あれから数日がたち僕は、ある準備をしていた。家にはアルフしかいない。テスタロッサは、プレシアの所に行っている。
(今度こそプレシアを倒す。僕の命の恩人のテスタロッサの為に)
「…咲夜…行くのかい?」
「…アルフ、起きてたの?」
後ろを振り返るとアルフが、いて僕を見ていた。
「もちろんだよ。あれは夢かも知れないけど私があんたにプレシアの所の行き方を教えたのは今日だからね」
アルフは悔しがるように言う。僕に行き方を教えているのを後悔しているのだろうか?…いや僕が生きて帰ってくればいい話。
「大丈夫。またご飯作りに帰ってくるよ」
僕は笑いアルフを安心させるように言う。
「本当は、あんたも気づいてんだろ?今のあんたでもプレシアに勝てないことぐらい」
分かっている。と言えば嘘になる。僕はプレシアに勝つつもりだ。無傷は無理だと思うけど生きて勝てるはず。
「あのこは何も言わないけど気づいてんだよ?だから…」
アルフが言ったことで僕は胸騒ぎがした。
そして急いでプレシアの所に行くことにした。
「プレシア!」
僕はプレシアの家らしきところに自分を飛ばす。
一度来たことのあるのでプレシアの目の前に出てくることごできた。
「何かしら?フェイトならさっき帰ったわよ」
僕の胸騒ぎも収まっている。取り後しくろうならよかった。
「あなた、僕がここに来ている理由は分かるよね?」
「ええ。私がフェイトに攻撃をやめるようにいいに来た。そしてそれがダメだったら私を殺すつもりなのでしょ?」
やはり前の記憶が何らかの形で残ってるようだ。それなら油断する可能性もある。
「いいわ。私もうフェイトには攻撃しなわ。もちろんお仕置きも」
予想外だが僕の増えている魔力に自分の不利を悟ったか?
「その代わりあなたに細工させてもらうわ!」
プレシアの目を見ていたのが悪かった。目を通して何かされたようで意識が薄れてく。
咲夜・サイド(死ぬ前)
「麗隊長。もう大丈夫何ですか?」
僕は、前の戦いで僕を庇って負傷した麗隊長のお見舞いに来ているのだが、その麗隊長が荷物をまとめて軍の制服を来て部屋から出てくる所に出くわしてこうなっている。
「ああ。咲夜か。何大丈夫だ。医者は後一週間は休めと言っていたが、私はウラノス隊なんだぞ?こんなの余裕だ」
麗隊長が大丈夫と言うなら僕は止めない。とめる権限がないから。
「無理はしないで下さいよ?」
せめて言葉だけでもかけておく。これが今の僕にできる唯一の事。
「もちろんだ。私は調べごとがあるからもう仕事に戻れ」
「…はい」
麗・サイド
「…はい」
咲夜はまだ何か言いたそうだったが、これでいい。もしあの噂が本当なら…咲夜には辛いだろう。
『あれは僕?これは…麗隊長の記憶?』
『やっ!久しぶりだね。これは君のために私が意識だけこの時に連れてきたんだよ』
『ウラノスさん!でもなんで?』
『見れば分かるよ』
私は、ここに来て良くも悪くも色々な噂を聞いた。
-軍はお金が使いすぎ-
-戦争なんてしてる余裕がない-
本当に様々な噂を聞いた。しかしそんな事で私がどうこう思うことは無かった。
でも私は気になる噂を聞いてしまった。しかも軍医がいっているのをだ。
-軍は男の兵士の代わりにクローンを使っているらしい-
私は軍での役職は少将だ。そんな事をしているなら知っていてもいいはず。
しかし咲夜がクローンなら私に教えないと言う事もある。
隊にクローンがいると知れば士気が落ちる可能性もあるから。
…だから私は自分で調べる。幸いな事に時間ならたくさんある。私はもう前線には立たないのだから。
あれから一番気になる場所機密資料室に行った。
もちろん私は、入ることができる。そしてそこには、クローン計画と人間兵器計画の2つがあった。
~クローン計画の報告書~
No.0810は、誕生時から他のクローンでは現れなかった魔力反応を観測。
薬品投与で魔力の増幅に成功。
他のクローンとのリンクを未確認。
以上の結果からNo.0810を一般兵と同じ部隊にいれさらなる力の増幅を試みる。
「…咲夜がクローン?(…いやそれより更なる力の増幅とは?)」
私はその短い報告書を読み意味を理解するにはかなりの時間が必要だった。
(クローンがなんだ。咲夜は咲夜それにかわりない)
「麗隊長」
後ろ恐ろしいほど冷たい声が聞こえた。
おそろおそろ振り返るとそこには咲夜が立っていた。
「…クローンか!?」
私は腰につけている愛銃を引き抜き撃とうとするが他の咲夜の見た目をしたクローンに阻まれた。
「あなたは知りすぎました。なのでシンデクダサイ」
「くっ」
「麗(隊長)!」
私は覚悟を決めたがそこに氷ちゃんと凛が来てこの部屋にいる2人のクローンを殺した。
「助かったよ。ありがとう氷ちゃんに凛」
「いえ。それより何故咲夜が?しかも2人も」
「…っ!?」
凛は疑問を口にしている。氷ちゃんは私の足元にあった報告書を見て凛に渡した。
「えっ!?これって」
『もう限界だよウラノスさん』
『そう?ならやめてあげる。でもいいの?あっちで意識取り戻しても悲劇をみるだけど』
『それでもいいから早くこれ以上は無理』
咲夜「僕は人間じゃない…なら…なら僕は何?」