星の行く先 作:バックスクリーン
あまりにもふざけた問に思わず「帰っていい?」と言ってしまったが、グレモリー先輩は特に変わった様子はない。
「ま、そう言うのも無理はないわ。それよりも、自己紹介がまだだったわね。私はリアス・グレモリー、このオカルト研究部の部長を勤めているわ。」
「知ってますよ。有名だし」
「後々、みんなの紹介もするけど...今はあなたにオカルト研究部へ入部してもらいたいのだけど」
正直、二年になって今更部活に入るのはごめんだ。美人に誘われたとは言え、キャッチバーと同じ系統のものにしか感じられない。それに、何故今になって勧誘してきたんだ?部員がほしくなった?いや、それはない。このオカルト研究部は今いるので全員かどうかはわからんが、有名どころしかいない
ざっと見れば一年の搭城小猫に、二年の木場裕斗、三年には姫島朱乃と今対面しているリアス・グレモリー
と、もう一人いるじゃあないか、兵藤一誠
一人を除けば、皆が心底憧れるやつしかいない。勧誘などしなくても、勝手に人が来るものはずだ。それなのにも関わらず、一般生徒が一人もいないってのはいったいどおゆうことなんだ。
それよりも、オカルト研究部なんて本当に存在していたのか?入学したてのころの部活動紹介時に、そんな部活を紹介していた記憶はないし、だいいち"オ"の文字がでてきていなかったな。
怪しいなあ、こいつら昨日の件もあるしスタンド使いがどーかは、わからんがただの人間じゃあなさそうだ
「何故、俺なんすか?他にも誘えばいいんじゃーないすか。回りの部員と俺を含めても6人だぜ。部費がほしいならまだまだたりないすね」
「それとも、俺しか誘えない理由でもあるんすか?」
これは、少しの牽制の言葉だがどうやらあながち間違いじゃあないようだ。グレモリー先輩は少し驚いた表情を見せた
「あなた、私達のことを知っているの?」
「そりゃあ、しってますよ。さっきも言いましたけど先輩達は学校の有名どころじゃあないすか」
「そう言うことを聞いてるんじゃないのよ」
空気が変わったことに宣弘は気づいた。先程までのほほんとした態度が一変し、 回りの部員たちは害獣をみるかのような目付きに変わっていた。そう、宣弘の言動に不信を抱いたのだ
敵意をむき出しにさせてしまったことに気づいている宣弘は、この事で、先程の疑問が確信へと変わる
リアス・グレモリー達の態度はまるで核心をつかれ、動揺を隠せずにいる殺人犯のそれとおんなじなのだ
「逆に俺も聞きたいことがあるんですよ。黒い翼持ってますか?」
『!?』
突如木馬裕斗は、いつの間に持っていただろうか、刃は潰してあるが、それでも人を傷つけることはたやすいであろう、剣で宣弘へと斬撃をする
「き、木場、やめろ!?」
兵藤一誠は声をあげた。勧誘してきた人を斬撃しようとしているのだ。さすがに、ヤバイと感じた兵藤は木場へと制止の声をかけるがスピードがのってしまった今彼は止めることも出来ず、斬撃は宣弘へと当たったかに思われた
が、傷ついたのは木場の剣の方だった。剣は真っ二つ折れ、折れた剣先にはご丁寧にキズと字が彫られていた
「まったく、不意討ちはないと思うぜ騎士様なら正々堂々勝負してきな」
「...部長やはり彼は」
「そうね、宣弘あなた悪魔について色々と詳しいわね、そんなに詳しいこともいってないけど」
いきなり攻撃してきたかと思えばピンとこない単語が出された『悪魔』、と
「あ、悪魔?今そんな要素どこにもないとおもうんすよね...」
宣弘は本心から思っていることだったが、リアス・グレモリーには人蹴りされてしまう
「とぼけても無駄よ、あなたは私達に『黒い翼』や裕斗に至っては『騎士様』なんて言ってたじゃない。今更隠すことも無理よ」
「黒い翼はともかくして、そいつにはいたっては学校内で騎士って呼ばれてるからちょっとした挑発で使ったんですけど」
「じゃあ、黒い翼は?」
少し宣弘は沈黙する。当然だ、昨日黒い翼の生えた女と戦ったからあなた方もその仲間だと思ったんでかまかけてみた、など正気の沙汰とは思われないかもしれない。が、宣弘はそんな迷いを切り捨て
「実は昨日黒い翼の生えた女に会ったんで、そいつらの仲間かなあ、って思ったんでうっかり言っちゃたんすよ」
「つまりは、昨日殺しあいをしていた者の仲間だと思ったわけね」
「...」
宣弘は再び黙りこむ。昨夜のことを見られていたにも関わらす、リアス・グレモリー等は知らないふりをしていたのだ。一本とられたとおもいながら、やれやれと首をふる宣弘
「見ていたのか」
「ええ、ただ全部ではないけどね。それでも、あなたは堕天使を倒すとまではいかなかったにしても...いえ、あと一歩で倒す寸前まで追い込んでいた。普通の人間ではないのはわかっているのよ。無論私達も普通の人間ではないし、そもそも人間じゃないわ」
『人間ではない』なんとなくただの人間ではないと思っていたが、人間ではないなんて端から見れば異常者の戯れ言にしか聞こえない。誰だってそー思うだろうなあ、俺だってそー思う。ただしそんな考えは今はない。現に俺は目にしている。黒い翼が生え煌めく槍で問答無用で兵藤一誠を殺したのをみた。ん?何故、兵藤一誠は生きている?
「な...」
聞きたいことを聞く前に少しは驚かなきゃいけようだ。俺以外のやつらからは、黒い翼がパッと生えてきた。いや、昨夜の奴のように鳥の翼ではないから羽と言った方がそれっぽいな。
「まずは、ちゃんと自己紹介をしていくわ。さっきも言ったけど私はリアス・グレモリー、種族は悪魔よ」
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そのあと、色々と聞いた俺は帰宅しているいまなお、心の整理がつかない。このせかいには人間以外の言葉をしゃべる者達が存在し、大きな大戦が終わった現在でも、互いの溝は深いままらしい。さらには『あなたも契約して悪魔になろう』などといって誘ってくるとは思わなかった。だが兵藤は悪魔の駒で再び息をふきかえたらしいのがな...どらエモンのような不思議アイテムは少なからず生成されているのが現状でもあるらしい悪魔界。ただ今日の出来事は、すこしの間は忘れられなさそうだ。
次の日、俺は一応オカルト研究部員の一人として活動することとなった。