インフィニット・ストラトス IS〜ヒロインは簪さん   作:如月睦月

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どうも、如月睦月です。
今回は最初一夏視点ではなく前回、ドアを閉めた人の視点で書きます。
その後一夏視点へと戻ります。
…すれ違いと言いながら全然すれ違いじゃない……
私ダメだな。

それでは本編をどうぞ。


暴走、闇の感情

私は今別荘の外にいる。夜風に当たるためだ。

「ん〜…」

いつもならまだ寝てるのにね〜…今日はなぜが目が覚めちゃった。

「綺麗だな〜…」

私は夜空を見上げて見ていた。屋敷じゃ見られない夜空に見とれていた。

「んん?あれは〜…」

海岸では『おりむ〜』と『楯無様』がいた…

私が目にしたのはー

 

 

おりむ〜が楯無様を押し倒していたところだった。

 

「……!!」

私はその事実が受け入れられず慌てて別荘に戻った。その時ドアを乱暴に閉めてしまった。

「な、なんで…おりむ〜は、かんちゃんと…」

私はかんちゃんからおりむ〜と付き合っている。これはかんちゃんから相談を受けていたから私は知っている。

だけど

「おりむ〜…」

許さない。かんちゃんと付き合ってるのに……。

「かんちゃんに言おう…」

おりむ〜、貴方が悪いんだからね?かんちゃんがいるのに楯無様といえど他の女の人を押し倒すなんて……!!

 

 

「ふぁ〜…」

俺はあれから刀奈さんに謝られながら別荘に戻った。

弾と数馬はまだ寝ている。なので俺一人で洗面所にいた。すると思いがけない人がいた。

「本音?」

「……」

そういつも遅く起きている本音がいたのだ。でもなぜ?

「なぁほんー」

本音の名前を言おうとしたその瞬間、

 

ドカッ!!

 

本音に頰を叩かれた。グーで。

「グハッ!?」

そのまま俺は壁に叩きつけられる。

「この…裏切り者!!」

そう言って本音は立ち去った。だが俺には全く身に覚えが無い。

「な、なんで俺が殴られるんだ…」

俺はそのまま顔を洗う事にした。

しかしその数分後ー

「一夏の嘘つき!!」

 

パシン!!

今度は洗面所にやって来た簪に頰を叩かれた。

「か、簪…」

「もう話しかけないで。この…嘘つき!!」

そう言うと簪は立ち去った。

(なぜ?なんで俺は殴られた?)

俺の頭の中はだんだん黒い「モヤ」らしきモノが覆っていく感じがする。その中から

『はは、どうした?』

声がした。そのまま構わず俺は言葉を発する。

「なんで俺は…」

『理由か?俺は知らんが見た限り俺は分かるぞ』

「なんだよ…」

『もうあの二人はお前の事なぞ嫌いになっているな。それも一緒に居たく無いほどな』

「そんな事は分かってる…」

『憎いか?』

「そんなのねぇよ…」

『…確かに。お前の「心」は現在何も無い…『虚無(ゼロ)』だな』

「……」

俺はそのまま部屋に戻った。戻っている時の記憶なんて物は存在しなかった。

 

 

私は朝食のため別荘のリビングに来ていた。

いないのはまだ寝ているのか弾君と数馬君と虚ちゃん。虚ちゃんは今智人さんと一緒に別荘の掃除中で智人さんと朝食を摂るときいている。

そして…一夏君。どうしたのかしら?

