インフィニット・ストラトス IS〜ヒロインは簪さん 作:如月睦月
「うー…」
千冬姉の授業が終わった2時間目の後の放課。俺はぐったりしていた。
終始セリシアのいる当たりから鋭い視線を感じるし、それに他の場所からも。
さっきの自己紹介の時よりも視線に力を感じたぜ……。
「やっほ〜おりむ〜」
「…本音」
そんな事を考えていると本音が声をかけてきた。
……よし。
「こーのーやーろー」
「ふわぁぁあ〜ひゃ、ひゃにひゅるの〜ほりふ〜」
(ふわぁぁあ〜何するの〜おりむ〜)
「さっきはよくも俺を推薦したな?俺がIS初心者だと知ってるくせに」
「ひょ、ひょっほひたひぇきごころひゃよ〜」
(ちょ、ちょっとした出来心だよ〜)
俺は本音の頬を伸ばしたりしている。
…やべえ楽しい。今度簪誘ってみよう。
『な、なにあの空間…』
『グフッ!だ、誰か、ブラックコーヒーを……』
『し、しっかり!!衛生兵はいないの!?』
衛生兵?何を言ってるんだ?
「あーちょっといいか?」
「ん?」
「ほえ?」
俺が本音(の頬)で遊んでいると後ろからかけられた声。それは
「し、篠ノ之さん……」
篠ノ之箒、かつて俺が通っていた篠ノ之道場の師範の娘であり、束さんの妹だ。
「む、昔の様に名前で呼べばいいんだぞ?」
「い、いやまぁその…ははは…」
正直俺はこの人が苦手だ。
昔、何か事あるごとに竹刀で叩いてきた。その時のトラウマともいうべきものが俺の心に残っている。
「えっーと…その、あの、だな…」
「何だ?」
「実はキーンコーンカーンコーン…
都合のいい時に鳴るチャイム。
まさに狙ったかのごとく。
「…また日を改めて話す」
そう言うと篠ノ之さんは席へ戻っていった。
「………」
やばい。これでようやく昼飯かと思うとなんという開放感。
さっきの時間もセリシアからの視線はバンバン来るし、加えて篠ノ之さんの視線の。
とりあえず昼飯を食べに行こうと、廊下に出ると
「い、一夏」
「簪?」
「一緒にご飯食べに行こう?」
「…おう!」
これは嬉しい。簪からのお誘いなんて!これであの視線のことを忘れられるぞ!
『グハッ!な、何よ!?また織斑君の辺りから甘ったるい匂いがぁ!!』
『ブラックコーヒーをよこせぇええええ!!!』
『ひぃいいい!?お、落ち着きなさいよぉ!!みんなゾンビみたいなんだけどぉ!?』
『『『ブラックコーヒーをよこせぇええええ!!!』』』
後に1年1組の教室のことは『コーヒーを求めるゾンビがいる教室』として名高くなっていたことを1年1組の面々は知らない。
「簪は何にするんだ?」
「かき揚げうどんがいいな」
「オッケー、じゃ買ってくる」
「あ、一夏お金…」
「いいよ別に俺が出すよ」
「本当にいいの?」
「ああ、じゃ行ってくる」
そう言って一夏が食券を買いに行った時
「すまん、少しいいか?」
「…誰?」
見知らぬ誰が私に声をかけてきた。
…………胸が大きい。悔しい。
「…すまんないきなり。私は篠ノ乃箒だ。一夏の幼馴染みだ」
「一夏の幼馴染み?」
「ああ。それでお前の名前は…?」
「私は更識簪。よろしく…」
「更識というのか。よろしく」
そう言って笑顔で言っているが
(なんだろう?なにか変な気分)
どこかしら無理をしたような笑顔だった。そんな時に
「簪ー。うどんお待たせ。それと俺は定食にしといた……」
一夏が戻ってきた。篠ノ乃さんの顔を見て苦い顔をしている。
「や、やぁ一夏……」
「…どうも篠ノ乃さん」
篠ノ乃さんの方はまるで申し訳なさそうに一夏を見ていて、一夏はまるで怖いものを見てるかのように篠ノ乃さんを見ている。
「えっと、とりあえずご飯食べよう?」
「そ、そうだな簪の言う通りだ。じゃ食べようぜ」
そう一夏が言って昼ごはんを食べ始める私達。
その直後
「なぁ簪」
「何?一夏」
「頼みたいことが「ねぇちょっといい?」
丁度一夏が話そうとした時に一夏に話しかける2年生の先輩(リボンの色でわかった)。どうしたんだろう?
「なんですか?」
「イギリスの代表候補生と決闘するんですってね。聞いたわよ」
「いつの間に回ってるんですかそんな情報……」
「女子の情報網甘く見すぎよ。それでね私でよければISの事教えてあげるわよ?」
一夏、決闘なんてする事になってたんだ……。どうして言ってくれなかったんだろう?
「いえ、間に合ってますよ。もう頼んでありますから」
「あら?そうなの?誰かしら」
「この子に頼みましたから」
そう言って一夏は私の肩を叩く。
「え?でもその子1年生じゃ」
「日本の代表候補生なので大丈夫ですよ。なので先輩に教えていただかなくても大丈夫ですので」
「…そう。ならいいけど」
そう言って先輩は去っていった。
「というわけで簪。さっき言おうと思ってたがISの訓練付き合ってくれ」
「わ、私でよければいいよ?」
「頼む」
なんだ、さっきいってくれようとしてたんだ。そうんな安心した気分に浸っていると
「あー、おほん!!」
「「はっ」」
「とりあえずさっきから甘甘しい雰囲気のところ申しわけないがもう昼食の時間が終わるぞ」
「「え」」
見ると時計は12時10分。
「い、急いで食べよう簪」
「う、うん」
そうして私たちは昼ごはんを急いで食べ始めた。
どうも、如月睦月です。
1ヶ月近く空いてしまいました。
すみませんでした。
えーようやくファースト出せました←
さてこれからどうなることやら
さてまた次回お会いしましょう。