インフィニット・ストラトス IS〜ヒロインは簪さん   作:如月睦月

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邂逅

「…ここは」

俺は白い空間で目を覚ました。その空間で俺は一人、漂っていた。

すると記憶が蘇って来た。刀奈さんを殺しかけた記憶が。

「っ…!!」

刀奈さんに何て事をしたんだ…!!俺は!!

「何であんなことになっちまったんだ…」

何故ああなってしまったのかを思い出す。

朝、顔洗ってて…それで?

それから思い出せない。

何故だ!?何故ああなったんだ!?

それより何で「朝の記憶」が無いんだ?

自問自答し続けていると、

 

ー初めまして、織斑一夏。

 

突然女の声がした。

「誰だ…?」

ー私の名は『マザー』。

「マザー…?」

ー今回貴方が「闇」の力に飲まれたのも全て私が仕組んだのです。

「!?」

仕組んだ…?なら今回の事件は俺はただの…人形のようなものだったのかよ!!

なら刀奈さんは…巻き込まれたのか?俺を強くするための生贄とでも言いたいのかコイツは!

俺の中で殺意に近い怒りがこみ上げてくる。

ー申し訳ありませんでした。貴方の怒りがこみ上げてくるのも当然…。

「当たり前だ!!そんな理由で刀奈さんを巻き込みやがって!!」

ー…本当に申し訳ありませんでした。それと聞きたい事があるのでは?

「…!?何で分かった」

ー分かります。ここは「私の空間」ですから。

「そうか、なら聞こう。俺の朝の記憶はどうなったんだ?」

ーその記憶は貴方にとって最悪の記憶…。ですから封印させてもらいました。

「最悪の記憶?」

ーそうです。それを封印しなければ貴方は…。

「俺が何だよ?」

ーいえ、何でもありません織斑一夏。…最後に一つ。

「何だ?」

ー私は必ず貴方の力になります。たとえ私が消滅することになっても。

「消滅?何言ってー」

ーでは。またお会いしましょう。織斑一夏。

俺の意識はそこで途切れた。

 

「…ん」

俺は目を覚ました。左手が握られている感覚と共に。

「簪…?」

俺の左手を握っていたのは簪だった。だが寝ていたが。

窓を見ると夕日が傾いて沈みかけていた。

「……」

俺はあの『マザー』の言葉を思い出していた。

『貴方の力になります。たとえ私が消滅することになっても。』

「消滅することになっても、か…」

一体マザーとは何者なんだろう…。

「いち、か…?」

すると不意に聞こえた声。その声はすぐ隣で聞こえた。

「一夏、起きたんだね…」

「ああ、迷惑かけたな簪」

「じゃあ私みんなを呼んでくるね」

「分かった」

簪はそう言って部屋を出て行った。

 

 

「一夏大丈夫かよ!?」

「心配したぜ、おい!」

「悪りぃな…心配かけちまったな」

俺の部屋に真っ先に来たのは弾と数馬。

「刀奈さんはどうなったんだ…?」

俺は一番心配な事を聞く。

「まだ寝てるらしい。今虚さんと智人さんが看病してる」

「そうか…それと本音は?」

「俺じゃなくて数馬の方が分かるぜ」

と弾は数馬の方を向く。

「…本音は今、部屋にいるが、出てこないんだ…」

「……」

「一夏をあんな風にしちまって責任感じてんだろうな」

「見てたのか?」

「窓からちょいとな。朝飯食うところでな。」

「…俺がどんな風になったかもみたよな…」

「…正直、あれが一夏とは思えなかった。なぁあの状態はお前の意思じゃねぇよな?」

数馬は真顔で聴いてくる。弾も同じ事を聞きたかったのか俺の顔を見てくる。

「もちろんだ。頼まれたって二度となるかよ」

「俺達もそれを願ってるぜ。あんなのに一夏が二度とならない事を」

「ああ…ありがとう…」

俺は二度とあんな物()には囚われない決意をした。

そして…マザーの奴を見返してやるぜ。




どうも、如月睦月です。
今回は一夏とマザーの出会いでした。
次回は本音達への説得かな…
また次回でお会いしましょう。
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