ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか【魔を滅する転生窟】   作:月乃杜

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 完全に前回の続き。





第17話:ベル・クラネルが宴会に混ざるのは間違っているだろうか

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 ベートは足組みをして、酔った顔でヘラヘラと笑いながら、アイズの心境など理解もせずに続ける。

 

「しっかし、久々に胸糞悪くなったな。あんな情けねー奴を目にしてよ。野郎のくせして泣くわ泣くわ」

 

 いい加減で顔を上げて、アイズがリヴェリアを見遣ると、心得たもので冷たい視線でベートを睨み……

 

「いい加減でその煩い口を閉じろ、ベート。そもそもミノタウロスを逃がしたのは我らの不手際。巻き込んでしまった少年に謝罪する事はあれ、酒の肴にする様な権利は無い。恥を知れ」

 

 静謐な声で言い放つ。

 

 笑っていた周囲はロキも含め、流石にグサリと突き刺さったらしいが、ベートは何処吹く風。

 

「へいへい……さっすが、エルフ様は誇り高いねぇ。けどよ、んな救えねー奴をわざわざ擁護してどうなるってんだ? ゴミをゴミだと言って何が悪い」

 

 当然ながら平行線の言い合いに発展するだけ。

 

 特に酔いが回り切っているベートに遠慮は無いし、アイズへの配慮なんてもっと無かった。

 

「これやめぇ、リヴェリアもベートも。んな言い合い……酒が不味ぅなるわ」

 

 折角の宴会席上での会話ではないし、ロキも堪らず口を挟んだが効果無し。

 

「アイズはどう思うよ? 自分の目の前で震え上がるしか出来ねー野郎をよ」

 

「あの状況では仕方がなかったと思います……」

 

「けっ、んじゃ質問を変えるぜ? あの餓鬼と俺……ツガイにするならどっちが良いんだ?」

 

「ベート、君はナニを言ってるか理解してる?」

 

「うっせー!」

 

 フィンが目を丸くしながら訊ねたが、酔った者には道理が通じないのが正しく道理というか?

 

「ほら、選べよアイズ……雌のお前ならどっちの雄に尻尾を振って滅茶苦茶にされてぇんだ?」

 

 周り……特にアイズの隣に座るレフィーヤはベートのアホな質問に、真っ赤な顔でオロオロしている。

 

 然しながら素面なアイズは真面目な表情となって、ベートを睨み付けながらも言ったものだ。

 

「ユートが良いです」

 

 シンと静まり返る席上、酔っていた団員達が一斉にユートを見遣って、更にはティオナがギュッとユートの腕を力強い掴む。

 

「い、今……何つった?」

 

「少なくとも、私はそんな事を言うベートさんとだけはゴメンですし、選べと言われるなら私は……ユートを選びます」

 

 アイズの脳裏に思い起こされるは、ユートのランクに合わない余りの強さ。

 

 手合わせ程度だが実際に剣を合わせ、LV.5である第一級冒険者の自分より明らかに強い。

 

 これで一ヶ月くらい前に【神の恩恵(ファルナ)】を授かったばかりであると、ユートは言っていたし自分も背中を確認し、LV.1であると理解もしている。

 

 顕れた基本アビリティ、それだって決して高いという訳ではない。

 

 古代、神々が暇潰しだと称して降臨する以前より、確かに存在した真の英雄の如く【神の恩恵】に頼らぬあの能力、それに依存気味な自分達とは違う強さ。

 

 しかも不感症アマゾネスと呼ばれても不思議がないあの、ティオナ・ヒリュテが頬を染めて求める程で、アイズも兎みたいな少年とは別の意味で過去を想起させるユートに惹かれたし、あの手合わせで強さを確認してから、ちょっと心臓が高鳴ったくらいだ。

 

 まだ、好きだとか恋だとか愛しているだとかは理解も出来ないアイズだけど、ベートが言う様に若し相手を選べと強制されたなら、はっきりユートを選ぶ。

 

 純粋無垢なアイズとて、男女の交わりくらい理解をしてはいるし、だからこそベートに告げたのだ。

 

「クックッ、無様だな」

 

「う、うるせーババァ!」

 

 リヴェリアが小さく腹を抱えつつ笑うと、酔っていながら何処か涙目になったベートが叫ぶ。

 

 何しろ、これでは盛大にフラれてしかも想い人を告げられたに等しく、ベートとて泣きたくなるだろう。

 

 とはいえ、ロキを含めてロキ・ファミリアの面々にジト目で睨まれたユートとしては堪らない。

 

