インフィニット・ストラトス IS〜ヒロインは簪さん   作:如月睦月

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変わらない気持ち

「……」

俺、御手洗数馬はある部屋の扉の前にいた。

先程まで一夏の部屋にいたが「俺なんかよりも先に行くところがあるだろ?」

と言われ、ここに来た。その部屋は

「数馬さん、本音の事を…よろしくお願いします……」

「分かりました、任せてください」

本音の部屋だ。さっき部屋を出た時に姉である虚さんに案内をしてもらった。

部屋に来るまでに聞いた話だと

・本音は一夏に対して誤解していた。

・その誤解は間違いと気付くも一夏がああなってしまったことに責任を感じている。

・簪にそれを伝えて簪も誤解させてしまった、もう私は簪のところにいられない。

という内容の事をを言っているという。

「…では私は失礼しますね……」

「ありがとうございました…虚さん」

一瞬虚さんの顔がものすごい泣きそうな顔だった。

多分姉として妹を助けてやれなかった事に罪悪感を感じているんだろう…。

俺は意を決して本音の部屋の扉をノックする。

『…誰?』

部屋の中から聞こえた本音の声。

だが弱々しい声だった。

「俺だよ。数馬だ」

『かっずー?』

「ああ」

『何しに来たの?』

「本音を部屋から出すために来たんだ」

『…私に構わないでよ』

「何でだ?」

『だって私は…おりむーとかんちゃんに酷いことしちゃったし……』

「…」

『もう私はもういいの。だからかっずー、わた「出てこい!!」

本音の声を遮って俺は言い続ける。

「それが何だってんだ!お前が出てこねぇとなんも始まらねぇぞ!!」

『で、でも…私は…』

「そうやって『私は悪い事しました。だから閉じこもります』ってか!?何も解決しない事が分かっててもか!?」

『かんちゃんは私とはもう話したくないだろうし、会ってくれないかもしれないんだよ?』

「そんなの会ってみなけりゃ分かんねえよ!!」

『……』

「…出たくないないなら力づくでも俺が出す」

俺は本音の部屋から離れて外に向けて歩きだす。

 

 

「……」

私、布仏本音は今部屋に閉じこもっている。

さっきかっずー、御手洗数馬君が説得に来てくれたけど…

「…私なんか、もういいのに……」

そう言って私は布団に丸まった。

そしてすぐその後、窓の方が騒がしくなる。

(何だろ……)

私にはもう関係ないや、と思った次の瞬間だった。

『ガシャーン!!!』

窓が盛大な音を立てて割れた。

その次に目に飛び込んできたのは

「出てこい!!本音ぇ!!!」

大声で割れた窓から入ってくるかっずーと

「か、数馬さん!何て事を…」

それを止めようとしたらしいお父さんだった。

 

 

「数馬さん、どこへ?」

「…ちょっと本音の部屋に」

「そっちは反対ですよ、数馬さん…数馬さん!」

俺は智人さんの言葉は無視して外へ行く。

「数馬さん何処へ…!」

「ここか」

俺は本音の部屋の窓のところで立ち止まる。

「何をする気なんです!?」

「本音を連れだします」

「で、ですが…!」

「こうでもしなきゃ本音は出やしませんよ…!」

俺はそこらへんに落ちていた少し大きめの石を拾う。

「ま、まさか…!」

智人さんは気付いたか?まぁいいや。

「おりゃあああ!!」

俺は本音の部屋の窓に石を投げつける。

『ガシャーン!!!』

開いた事を確認して、入りながらこう叫んだ。

「出てこい!!本音ぇ!!!」

「か、数馬さん…何て事を…」

さて、本音を部屋から出さないとな。

 

「…どんな入り方してるの?かっずー」

「言うな、本音。じゃ行くぞ」

俺は本音の手を取る。

「ひゃ!?な、何?どこ行くの?」

「…来れば分かる」

本音の手を掴みながら本音を引っ張るようにある部屋を目指す。

ここからはお前の問題だぜ、本音。

 

 




どうも、如月睦月です。
今回は数馬君メインです。
こんな数馬もアリでしょう?
次回、またお会いしましょう。
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