ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか【魔を滅する転生窟】   作:月乃杜

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第15話:ティオネの商談は間違っているだろうか

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 結構な稼ぎをウラノスとフェルズを相手に獲た事、それはこれからの暮らしに大いに役立つだろう。

 

 次なる行き先はアイズ達の持つ──ユートが売った──カドモスの泉水を依頼主の許である。

 

 清潔な白一色の石材にて造られた巨大なる建造物、それには【ディアンケヒト・ファミリア】を表す光玉と薬草のエンブレムが飾られており、堂々自らの拠点であると示していた。

 

「ヤッホー、アミッド! ひっさしぶりー!」

 

「いらっしゃいませ、ロキ・ファミリアの皆様」

 

 建物に入るなりティオナが右手を挙げ、カウンターに立つ長い銀糸の様に綺麗な髪の毛、まるで精緻なる人形みたいな整った容姿、一五〇Cにも届かないだろうユーキレベルな身長に、紫水晶の様な双眸に儚げな長い睫毛が掛かり、とても美しい少女へ挨拶をする。

 

 アミッドと呼ばれた少女も銀髪をサラリとこぼし、ロキ・ファミリアに対して一礼をしてきた。

 

「ティオナ、彼女は?」

 

「アミッド・テアサナーレって名前でね〜、二つ名は【戦場の聖女(デア・セイント)】って云うんだ!」

 

「デア・セイント……ね。二つ名ってのは、アイズの【剣姫】みたいな?」

 

「そ、LV.2以上になると神様が考えてくれるよ。因みに私は【大切断】……アマゾンだね」

 

「だ、大切断と書いてアマゾンって……仮面ライダーアマゾンじゃないか」

 

 アマゾネスだからか? とも思ったが、アマゾネスはこの場にもう一人。

 

「ティオネは?」

 

「ん? 【怒蛇】でヨルムガンドよ」

 

「ヨルムガンド、ミドガルズオルムの別名か……」

 

 チラリとレフィーヤを見遣ると……

 

「私は教えましたよね? あれ? まだ言ってませんでしたか? 【千の妖精】でサウザンド・エルフと、そう呼ばれています……」

 

 恥ずかしそうに頬を染めつつも二つ名を伝える。

 

 否、実際に恥ずかしいのかも知れない。

 

「……【剣姫】」

 

「いや、アイズのは間違いなく知っているから」

 

 負けじとアイズが言うのにツッコミを入れた。

 

 一応、フィン・ディムナやリヴェリア・リヨス・アールヴやガレス・ランドロックが【勇者】や【九魔姫】や【重傑】と呼ばれているのは聞いていたが、よもやそれが神々による名付けだとは思わなかった。

 

「若しかして僕もLV.2になったら付けられてしまうのか? 二つ名を」

 

「はい、そうですね」

 

 割かしあっけらかんと言うレフィーヤ、それだけ当たり前な事象なのだろう。

 

「因みに、ロキ・ファミリア以外で二つ名の例を訊きたいんだけど……」

 

「オッケー」

 

 ティオナが知る余所様の二つ名を挙げていく。

 

 羅列されるそれらを聞いたユートは、顔を掌で覆いながら天井を仰ぎ見た。

 

「痛い、余りにも酷く痛々しい中二病な名前だ」

 

 神々の名付けのセンスが中二病真っ盛りなのか? 或いは面白可笑しく巫山戯半分にわざと付けたのか?

 

 何と無く後者な気がし、ロキやヘスティアに確認を取ろうと決意した。

 

 ユートも権能に中二病も真っ青な名前を付けたが、面白半分で他人にその様な名前を付けて笑い者にするのなら、最早それはユートにとって【討つべき邪悪】と変わらない。

 

 そんな事を考えているとアミッドが口を開く。

 

「それで、御話し中に申し訳がありませんが。ロキ・ファミリアの皆様がいらしたのは依頼の品を納めに来て下さったと、そう考えて宜しいのでしょうか?」

 

「あ、ああ! ゴメンね、アミッド。そうだよ」

 

