リリカルなのは 狙い撃つ男   作:レイハさん

1 / 1
息抜きで書いた。さっさと連載してる奴進めろって言うかもしれないけど、書きたくなったんだ、ごめんなさい、ちゃんと他のも更新しますから!


ていうか更新してほしい連載の小説ってありますか?


終わりと始まり

男が一人、茶髪を揺らめかしながら、宇宙という暗黒の海を漂う

 

「父さん……、母さん……、エイミー……」

 

全身はボロボロで、宇宙から身を守る為のパイロットスーツは所々破れかけており、そこから出血した血が辺りに浮いている。

 

そんな死にゆくしかない状況の中、男──ロックオン・ストラトス(ニール・ディランディ)─はただ家族の事を思い続けた

 

「分かってるさ……、こんな事したって、変えられないかもしれないって、元には戻らないって……」

 

どんなことをしようとも、過去を変えることなんてできない。ロックオンもそれは分かっていた、分かっていたが、それでも、仇をとらなければ自分は前に進めなかった、世界とも向き合うことはできなかった。

 

「…それでも……、これからは……明日は……ライルの……生きる未来を……」

 

ゆっくりと薄れていく意識の中、ロックオンは自分の双子の弟─ライル─の未来を思う。

 

そんな中、此方へと緑色の粒子を撒き散らしながら、白色のロボット─ガンダムエクシア─がロックオンを救おうと今だせる最大速度で向かってくる

 

「刹那ァ……答えは…出たのかよ……?」

 

体がゆったりと回り続け、視線を左に向けると、軌道エレベーターによって大量の線だらけになり、本来の姿を失った地球が煌々と輝いていた。

 

ロックオンはそんな地球に向けて、指を向ける

 

「よぉ……お前ら……満足か…? こんな世界で…」

 

ロックオンは今、この世界に生きている人々にそう問いを投げる。

 

この問いがどういう意味を示しているのかは分からない、だが、ロックオンのこの言葉には悲哀さを感じた

 

「…俺は……嫌だね……」

 

そこまで言い切ると、ロックオンのすぐそばに浮いていたGNアーマーtype-dの一部が爆散した。

 

「ロックオン・ストラトス………! アアァァァ!!!」

 

爆発による煙が晴れると、そこには先程までいた緑色のパイロットスーツを着た、ロックオン・ストラトスの姿はどこにもなく、そこにはただ、爆発した機器類の破片が虚しく浮かぶだけだった。

この瞬間、ロックオン・ストラトスはこの世界から完全に消滅したのだ。

 

◆   ◆

 

「ロックオン、ロックオン……」

 

トレミーの帰還ルートへと入ったデュナメスは、その主人なきコックピットの中で、ハロが一心不乱に主人の名を呼び続ける

 

「ロックオン、ロックオン…」

 

たとえどんなに呼ぼうとも、主人は帰って来ないというのに、それでもただロックオンと呼び続ける。

 

「ロックオン、ロックオン…」

 

一時的に戦いを終えた空間の中、そのハロの声はうるさい程に響き渡った

 

「そんな……!」

 

「……嘘だ……!!」

 

マイスター達はロックオンの死に、静かに涙を流した。

 

「ロックオン、ロックオン…」

 

ハロの無き主人を呼ぶ声は、未だに止むことはなかった……。

 

 

 

 

 

だが、彼らは知らない、ロックオン・ストラトスの魂はまだ生きているということを……。

成層圏の向こう側まで狙い撃つ男は、新たな世界で生を得る

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。