インフィニット・ストラトス IS〜ヒロインは簪さん   作:如月睦月

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宣戦布告

自己紹介が終わり、授業が始まる。

このIS学園では『1分1秒でも長くISについての勉強を』との事で入学式があった日から授業がある。

さすがに入学式をやった日はもう帰らせてくれよ……。

てなわけで俺は頭が混乱しながら授業に必死にしがみついている。

今回は簪に感謝だ。簪に教えて貰っていなければ今頃俺はどうなっていたことやら。

教科書1ページめくるだけで専門用語がずらっと並んでるからなぁ……。

 

「や、やっと終わった…」

1時間目が終わる。1時間目が本当に長く感じた。たった50分なのに。

「そうだ、亮介さんの所に行くか」

何でIS学園にいるのか話聞きたいし。

『ねぇ、織斑くんがあの執事さんを探してるわ……!』

『グフフ…いいネタが浮かび上がるわ!』

『織斑が攻め?いやここは…』

なんか背中が悪寒に襲われたが、気にしたら負けなのだろう。

俺は廊下を覗くが誰もいない。

「あれ?どこに行ったんだ?」

「彼ならもういませんよ?」

「じゃ、どこにってうわ!?」

いきなり後ろの声に驚いてしまった。

「すみません…驚かせてしまい……」

「いや、いいけど…えっと君は?」

「先ほど自己紹介をしましたが…改めて、私はクロエ・クロニクルです」

「へー、クロエって言うのか。じゃ俺も改めて、織斑一夏だ、よろしくな」

亮介さん登場でこの女子生徒の名前すっぽり抜けちまった。

「なぁクロエ1ついいか?」

「何でしょうか?」

「亮介さんどこ行ったか分かるか?何でここにいるか聞きたいんだ」

「彼ならもう部屋に戻ってますよ。むやみやたらに部屋からは彼は出ませんよ」

「そうなのか?お目付け役なんだから四六時中いるのかと」

「授業は見なくても成績で分かりますからね」

「あーなるほど」

ここの担任は千冬姉だ。千冬姉ならしっかりと嘘偽り無く成績を出すんだろうな……良いのも悪いのも。

「ちょっとよろしくて?」

「ん?」

「何でしょうか?」

突如後ろからかけられる声に俺は反応するが

「まぁ!なんですの?そのお返事は。わたくしに話しかけられるのも光栄なのですから、それなりの態度があるのでは?」

「……」

「……」

あぁコイツ面倒くさい奴だよ……。

何故かクロエがそっぽ向いてどっか行っちゃったんだけど。

ま、とりあえず

「えっと…」

「なんですの?」

「俺、君の事知らないんだけど」

正直に言っておこう。

「……わたくしを知らない?このセシリア・オルコットを?イギリスの代表候補生であり、入試主席であるこのセシリア・オルコットを?」

へー。この女子生徒の名前、セシリアっていうんだ。

「ああ知らない」

「…………」

ん?急に黙ってどうしたんだ?

「……まぁISのことで分からないことがあれば…泣いて頼めば教えてあげますわ。何せわたくしは入試で『唯一

』!教官を倒したエリートですから」

セシリアは気を取り直し一夏に向かって言う。

何故唯一を強調するんだ?と一夏は思いながら言い放つ。

「教官なら俺も倒した。があれを倒したというのは難しいが」

俺はこれ程にもピシッ!という効果音が似合う顔を見たのは初めてだ。

「わ、わたくしだけと聞きましたが……?」

酷く狼狽し、俺に聞いてくるセシリア。

答えはきっと

「『女子の中だけで』って事じゃね?」

「つ、つまりあなたも教官を倒したと………?」

「まあそうなるな、多分」

「多分!?多分とはどういう意味ですか!?」

「落ち着けよ」

「これが落ち着いていられるわけがーー」

キーンコーンカーンコーン

鳴ったのは授業開始のチャイム。タイミングが良いな。

「また後で来ますわ!逃げないことね、よくって!?」

(逃げるもなにも逃げられないんだが)

学校の中をどうやって逃げるのか。俺はセシリアに聞いてみたかった。

 

 

「さてこれより授業を始める、がある事を決めておこう。5分で終わる事だ」

2時間目は我らが千冬姉の授業。それにしてもある事とは?

