インフィニット・ストラトス IS〜ヒロインは簪さん   作:如月睦月

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どうも、如月睦月です。
体調不良により昨日更新が出来ませんでした…←おい
みなさん体調管理をしっかりして夏をお過ごし下さい。
それでは本編をどうぞ。


春到来

俺の名前は五反田弾。先日悪友である織斑一夏の彼女である更識簪さんを助けたことでその悪友から

「お礼がしたいから是非屋敷に来てくれ。ちゃんと許可もとるから」

と一昨日連絡があった。そして2日後の今日、一夏に指定された場所にいる。

「お礼か…当然の事をしたからいいと思ったんだけどな」

一夏の話だと簪さんの姉が「是非屋敷に来てお礼が言いたい。」とうるさい、と言っていた。

その人はシスコンだな。多分。

そう推理してる内に

「おーい弾!」

悪友の声がする。

「よう。やっと来たか」

「悪りぃな。車出してくれるって言われてさ…」

その一夏の目線の先には

「リムジン!?」

「…すまん」

「いや謝るな、てか謝るところじゃねぇ」

相当金持ちなんだな。更識家ってのは。

 

 

「これが…リムジンの中…」

俺達庶民には縁のないモンだな…

「今日来るときも緊張しか無かったぜ。何回か乗ったけど」

「おいどういう事だ」

「更識家に居候するときに乗った」

「軽々しいな」

「一々反応してたら対応が面倒いから…あの人は」

あの人?誰の事だ?まぁどうでもいいか。

「一夏君着きましたよ」

「ありがとうございます。布仏さん」

「いえこれも貴方へのお礼ですよ」

「ありがとうございました。さあ弾着いたぜ」

「ありがとうございました」

「いえいえ。では私はこれで」

俺は車を降りる。そして目の前の光景を疑いたい。

「なんだこのバカでかい屋敷は」

「家だ」

「いやそんな答えを求めたわけじゃねぇ……」

やっぱ、リムジンとか普通に持ってる家は家もこんななのかねぇ……

 

 

 

「さあ入れ弾」

「入りづれぇな」

「勇気を出せよ」

「こんなので勇気とかいるのかよ。まぁいいや。お邪魔します」

一夏のボケ(?)にツッコミを入れて玄関の扉をくぐる。

「お帰りなさい。一夏君。その子かしら?」

玄関に入ってすぐ目の前にある階段の一番上から声がした。

見上げると簪さんと同じ髪の色をした人がいた。

「そうですよ楯無さん。こいつが簪を助けてくれた五反田弾です」

「どうも五反田弾です」

「この前は私の妹の簪ちゃんを助けてくれてありがとう。今日はお礼だから一日遊んでね!」

いや遊んで、と言われましても…

「あ…」

「お、簪さん。こんにちは」

「こ、こんにちは。この前はありがとうございました…」

「いえ。あれくらい」

そうすると下の扉から簪さんが出てきた。元気そうでなにより。

そしてもう二人違う扉から出てきた。

「お嬢様!何処にいるのですか!?」

「かんちゃ〜ん。何処にいるの〜」

一人は間延びした喋り方の女の子。もう一人はしっかり者の雰囲気を出している女の子。

「げ!?う、虚ちゃん!?」

「本音どうしたの?」

おそらく間延びした喋り方の女の子の方は本音、しっかり者の雰囲気を出している女の子は虚という名前か…

「お嬢様、お仕事はまだ残っているのです。早くお戻りください!!」

「勉強を教えてくれる〜?私じゃ分かんないの〜」

「え、えっと〜…」

「分かった。じゃあ一夏も一緒に」

…なんか片方上下関係が逆な気がする。

「弾、それは当たっているぞ」

一夏、お前はいつから読心術を使えるようになった?俺に読心術のやり方を教えろ。

 

 

「…暇だな」

現在俺はぼっち。なぜだ?普通に考えれば俺は一人にされないだろ?

一夏と簪さんは本音という女の子に勉強を教えに行ってしまった。

一夏曰く、「すぐ根を上げて逃げるから監視役に」という。

そして楯無さんは虚さんという人に襟を掴まれ引きづられながら姿を消した。

てなわけで俺は、絶賛ぼっち中。

「探検すっか」

ふと思い浮かんだ名案。バカでかい屋敷なんだ。探検ぐらいしてみたいという願望が出てきた。

 

 

 

「ここどこだ」

やっちまった。迷子だよ。中三にもなって…

「本当にバカでかいな…」

まず俺は下の階から探検した。そしたら色々とくねくねした道だったから適当に曲がってたら帰り道が分からなくなっちまった。

「あ〜どうし…ん?なんだこの匂い…」

どこからか匂ってきた、何かが焦げた匂い。俺は一縷の希望を賭け、その匂いのする方角へと向かった。

 

 

 

 

「ううっ、また失敗ですか…」

私、布仏虚は只今料理に挑戦しております。

私は料理が苦手なので…

今日もお嬢様に今日の分のノルマを達成してもらいました。ですがまだ半分以上ありますが。

その後の自由時間の合間を縫って料理に挑戦している、というわけですが…

本日挑戦したのは卵焼き。ですが…

「…真っ黒ですね」

本日4回目の失敗。そろそろ卵を切れてしまいます。そろそろ成功させたいですね…

ん?誰でしょう?こんな所に誰か来る?

