やはり俺がプロデューサーになるのはまちがっている。   作:小木終英

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第3話です。どうぞ。


やはり俺に自己紹介は向いていない。

私の名前は天海春香!

こう見えても私、アイドルなんです!

と言っても小さな事務所の無名な新人アイドルなんですけどね。えへへ。

 

ここが私が所属する765プロ!

まだまだみんな無名だけど、いつかトップアイドルになって事務所を大きくすることが夢なんです。

 

ガチャ

 

春香「おはようございまーす!」

 

千早「あら春香、遅かったのね」

 

春香「ちょっと電車に乗り遅れちゃって。みんなは?」

 

千早「もう奥に集まってるわよ。なんでも社長から話があるんだとか」

 

春香「話?なんだろう?新しいお仕事とかかな?」

 

千早「それはまだ分からないわ。歌の仕事ならいいのだけど」

 

春香「とりあえず私たちも行こっか」

 

千早「そうね」

 

ガヤガヤ

 

高木「おほん。みんな揃ったみたいだね。それではカーテンを閉めて電気を消してくれたまえ」

 

シャッ

パチパチ

 

律子「こんなに暗くして一体何を始めるんですか?」

 

高木「いやー実は、この事務所には奇妙な噂があってね」

 

真「噂、ですか?」

 

高木「ああ、なんでもこうして部屋を暗くすると、社長室に幽霊が出るという噂なんだよ」

 

響「ゆ、幽霊⁉︎」

 

雪歩「おばけこわいですぅー!」

 

社長「恥ずかしい話、私はこういった類のものが大の苦手でね。誰かに確かめてきてもらいたいんだが」

 

真「む、無理無理!無理ですよ!ボク、こういう怖い話とか苦手なんですから!」

 

やよい「わたしもおばけはにがてですー」

 

伊織「あんたたちバカじゃないの?幽霊なんているわけないじゃない」

 

亜美「そんなにゆーならいおりんが1人でいきなよー」

 

真美「そーだそーだ!」

 

伊織「な、なんでそうなるのよ!」

 

あずさ「うふふ。1人じゃ怖いなら、みんなで行けばいいんじゃないかしら?」

 

貴音「それはまこと良き考えです」

 

律子「そ、そうね。みんなで行きましょうか。ほら美希も起きなさい!」

 

美希「あれ?いつの間にかもう真っ暗なの。夜だからミキはもう寝るの」

 

律子「いいから早く来なさい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

響「ほ、本当にいくのか?自分、なんだか怖くなってきたぞ...」

 

律子「しょうがないでしょ?社長が気になって仕事できないっていうんだから」

 

亜美「あれー?ひびきんビビってる?」

 

真美「やーいひびきんのビビりー!」

 

響「なっ!自分ビビりじゃないぞ!オバケなんて全然怖くないんだからな!」

 

伊織「じ、じゃあ、開けるわよ」

 

ガチャ、キキィーッ

 

ヌッ

 

全員「キャーーー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伊織「信じらんないっ!本物のオバケかと思っちゃったじゃない!」

 

八幡「いや、俺は普通に立ってただけなんだが...」

 

伊織「そんなゾンビみたいな目してたら幽霊と見間違えるに決まってるでしょ!」

 

決まってるのかよ。

いやまあ昔お化け屋敷に行ったとき、本物のオバケが出たって騒動になったことならあるけどな。

 

春香「伊織ちゃんそんなこと言っちゃダメだよ!

そりゃ目はちょっと個性的かもしれないけど...」

 

それ全然フォローになってないからな?

むしろその優しさが辛い...

 

大体、なんで俺が怒られなきゃならんのだ。俺は悪くない!社会が悪いんだ!いやこの場合は社長か。

俺は悪の元凶である社長を睨みつけた。

 

高木「まあまあ、これでみんなとも打ち解けられただろう?」

 

八幡「むしろ嫌われた感じしかしないんですが。しかも1人気絶してるし」

 

雪歩「おとこのひとの...おばけ...」

 

大丈夫かよ...

ていうか人の顔見て気絶するとか失礼すぎませんかね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高木「おほん。では改めて紹介しよう。わが765プロの新しいプロデューサー、比企谷八幡くんだ」

 

八幡「まぁなんだ、その、よろしく頼む」

 

高木「彼には律子くんと一緒にアイドル全員のプロデュースをしてもらう予定だ」

 

律子「ようやく楽になりますねー」

 

お、この人が俺の先輩か。かなり迷惑かけることになるだろうし、一応挨拶しとくか。

 

八幡「あなたが秋月さんですか。まだまだなんも分からない新人ですが、よろしくお願いします」

 

律子「こちらこそよろしくお願いします。あと、私の方が年下みたいですし、敬語じゃなくて結構ですよ?」

 

八幡「そうか?ならそういうことでよろしく頼む」

 

良かったー!年下の上司とか社畜の象徴みたいなもんだからな。基本的にプライドは持たない主義の俺だが流石に年下の女の子に日常的にペコペコするのはなかなかくるものがある。

 

律子「その分仕事はきっちりやってもらいますからねー」ニコッ

 

八幡「ひゃ、ひゃいっ!」

 

おいなんだよその笑顔怖すぎるだろうが。

やっぱり辞めてえ...

 

伊織「だいたい、こんな腐った目でいかにもダメそうなやつにプロデューサーが務まるのかしら」

 

目は今関係ねぇだろうが。

ていうかこいつら俺を舐めすぎだろ。

ここはちょっと言っておかなければならない。

 

八幡「...俺はな、自分で言うのも何だがそこそこ優秀なんだぞ?そこそこ名のある私立大の学生だし、顔だっていい方だ!

友達と彼女がいないことを除けば基本高スペックなんだよ!」

 

響「...何だか凄く悲しいことを誇らしげに言われた気がするぞ...」

 

春香「え、えーっと...」

 

おい、マジ引きすんなよお前ら。

やっぱりある程度の関係性がないと自虐ネタってドン引きされるんですね。

 

やよい「だいじょうぶですよ!わたしがプロデューサーのおともだちになってあげます!」

 

なにこの子天使なの?高槻やよい、だったか。よし、やよい=天使で覚えておこう。

 

社長「まぁ今日は特に仕事もないし、ゆっくりしてくれたまえ」

 

八幡「はぁ」

 

本来ならここで帰るところだが勤務時間を考えると帰れないのが仕事の辛いところだな。やっぱり働いたら負けだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




文字数の壁を越えられない...
次からいよいよ本編なので頑張ります。
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