悪魔は天使に成り代わる。01
_オギャアー!オギャア!オギャー!
どこかで、赤ん坊の泣き声がする。…いや、泣いているのは自分もか。自分の身体は思い通りに動かず、先程、真っ暗ー母体の外ーから出た瞬間、ずっと泣きっぱなしだ。
そして泣いているのは、もう一人いる。真っ暗の中で交流?した相手だ。相手は金色の髪に、空色の瞳、言葉を飾らなければ典型的な外国人の金髪碧眼だ。
_成る程、転生か。
前世と呼べる程、前世の思い出は無いが、その知識の中に転生と言う物がある。
それには死んだ物は輪廻転生して前世の記憶を無くし、真っ白な状態でこの世に生を受ける。らしい(自分も良く分からない)
推測するに、自分は完全には消しきれずに、そのまま転生したんだと思う。
_にしても、可愛らしい見た目だな。
目の前に居る、自分より先に出た今世の双子の兄は、とても可愛らしい見た目をしている。
これなら自分の見た目も期待できる、何せ双子なのだから似ているに決まっている。
特に見た目に拘りが有る訳では無いが、見目麗しいと世間を渡る際に役に立つと自分の中の知識が言っているので期待したい。
「………貴方、この子」
おや、今世の母親らしき人が自分を見て絶句している。折角綺麗な見た目なのだから、そんなアホヅラ見せないで欲しい物だ。
「ん?どうしたんだい?」
「この子、目が…」
…目?それがどうかしたのだろうか?まさか、障害持ちとか?いや…それにしてはちゃんと周りが見えるしな…。
「…っ!これは…」
「いや…!なんなのこの子!目が、血の様に真っ赤じゃないっ!こっち見ないでちょうだい!」
「…落ち着いて、大丈夫。大丈夫だから…」
目が、紅い?ふぅん、それが?確かに母親らしき人とも、父親らしき人とも目の色が違う。が、それがどうかしたのか?
「あぁ…!どうしましょう、こんな悪魔の子が居たら、私の子が穢れてしまう!」
たかが目の色が違うだけで大袈裟だな、めんどくさい。ほら父親らしき人が困ってるじゃないか。
「悪魔…か。よし、こいつを怠惰を司る悪魔に因んで、ベルフェゴールと名付けよう」
父親らしき人、常識人かと思ったら違ったー。まさかの悪魔の名前を………ん?ベルフェゴール?
ど こ か で 聞 い た 事 の 有 る 、 名 前 の よ う な ?
「そして、こいつを」
えっ、ちょっと待って、まさか…っ!
「天使に因み、ラジエルと名付けよう」
……………………………………………………どうやら俺は、家庭教師ヒットマンREBORN!のベルフェゴールに成り代わった様です。
……嬉しくねぇー………。