「こんちはー、道を…」

来たのは男の人。それも先程一夏様のご友人の方ですね。

「どうしたのですか?」

「実は道に迷ってしまって…」

「そうですか。では私が案内を」

「でも一ついいですか?」

「なんでしょうか?」

「…料理教えましょうか?」

彼から言われた一言は驚きでした。

 

 

俺は一縷の希望を賭けて行った部屋。それは調理室だった。

そこには頑張って料理に挑戦しているさっき玄関で見た虚さんがいた。

俺はそれを見て「頑張れ」と祈っていた。が

「また失敗ですか…」

これを見て俺はじぃちゃんに言われた事を思い出した。

『弾。テメェに料理教えたのはテメェが他人にも優しく接しれる人間になってほしいからだ。』

『どういう事だ?』

『料理が苦手な奴らはこの世にはごまんといやがる。だからこそそんなごまんといる料理が苦手な奴らの一人でも多く苦手意識を改善させるために料理を教えてやってんだ』

『…それ無理だろ』

『つべこべ言うんじゃねぇ!!それとも?テメェにはもっとキツイ特訓がいるか?』

『分かりました。俺料理が苦手な人達を救うために頑張ります。ですのでキツイ特訓は入りません』

…思い出しても相変わらずの俺。だがじぃちゃん。じぃちゃんの言ってた事今から実践するぜ。

「こんちはー…道を…」

だが俺。こんな入り方はないだろ……

 

 

俺はとりあえず調理室に入る。そしたら虚さんから話しかけられた。

「貴方は確か…」

「五反田弾です。一夏の親友です」

「えっとお伺いしてもいいでしょうか?」

「なんでしょう?」

「料理は…出来るんですか?」

「ええまあ。じぃちゃんに教えてもらいまして」

「じぃちゃん、ですか?」

「今定食屋をやってるんですよ。それで」

「なるほど」

「もう一度言うんですけども…」

「是非お願いします!!」

「わ、分かりました」

虚さんは俺の前に顔をずいっと近づけて来た。やめて下さい。俺のピュアなハートが……

 

 

 

「どうでしょうか?弾さん」

「表面も焦げていないですし、中もちゃんと綺麗です。合格ですよ」

「よ、良かった…」

あれから数十分。俺は虚さんに卵焼きの焼き方について教えた。

俺もこれは苦労した。タイミングを逃すと焦げるからな。

「ありがとうございました弾さん。貴方のおかげで今日初めて卵焼きが完成しました」

今日初めてって…今までできんかったんかい。

「どういたしまして」

「そ、それとお願いが…」

ん?なんか虚さんの顔が赤い?

「こ、これからも料理を教えていただけますでしょうか…?」

答えは決まっている、もちろん

「はい。こちらこそ。教えていてこっちも楽しいですからね」

「た、楽しい?」

「虚さんの失敗した時の顔とかがー」

「や、やめてください!!!」

「うおっふ!?」

ドンガラガッシャーン!!!

俺は虚さんに突き飛ばされて調理室の外まで転がっていった。

ど、どんだけ力あるんだ!?

「す、すみません!!わ、私とした事が…」

「だ、大丈夫ですよ。あ、それと連絡先交換しときましょう。連絡くれれば料理教えにここへ来ますんで」

「わ、分かりました!」

虚さんの顔がパァっと明るくなった。

……これ、俺にも春が来た?

 

 

「お、終わったか?簪?」

「う、うんなんとか」

俺ー織斑一夏は本音の勉強の監視役を終え本音の部屋を簪と出る。

ちなみに本音は机で突っ伏している。

大広間に行くとー

「あ、あの弾さん。それは…」

「これは砂糖の量をですねー」

弾と虚さんが料理雑誌を一緒に見ながら雑談していた。

「なぁ、簪これ…」

「一夏邪魔になるから向こう行こ?」

「そうだな」

良かったな我が悪友よ。お前にも春が来たじゃないか。




どうでしたでしょうか?
弾は原作通り虚さんルートです。
さて次回は時間を飛ばし夏にしようと思います。
さあどうなるか。
ではまた次回でお会いしましょう。
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