インフィニット・ストラトス IS〜ヒロインは簪さん   作:如月睦月

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束の真意

束さんが俺を『世界初男性でISを使える』とバラしてから生活がガラリと変わってしまった。

まず、パパラッチやらどっかの研究者やらが中学校に来るようになってしまった。

それに伴って弾や数馬、その他クラスメイトにもパパラッチ達がつきまとう結果になってしまった。

さらには俺の家まで付いてくる始末。家にはパパラッチや研究者の他にも女性権利団体(?)を名乗る女性達が『男がいきがるな』とかなんと言って家の周りで叫んだりする。

「はぁ…」

「大丈夫か?一夏」

「あぁなんとか……」

正直言ってキツイを通り越している。理由はもちろんパパラッチやら研究者やら団体様の執拗な追いかけのせい。はっきり言って今この時だって簪と喋ったり遊んだりしたい。だが現在それもできない状態。

今は家の玄関の前に更識家の屈強なボディーガードがいてくれるから家の突入まではされていない。

「くそっあの駄ウサギめ…1度シバいてやらねばならんな……」

「そう言ったってこんな状況で来れるわけないだろ千冬姉……」

「そうだな…」

千冬姉も一緒に家に軟禁状態。政府が出てきて欲しいと言うが、あんなのを何も対策無しで出ればたちまち質問攻めされる。千冬姉なら行けそうだが

「あんな数を相手に出来るか。私は人間だぞ」

いや、正直千冬姉は人間を超えてると思う。

そんな時だった。

『プルルルル』

「誰だこんな時に」

我が家の家電が鳴った。千冬は少し面倒くさそうに受話器を取る。

『もしもし、織斑さんの家でしょうか?』

「誰だ貴様は」

『あ〜良かった良かった!束さんの書いた番号合ってたよ』

「おい貴様、誰だと聞いている。答えろ」

『あれ?僕の事覚えてません?』

「新手の詐欺か?」

『えぇ!?千冬さん僕の事忘れたんですか!?酷いですよ!!』

「名を名乗れ」

『…あと5秒待ってください』

「名を名乗れ、と言ったぞ。名乗らなければー」

その電話口が言った約5秒後。庭の方から

『ズドォォォォン!!』

「「!?」」

大きな衝撃音が鳴る。

2人は慌てて庭を見るとそこには見たことのある『ニンジン』が突き刺さっていた。

「…束か、丁度いい。シバいてー」

千冬はニンジンに歩み寄る、が

「ま、待ってください!!僕は束さんじゃないですよ!?」

ニンジンから出てきたのは1人の青年。

「千冬さん、お久しぶりです!僕の事覚えてますか?」

そんな青年の質問に千冬は

「む?貴様は……

 

 

 

誰だ?」

「酷すぎるっ!!」

青年はその場で四つん這いになった。

 

 

「えっと、千冬さん覚えてないそうですし改めて…僕の名前は佐宮亮介。現在束さんのラボに料理係として住んでます」

「お前亮介なのか?あの」

「そうですよ。思い出してくれましたか?」

「ああ、すまんな。昔と全く違ったものでな」

「そんなにかわりました僕?」

「かなりな」

一夏は千冬と亮介と名乗る青年の話をひとりぽつんと聞いていた。

あの後、千冬は青年を家の中に入れ、それからずっと話をしている。

さっきボディーガード達が慌てて来たから何も無いと言って今は元の場所に戻ってもらった。

「えっと君が一夏君だね?」

「は、はい!?」

突然声を掛けられ、振り向く一夏。

「さっきも言ったけど、僕の名前は佐宮亮介。よろしくね」

「こ、こちらこそ」

一夏はぎこちなく返事をする。

「亮介、お前ここに何をしに来たのだ」

「おっと本来の目的を忘れる所でした。今日ここに来た理由は束さんが何故一夏君が動かせるのをバラしたのかその理由について説明をしに来たんです」

「そんなもの束にさせろ」

「すみません、千冬さん。現在束さんは僕のせいで寝込んでまして……」

「何?あいつがだと?ありえん」

「……昨夜と今朝にピーマンの炒め物を出したらうわ言で『あははぁ…周りにピーマンちょうちょさ〜ん……』って言いながら倒れちゃいまして」

「「……」」

まさかの理由に一夏と千冬は開いた口が塞がらない。

「話を戻しますね。束さんがバラした理由は、簡潔に言えば束さん曰く『なんとなく、かな?テヘペロ♡』だそうです」

「よし。今すぐ束の所へ連れていけ。いや連れていけなくても私から行く」

千冬はおもむろに立ち上がり、外に出ようとする。

「ま、待ってください!冗談ですってば!!」

「いや、奴の冗談は冗談ではない」

「それはそうですけど!!でも本当は『いっくんに悪い虫が付いちゃいけないよ!』って言ってましたよ!」

「……一理あるな」

「え?千冬姉納得すんの?」

訳が分からない。まず俺に悪い虫が付くってどんな意味だ?

「束さんは今この時を見ずに未来しか見てない人ですからね……それが悪いか良いか分かんないですが」

「全く奴は面倒な事を……」

「とりあえず一夏君。現実に戻ってくるんだ」

「はっ」

一夏は亮介のチョップを受け、思考の海から帰ってきた。

 

「では僕はこれで。…束さんの事は許してあげてください」

「それは一夏に聞け。私に聞くことではない」

「それは失礼しました。一夏君、束さんのやった事は正直、どう思っているかな?」

「…迷惑9.5割、感謝0.5割ですね」

「感謝0.5割って、更識さんの事かな?」

「…ええ、俺はおそらくこれからIS学園へ行かされると思いますから……」

「思います、ではなくて確定だけどね……。まぁ勉強頑張ってね」

「…はい」

「じゃあ僕はこれで。また会える機会があれば」

そう言って亮介さんはニンジンに乗り込み再び飛び去っていった。

「一夏」

「何?千冬姉」

「…今度IS学園の資料を持ってくる。今の内にISについて何でもいいから覚えておけ」

「…はい」

簪に頼んで、今度ISの事勉強させてもらおう……。




駄長文ですね…
亮介さんですがどんなキャラの顔に似ているかが決まっておりません←
お願いします、何かいい案を私にください……


IS学園に入学せざるを得なくなった一夏。
簪に頼み勉強に励むが……

「え?何このペラ紙、電話帳?」「頑張って覚える」
次回『簪先生のIS講座』
※次回タイトルは変更する場合があります。
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