ハヤテのごとく!~Image me on the eyes once again~   作:唐笠

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ほーき雲さん、感想ありがとうございました!

そして、正月の方が忙しく感じる私はどうかしていると実感する今日この頃…



第2話 ガラスと鏡

 

大切な人に触れられない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伸ばした手を掴む者はいない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

孤独と不安に押し潰されそうな時、いつも自分を支えてくれた人と触れあえない…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは人を蝕み、壊していくものに違いないのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

護られていたのはどちらなのだろうか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナギSIDE

 

「ハヤテが……クビ…?」

 

マリアの言っていることが私には理解できなかった。

もしかしたら、ハヤテがクビ…いや、私の傍から離れるなど考えたくなかったのかもしれない。

 

「えぇ、今のハヤテ君にはナギの執事を勤めることはできませんから」

 

だけど現実は変わることなく私に突きつけられる…

しかし、それは私にとってあまりにも唐突で過酷すぎた。

そう、意味もなくやりどころもない怒りを爆発してしまうほどに……

 

「ふざけるな!

ハヤテは私と約束したのだぞ!」

 

そうだ、ハヤテはたしかに私と約束した…

私の元に帰ってくると……

 

なのに、このままでは約束が果たすことができなくなってしまう。

あの時みたいに約束が……帰ってくるという約束が果たせなくなるのはイヤだ…

 

「ナギ、あなただって解っているでしょ…?」

 

「わからない!わからない!!

ハヤテが私の傍からいなくなるなんてわかりたくない!!」

 

気付いたらがむしゃらに走っていた。

運動に慣れていない私の身体が悲鳴をあげているにも関わらず走り続けた。

 

泣きながら…

その涙、一粒一粒にハヤテとの思い出が詰まっているかのように様々な情景が思い出される。

 

そうだ…

私がここまで走れるのだってハヤテが一緒に練習してくれたからなんだ……

 

ハヤテがいるから楽しかった。

 

ハヤテといるから笑えた。

 

ハヤテがいたから幸せだった。

 

ハヤテとなら何もかもがいい思い出だ。

 

だけど――――――――――――

 

「ハヤテと私はもう逢えない…」

 

「ナギ……」

 

私の後を追い掛けてきたであろうマリアが心配そうに私の名前を呼ぶ。

 

誰にでもいいからすがりたかった…

 

嘘でもいいから、私とハヤテはまた逢えるのだと言ってほしかった……

 

だけど、私にできることはただマリアに抱き着いて泣くことだけだったのだ。

 

私はあまりにもちっぽけだ。

 

いくらお金があろうとも、大好きな人を救うこともできない。

励ますことも、支えることもできない…

 

私の頭を優しく撫でてくれるマリアに泣き付くことしかできないのだ…

 

「ナギには私が着いているから安心して。

大丈夫、私があなたを守るから…

あなたが逢えても、あの子はあなたには逢えないのだから……」

 

 

 

 

 

ハヤテSIDE

 

「僕が……クビ…?」

 

マリアさんの言葉を理解するのに時間がかかった。

理解した後は言葉が繋がらなかった……

 

「そうです…

これは三千院家の総意ととっていただいて問題ありません」

 

「じゃあ、僕は………………」

 

その先を言葉にするだけの勇気は今の僕にはない…

その現実を受け止められるほど、僕とお嬢様の日々はちっぽけなんかじゃなかったのだ。

 

いつならこの状況を受け入れられたのだろうか…?

 

必ず帰ってくると約束した前…?

 

過去のお嬢様と誓いをたてる前…?

 

下田でお嬢様のお母様の墓参りをする前…?

 

………………………………

 

………………………………………………………………

 

………………………………………………………………………………………………

 

………………………………いや、それよりももっと前だ…

 

受け入れるなんてできない……

 

たしかに僕はお嬢様の執事としては役不足なのかもしれない。

僕のせいで不必要な負担を与えてしまっているかもしれない…

 

それでも僕はお嬢様と一緒にいたいんだ…

 

約束したんだ…

 

もう、約束を破って誰かを悲しませるなんてイヤだから…

 

「ナギの所には行かせませんよ」

 

まるで僕の心中を見透かしたかのように、マリアさんはベッドの傍に立ちはだかった。

だけど――――――――――――

 

「行かなきゃいけないんです…

僕は……僕とお嬢様は約束したから……」

 

「言いませんでしたか?

ハヤテ君はクビなんです。

もう、ナギの所に行く必要なんて―――――――」

 

ダンッ!

 

その先は聞きたくなかった。

現実逃避だって解っている…

 

だけど、僕はそれを認められないから、ベッドからマリアさんを飛び越した。

 

「僕はお嬢様やマリアさんと違って頭が良くないですから、自分で見ないと理解できないんです」

 

それだけを言い残し、僕は走り去る。

唖然と、だけれどもどこか懐かしい顔をしたマリアさんを置いて…

 

「いつの日か、あの言葉が本当になればなんて思ったけど、運命って残酷なものね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

叶わないのに、歩み寄ろうとするなんて……」

 

その言葉は僕には聞こえない…

たぶん、届くことは一生ないだろう。

 

僕は走り続けるから…

君の笑顔のために、いつまでも……

 

過去でも未来でも護ると誓った約束を果たすために…




中々1話の冒頭に入れない…
間違いなく尺を見誤った私のミスなのですが……

ちなみに、各話の冒頭にある言葉は後で意味を持ってくるかもしれません←あくまで予定
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