問題児たちと世界最強の神殺しが異世界から来るそうですよ? 作:銀@暇人
歩いて15分ぐらいたった頃、十六夜が話しかけてきた。
「なあ、優人。”世界の果て,,に行かなねぇか?」
「ほう。面白そうだな、その話乗った」
「よし、じゃあ決まりだな。お嬢様、春日部、黒ウサギには内緒で」
「ええ。わかったわ」
春日部もコクンと頷いた 。
「だが、普通に”世界の果て,,に行くのは少し物足りない。どっちが速く着くか勝負しないか?」
「いいぜ。その勝負乗った」
「開始の合図は、コインが地面に落ちてからな」
優人はコインを用意する。
「さぁ行くぜ」
コインを高く上げて、その間に言霊を紡ぐ。
『 時は、我の思いのままに…未来へ…過去へ…”進め!,,”止まれ!,,”巻き戻れ!,, 』
十六夜がこちらを面白そうな目で見る。言霊が終わると同時にコインが地面に落ちる。 少し音が大きかったが、上機嫌な黒ウサギは気づいていない。
本当に馬鹿だなぁと思う。そんなことより十六夜速いな。
「お前本当に人間か?」
「ヤハハ!残念ながら正真正銘人間だぜ!そう言うお前こそ、人間か?」
「俺は、人間にして神殺しだ」
俺の身体能力だけでは、せいぜい十六夜の足元並の速さしか出ない。だが権能で強化することによって、十六夜と同じく速さで走っている。
どうやら俺は十六夜をなめていたらしい。
「神殺し?面白そうな種族じゃねぇか!」
「俺から見たらお前の方が面白そうだ!」
そう、権能なしでついて来られるな奴なんて初めて見た。二人とも新しいおもちゃを手にした目で見る双方を見る。そして何故かこう思う。
「「コイツにだけは負けたくねぇ!!」」
何故かライバル視したいた。
ーーーーーーーーーーー
同時刻
「ジン坊ちゃーン!新しい方を連れてきましたよー!」
はっと顔を上げる。外門前の街道から黒ウサギと女性二人が歩いてきた。
「お帰り、黒ウサギ。そちらの女性二人が?」
「はいな、こちらの御四人様がーー」
クルリ、と振り返る黒ウサギ。
カチン、と固まる黒ウサギ。
「え、あれ?もう二人いませんでしたっけ?ちょっと目つきが悪くてかなり口が悪くて、全身から”俺問題児!,,ってオーラの殿方と以外に普通そうな殿方が」
「「え?そんな人たち知らない」」
「ふざけないでください!」
「「だから知らない」」
「怒りますよ!」
「「世界の果てに行った」」
「どうして止めてくれなかったんですか!」
「「赤の他人を止めるなんてことはしない」」
「どこまでふざければいいのですか!」
「「どこまでも(ゝω・)キラッ☆」」
「(ゝω・)キラッ☆…じゃあありません!!」
「た、大変です!”世界の果て,,にはギフトゲームのために野放しにされている幻獣が」
「幻獣?」
「は、はい。ギフトを持った獣を指す言葉で、特に、”世界の果て,,付近には強力なギフトを持ったものがいます。出くわせば最後、とても人間では太刀打ち出来ません!」
「「ゲームオーバー?」」
「冗談を言っている場合じゃありません!」
「はぁ…ジン坊ちゃん。申し訳ありませんが、御二人様のご案内をお願いしてもよろしいでしょうか?」
「わかった。黒ウサギはどうする?」
「問題児様方を捕まえに参ります!一刻程で戻ります!皆さんはゆっくりと箱庭ライフを御堪能ごさいませ!」
そう言うと、黒ウサギの淡い緋色の髪を戦慄かせ踏みしめた門柱に亀裂を入れる。あっという間に三人の視界から消えていった。
「……。箱庭の兎は随分速く跳べるのね。素直に感心するわ」
「ウサギ達は箱庭の創始者の眷属。力もそうですが、様々なギフトの他に特殊な権限も持ち合わせた貴種です。彼女なら余程の幻獣と出くわさない限り大丈夫だとは思うのですが…」
「黒ウサギも堪能くださいと言っていたし、御言葉に甘えて先に箱庭に入るとしましょう。エスコートは貴方がしたくださるのかしら?」
「え、あ、はい。コミュニティのリーダーをしているジン=ラッセルです。齢十一になったばかりの若輩ですがよろしくお願いします。二人の名前は?」
「久遠飛鳥よ。そこで猫を抱えているのが」
「春日部耀」
「さ、それじゃぁ箱庭に入りましょう。まずはそうね。軽い食事でもしながら話を聞かせてくれると嬉しいわ」
飛鳥はジンの手を取ると、胸を踊らせるような笑顔で箱庭の外門をくぐるのだった。
リメイク版はどうだったでしょうか?
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