外伝:あの子がフランドール・スカーレットになっていた件 作:冷水
本編とは別枠です。
アリスと魔理沙が協力して、フランドールの衣装を選んでいます。
==着せ替えフランドール編==
魔理沙とアリスの2人は、フランドールの前で言い争いをしていた。
フランドールは困惑しつつも、呆れた眼差しで二人を見つめる。
それは二人が”何の衣装をフランドールに着せるか”を議論しているから。
遠い目をしつつ、置いてけぼりにされているフランドールは、若干の身の危険を感じていた。
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紅魔館から脱出して1か月が経過した。
その間、紅魔館のメンバーは必至にフランドールを探しても見つからず、
レミリアは「あの子、日光の光で灰になったんじゃないかしら・・・」とか、
外を見ながらそわそわしていた。
吸血鬼と言っても、身内を思う心情には種族にあまり違いはないのかもしれない。
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「「全部着せればいいじゃない!」」
どの衣装を着せるか言い合いをしていた二人は、
意気投合したように手を握り合っている。
後ずさるフランドール。
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余談だがフランドールが今着ている衣装は、魔理沙に選んでもらった魔法少女風の衣服。
黒い衣服に白い布地が所々にあしらわれ、首には細くて赤いリボン結われている。
赤のアクセントが、金髪で赤い瞳と相まってフランドールを際立たせている。
フランドールはこの衣装が気に入っていたし、何よりこれを着せられた時に無理やり脱がされた思い出が記憶に新しい。
体には、アリスの操る糸が絡まっていた。
「え、あれ・・・?」
動けないフランドール。
「さあフラン、大人しくしなさい」
きらきらした笑顔のアリスと、わくわくした表情の魔理沙。
アリスと魔理沙は、フランドールを裸に剥いていく。
そして、人知れずフランドールの絶叫が響き渡った。
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白い衣服と赤いスカート
肩から足元にまで伸びる純白のマントを羽織り、
帽子はアリスの持っていた白いとんがり帽子を被っている。
細くて白い腕は露出し、吸血鬼というには血色の良い肌が見る者の視線を引き付ける。
首には赤いネクタイを付け、足には黒いタイツを履いている。
仕上げに可愛らしい靴を履かせ、魔理沙はフランドールに決めポーズを取らせる。
アリスは、その様子を写真に収めていた。
若干、ガッツポーズを決めているように見えるのは、気のせいと信じたい。
フランドールは笑顔を浮かべ決めポーズ取っているが、
その目は輝きが失われたように沈んでいる。
その瞳には何も写していないのではないだろうかと思える。
「次ね」
タンスを漁りながら、今度は魔理沙が衣服を選んでいく。
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黒いマント、内側は赤くスカート以外は黒で統一されたような衣装。
赤いラインが入り、やはりフランドールには赤が似合うと思う魔理沙。
なんだか、見る人が見れば「吸血鬼っぽい」と言いそうな衣装。
凛として立ち、澄ました笑顔で覗く犬歯が、何かカリスマ性のようなものを引き出している。
その様子すら、アリスはさらに写真に収めていく。
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最後に、和装を記載しておこうと思う。
どこぞの巫女のように、脇を出したような衣装。
白を基調とした、赤のラインが入った巫女服もどき。
赤いミニスカートと、太もものラインが覗く様は、自然とそこに視線を釘付けにする。
白いハイソックスに、赤いはなわの下駄を履いている。
アリスは「これもあり・・・」とか呟いていた。
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その後にもいくつも衣服を着せられていく内に、
フランドールはぐったりとしてしまった。
年頃の女の子の元気というのは吸血鬼の体力すらも根こそぎ奪っていった。
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その光景を、人知れず見ていた者がいた。
望遠レンズを付け、パシャ、パシャと音を鳴らしながら空を飛ぶ影。
「ああ・・・もうちょっとこっち向いてくれないかな・・・」
それは黒い翼を広げる天狗。
名を射命丸文という、幻想郷の新聞記者の一人。
翌日の新聞には、一面にアリスが着せた衣装の写真が流出した。
『謎の美少女現る!?』
紅魔館でも天狗の新聞は購読していた。
主レミリアが、それをみて思わず紅茶のティーカップを落としてしまった。
決めポーズをとり、長いマントと豪奢な衣装に身を包んだ魔法使いのような少女。
かわいい笑顔を浮かべたその人物は、フランドール・スカーレットその人だった。
End.流出した写真 エンディング