俺と精霊の運命の物語(シックザール・エアツェールング)   作:どこぞの委員長

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どうも、どこぞの委員長です。

ぼちぼちというのはどの位のペースなんでしょうか・・・

なんか、けっこう空いた・・・のかな?

ですが、まだ二話目です。(終わるのはいつになるやら・・・)

では、どうぞ!


精霊とは・・・

ここはある場所の一つの部屋だ。中は闇にのまれたように真っ暗だったがその中央に置かれたテーブルには光る水晶を覗き込んだの男とそのそばに立っている黒い髪の少女がいた。

「また一人、精霊と契約した者が出たようだな。これで十人目か、こいつをどう思う、アリス」

「おそらく契約したばかりのため、この先何が起こるのかなどは知らないかと・・・もしかすると我々精霊の力も知らない可能性もございます、ご主人様」

アリスと呼ばれた少女・・・否、精霊は丁寧に自分の意見を述べた。男は満足そうにうなずくと、何かを思い出したような顔をしてアリスの方を向きニヤニヤしながら質問をした。

「アリス、この精霊を知っているか?」

「ご主人様には私たちが一つの場所から生まれたことをお話ししたはずです。私が知らないはず無いではありませんか」

「そうだったな、じゃあこいつの特性を教えろ(・・・・・・)、もちろん霊装(・・)もな・・・」

特性、それは精霊の使える力のことだ。火や水といったものから天候や空間を操るものまで多種多様である。ただし、精霊は一つの場所で生まれ、そこから分かれたため特性は一人の聖霊に対し一つしかない。そして、その特性を具現化したものが霊装だ。これに関しては一人に対し一つというわけではないが、それを維持し続けるために霊力が必要なため一度に大量に出すことはできない。とはいえ、だいたい戦闘に使うものであれば武器と鎧の二つが多く、それくらいなら一日ほど具現化しても特に支障はない。そして、アリスはその中でも闇を扱う精霊だ。水晶玉に一定の場所を移すことができるのも彼女の特性によるものである。

アリスは、すぐに答えましょうといった顔をしながら水晶玉を覗き込んだ。その瞬間、彼女の目が大きく見開かれた、水晶に映る精霊がこちらを見ていたために・・・

「どうした答えろ!」

男の怒鳴り声が聞こえ、アリスは我に返った。アリスは気づいていなかったが、そのとき水晶玉には、(マスター)の少年に引きずって行かれる精霊が写っていたのだった。

「すみません、私にはこの精霊の礼装はおろか、特性すらわかりません・・・」

「何だと!ウソを吐くな、精霊はすべて一つの場所から生まれたので私たち精霊はほかの聖霊のことが分かる、といったのはお前だろう!」

「はい、ですが、この精霊のことは何もわからないのです。その上、この精霊は明らかに特異(イレギュラー)だと思われます。先ほどもじっとこちらを見つめていました、私たちに感づいている可能性も高いと考えられます」

アリスは恐れていた。かつての八人の中にこのような精霊はいなかったからだ、自分の特性を利用した、不可視の観測(インビジブルサイト)を見破った精霊灘は・・・男もアリスの様子を見て気づいたのだろう、この精霊使いは厄介な相手になるということを・・・

「仕方がない、アリス、水晶との接続を切っておけ。奴らにこれ以上気づかれるわけにはいかない・・・」

「わかりました。今回は本当に申し訳ありませんでした」

「まあ、いいだろう。だが、あいつは何者なんだ?存在しないはずの聖霊とその(マスター)か・・・手ごわい相手になりそうだ・・・」

男は脚を組み直し、ニヤリと笑いながら、面白くなってきたじゃねえか、とつぶやいたのだった。

 

 

同時刻、神也はクレアと共に帰路についていた。正直、謎の襲撃やクレアとの契約などの関係でかなり遅くなってしまっていた。早く帰らなければ、母親の大目玉をくらうことになるだろう。

「クレア、急いでくれ!早く帰らないと・・・って何してるんだよ!」

早く帰らなければならないというのに、クレアはある一点をじっと見ていたのだ。精霊と言うぐらいだし、誰かの監視か何かだろうかと思ってクレアにだけ聞こえるような声で、何があったのかを聞いみた。