「一夏君遅いわね…簪ちゃん知らない?」

「…知らない、あんな奴」

あんな奴?簪ちゃん一夏君のことそんな風に呼ばないはずなのに…

「本音ちゃんは?」

「私も。裏切り者なんて知りません」

裏切り者?…まさか。

「本音ちゃん。それもしかして…」

「ええ。楯無様が押し倒したのを私は見ましたから」

やっぱり…。あの時のは本音ちゃんだったのね……

「で、楯無様。裏切り者なんですがー」

「ごめん!!」

「「!?」」

二人は驚いている。それはそうよね。私今土下座してるもの。

「な、なんでお姉ちゃんが?」

「そうですよ。楯無様が謝ること無いです。押し倒された側ですから」

「違うのよ!実はー」

私は事の顛末を話した。私がふざけて一夏君に抱きついた事。それで抱きついてきた私をかわした時砂浜に足をとられて倒れそうになって一夏君が助けてくれた事。その時に偶然にもあんな形になってしまった事。

その事を話し終えると二人は顔を青ざめていた。

「そ、そんな…私はおりむ〜を……」

「あ、あ、あ、あ……」

すると簪ちゃんは走り出した。方角は…一夏君の部屋。

「一夏ぁぁぁぁ!!」

簪ちゃんは泣きながら一夏君の部屋に近づいていく。その後ろには私と本音ちゃんも付いていく。

「一夏!ごめんなさい!!私が悪かったから!!だから出てきて!!」

「おりむー!!私も謝るよ!!ロクに信じようとせずに悪者にして…!!」

二人は一夏君の部屋の前に着いた途端に叫ぶ。しかし返事はない。

「二人共ちょっと待って」

私は一夏君の部屋のドアのノブに手をかける。するとなんの抵抗も無くドアが開いた。

中には…誰もいない。窓は開いていたが。

「一夏…?」

「おりむ〜…?」

私は窓に近づく。そこには

「足跡…」

おそらく一夏君は外に出たのね。

「二人共一夏君は外にいるわ。行きましょう」

二人は頷く。そして外に行くと…

「一夏君!」

裸足のままその場に俯き立っている一夏君を見つけた。

「一夏!」

「おりむ〜!」

二人共近づくが何かおかしい。一夏君の様子が…

二人が一夏君の近くに行くと突如

「フフ…アーッハッハッハッハ!!!」

一夏君が笑い始めた。狂ったように。

「い、ちか…?」

「あ?」

その顔を見た途端私達は恐怖した。

笑いながら私達を真っ赤な瞳で見る一夏君に…。

「一夏、なの?」

「んー?誰だオメェ…?ああ、そうかこの『身体』の彼女だっけ?」

この身体?じゃあれは…

「貴方、一夏君じゃ無いわね?」

「いい質問だな。ああ俺は「織斑一夏」じゃねぇが「織斑一夏」でもある」

「どういうこと?」

「自己紹介しとくぜ…俺は(ダークネス)……。織斑一夏から産まれた闇さ」

一夏君の闇?じゃあれは一夏君の心の闇かしら……

「おっとそこの水色。正解だ」

「!?」

闇は私を指差して言った。心を読めるの!?

「心は読めなくはないが…面倒くさいのでね…あまりしないんだよ」

簪ちゃんと本音ちゃんはずっと立ちっぱなしだ。おそらくショックで動けないのだろう。

一夏君をあんな風にしてしまったことの……。

「さぁ女。俺にテメェを…破壊させろ!!」

そう言うと闇は私に襲いかかってきた。

 

 

 

 




どうでしたでしょうか?
…と、言っても今回すれ違いじゃないし……←
最悪ですね私は……
ちなみにあのドアの音を出したのは本音でした。
簪ばかりではツマラナイじゃないですか!
次回は暴走(闇)一夏VS刀奈です。
闇については下記に設定を書いておきますのでよろしければご覧ください。
それではまた次回でお会いしましょう。






人物(人格)説明
闇(ダークネス)
一夏が《エレメント》でモードダークネスを起動した日からできた人格。
普段は一夏の心からは出られない。
出られるのは一夏の「負の感情」がある一定数を越えると出られるようになる。
謎の空間にいる「マザー」と呼んでいる思念体(?)の言うことには従うらしい。(34話参照)
姿形は一夏そっくり。表に出てくると一夏の瞳が真っ赤になる。
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