インフィニット・ストラトス IS〜ヒロインは簪さん 作:如月睦月
さて今回は一夏がキレる。
では本編をどうぞ。
俺は刀奈さんの部屋から急いで簪の部屋に向かっていた。
もちろん簪を部屋から連れ出すためだ。
「後ちょっとだ…!」
急げ…!急げ…!
「ここか…!」
走る事数分、ようやく簪の部屋に到着した。
「簪!俺だ!部屋にいるなら返事をしてくれ!」
扉を乱暴に叩く。
が、返事は返ってこない。俺はドアをぶち破る事を考える。
「簪いるのか!いるなら扉を開けてくれ!」
その時扉は開いた。
「簪!今たいへ…」
「お、おりむ〜…」
出てきたのは説得しようとした簪ではなく………
ボロボロになった本音だった。
一夏が刀奈を説得し終えた頃ー
「……はい」
簪の部屋の扉からノックが鳴った。
そのノックの主はー
「かんちゃん…」
彼女のメイド、布仏本音だった。
「…どうしたの?」
「かんちゃん、部屋から出る気は無いの?」
簪は驚いていた。あの本音が間延びせず喋っているからだ。
「…うん、だって私なんかじゃ役にたてないから」
「そうやって逃げるの?かんちゃん」
「!!に、逃げてないもん…」
「ううん、かんちゃんは逃げてる。楯無様の後継者になれないと思ってる時点で。」
「だって…!」
「だって、も言えないんだよ?今は。私達と一部の臣下を除いてみんな内乱を起こそうとしてるの」
「でも…!」
「かんちゃん。今はね、刀奈様と一緒にこの家を守ろうよ。もちろん私達も協力してあげる。それとかんちゃん」
「…何?」
「かんちゃんは楯無様じゃないんだよ?楯無様と同じ事をしなくていいの。」
「……」
「だから、かんちゃんはかんちゃんらしくいこうよ、ね?」
「…うん。ありがとう本音」
「…えへへ〜。かんちゃんに褒められた〜」
本音がいつもの喋り方に戻ったその時だった。
「手を上げな。小娘共」
「!!」
銃を持った男達が部屋に侵入してきたのだ。
「動かなければ撃たないでやーぶへっ!?」
男は台詞を最後まで言えず吹っ飛ぶ。吹っ飛ばしたのはー
「かんちゃん!逃げて!」
簪のメイド、本音だ。
「う、うん!」
簪は部屋から出ようとするが
「おっとさせないよ?」
「あなたは…!」
「ご機嫌麗しゅう。楯無様の娘さん?」
『更識』の臣下の一つ「三島」の党首、三島元助だった。
「なんでここに…!」
「…内乱、ですよ。貴女方へのね!」
そう言って元助は本音に接近し、正拳突きを放つ。
「!」
本音は咄嗟に防御をするが…
「甘いな、やはり」
「うっ!?」
だが、元助は正拳突きではなく蹴りを本音の足に喰らわせる。
「ふんこの程度か」
「バカにしないでよ…!」
「まあ貴様など眼中にもないが。そこの役立たずの小娘よりかはマシだが」
「……ちゃんを」
「?」
「かんちゃんを…バカにするなぁあああ!!」
本音は倒れたところから元助の足をスライディングのように引っ掛け、元助の顔に拳を放った。
が、
「この程度か」
元助は本音の放った拳を掴みそのまま関節技の一つ、腕十字固めを極めた。
「ぐっ!!」
「おやおやこのくらいで根を上げるか、布仏家はこんな程度か?」
「ぐぅうう…」
「やめて!!」
そこで大声を上げたのは
「か、かんちゃん…?」
「本音を離して。私が目的でしょ?」
「ふ、その通りだな。離してやる」
元助は本音に極めていた関節技を外した。
「本音、大丈夫?」
「わ、私は大丈夫だよ…」
「ではこの娘は貰っていくぞ」
「うっ…」
簪はその場に倒れこんだ。元助が持っていたのは
「す、スタンガン…」
「そうだな。では失礼するよ」
そう言って元助は簪を抱え窓から飛び降りていった。
「簪は…簪はどこに連れてかれたんだ!?」
「これ…」
本音が手渡したのは
「レーダー?」
「うん。その三島って奴の服に発信機付けてやったんだ」
「つまりこのレーダーの目標に」
「三島がいるよ。確実に」
「そうか……」
本音はこの時点で一夏に恐怖を抱き始めた。そしてその恐怖の根源が一夏から出る。
「本音を傷つけた上に……簪まで誘拐とはな…叩き潰す」
そう、普段の一夏では言わない単語をあたかも普通に口にしているからだ。
「おりむ〜、落ち着いて…」
「本音、これが落ち着いてられるかってんだ。絶対に簪を誘拐した奴らを俺は許さない」
そう言って一夏は『エレメント』を起動させる。
「待って!おりむ〜!日本は法律でISは特定の場所以外は展開しちゃダメなの!」
「あ?」
一夏は本音を睨んだ。まるで「黙ってろ」とでも言いたげに。
「…分かったよ」
「ああ行ってくる」
一夏はレーダーを頼りにISで発信機が反応している場所へ向かった。
「まさか簪を誘拐とはな…大人も腐った奴らばっかだ。反吐が出る」
俺は『エレメント』をライトニングにして飛んでいた。
「もうそろそろだな…」
そういえば警察とか見なかったな…まぁいいかそんな事。まず優先事項は…
「簪を誘拐した奴らをぶっ潰す」
俺はレーダーが反応しているある郊外の崖の近くにある廃墟に突撃した。
「う…」
私は目を覚ました。でも…
「これは…」
「やぁ小娘。目が覚めたか」
「三島…!!」
「私をどうする気…」
「もちろん死んでもらうさ。私達には邪魔だからな」
私は手を後ろにされその手は手錠で拘束されていた。だけど…
「私は諦めないから」
「貴様世迷言をほざくな。貴様なんぞに助けなんて来ないのさ」
そして三島を見ると右手には何かのボタンが握られていた。
「気になるか?このボタン」
「ええ…」
「これは貴様の下に設置された爆弾を破裂させるためのボタンさ。はははは!!!」
「!!」
三島の笑い声が簪には悪魔の笑いに聞こえた。
どうでしたでしょうか?
次回、『エレメント』の最後のモードが登場予定です。
では次回でお会いしましょう。