一人称を、『俺』にしようと頑張った結果。何故か心の中では変わらず『自分』で、声に出すと勝手に『俺』と変換される様になった。原因は分からないが、自分にとって得しか無いので考える事を放置しようと思う。
「にーちゃん、あそぼー?」
おっと、そんな事を考えていると、可愛くて可愛くてとても愛おしくて食べてしまいたくなる程に可愛く愛おしい兄(これだと可笑しいから、これからは心の中ではマイスイートハニーと呼ぼう、尚、反論は受け付けない)に遊ぼうと誘われた。
遊びたい、遊びたいけれども…!遊んだら最後、マイスイートハニーに嫌われる事は叶わなくなってしまう。それだけは、それだけは避けなくてはいけない。
だから自分は、原作のラジエルに成りきって嫌われてみせる!
「ししっ、ヤーダネ。オレは おまえ なんかと ちがって あそんでるヒマはないんだよ」
滑舌が悪くて、ちゃんと話せないけれどもねっ!格好が付かないけれどもねっ!
「にーちゃん…、オレのこと…きらい?」
ぐっはぁ…!ちょっ、それは反則、それは反則だよマイスイートハニー。上目遣いと涙目(髪の間から見えた)とか反則すぎる!しかも首を、コテンと、コテンと傾げたぞ!?くっ…流石マイスイートハニー…自分の可愛さを理解してやがる…。いや、多分と言うか絶対に無意識だけどさ。
だが、しかぁーしっ!それで挫ける程、自分の覚悟は軽く無い!さぁ、言うんだ、そして後で泣き叫ぼう。
「あぁ、おまえなんか だいっキライだね」
自分がそう言うと、みるみる頬から涙がポロポロと落ちて行く。…ざ、罪悪感が……。
「ふぇ…っ。うぇぇぇえええんっ!」
泣いた、泣かれてしまった…。
…自分の仕事は何だ?_マイスイートハニーを幸せにする事。
…自分の使命は何だ?_マイスイートハニーを笑顔で過ごさせる事。
…じゃあ、今しているのは?_マイスイートハニーを泣かせた。
…それは、本末転倒なんじゃ…?_そうかもしれない…。
…それじゃあ、今すべき事は?_マイスイートハニーを泣き止ませる事。
あぁ、そうだった…。自分はマイスイートハニーを泣かせてはいけない。泣かせた奴は消さなければいけない。だから。
「ちょっと、しんで くる。」
「ちょっとでは御座いません、お辞め下さい」
「あ、まちがえた。ちょっと きえて くる」
「どっちにしろ、駄目です」
チッ…、駄目か。もう放っとけよー…、自分のHPはもう0なんだよ。と言うかいつから居たんだよ。
そして何故、気付いたら自分の部屋に居るんだよ、意味分かんねーんだけども?
「貴方様が『ちょっと、しんで くる』と仰られた辺りからです。後、部屋にどうやって連れて来たかはメイドクオリティとしか言いようが御座いません」
「いまさっき きたのかよ!しかも、メイドクオリティってなんだよ!?」
そしていつも読心術を使うなって言ってんだろ。_____チェルベッロ。
「貴方様が顔に感情を出していて、読みたくなくとも読んでしまうのです。ご容赦下さいませ」
まぁ、良いけどさ?
新たな登場人物
名前:チェルベッロ
年齢:不明
性別:女
職業:メイド
容姿:ピンク色の髪に、褐色の肌で。ピンクの髪は実は染めて居なく地毛。スタイルはボンッ、キュッ、ボンッ、ならぬ。ペタッ、キュッ、ストン、である。
備考:原作の知識がある主人公が、外に出た時に見掛けた際にメイドとして雇われた。同僚のオルゲルトとは結構仲が良い。