「再来週に行われるクラス対抗戦に出る代表者を決める」

『先生!代表者って何をするんですか?』

1人の女子生徒が手を挙げて質問する。

「そのままの意味だ。だが対抗戦だけではなく生徒会の開く会議などの出席を主な仕事とする。

さてさっさと決めて授業に移る、誰か候補者はいるか?」

『はい!織斑君がいいと思います!』

『私もです!』

「候補者は織斑一夏だな、他には誰かいるか?ちなみに自薦他薦問わないぞ」

「待ってくれよ!俺は自己紹介の時言ったよな!?俺は初心者だと!」

ここのクラスにいるほとんどの女子生徒からの視線。

それは羨望と無責任な視線。

「織斑、気持ちは分かるが他薦されたのだ。他薦した者達の気持ちを踏みにじるのか?」

くっ、そんな事言われたら断れないじゃないか!千冬姉め、俺を追い詰める気か……!?

『じゃあ私も織斑君で!』

『わたしも〜おりむ〜でいいと思いま〜す』

最後、聞いたことある喋り方だぞ。

「他にいないか?ならばー」

「待ってください!!納得がいきませんわ!!」

バンっと大きな音を出して立ち上がったのはさっきのセシリアって人だな。

「そのような選出は認められません!大体、男がクラス代表などわたくしは認めません!このセシリア・オルコットにそのような屈辱を味わえとおっしゃるのですか!?」

屈辱って…なら自薦しろよな……。

「実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然!それを物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります!」

めちゃくちゃな言いようだな。

「わたくしはこのような島国にISの技術の修練に来たわけではありません!いいですか!?クラス代表とは実力トップがなるべきです、そしてそれはわたくしですわ!」

興奮が冷めないのか怒涛の剣幕で言葉を荒らげるセシリア……オルコップ?オルゴール?だっけ?

「大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはならない事自体、わたくしにとっては耐え難い屈辱です!!」

流石に言い過ぎだろ。仕方ない。

「ちふ…織斑先生発言いいですか?」

俺は挙手をする。

「……いいだろう、発言を許可する」

俺は立ち上がる。

「おい、セシリア……なんだっけ」

「セシリア・オルコットです!!」

「そうそう、セシリア・オルコットさん。君さ何言ってるか分かってる?」

「は?何をおっしゃってるのですか?」

おい、分かってねえのか?

「…とりあえず教えとく。お前、日本と戦争したいの?」

「はい?」

「いやだって君は代表候補生だろ?代表候補生って国の顔と聞いたことがあるんだが」

ちなみに簪は日本の代表候補生になっており、その時に一緒に代表候補生とは何か教えてもらいました。

「……」

だんだんセシリアの顔が青ざめていく。

「俺ならまだしも……日本を侮辱はやばくないか?特にこのクラスは」

セリシアはクラスを見渡すとセリシアに向けて白い目が飛んでいる。

このクラスは日本人が5割以上占めている。

そんな中で日本を侮辱すればそうなるのは目に見えている。

「……決闘ですわ!」

「え?」

ちょっと待て、コイツなんて言った。

「わたくしに負けたら小間使い、いえ、奴隷にしてあげますわ!!」

「おい、俺は初心者だぞ。決闘の名を借りた憂さ晴らしだろ」

「そうやって逃げるおつもりですか?」

コイツ、一々イラつく喋り方だな……!

「いいだろう、その決闘乗ってやる。んで、ハンデいるか?」

「早速お願いでしょうか?」

「いや、お前へのだ」

それを言うとクラスは爆笑する。

「織斑君それ本気?」

「男は女より強かったのは大昔だよ?」

「織斑君は確かに使えるけど言い過ぎだよ」

…この世界の定義は本当に嫌になる。

言ってやるか。

「なぁ、男は女より強かったのは大昔とか言うがたかだか10年前のことだし俺は至って本気だ。女は男より強いって言われるのはISを動かせるからだ。俺はISを動かせる。そんな事は全く俺には関係ないな」

『『『………』』』

俺がそう言うとクラスはシーンと静まり返った。

「…話はまとまったな。それではアリーナが空いているのは……1週間後の月曜だ。その月曜の放課後に

第三アリーナで行う。織斑、オルコットはそれぞれ用意しておくように。では授業を開始する」

そう千冬姉がしめて授業が開始された。




どうも、如月睦月です。


今回3000字を超えてしまいました。
………え?1人登場してない?
次回出ますよ?(すっとぼけ)
何故か『東京テディベア』を聴いているとネタが思い浮かぶ私……
おかしいですね\( 'ω')/

……ではまた次回お会いしましょう!(逃避)
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