なんか書きはじめたら止まらなくなった作者です!
いやー、勢いで進みました。正直前半は書き直す可能性有です。
原作で献帝どこ行ったねん…なんですんなり北郷が帝になったんだ?
ツッコミ所満載な本作。優しく見守ってね!(切実)
第二十六話 最期に想うのは
反董卓連合が解散し、桃香たちは平原を治める政務に追われていた。
やっとのことで政情が落ち着いたと思った矢先、今や形だけとなった朝廷からの使者が訪れた。
使者が読み上げた書簡の内容は、これまでの功績を称え、徐州の州牧に命ずるという物。
使者が去った後、芙陽は詠に聞く。
「詠、帝は朝廷に戻ったのか?」
「戻ってはいないと思うわよ。劉恊様は朝廷に力が無いことを理解していらっしゃったし、洛陽から逃げる時も漢の時代の終わりを感じていたから。
今も表向きは行方不明扱いになってる筈よ」
「なら、この指令は誰が出している?」
芙陽はそこを疑問に思った。帝がいないにも関わらず朝廷がこのような指令を出してくる。この状況は不可解である。
「王允辺りが今は仕切ってるんじゃない?天子様がいないと言っても誰かがやらなきゃいけないわけだし。最も、それももういらなくなりそうだけど」
「確かに…袁紹さんが軍備を着々と整えてますし…いつ動き出してもおかしくは無いんですよね…」
詠が言えば、それに朱里が付け加える。
皆はこの流れを自然に捕えているようだ。しかし、芙陽は拭いきれない違和感を感じていた。
芙陽は思った。
いくらなんでも帝不在に対して受け入れすぎている。
確かに、朝廷に最早諸侯を抑える力は無い。
そして、仮に詠の言う通り王允と言う者が朝廷を仕切っているとしても、帝の名を使って諸侯に指令を出すなど通常では許されないことである。
芙陽の知っている史実ならば曹操が献帝を保護して庇護下に置く筈であるが、そのような話も聞かない。保護して秘匿しているにしても、隠す意味が無い。
確かにこれから史実通りに進めば献帝は曹操の子に禅譲し、呉は孫家が帝となり、蜀は漢の復興を目指し劉禅が即位する。
しかし、芙陽はこの世界に来てすぐに気付いている。
歴史上の人物が女性になっている時点で、史実通りに進むとは思えない。全く別の歴史を辿ってもおかしくは無いのだ。
「これがこの世界…と言う事か…いや…」
「……芙陽様?」
影から葵が声を掛けてくる。芙陽の呟きに、心配になったのだろう。
「いや、気にするほどでもない。なるようになれ、じゃの」
「……」
そもそも芙陽は桂花を連れて旅に出た時から史実など無視しているのだ。今更史実を思い出したところで役に立たないだろう。
「大丈夫じゃ」
「はい」
影から顔をのぞかせた葵の頭を撫でる。納得したのか、撫でられて嬉しそうにした後、元の影に戻って行った。
一方、桃香たちは徐州州牧任命について話し合っていた。
「徐州の州牧かぁ…やりがいがありそうだね!」
血筋としては里帰りになる桃香は少し嬉しそうだった。先祖の出身地を自分が治める。その事でやる気に満ちているのだろう。
徐州。土地は広く、交通の便も良い。治めるには難しい地である。
「フム……葵」
「はい」
「先行して情報を集めてきてくれぬか」
「優先は…?」
葵はまずそれを問う。徐州は広い。葵一人で情報を集めるのは至難の業だろう。だから葵は集める情報について、どれを優先すべきかを聞いた。
「そうじゃの…」
芙陽は思案する。朱里が言っていた徐州の地形、城、関を思い浮かべる。
芙陽の傍にいた桂花がそれに意見した。
「東はどうでしょう?黄巾の乱で大分荒れている筈です」
「東…東海じゃな。そこを重点的に調べよ」
「承知しました」
「頼んだぞ」
「気を付けなさいよ」
「はい」
そう返事をすると葵は気配を消した。