「監視ですか?私が精霊と言うことは、神也ぐらいしか知らないですしありえませんよ」

「じゃあ、何をしていたんだ?早く帰らないといけないんだけど・・・」

「あれです!」

クレアの指さす方を見ると、なんとそこには空中にあいた穴・・・ではなく一軒の団子屋があった。

「あれ、欲しいの?」

「はい!買ってくれるんですか!」

すごくキラキラした目で団子をねだってくるクレアに、一瞬そちらへ行こうとしてしまったが、今は早く帰らないといけない。なので、俺はクレアに、今はダメだということを伝えたのだが一向に動こうとしない。仕方がないので、後ろで騒ぐのを無視しながら引きずって帰ったのだった。帰る途中で、また連れて行ったやろうと思ったのは内緒だ・・・

そのまま、十分ぐらい歩きやっと家に帰ってきた。俺は、怒られるのを覚悟してクレアを連れて家へ入った。そこには鬼のような形相をした母親が・・・いなかった。てっきり怒られると思っていた俺は少し違和感を覚えたが、リビングへと入って行った。

「ただいま」

「あら、お帰りなさい。今日は遅かった・・・そうだったわね、今日はあなたに同居人のクレアちゃんを迎えに行ってもらっていたんだったわね」

「クレアを知ってるのか?」

「それはそうでしょ、新しい同居人を忘れるなんて母親失格じゃない」

なぜクレアを知っているんだろうと思って、クレアのほうを見るとウインクして俺に何かを伝えてきた。そこで俺は、契約したときクレアが言ったいたとおり、記憶を刷り込んだ(・・・・・・・・)のだということを理解した。

「それで、あなたがクレアちゃんね」

「はい、クレア=ニュンフェと言います。今後よろしくお願いします」

「あら、礼儀正しい子じゃない。こちらこそよろしく。ほら神也、あなたも見習いなさいよ」

「はいはい、で、父さんは?」

「あなたが遅いからもう寝たわよ、クレアちゃんを紹介したかったんだけど結構遅くなっちゃいそうね」

どういうことだろうか、紹介なら明日すればいい話ではないか。それがどうして、結構遅くなってしまうのだろう。そのことについて母親に聞くと、なんともすごい答えが返ってきた。というのも明日の朝には海外にいるらしい。どうやら、父親の海外派遣が急に決まったらしいのだ。それに、母親はついていくつもりらしい。それにしても、いきなりすぎるんじゃないだろうか。

「そういうことだから、留守の間は頼んだわよ」

「あ、ああ・・・ん?」

俺はそこで重大なことに気が付いた、両親が家を空けるということは一人っ子である俺は一人家に残ることになる。だが、今俺の隣には俺から100m離れることのできないクレアがいる。ということはつまり、これからこの家にいるのはクレアと俺だけになるわけだ。いくら精霊とはいえ、外見はどう見ても年頃の女の子なのだ。そんなクレアと二人で暮らすというのはどうなのだろうか。なんという、小説にありがちな展開だろう・・・

「いやいや、母さんクレアと二人で家に残ったらいろいろとまずいんじゃねえか?」

「あなたは間違いなんて起こさないって信じてるから」

「間違い・・・?」

「ああ、クレアは気にするな。まあ、そこまで言うんなら仕方ない。気を付けて行ってきてくれよ」

「もちろんよ。あと、私たちの留守中、この口座のお金使ってね!もちろん、無駄遣いはしないように、したらすぐわかるからね 」

どうやら、月々いくら使ったかが母親の携帯に送られてくるらしい。明らかにおかしい金額を使っていた場合、用途を聞くため電話をしてくるそうだ。もしその時納得のいく説明ができなければ、口座を閉じるとのことだった。

「はいよ、大事に使うよ」

「じゃあ、朝早いから私はもう寝るわね。お休み!」

「ああ、お休み」

「お休みなさい」

そんなこんなで、襲われたり、契約したり、両親が海外へ行くことになったりと色々とあった今日という日が終わっていくのだった。

 

ご飯を食べ、風呂に入り、そして布団にもぐった時、俺はあることを思い出した。

「あ、そういえば、クレア学校どうすんの?」

「もちろん行きますよ、転入するといったはずです」

戸籍もまだ作っていないはずだし、制服も持っていないのにどうやって転入するつもりなのだろう、でも、クレアなら何とかしそうな気がする。俺はそんなことを考えながら眠りについたのだった。明日、大変なことが起こるとも知らずに・・・




今回も読んでいただきありがとうございます。

次回の舞台は学校になる予定です!

というわけで、次回もよければよろしくお願いします!

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