葉月・サイド
「久しぶり。兄さん。あの日以来だね?」
樋野雷花とある漫画と同じ名前だったから一時期警戒したこともあった。だがこれほどの魔力を感じるのは今日が初めてだ。
聞こえる内容からしてあの二人は同じ世界の出身。それも何らかの因縁があるようだが。
「そうだね。雷花が霧を殺して国から機密を持ち出した日以来だね。それで僕の後をついてきたということは、殺される覚悟ができたと言うことかな?雷花」
咲夜の声はどこか震えていて明らかな怒りをしめしていた。
その一方雷花は笑みをこぼしながらその場にたっている。
「そう、怒んないでよ兄さん。睨んでる兄さんより泣いてる兄さんの方がかわいいから」
「…雷花…どうやって殺されたい?」
咲夜は雷花の言葉を無視するように間をあげず質問した。
「まぁ、そうだね。兄さん強いから。ウエポンリングだけで殺ろうよ。もちろんその補助なら魔法使ってもいいよ」
雷花が言葉言い終わったときには咲夜はさっきまでいた場所には居なかった。
サイド・三人称
咲夜は雷花の言葉を聞き終わると自分の持っている魔力変換性質・風を足元に集中させ一気に雷花に近づきながら大きすぎて指にはまらず首にかけてあるウエポンリングを刀の形態に変化させ斬りかかった。
雷花は動こうとはしなかったが咲夜と色が違うウエポンリングを槍の形態に変化させ咲夜を迎えうった。
二人の武器がぶつかると甲高い金属音が辺りに響き火花を散らす。だが当の二人は気にした様子はなく体に風を纏った咲夜と、自らの魔力変換性質・雷の雷を纏った雷花が、激しい戦いを超高速で行っていた。
咲夜の上段から斬撃を槍で正面から叩きその勢いのまま一回転し槍の刃の部分て斬りかかる雷花
。
咲夜はそれを後ろに飛び回避し次の攻撃のための予備動作をする。
攻撃を避けられた雷花は雷を槍だけに集中させ、咲夜の一撃を防ごうとした。
でも押されているはずの雷花は笑っていてその行動をみた咲夜の目には涙がたまっていた。
二人の武器が再びぶつかると甲高い金属音とともに雷花の槍から咲夜の刀を伝わり咲夜自身に雷が伝わり咲夜は煙をあげながらその場に崩れ落ちた。
「兄さん。あのときと同じだ。俺が霧さんを殺した時と同じ倒れかただ。でもまだ死んでないよね?霧さんは水の魔力変換性質で相性が悪く死んだけど、兄さんの魔力変換性質は風しばらくは動けないし見る限り意識もないでも相性はそこまで悪くない。だから死なないはず。ああなんで俺が独り言のようにこう言ってるかは君に伝えるためだよ。椎名葉月君?」
雷花はそういうと咲夜を一度見て廃工場を後にした。
それをみてから葉月は、急いで咲夜の下に向かい相棒であるデバイス、アリアに咲夜の容態を調べさせる。
アリアが調べた結果は命に異常なしだった。ただしいたるところにやけどの後があり雷を身体中に浴びたショックで気絶したそうだ。
葉月はこの事をユーノにだけ伝えて咲夜の治療を頼み治療を終え意識も戻った咲夜と共に咲夜の家に向かった。
葉月「何故俺が咲夜の家に向かうか?それは…」
咲夜「僕が家への帰り道を知らないからだよ!」
ユーノ「あれ?僕のセリフってこれが初めて?」
葉月・咲夜「………」