「じゃあ、引っ越し作業開始~!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それから急ぎ兵や家財、資料などを纏めて芙陽達は徐州の彭城に向けて出発した。
平原から徐州までは遠い。また、兵を率いて家財なども運んでいるため、その足は更に遅くなる。
数日かけて歩き、徐州に入ってもまだ彭城まで歩かなければならなかった。
「そういえば、葵ちゃんって一人で大丈夫なの?」
「何を今更…一人で洛陽の城に忍び込んで月たちの情報を一通り揃えてきたんじゃぞ?」
「それはそうだけど…」
「御心配には及びません」
「うあああああ!?」
進みながら芙陽と話していた桃香の背後に葵が現れた。桃香は驚きのあまり走ってその場を離れる。
「葵ちゃん!なんでそういつも私を驚かすのかな!」
「ちょっと楽しいからです」
「理不尽!」
ギャーギャーと喚く桃香を無視して、葵は芙陽に頭を下げた。
「ただいま戻りました」
「ご苦労であったな」
芙陽は葵をねぎらい、頭を優しく撫でる。
「芙陽様、お耳を…」
早速報告をする葵。ここは外であるので、葵は芙陽の耳に小声で結果を報告した。
「東海の端。廃城にて呂布と思われる部隊が」
「ほう…」
「今はまだ身を隠していますが、糧食不足は深刻です。じきに腹を空かせて獲物を探すでしょう」
「わかった」
芙陽が頷くと葵は一礼して離れる。
芙陽はしばらく考えたが、やがて煙管に火をつけて煙を吐き出し、桃香に声を掛ける。
「桃香」
「うん?なにかな?」
「暫く留守にしても良いかの?」
「……気になる情報でもあったの?」
「ウム、放っておけばお主等にも害が行きそうじゃの。しかし、儂に任せてほしい」
「一人で良いの?」
「葵は連れて行くが、桂花と星は置いて行く。お主等も抜けられると困るじゃろうしな」
「そうだね…有難う。でも、気を付けて」
「カカカッ。何、ちょっとした散歩じゃ」
そう言って芙陽は桃香から離れ、桂花と星に近づいた。
「芙陽様。お出かけを?」
「ウム。手負いの獣が見つかっての」
「まさか…呂布ですか?」
桂花は芙陽の機嫌と行動でそれを見抜いた。星もそれに驚くが、芙陽はケラケラと笑って肯定し、これからの事を指示する。
「葵を連れて会いに行く。お主等はこちらで仕事をしておれば良い。何かあれば葵を使わす」
「……お気を付けて」
桂花は悔しそうに芙陽に言った。着いていけないのが不満なようだ。
「済まぬな。此度は迅速を求める。儂等は四本の足で駆け抜けるつもりじゃ」
「いえ…行ってらっしゃいませ」
芙陽に頭を撫でられれば桂花は文句など言えない。寂しさを胸に押し込めつつ、芙陽と葵を送り出した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
徐州の端、国境の近くにある廃城で、恋は城壁の上に立っていた。
反董卓連合との戦。その戦で敗れ、撤退したは良いものの、伝手の無い恋は遠く離れたこの地まで落ちのびていた。
そこからは身を潜めながらも細々と活動していたのだが、部隊を養う程の兵糧は手に入れることは出来ていない。
このままではいずれ兵糧は尽き、飢えてしまうだろう。
恋と陳宮はこの事態を回避すべく動き回るのだが、なかなかに上手くいっていなかった。
「……ちんきゅ」
「ハイですぞ!」
「……仕事…」
「この辺りの大規模な賊は全て壊滅させてしまいました…もうそろそろ兵糧が少なくなってきているのです…」
賊を討伐して食料を手に入れても、部隊の人間が食べてしまえば移動するだけの分は無くなってしまう。恋たちはこの城から動けなくなってしまっていた。
軍師の陳宮は頭を捻るが、傭兵として働いても収入は微々たるものであった。