 ティオナがアミッドからの質問に答えると、ティオネがカドモスの泉水を取り出してカウンターに置く。

 

「ディアンケヒト・ファミリアから依頼をされていたカドモスの泉水よ。要求量も満たしている筈だから、確認してみて」

 

 冒険者依頼(クエスト)、それを聞いてユートが思い出すのは前々世の頃の事、自らが生み出したダンジョンに一喜一憂する冒険者。

 

 それに、前世で散々っぱら遊んだVRMMO−RPGであるSAOやALO。

 

 他にもザールブルグの事など多岐に亘る訳だが……

 

「そういえば、キリト達を連れて来るのも面白いかも知れないって思ったけど、〝コスト的に〟全員はまだ呼べそうにないな」

 

 今は不可能だろうけど、その内に喚んでみると愉しいだろうと考え笑う。

 

 アミッドが泉水を一頻り調べ、問題は無いと判断をしたらしく再び一礼。

 

「確かに……依頼の遂行をありがとうございました。ファミリアを代表して御礼を申し上げます。つきましては此方が報酬となりますので、御受け取り下さい」

 

 ユートがフィンから事前に聞かされていた通りで、万能薬(エリクサー)が二十も用意された。

 

 薬品販売を手掛けているディアンケヒト・ファミリアが販売する中に在って、最高品質を誇るそれらの品は単価にして五〇万ヴァリスはくだらないとか。

 

 二十本で一千万ヴァリスともなれば、間違って落としでもしたら大変だ。

 

 ティオネは暫し考えて、ユートにこっそりと話しを持ち掛けてくる。

 

「ねえ、ユート?」

 

「どうした?」

 

「貴方、確かカドモスを斃したのよね? 二頭も」

 

「ああ、斃したな」

 

「皮膜をドロップしなかったかしら?」

 

「しているが……」

 

 ティオネは我が意を得たりと口角を吊り上げる。

 

「カドモスの皮膜は防具の素材に良いけど、薬品なんかの触媒とかでも良い素材となるわ。私が此処で高く売るから、上手くやったら報酬として私に貴方のアレ……くれないかしら?」

 

「アレって、ステータス・ウィンドウか?」

 

「ええ、どうかしら?」

 

「皮膜の相場は?」

 

「数百万ヴァリスね」

 

 結構な高値だ。

 

「対価を一割としたら少し足りないが?」

 

「フッ、見ていなさいな。私が一千万ヴァリス以上の値で売って見せるわよ」

 

 自信満々に言うティオネはアミッドの居るカウンターの前に立つと、仁義無き交渉を始めるべくおもむろに口を開いた。

 

「ねぇ、アミッド」

 

「はい?」

 

「実はね、探索中に深層で珍しいドロップアイテムが手に入ったの。序でに鑑定して貰っても良いかしら? 良い値を付けてくれるなら此処で換金するわ」

 

「判りました、善処を致しましょう」

 

 ユートがアイテムストレージ内のカドモスの皮膜をタップ、ストレージから出してアミッドへと渡す。

 

「これは……」

 

「カドモス皮膜よ。運良く手に入ったの」

 

 手袋を填めて渡された物を見定めるアミッド。

 

 防具の素材にして良し、回復系アイテムの素材にしても良しな優秀なアイテムであるが故にか、商業系のファミリアからしたら喉から手が出る程欲しい物。

 

 更には深層の、【迷宮の孤王】を除けば最強クラスのモンスターが稀に落とすレアアイテムという事も手伝って、これ一つで確かに数百万は惜しくない。

 

「カドモスの皮膜、本物の様ですね。品質も上々」

 

「そう? それで買値は幾らを付けてくれる?」

 

「七〇〇万ヴァリスでお引き取りしましょう」

 

「フフ、一五〇〇」

 

 何と提示された倍額以上を吹っ掛けた。

 

 それを聞いたレフィーヤが思わず万能薬の入った箱を取り落として、アイズが地面ギリギリで何とかかんとか受け止める。

 

「お戯れを、八〇〇までなら出しましょう」

 

