インフィニット・ストラトス IS〜ヒロインは簪さん   作:如月睦月

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誓い

「みんな、荷物持ったかしら?」

「俺はOKです」

「私も」

「はい持ちました」

「は〜い…」

「持ちましたー」

「皆に同じく」

「それじゃ行きましょうか。よろしくね智人さん」

「承知致しましたお嬢様。それでは皆様出発致します」

さて、色々事件のあった別荘とは今日でお別れだ。

「本当に色々あったなぁ…」

「ねえ一夏」

「なんだ?簪」

「その、き、昨日の夜の事は…」

「…とりあえず屋敷に戻ってからで」

「分かった…」

俺と簪、互いが互いに顔を赤くして目を背ける。

何があったかを教えておこう…

 

 

昨夜、別荘裏の砂浜にてー

 

「……」

「……」

一夏と簪は黙って砂浜に座っていた。

どんな出だしで話しかけようか悩んでいたのだ。

ちなみに本音は「先に戻ってるよ〜」と言ってそそくさと別荘に戻っていった。

そして、やっと見つけた言葉を出そうと

「なぁ簪」

「ねぇ一夏」

ほぼ同じタイミングで声を掛ける。

「さ、先に言っていいぞ簪」

「い、いや一夏こそ。先に言っていいよ」

「レディーファーストだ。言ってくれ」

「レディーファーストを盾にするとは…一夏、なんという策士」

「あ、あははは…」

「じゃあ私から…一夏、屋敷に戻ったらどうするの?」

「どういう事だ?」

「私達の関係。一夏のお姉さんに言うの?」

「あ」

「?どうしたの」

「いや、その…千冬姉の事すっかり忘れてた…」

「大丈夫?」

「多分大丈夫だろ。千冬姉だってそんな猛反対とかしないだろうから」

「なら良かった…」

簪はほっとした顔で胸をなでおろした。

「それで一夏は?」

「…あのさ」

「何?」

「このままだとさ、俺達学校が離れ離れになるわけだろ?」

「…うん」

「だからさ、もう一度言わせてくれないか?」

「?」

一夏は立ち上がると簪の方を向き

「簪、俺は簪の事が好きだ」

「…うん」

「だから、俺と…結婚を前提として付き合ってくれないか?」

「へ?」

「だ、だからその…簪と、結婚を前提にしたお付き合いをと…」

一夏はそっぽを向いていたが下から見上げる形で座っている簪には

顔が上から下までほぼ真っ赤なのは見えていた。

「…私でいいの?」

「俺は簪じゃないとダメだ!」

一夏は叫ぶように言った。

そんな言葉に対して簪は

「…じゃあ、一夏目を閉じて?」

俯いて言った。

「目を?わかった…」

一夏が目を閉じた次の瞬間

 

 

チュッ…

 

一夏の口に柔らかい感触を感じた。

一夏の思考は処理が追いつかなくなる。

 

一夏は目を開けて、

「か、か、簪、何を…!?」

「…誓い、だよ?私たちの将来の幸せのね?」

「あ、ああ…」

結局一夏は、別荘に戻ってもボーッとし続けていた。

 

 

という事が昨夜あった。

そんな訳で恥ずかしい気持ちでお互いに顔を合わせられないという事だ。

「…一夏」

「ん?」

「幸せに…なろうね」

「ああ…」

「何何?一夏君と何の話をしてるの簪ちゃん」

地獄耳とはこの事か、刀奈さんが割り込んで来たが

「何も」

簪は軽くあしらう。

「おねーちゃんに教えてよ〜!」

しつこく聞く刀奈さんに簪は地雷を思い切り踏む。

「お姉ちゃんにも彼氏が出来たらね」

「ゴバァ!!」

「「「……」」」

簪の一言で車の中で轟沈した刀奈さんは屋敷に着くまで意識がどこかへ飛んでいた。

その際うわ言で、「私にも…出会いが…あるはず…」と言っていたのは俺達しか知らない。

 

 

 

ー太平洋海上某所、束のラボ内ー

「りょうくーん、ご飯まだぁ〜?」

「…料理できない人がグチグチ言わないでください」

「私だって出来るも〜ん!!」

「焼肉をしようとして、すべての肉を消し炭にしたの誰でしたっけ?」

「……知らないなぁ〜」

束の顔は口笛を吹いてそっぽを向く。

「わかりやすい逃げ方をしない。とにかく今出来たんでどうぞ、召し上がって下さい」

「わーい!いっただきまーす!!」

そう言って束は目の前に置かれた大皿に山盛りのハンバーグをどんどん口にほうばっていく。

「クロエはどうしたんです?」

「おうろあいってはらはっへ(お風呂 入ってからだって)」

「口に物入れながら喋んな!バカ天災!!」

そう言って亮介は束の頭にチョップをかます。

「(ゴクッ)痛ったーい!!何すんのさー!!」

「うるせぇ!とっとと食え!!」

「ううっ…りょうくん、なんでそんな口悪くなるのー…」

「…たくっ、貴女がちゃんと食べれば僕も怒りませんから」

「はーい…」

そう言って束はハンバーグをまたほうばりはじめる。

そこへ

「お風呂、お先に上がりました」

「クロエ、ご飯出来てるよ」

「分かりました。『お父様』。ではいただきます」

「さて、僕も食べますか」

クロエと亮介は山盛りからもう無いに等しい大皿にあるハンバーグを食べ始めた。

 

 




どうも、如月睦月です。
1ヶ月振りの投稿です。
携帯破損+ストーリー組み直しで遅れました…
申し訳ありません。
私にはパソコンというものはありませんので…
ではまた次回、お会いしましょう
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