とうとうネット小説デビューを果たしてしまいました…( ゚艸゚;)
初めて書いたので読みにくかったりつまらなかったりするでしょうが、最後まで読んで頂けると嬉しいです(o^^o)♪
あ、ストーリーなどが重いと感じる方がいらっしゃるかもしれません。ご了承下さいm(_ _)m
ありえない客人
外の世界の『幻想』が生き続ける地「幻想郷」。
その中でさえ受け入れられることのなかった幻想たちが行き着く地底───通称「旧地獄」は、地上から忘れ去られた者たちの活気で、いつも溢れていた。
店の提灯や街灯が照らす街並み、昼夜問わず交わされる盃の音、宴会で溢れる笑い声、どこか喧嘩腰の猛々しい声───。
静けさを知らぬ地底の都「旧都」。その賑わいの中を歩く者が1人。
「お嬢ちゃん、ここはあんたの来る所じゃないよ。地上へお帰り」
「地上こそ、私の居るべき場所じゃない」
「そっちに行くのかい?やめときな、こわーい妖怪さまが住んでるよ。……あぁ、思い出すだけで恐ろしい」
「こんな賑やかな所より、私にはもっとお似合いの場所があるの」
気配に気づいた妖怪たちに声をかけられても、耳を貸さず、歩き続ける少女。
その向かおうとする先にあるのは───。
──────────
「んーっ。少しお茶でも淹れようかしら、たまには自分で」
書斎の中の少女は、少し伸びをして立ち上がり、赤く大きな第三の目を扉に向ける。と同時に、扉を叩く軽い音がコンコンと響く。
「失礼します、さとり様。少しくらい休憩でも取ったらどうですか」
半ば呆れたような口調で、働き詰めの主人をいたわる少女。その手が持つ盆には、3つのティーカップが置かれていた。
「あら?仕事はたった今切り上げたところよ?でもありがとう」
「こうでもしないと、また前みたいになっちゃうじゃないですか。あの時は大変でしたよ、ほんと」
「ふふっ、そうね。『さとり様が過労で倒れた日にゃ、こいし様やお空はパニック状態になるし、周りも慌てすぎてて結局まともに動いたの、あたいだけだったし』ね。でもお燐のおかげで助かったわ」
「さとり様ぁっ!!!!!!!」
お燐と呼ばれた少女は、心を読まれ、顔を赤らめる。それを見た主人は、くすくすと笑い、紅茶をひと口。慌てふためくお燐を見て、ペットが今は何を思っているのかを再び読み取る。
そんないつもの昼下がりを過ごす2人の少女───古明地さとりと火焔猫燐であったが、この団欒を終わらせたのは、とある者の来訪であった。
「おねーちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっっっっっ!!!!!!!」
バァーン!!! と、勢い良く開かれた扉の前には、色は違えど姉と同じ「物」を持つ少女、古明地こいし。紺色の、閉ざされた第三の目とは逆に、目を大きく見開いているし、息を切らしながら部屋の入口で仁王立ちしている。普段の彼女にしてはあまりにも珍しい形相で見つめられ、2人は言葉を失った。
「…こいし?」 「こ、こいし様…?」
「………お客さんだよ!」
キラキラと目を輝かせ、何やら興奮したような様子である。
確かに、古明地姉妹とペットたちが住む洋館『地霊殿』に来客などほとんど来ない。来たとしても、自ら進んで来る者など無に等しい。ましてや、人間などはこの地底にすら───異変でもない限りは──来るはずもない。…が、
「人間だって言ってるよ!」
………え?人、間だって…?
まるで心を読んでいるかのように、さとりと燐の疑惑を晴らしたこいし。
それもその筈。第三の目を閉ざしたこいしが、まさか誰かの心を読むなんてありえない。…はずなのだが、意識は完全にまだ見ぬ来客の方に向けられていた。
『地底の嫌われ者の屋敷』地霊殿に人間の客が来る
こんなこと、彼女たちにとっては夢か幻かのどちらかでしかないからだ。しかし、まさかこいしが嘘をつくなんて───。
信じられないことが、今まさにここで起きていた。
──────────
「あ、その…、はじめまして、、古明地さとりさん…?」
暫くの静寂を破ったのは、少女のか細い声だった。
さとりは今、自室(兼書斎)に少女と共にいる。この少女は、もちろん、こいしの言う『人間のお客さん』だ。
灰色のマントのようなものを纏い、同じ色のフードを深くかぶっている。俯いているせいか、表情はよく見えない。所々見えている肌は病人のように白く、古傷が点在している。フードから見える黒髪からは、雫が滴り落ちている。衣服も履いているサンダルも酷く汚れており、どう見ても地霊殿には場違いである。
ひとまず、謎の客人にお茶を出すことにした。
「お燐、お茶をお願いしても」
「だっ…大丈夫、です………私、お茶は、あんまり飲んだこと、ないんです…『いらない子』なので、、」
………『いらない子』、だって?
「人間の子」 が『いらない』なんて、いったい地上ではどうなっているのか。
幻想郷のバランスを保つために、人間は必要不可欠な存在だ。『人間』がいるから幻想郷の妖怪は生きていくことができるのである。それなのに───
───この子は間違いなく『一人の人間』としての扱いを受けていない。
「…貴女の言う通り、私は古明地さとりです。この地霊殿の主で、」
「さとり妖怪、でしょう…?」
「……私の心を『読める』人間なのですか?おかしいですね」
「心を『読む』なんて、…そんなこと、できないです……」
「………そう、ですよね」
再び、沈黙。
少女が、ふと窓の外を覗いた。さとりもそれに合わせる。
ただでさえ深い地底の闇が、普段より濃く思えるのは、人間が出歩くには遅い刻限になったせいだけではないだろう。
─────
どれほどの時が経っただろうか。
「さとり様ぁ〜っ!!ごはんできましたぁ〜っ!!」
不意に明るい声が響く。この声はきっとお空のものだろう。
「行きますよ、名無しの人間さん。私のペットたちが作るご飯はとても美味しいですよ。残したりなんかしたら怒りますからね」
「………ありがとうございます」
二人の少女の影は、書斎の扉の向こうへと消えていった。
第一章、いかがでしたか?
「短い!」と感じた方もいたのではないでしょうか(--;)
ちまちま書いては添削して上げていく、という形になるかと思われます。なので、投稿スピードは遅いです(多分)。
まだまだ新参者ですので、アドバイスなどを頂けると嬉しいです!
それでは、ここまで読んで頂き、ありがとうございました!(*゚▽゚)ノ