焦燥に駆られながらも更なる方法を考えている最中、突如として二人に声を掛ける者がいた。
「お困りの様ですね」
「「!!」」
部隊の人間とは異なる、全く知らない声。すぐさま警戒して声の方向に向けば、そこには導師のような白い服を着た眼鏡の男。
胡散臭い雰囲気を纏い、どこか儚げに立っている。
恋は自らの武器を取り、構える。
「……誰…」
「これは失礼を。私は于吉と申します」
于吉と名乗った男は恋の殺気を向けられておきながら、平然と自らの名を名乗る。
目の前の男が武勇に優れているとは思えない。しかしながら恋の殺気をまともに受け止め、少しも動揺せず立っていることに二人は更に警戒を強めた。
「そう警戒しないで。私は敵対するつもりはありません」
「……」
「怪しさ抜群なのです!何が目的ですか!」
「今日は一つ交渉を、と思いまして」
于吉は演技がかった身振りで目的を話し始めた。
「私達はあることを目的に活動しています。そのために貴女の力を借りたいのです。
その対価としてそちらに必要な物資などを提供しましょう」
「……」
「目的とは何なのです?それが分からなければ交渉も出来ないのです」
「その目的とは……『天の御使い』、芙陽の抹殺」
「……!!」
「あの者は人ならざる身でありながら、人に紛れ、人の上に立ち、人を誑かしています。
このまま力を付ければこの大陸は獣の手に落ちる。それは人として許しがたいでしょう?
それを阻止するためにあの獣は排除してしまおうと言う訳です」
于吉はそれからも饒舌に語った。
芙陽と言う妖がどんな存在なのか。
天地と共に生まれながら、天に味方せず、人を喰い、戦乱の中に現れては暴れまわり、天に刃を向けたこともある。
そんな存在が『天の御使い』を名乗り人を導く王の傍に立つなど許されないと。
恋は暫く黙って聞いていたが、その手に持つ方天戟を降ろすことは無かった。
「私達は貴女があの獣とまともに斬り合ったと聞き、是非ともお力添えをと思いこれまで探しておりました。貴女も負けたままではいられないでしょう?
どうですか。私達と共にあの妖を討伐しましょう!私達が力を合わせれば、あのような獣一匹簡単に仕留めることが出来るでしょう!
そうなれば貴女は歴史に名を遺す大英雄としていつまでも語り継がれることになりましょう」
于吉は両手を広げて叫ぶように語った。まるでそれが既に英雄譚であるかの如く、高らかに語った。
恋は最後まで武器を構えたままだった。
暫く無言の時が流れ、于吉は広げた両手を下げて恋に向き直る。
「……如何です?」
「……去れ」
呂布は静かにそう言った。
「……残念です」
「…!」
「なっ!?」
交渉が決裂したことを悟った于吉は、それまであった儚げな雰囲気は微塵も無くなり、濃密な殺気を放ち始める。
「……ちんきゅ、離れて」
「分かったのです!兵に警戒を呼び掛けてくるです!」
恋はこの殺気から陳宮を守るように前に立ち、動けるうちに指示を出す。陳宮は事態を悟ってすぐさま行動を起こし、その場を離れて行った。
「我等と共に来ないというなら邪魔になるだけです。ここで排除しておくのが上策でしょう」
「……」
明らかな敵対宣言。恋は方天戟を握る手に力を込めた。
于吉は不気味な笑みを作ると、懐から札を何枚も取り出した。
「私は左慈ほど体術が得意ではありません。戦うのはこれに任せますよ」
言いながら、札を手前に投げる。
「出でよ」
「っ!?」
地に散らばった札は、于吉の言葉と共に怪しげな暗い光を放ち、そこから煙のような物が噴き出した。
煙は一瞬で形取り、そこからさらに色が付きはじめる。
見る間にそれらは人の姿となった。
数にして10。しかし、気配が感じられない事に恋は首を傾げる。