 人形染みた美貌に陰りは無いが、それでも肩を震わせるアミッドは冷静に百万をプラスした。

 

「ね、アミッド? 貴女が言った通りでこの皮膜……品質は申し分ないと私も思っているわ。今までに出回った物より遥かに上等だって自負出来る程。だ・か・ら……一四〇〇」

 

 互いに譲り合っていても妥協はしないのが商談。

 

 行き成りな状況にアイズ達は推移を見守るしか無くなり、とはいえカドモスの皮膜はユートが手に入れたドロップアイテム、代わりに商談をするのは慣れてないユートの為だが、流石に吹っ掛け過ぎである。

 

「ちょ、ちょっとティオネ……やり過ぎだよ?」

 

「フッ、ティオナ」

 

「な、何さ?」

 

「アンタだってまだ慣れないユートの為に何かしたいと思わない?」

 

「そ、そりゃ……まぁ」

 

 ティオナがステイタスを上げる実験で、身体を許しただけでなく随分と心をも許しているのは火を見るより明らか、こんな風に言えばティオナは黙ると考え、試しに言ってみたら実際に押し黙ってしまう。

 

 そんな双子の妹を『可愛いものね』と思いながら、アミッドとの商談に手加減無しで挑んだ。

 

 あの魔法……ステータス・ウィンドウとやらは随分と秀逸なものだし、はっきり言ってティオネはこれからの探索に向けてあの魔法が欲しい。

 

 初期段階では大した恩恵も得られないが、取り敢えず自分に実装を試して損は無さそうだと判断。

 

 ならば、この程度の手間は惜しむまい。

 

 実際に初期段階の場合、五種類のアイテムを五個ずつまで格納可能、これは余りにも少ないだろうけど、在るのと無いのとでは大きく違ってくる。

 

 例えば第一八層リヴィアの街ではドロップアイテムや魔石の換金が可能だが、可成り足下を見られた価格設定なのだ。

 

 だから少しでも魔石などを地上まで確保したいし、お金も十万ヴァリス程度でも格納が出来るなら、荷物も減らせるというもの。

 

 しかも、行きしなで水や食料をアイテムストレージに入れておけば、それだけでポーチやバッグが要らず戦闘が楽になる。

 

 スキルというのは未知数だけど、それは後で聞けば済む話だし。

 

「八五〇……これ以上は出せません」

 

「今回、殺り合った強竜は活きが良くってね、危うく死に掛けたわ。私達が削った寿命の分も加味してくれると有り難いわ。一三五〇でどうかしら?」

 

 ティオネの言い分を聞いたティオナ達、いけしゃあしゃあと……実際に皮膜を手にしたのは、カドモスと戦ったのはユートであり、ティオネは何もしてない。

 

 まあ、そもそも交渉自体がユートの為だから敢えて口出しはしなかった。

 

「ふう、私の一存では流石に決めかねます。少々御待ち下さい、ディアンケヒト様と相談してきますので」

 

 幾ら何でも、千を越えてしまうとアミッドが動かせるヴァリスを越えているらしく、ディアンケヒトへと話を通す必要を感じた。

 

 とはいえ、それを見逃すティオネではない。

 

「そう、じゃあ仕方ない。この皮膜は他のファミリアへ持っていきましょうか。時間も無いしね」

 

 ティオネとはそれなりに長い付き合い、彼女がそう言うなら間違いなく余所へ持っていくだろう。

 

 アミッドは小さく溜息を吐き、諦めた様な表情となって振り返る。

 

「一二〇〇で、それで買い取らせて頂きます」

 

「ありがとう、アミッド。持つべきものは友人ね」

 

 千二百万ヴァリスもの、可成りの大金が大袋に入れられてドシャリとカウンターに置かれ、それをアイズが恭しく受け取った。

 

「ゴメン、アミッド」

 

「いえ、足下をみて冒険者依頼を発注したのは此方が先ですので……」

 

 可愛らしく微笑む。

 

「お互いに痛み分けで手打ちに致しましょう」

 

