咲夜・サイド
「○○!どうしてここに?」
「久しぶりだな。リンディ」
目が覚めるとリンディさんと誰かが話しをしていた。
その相手を見ようと体を起こそうとしたけどお腹に激痛が走り諦めた。
「(この声どこかで聞いたことがあるような?どこだっけ?)」
『俺の声ももう忘れたか?小僧?』
僕の思考を読んだかのような台詞が突然頭の中に響く。それと同時にリンディさんと話していた人の大きな胸についているバッチと首にかけているリングに目がいった。
(ガイア隊のバッチに、僕のウエポンリング?)
ガイア隊…別名ウラノス第0部隊。ウラノス第一部隊元部隊長及び元副部隊長で構成される、表向きには絶対に出てこない部隊。その理由の一つに部隊員全員が戦死扱いで書類上死んでいる人間で構成されている。なのでこの事を知っているのは僕のいた国でもほんの一握りしかいない。
それよりも問題は何故ここにガイア隊の人間がいるからだ。僕もあの任務で戦死扱いになるはずだったから既に何人かとは挨拶はしている。麗さんや氷さんそれに師匠にも。…師匠?
『やっと思い出したか咲夜。ついでにいっとくが俺がウラノス様の部下だ。んで、今日はあの人がお前に渡し忘れたリングをとどけに来てやったと言うわけだ』
リンディさんと何か話しながら師匠が説明してくれる。師匠は何だかんだでいい人だ。
「咲夜?起きたの?」
僕が目をさましたことに気づいたらしいフェイトが話しかけてきた。そのフェイトの目の下には隈ができていて何日か寝てないことがわかった。
「フェイト?寝てないの?」
僕は自分が思ったまま言葉を口に出した。するとフェイトは驚いたような顔して後ろを向いてしまった。
「フェイト。寝てないんでしょ?」
僕はフェイトに声をかけながら少し強引に後ろに向いたままのフェイトを僕が寝ているベッドに引きずり込んだ。
「さ、咲夜!?ちょ、ま、待って!」
「い~や~だ!って!?フェイト!?暴れないで傷!痛い!」
『咲夜。見せつけてくれるな。俺が…いや何でもない』
『師匠見てないで助けてくださいよ?』
顔は見えないけど視線を感じるからこっちを見ながら頭の中に直接話しかけてきた。
『お前が建てたフラグだ自分で回収しろ』
「スースー」
『ほら。姫が寝てるぞ余り騒ぐな』
師匠にそう言われた同時に眠気に襲われ再び夢の中に。
○○・サイド
「眠らせたの?」
「気づいたのか?」
俺が咲夜を無詠唱で眠らせたのに気づいたリンディが不満そうな顔でこちらを見ている。因みに俺と咲夜は初対面だがウラノス…様が咲夜の記憶をいじり咲夜とは師弟関係ということになっている。その事はどうでもいいが俺からしたら咲夜を管理局に司法取引でいれようとするお前もどうかと思うぞ?リンディ。まあいずれは入ってもらうんだが、今回は勘弁してもらう。
「ええ。あなたの魔法はいやと言うほど見せられましたから」
「そんなに怒るなよ。別に俺が見るように言ったわけではないんだから」
「貴方に言われなくてもわかってるわ。ただ同い年の女としてうらやましいだけよ」
リンディはあんなこと言ってるが仲が悪いわけではない。むしろいい方だと思っている。なぜなら俺とリンディの階級にはかなり差があるから本来ならこの時点で何かしらの罰が与えられていいぐらいのことをいってるからだ。でも俺はリンディをリンディは俺を信用しているからこれだけ本音を話せる。一方的に俺が悪口言われてる気がするが、まあ気にしないのでいいだろう。
「それはいいとしてだ。今日俺が見るようにここにきた本題だ。咲夜とあの小娘の罪は元々環境のせいで仕方なくという感じばかりということもあって俺が代わりに簡単な司法取引で済ました。それでだ。俺が何が言いたいかと言えば、咲夜は俺と同じで未来から来た。なぜならあいつが俺の弟子だかな。だからあいつは俺が引き取る。ここまで言えばわかるな?」
「ええ。フェイトさんを私が引き取れと言うのね?」
「その通りだ」
「いいわ。はなからあの子達は引き取るつもりだったから。でも条件があるわ」
予想通りフェイトは、リンディが引き取ってくれた。まあそうじゃないと原作が崩れるからな。それと条件どうせ咲夜を現地協力者にしろだろうに。
「なんだ?条件にもよるぞ?」
「咲夜君をフェイトさんと同じ学校に通わすこと。これが私からの条件よ」
予想外とはまさにこの事。おれがミッドの学校に通わすとでも思ったのか?まあいい咲夜はどうせあの学園に通わすつもりだったんだ。予定に変わりはない。
ウラノス「あれ?君のキャラ紹介は?」
○○「それを回避するために咲夜を眠らせたんだ」
ウラノス「そんな!?」