少し観察すれば理解した。それらは人ではなく人形であった。
于吉と同じような白い導師の服に、首から上は頭巾のようなもので隠れて見えない。
全員が手に剣や槍を持ち、ゆらりと恋へ近づいて来る。
この光景に恋は動揺したが、人形とはいえ相手が人の形ならばやることは同じ。
恋は白い人形に向けて足を進めた。
互いが間合いに入った瞬間、双方の武器が振るわれた。
恋は思いのほか苦戦した。
人形たちの動きは速かった。また、それぞれが武将と並ぶような強さを誇った。
それだけならば恋は苦戦しない。しかし、人ではないこれらに気配はない。囲まれてしまえば何度も危機に陥った。
「フッ、っ!」
目の前の人形を切りながら、返す刃で背中を狙う剣を弾いた。
しかし、目の前に斬られたはずの人形が再び恋に剣を振るおうとしていた。
「!?」
すかさず半身を捻ってそれを躱す。
彼等は人形。痛みを感じず、切ったところで怯むことなど無い。
「くっ、はあ!」
何度も、何度も斬りつけた。
時に人形の腕を根元から斬り飛ばしたり、胴から二つに斬ったりもした。
しかし、人形は一度倒れたかと思えば、煙となって再び元の人型に戻ってしまう。
ならば元となる術者を狙う。だが、そうしようとすればすぐさま人形たちが行く手を塞ぎ、恋の行動を阻害した。
その障害すらも吹き飛ばし、于吉の眼前に迫る。
「フゥッ!」
一瞬で方天戟を握りなおし、于吉の首を刎ねるために振る。
「惜しいですね」
しかし、その刃は寸前で二本の剣に止められた。
いつの間にか于吉の後ろに新たな二体の人形が生まれていた。
「素晴らしい武です」
于吉の言葉と同時、恋の背後から人形が斬りかかる。
「しかし、いつまで持ちますか?」
襲い来る刃を躱し、大きく飛んだ。
しかし、着地地点に素早く接近した人形が再度恋に攻撃を加える。
「ぐっ!?」
まだ体制を整えていなかった恋。方天戟で受け止めたものの、吹き飛ばされてしまう。
勢いを殺すことも出来ないと判断した恋は、城壁の淵に足を掛け城壁の内側、城の中庭へと飛んだ。
通常の人間ならば少なくとも大怪我を負う高さ。最悪着地に失敗すれば死に至る。
自ら身を投げ出した恋は、猫のように態勢を整えて着地した。
周囲では武器を持って走っていた兵が、何事かと立ち止まる。
「恋殿!!」
その兵の近くに陳宮がいた。警戒態勢を敷くために指示を出していたのだ。
「恋殿…!」
「下がって」
駆け付けようとしていた陳宮を諌める。上を見れば、人形たちが次々に城壁の上から飛び降り、恋に向かってきていた。
于吉も飛び降りる。どこから見ても武術など出来そうもない細身の男は、危なげもなく着地していた。
「ねね、兵を近づけたら、駄目」
「恋殿!?どうしたのですか!」
「この白いの、強い、死なない」
「なんですと!?…くぅっ……近づいたらダメなのです!周りを囲むですよ!!」
恋の指示に従い、すぐさま兵に命令を出す陳宮。その間にも、白い人形たちは恋に迫っており、于吉は人形二体を傍に置いてそれを見ていた。
「さあ、もう一度」
「くっ!」
于吉の言葉通り、先程と同じような展開となった。
囲まれた恋が必死になって攻撃を防ぎ、やっとのことで包囲を抜け出して于吉を狙っても、傍に侍る二体に防がれてしまう。
「弓です!弓でアイツを狙うのです!」
陳宮が指示を出して兵達が弓で于吉を狙う。
「邪魔しないでくださいよ」
しかし、新たに出現した人形四体が放たれた矢を弾き、体に矢を当てることで于吉を庇う。
四方を人形に守らせ、その内で二体が控えている。状況は最悪であった。
繰り返される戦闘に、『天下無双』と謳われる恋も息があがって来る。
「っはあ!!」
しかし、恋は諦めない。こんなところで諦められるわけがない。