 それは見惚れるくらいにとても良い笑顔だった。

 

 元より、アミッドは聡明で心優しい少女である為、治療師として自分達を癒してくれる彼女にアイズ達も心を許している。

 

 そしてアミッドもファミリアという〝柵〟を越え、アイズ達を信頼していた。

 

 だからこの程度の遣り取りで壊れはしない仲だし、寧ろ、これくらいが丁度良いくらいである。

 

「もう、次からアミッドと顔が会わせ辛いよ〜」

 

「あの子だって理解してくれてるわよ。それに百万を越えなきゃ意味無いし」

 

「百万?」

 

「そ、という訳ではいこれ……一二〇〇万ヴァリス。一割で百二十万ヴァリスだから、ちょっとオマケしてくれると嬉しいわ」

 

 スッゴく良い笑顔を浮かべて請求してきた。

 

「仕方がないな。獲得出来るスキルを一つ増やそう」

 

「それで構わないわ。でもスキルって結局、何なの? 私達が【神の恩恵】で獲られるスキルとは別物なんでしょう?」

 

「まあね。出掛ける前にも言ったけど、僕が編纂したスキルが使える」

 

「【疾走】だと足が速くなるって話だったわね」

 

「そう。他にもレフィーヤなら【魔力上昇】を取れば魔力値が一.二倍になる」

 

「うわ、確かに便利です」

 

 【魔力上昇】の効果を聞いたレフィーヤが感嘆の声を上げ、キラキラとした瞳でユートを見遣る。

 

「他にも【アタッカー】は物理、魔法に拘わらず最終ダメージを一.二倍にするから、レフィーヤのみならずアイズやティオナ達にもわるくない効果だ」

 

「ふむ、それが二つ……」

 

「無くても困らないけど、有ったら便利な機能拡張って処だね」

 

 ユートはインストールするカードを取り出し、更に術式への介入を行った。

 

 初期段階の【ステータス・ウィンドウ】にスキル枠を増やしているのだ。

 

 実はフルスペックに於けるスキル二〇とは正確ではなく、単純にスペック別に仕分ける為のもの。

 

 だからこそ、スキル数を増やすのは可能である。

 

「はい、これがインストールカードだ」

 

「フフ、ありがとう」

 

 以前にも何度か誰かしら渡していたインストールカードで、よく覚えているのがギャスパー・ヴラディにユートの【千貌】を幾つかに機能を分けたその一つ、【女体化】を渡した時。

 

 何しろ、有り得ない反応をしてくれたから。

 

「すぐに使うなら人気が無い場所へ行こう」

 

「人気が無い場所?」

 

「実は、男だと単に内側が熱いで済むんだが、女性の場合は何故か加えて性的に興奮するんだよ」

 

「は?」

 

 意味が解らないと謂わんばかりなティオネ、アイズとレフィーヤは顔を紅く染めてしまう。

 

「インストールの際に内側から熱を持つんだけどな、女性は其処にオーガズムを感じるらしくてね」

 

「ふう、それは団長以外の男性に見せられるものではないわね」

 

 取り敢えずは、人通りが無い場所を選んで更に裏側に回っておく。

 

 万が一、誰かに見られてしまわない様に。

 

「で、インストールってのはどうやるのよ?」

 

「胸元を開いて肌に直接的に触れてやれば、後は勝手にインストールカードの方で入り込むさ」

 

「胸元……見ないでよ?」

 

「はいはい」

 

 後ろを向くユート。

 

 ティオネとしてはやはり団長──フィン・ディムナ以外には見せたくないという事だろう。

 

 妹とは違って豊かな胸を外気に晒して、ティオネは手にしたインストールカードを双丘の間に押し付け、カードの認証を待つ。

 

 ズブリ……

 

「くっ!」

 

「ティオネ!?」

 

「ティオネ!」

 

「ティオネさん!」

 

 アイズ、ティオナ、レフィーヤが声を上げる。

 

 ズブズブズブ……

 

 カードがティオネの体内に潜り込み始めていた。

 

「ん、うん!」

 

