二人を守ると決意してからひと月ほど経ったある日。白と俺に攻略会議に参加して欲しいとの知らせが来ていたとチノが伝えてくれた。最近はチノはサポートメインになっている。主にサブのスキルを上げているためこの中では一番索敵や隠密が高かったりする。サポートよりもアサシン系に向いてるんじゃないか?
「兄さんたちはお昼から攻略会議に出るんですよね」
「ああ、なんでも重要な発表がどうとか言ってたな」
「そろそろ次に行かないとモチベ的にも不味い」
実はこのSAOまだ一階層で止まっている。原作を知っている俺からしたらそんなこと百も承知だし、今回の攻略会議はディアベルが召集をかけてたりそこでキバオウが一発やらかすのも知ってるけど他の奴からしたら相当ヤバいんだろうな。二人に危害が及ばない限り手を出すことはしないけど。
「ごめんなさい、わたしももっと強くなってれば兄さんたちの手伝いが出来たかもしれません……」
「それは違う、向き不向きはあるし実際白たちは助かってる」
「そうだぞ、この朝食だってチノが作ってくれてるから毎日頑張れてるんだぞ?」
朝からAランク食材使ったサンドイッチなんてこっちじゃブルジョアだからな。一層のNPCの店でAランクの物なんて1万超えるんじゃないか?
「…………」
「……なあチノ。お前も今回の攻略会議に出ないか?」
「えっ?」
「ボス攻略に参加してみれば何か自分でも見えるんじゃないか?自分のポジションとか役割みたいなのが」
「わたしの役割……」
「俺はお前たちを何が何でも守る。白はネトゲの知識を使っててっぺんまで行ってゲームクリアを目指す。ならチノは?チノは何がしたい」
「わたしは……」
「まあ好きなだけ悩みな、そうすりゃ見つかるさ。多分」
「……ふふっ、そこは断言して欲しかったですね」
「うるせえ、俺だって初めはガンガン攻略して妹を守ろうと思ってたさ。その妹が最大の敵だったんだがな……」
「おにい弱すぎw」
「上等だコラァ!妹だろうが今回はマジでやったるぞ!」
結果、チノに止められ二人そろって昼飯を抜かれた。
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「……腹減ったなぁ」
「おにいがあんなことしなければ」
「初めに挑発したのは白だろ」
「でも乗ったのはおにい」
「「……はぁ」」
「…………反省してますか?」
「「はい」」
「……これ、残ったもので作ったおにぎりです」
「おぉ……貴方がが女神か」
「チノ天使、サンクス」
「……本当に反省してるんでしょうか」