脳裏に浮かぶのは、自分の限界を超えたあの闘い。
芙陽との再戦を果たす。それを夢見て、生き延びたのだ。
再び人形を吹き飛ばし、于吉に迫る。
人形二体が于吉の前に出た。この二体が一瞬でも時間を稼いでしまえば、また後ろから襲われてしまう。
目の前の二体が恋に向かって剣を振るう。これを受け止めれば、また後ろの人形に追いつかれてやり直しになってしまう。
ならば受け止めなければいい。かといって、無視できるような軽い攻撃ではない。
避けて通れるならそれでもいい。しかし、二体を避けてしまえば遠回りだ。この人形の速さなら十分に対応できる間が出来てしまう。
ならば。
「っ!」
「なっ!?」
すり抜けてしまえば良い。
恋は迫りくる二本の剣の
スライディング。
速度を落とさず二体の間をすり抜けた恋に、于吉が目を見開く。
その一瞬の間に恋は于吉の眼前に迫り、方天戟を繰り出した。
しかし
「ふっ」
「っ!?ぐあっ!!」
于吉は神速で繰り出された恋の攻撃を
その細腕からは想像もできない威力を持った掌底は、恋の身体を易々と吹き飛ばす。
「言ってませんでしたね。武術は左慈ほどではありませんが、
ゆらっと構えた于吉が言う。その姿には然程の隙も見当たらない。
吹き飛んだ恋は地を滑りながら態勢を整えるが、周囲は既に人形たちが囲んでいる。
一斉に振るわれた剣や槍を弾くが、一撃を喰らい動揺した恋は次第に追い詰められていく。
「恋殿ぉ!!」
陳宮の悲痛な叫びを聞いて、余程自分が辛そうなのかと思った。
しかし、恋は再び武器を握る手に力を籠めた。
「はあぁ!!」
気合を声に乗せ、方天戟を大きく振って人形を吹き飛ばす。
于吉に迫るため走り出そうとした時、恋の視界には映った。
二体の人形がすぐ目の前に迫っている。
于吉の傍にいた筈の二体だ。今まで于吉から離れることの無かった二体が、この時に限ってここまで迫って来た。
二体は既に剣を振り上げている。対して、恋は今方天戟を振り終えたばかり。
防御に出ようとも間に合わない。避けようとも、走り出すために崩れた体制では完全には逃れられない。
『天下無双』であるからこそ確信してしまった。確信出来てしまった。
(ここまで…)
諦めてはいない。まだ足掻いて見せる。しかし、足掻いたその先が見えてしまった。
全力で方天戟を引き戻し、足は回避のために動かしている。
(芙陽…)
しかし、恋の目は閉じられた。その瞼の裏に、金色の光を思い浮かべながら。
「あいたい…」
それは果たして恋の口から出た言葉か、あるいは恋の脳裏で浮かんだだけか。
しかし、時が止まったように、次の言葉がやけにはっきりと
「あぁ…会いに来たよ、恋」
その瞬間、高い金属音と何かを斬る音が聞こえ、恋は思わず目を開けた。
目に入ったのは太陽のような金色の光。
振るわれた白銀の刀は、周りの人形を纏めて斬り飛ばした。
「……久しぶり」
「カカカッ、暢気なものじゃの」
ケラケラと笑う声を聴いて、心が平静を取り戻した。
「お礼とかは…あとで」
「そうじゃの」
声を聴く度に力が湧いて、方天戟を持って立ち上がる。
「やられたら……やり返す…」
「倍返しじゃの」
大陸の二強が、並び立った。
イェア。ピンチにライバル登場、王道だね。熱いね。
さて、とうとうはぐれ管理者が動き出しました。
あれ?于吉ってこんな強かったっけ?って思った皆さま!……敵だって修行はすると思いますよ?(汗)
だから恋が苦戦してもおかしくは…ない…。
帝に関しては完全に作者のねつ造設定です。深くは突っ込まないで頂けるとありがたいです…。
さて、次はどこまで進むかな、と…。
出来るだけ気長にお待ちください。作者からのお願い!
誤字、脱字報告、感想などお待ちしております。