間怠っこいよ。もう、雪ちゃんが国家認定資格を有してる忍者だって言っちゃえば?」
「会長..私が想定していた展開を、その一言でぶち壊すのを止めて欲しかったです。」
「忍者か..いずみさんが確か忍者だって言ってたな。」
「鏡刻也くんは姉と面識があるのですか?」
「姉?じゃあ、いずみさんの苗字は御剣だったのか。何年か前に帰国してきた知り合いを迎えに空
港に行ったら、声を掛けられて話をした事があってな。その時に私は忍者なんだよって、まあ、
子供相手だし話のネタだと思ってたんだけど、マジだったのか。」
「では、その知り合いか知り合いの連れに
「君の言う弓華さんかは分からないが、その時知り合いを介して、今じゃ香港から戻って来る度に
稽古を付けて貰ってるけど?」
「..間違いないかと。では、姉が海鳴から戻って来た時にあった、面白そうな子供というのは。」
「俺か?でも、そんな偶然が有りえるのか?」
「しかし筋は通ります。鏡刻也くん、火影という名前に聞き覚えは?」
「弓華さんにプロポーズしたけど断られた相手。でも、嫌いだから断った訳じゃないみたいな口ぶ
りだったな。多分、今も好きなんじゃないか?」
「これで確信しました。火影は私の兄です。そして、鏡刻也くんが今言った様に弓華と言う女性に
プロポーズして断られています。」
「凄い偶然だな。」
「本当に..。それで如何でしょうか?」
「何がだ?」
「私の見学を許可してくれますか?という事です。会長の..この場合は御陰で思わぬ共通点も発覚
しました。必要とあらば、鏡刻也くんに対して誓いを立てても構いません。」
「何故そこまでするんだ?」
「最初は
つけた面白そうな子供だとしたら、私は今の鏡刻也くんの力を単純に見てみたい。そう心から思
うから..ではいけませんか?」
彼女...御剣雪菜の言葉は本物だろう。これが演技だとして結果、俺に不利益な事が起きても、
それは俺が未熟で、彼女が一枚上手だったという事。
それに、こんな目をされては断れない。フェイトに次ぐ逸材とでも言うべきか。期待と不安を抱
え、それでも真摯に俺を捉える瞳はとても美しく思えた。
「それじゃあ、お互いに名前で呼び合おうか。」
「...はい?」
「妹見たいな存在の受け売りでな、彼女曰く、名前を呼んだら友達。俺は友達のお願いなら答えて
も良いと思ってる。」
「ふふ。随分と面白い方が居るんですね。名前を呼んだら友達。友人を作るのにこんな簡単な方法
が合ったなんて。」
「だろ。まあ、俺から言いだした事だからな...。」
「雪那。俺と友達になって欲しい。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。刻也くん。(これは...色々ヤバいです。なんで友達になる
だけでこんなにドキドキしなければならないのでしょう。刻也くんの妹分...恐らく聖祥のお姫
様の1人でしょうが、恐ろしい相手です。)」
「神咲先輩。私まったく付いて行けなかったんですけど。あれ、告白じゃなくて、友達作っただけ
なんですよね?」
「そうみたいだね。雪ちゃんも友達が出来て嬉しいみたい。感情を出さない様にプルプル震えてる
してる姿が可愛過ぎ!」
「..........そうですね。」
「でも、名前を呼んだら友達って、私は小恋ちゃんの事も刻也くんの事も名前で呼んでるのに、2
人とも神咲先輩だよねぇ。ねぇ~小恋ちゃん♪」
「(もう、馬鹿刻也!なんで私にとばっちりが来るのよ!)ほ、ほらやっぱり先輩後輩の関係ですか
ら。恐れ多いというか...。」
「私は全然大丈夫だよ。」
「(あぁ....詰んだ。)く..楠葉先輩。これで良いですか。」
「良く出来ました♪」
俺に学校で2人目?の友達が出来た所で、話に付いてこれずにいた小恋を見ると、神咲先輩に頭
を撫でられているという、良く分からない光景を目の当たりにした。
えっ?ハブられて寂しかった?それで先輩に慰めて貰ってる?