 内股となって太股を擦り合わせているティオネは、ユートが言っていた言葉の意味を理解する。

 

 カードが徐々に入ってくる度に全身を貫く快感は、確かに性的な興奮だった。

 

 ユートがおかしいと思ったのは、曲がり形にも男の筈のギャスパー・ヴラディが何故か性的な興奮をしていたからだ。

 

 唯でさえギャスパー・ヴラディは男の娘としか言い様が無い顔、それがカードの効果で【女体化】していたからさぁ大変。

 

 まだ当時は未熟であったユートは、そんなギャスパーの姿に屹立させた。

 

「うん、あ……」

 

 ユートは見ていないが、衣擦れと嬌声と雌の臭いでどんな状況か解る程度に、ユートは性経験がある。

 

 実際、今にも脱いでしまいそうな勢いで服を掻き毟っているティオネは、熱に浮かされて大粒の汗を流しながら、股間からは汗とは違う湿り気を帯びさせて、色艶のある声を押し殺しつつ啼いていた。

 

 カードの術式が解放されインストールが開始して、既に数分が経とうとしているが、漸くティオネの様子が落ち着いてくる。

 

「ハァハァハァ……もう、こっち向いて構わないわ」

 

 ユートが振り返ってみれば良い具合に乱れた服装のティオネ、だけど満足そうなのを見る限りは性交──ではなく成功したらしい。

 

「それで、どうやって使えば良いのかしら?」

 

「右手をこうして、ステータス・ウィンドウを使いたいとイメージしながら振ったら展開する筈」

 

 実際にやって見せた。

 

「こう?」

 

 真似てみたが、ティオネのステータス・ウィンドウは展開しない。

 

「出ないわよ?」

 

「ふむ、イメージ不足か。だったら『ステータス・オープン』と言いながら先程の動作を」

 

「ステータス・オープン」

 

 言われた通りにすると、今度こそステータス・ウィンドウが開かれた。

 

「出た!」

 

 それはティオネの背中に刻まれた【神の恩恵】によるステイタス、確かに言っていた筈の機能だ。

 

「慣れれば最初のやり方で開ける筈だよ」

 

「成程……」

 

 ステータス・ウィンドウを開いて解る使い方。

 

 メニューをタップして、ウィンドウ内を見る。

 

「スキル……【身体強化】【料理】【体術】【釣り】【疾走】【火炎斬り】【大地斬】【海波斬】【睡眠斬り】【大防御】【隠蔽】【アタッカー】【底力】」

 

 他にも色々と在る。

 

 何気にスパロボも混じっている様で、然しSP回復とかは精神力の回復なのだろうか?

 

「アイテムは空ね」

 

「そりゃ、まだ何も容れていないからな。ああ、裏技っぽいけど幾つかを纏めた場合はそれで一つになる」

 

「どういう事?」

 

「その万能薬、十個で纏められているよね?」

 

「そうね」

 

「この場合、万能薬を十個じゃなく万能薬セット一個という扱いだね」

 

「へぇ、便利じゃない」

 

 とはいえ、個別には出せないという欠点もあった。

 

 万能薬セットは、万能薬セットで全部出るのだ。

 

「スキルってすぐに決めないといけないの?」

 

「いや、コストが足りなきゃ覚えられないから暫くは放っておく事も出来る」

 

「フム、一旦覚えたらもう変えられない?」

 

「消費したコストは戻らないけど、セット後に解除も出来る仕様だよ」

 

「成程……ね。じゃあ……取り敢えず【アタッカー】だけセットしましょうか」

 

 【アタッカー】をタップすると、二つ存在しているスキル枠の一つが埋まる。

 

 これでティオネの攻撃は最終ダメージが一.二倍、現状では大した事もなかったりするが、それでも僅かながら攻撃の威力は増す。

 

「クス、上手く使えるなら団長にも勧めようかしら? 結構、面白いわね」

 

 ティオネは割と気に入った様で、暫くは【ステータス・ウィンドウ】を弄って遊んでいた。

 

 

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 す、進まない……


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