まぁ、別にさ?読心術を使われたって構わないんだけどさぁ…。
自分の事情を知っているお前等の事は信用してるし、ぶっちゃけ滑舌が悪い今、読心術を使って貰った方が楽だし。
だけど、だけどさぁ…唯でさえほぼ存在しないと言っても過言では無い自分の威厳が…。
「ご安心下さい。元よりそんな物、存在しておりません故」
なん…っだとぅ!?くぅ…!そ、そんな馬鹿な!自分で言っちゃうけど、優しいぞ!?
この国の職場で一番優遇されてるし、自分だってお前等が失敗したって厳しい仕打ちは絶対にしないし、それなのに何故!?
「そう言う感情丸見えで、大人の様な知識をお持ちなのに、行動は思いっきり子供な所為かと思われます」
「…えぇ〜。まじで?」
「マジに御座います」
……まぁ、いっか。尊敬されるのとか、特別扱いとか、そんなの苦しいし面倒なだけだから。うん、OKーOK。
_コンコンッ
ノック音が聞こえたかと思うと同時に自分の大っ嫌いなヤツが部屋の中に入って来た。
「私だ、ジル。今、大丈夫かい?」
大丈夫かい?も、クソも無ぇだろ、断ったとしても強制的に大丈夫にさせるきなんだろ、ばぁーか。
それに許可も出してねぇのに勝手に入って来てんじゃねぇよ。俺がまだ子供だからって舐めんなよ?お前の子供でもお前を大っ嫌いな場合、と言うか自分もお前は大っ嫌いだな。
チェルベッロもお前の事、大っ嫌いらしいぞ?良かったな?
なんて暴言を言える訳も無く。
「はい、だいじょうぶ です。オレに なにか ごようですか?」
「いや、大した用事では無いんだが…」
な ら 、 何 で 自 分 の 所 に 来 て ん だ よ 。 さ っ さ と 帰 れ よ コ ン チ ク シ ョ ー 。
真面目に父親(笑)に殺意を覚えてしまう。あ、いつもの事か!
「…ただ、ちょっとお前に許嫁を、と思ってな」
「………………Whi?」
あ、スッゲー。全力で現実逃避したらメッチャ発音良く言えたわー、スゲー、この調子で行けば壊滅的なまでの滑舌の悪さも直るかもー、アハハー(棒)
「お前を見て是非、許嫁になりたいと言う者が沢山居てな。とても可愛い子もたくさん居るぞ?」
え、いや、自分、結構…忙しいんで…それに、何より。
うちの、可愛くて可愛くてたまらない程に可愛くて、甘やかして甘やかしてドロドロに自分が居ないとダメになる位に甘やかしたくなる、そんなマイスウィートハニーより可愛い奴など居ない。
そんなマイスウィートハニーの魅力を分かって無いこの人の言う事なんざ信用は出来ない。
まぁ、マイスウィートハニーの魅力は自分さえ分かってれば充分なんだけれどな。