「んなわけあるか!全部、あんたのせいよ!!」
「意味の分からない逆ギレすんなよ。」
「逆ギレをされる側は大抵その理由を理解出来ないものではないでしょうか?」
「それもそうか。」
「そもそも、貴方が尾行なんてするからこうなったんじゃない!」
「今度は私にですか。ですが、それはもう済んだ事です。」
「珍しいよな。小恋が顔を合わせた程度の相手に、ここまで捲し立てるなんて。」
「変な所で関心するな!」
「よしよし。とりあえず落ち着け。」
先輩に変わり、俺が小恋を宥めるべく頭を撫でる。
「そんな事で落ちt...落ち着く訳ないでしょ。子供か私は。」
「落ち着いたよね?」
「落ち着きましたね。」
「...もういいから。これ以上したらセクハラで訴えるよ。」
「それは怖いな。」
このご時世、やらたとセクハラだモラハラだパワハラと五月蠅いからな。それを題材にしたテレ
ビドラマもやってなかったか?俺は見てないけど。
「御剣雪那さん?もう、面倒だから雪那で良いわね。私は陣内小恋。もう貴方には人見知りなんて
しないと思うから、こんな感じで接する事になるわ。」
「はあ。では、私は小恋さんと。これで私達も友達ですか?」
「そこのセクハラ男に言わせればそうね。これからどんな付き合いになるか分からないけど、よろ
しく。」
「両者が同意。されている側が不快に思わず受け入れている場合はセクハラとなりませんが、こち
らこそよろしくお願いします。」
御剣雪那の出現で混沌とした現状も落ち着きをみせ、止まっていた足を再び高町家へ向け歩みだ
そうとした――その時。
ツンツン。
「なんですか?神咲先輩。この場も治まったし、早く道場に行きませんか?」
「それもそうなんだけどね。ここで問題!あの二人は誰?」
「何言ってんですか。小恋と雪那でしょ?」
「正解。じゃあ、私は?」
「神咲先輩ですね。」
「そう、
「...そういう事ですか。楠葉先輩。これで良いんですよね。」
「正解♪それじゃあ、早く行きましょう。」
こうして、本当に混沌として場が治まり、高町家へ向け歩み出すことが出来た。思えば翠屋へは
何度も来ている小恋だが、高町家へ行くのは初めてのはず。
家柄、楠葉先輩と雪那は恐らく見慣れた外観だろうが、小恋なら何かしらのリアクションがある
と思いたい。
「何?この武家屋敷が目的地っていうか高町家なの?こういう家じゃないと聖祥へは通えないとで
も言いたいのか!格差社会ざけんな!」
啓吾さんの収入が少ないわけがないが、普通の感覚ならそう思うよな。先ほどの疲れがまだ残っ
ていたのか、口調が普段より荒いが今は気にしないでおこう。
おまけ 高町家へ入る前
「ねえ、刻也。」
「どうした。」
「どうして、家に着くまでにこんなに尺を取られたのよ。」
「何言ってんだお前。まださっきの疲れが残ってるのか?」
「そう..なのかな?ねぇ、さっきの続きして。」
「はぁ...。ほら。」
なで、なで...。 なで、なで..。 なで、なで...。
「ふにゃ~。」
「セクハラだなんだと言ってたのにな。」
「だから言ったじゃないですか。される側が不快に思わなければセクハラにならないと。」
「...っげ!雪那。あんた何処から。」
「「ねぇ、さっきの続きして」と刻也くんにおねだりする所でしょうか。」
「にゃ,,,。」
「安心して下さい。私、口は堅いので、誰にも言いません。」
「そういう問題じゃないのよ!馬鹿!!」
そうして、ダッシュで高町家へ入っていく小恋。あいつ何処に道場があるのか分かるのか?
「面白い方ですね、小恋さん。」
「まあな。でも、あとでちゃんと謝っとけ。」
「勿論です。しかし原因の一端に刻也くんも関わっているので、同席をお願いします。」
「はいはい。」
「刻也くん!雪ちゃん!小恋ちゃん行っちゃったし早く行こうよ。」
「行きましょうか?」
「そうだな。」
「それと...頑張ってください。刻也くんの力量は分かりませんが、会長結構やりますので。」
「それは..楽しみだ。」
如何でしたか?
まあ、直接戦闘から書いても良かったんですが、その前に御剣雪那を本格参戦させてみました。
彼女のイメージボイスは芹園みやさんです。海原エレナさんも良いかなっと思ったのですが、過去
作を振り返えると、ノエルさんが海原エレナさんだったので芹園みやさんに決定しました。
異論は認めますが、私の中で覆る事はありません。
あと、この学校パート?の中では小恋が一番自由に動かせるので、書きやすいです。
次回は、どれくらいの文量になるか分かりませんが、戦闘パートを書き上げます。出来はあまり期
待しないで下さい。ハードルを上げられても潜って終わります。
※今回はスキル解説ならびにステータスの公開はありません。