「完全に巻き込まれたな」

 

 無い胸を当てるティオナを見て、溜息を吐きたくなる衝動に駆られた。

 

「だ、だったら奴が迫ってきたら受け容れんのか?」

 

 LV.1なぞ下級冒険者でしかなく、本来であればアイズにとってもベートにとっても雑魚としか呼べない筈だが、ベートも知っているユートの力は愚直なまでに強さを求めるアイズが惹かれてもおかしくない、だからこその質問。

 

 これが対象があの兎野郎なら──あんな雑魚じゃあアイズ・ヴァレンシュタインに釣り合わないと、声も高らかに言い放てたろう。

 

 だが、ユートはベートも素直ではないが認める強さを持つだけに、そんな事は言えない。

 

 況してや、アイズは聞かされていないユートが持つスキル──【情交飛躍】の情報はベートも知っていたから、余計にアイズに言えない話だと認識する。

 

 若しもアイズが知れば、間違いなくユートに股を開くだろうから。

 

 最近、伸び悩んでいるのは察しているだけにそんな想像が浮かんだ。

 

『私を……強くして?』

 

 頬を朱に染めてベッドの上で腕を伸ばし、ユートを誘うアイズとか思いたくも無い想像だった。

 

「ベルさん!?」

 

 アイズが答えるより前に店員の叫びが谺する。

 

 ふと見れば白髪の少年が【豊穣の女主人】から駆け抜けようとしており、鈍色の髪の毛の店員が驚きつつ名前を呼んだらしい。

 

 居たたまれない雰囲気を変えるチャンス!

 

 ユートは【権能発詔(イェヒー・オール)】というスキルから、必要な権能の聖句を口ずさむ。

 

「無限に連なり出口無し、螺旋を描く世界。気に入らなければもう一度、気に入る結末までやり直そう」

 

 転生しても変わらず持つこの能力は実に便利だ。

 

「【刻の支配者(ハイパー・クロックアップ)】」

 

《HYPER CLOCK UP!》

 

 女性の声で電子音声が鳴り響く。

 

 瞬間、ロキすら何が起きたのか理解に苦しむ現象が引き起こされた。

 

 時間の巻き戻し。

 

 ユートは店を出て行こうとする白髪の少年の襟首を掴み、ミアの前に突き出すかの様に立たせた。

 

《HYPER CLOCK OVER!》

 

 そして時間は動き出す。

 

「あ、れ……?」

 

 認識はしていなくとも、実力者や神や捕まっていた白髪の少年は違和感を感じたらしく、キョロキョロと辺りを見回してしまう。

 

 アイズも何かがおかしいと考えていた。

 

 あの白髪の少年──ベルと呼ばれた彼は自分の認識では店から出て行った筈、それが何故かユートに捕らわれて【ミア母さん】の前に突き出されている。

 

 否、捕まっているのなら店から出ていなかった?

 

 解らない。

 

 ロキはもっと顕著だ。

 

「まさか、時間を操ったとでも云うんか?」

 

 糸目を見開いて呟く。

 

「少年、食い逃げは良くないな? 支払いが出来ないくらいに飲み食いしたか? それともまさか、食い逃げ前提で入ったのか?」

 

「ち、違います! その、済みませんでした……ちゃんと支払いますから!」

 

「その前に少年……」

 

「は、はい?」

 

「君は確か僕とアイズとで救けた冒険者だな?」

 

「えっと……ヴァレンシュタインさんに助けられたと云うならそうです」

 

 どうやら衝撃的過ぎて、ユートの障壁には気付かずアイズしか見えていなかったらしい。

 

 まあ、別に恩を売りたかった訳でもなかったから、構いはしないのだが……

 

「ふむ、確かに成り立て。何処のファミリアだ?」

 

「う……ヘ、ヘスティア様のファミリアで、す」

 

 食い逃げに為り掛けたのは事実だし、反省をしていないと思われてギルドへと突き出されては困るから、ベルと呼ばれた少年は自らの所属を明かした。

 

「ドチビん所かい」

 

 ロキからしたら不倶戴天の敵──おっぱい的な意味で──な神。

 

「ヘスティアの眷属だと? って事は後輩?」

 

「へ? 後輩って、それじゃあ貴方が神様の言ってた一ヶ月近く帰って来ない、放蕩眷属!?」

 

「ほう、ヘスティアの奴はそんな放言をしたのか? 人が稼ぐ為にダンジョンに潜ってんのに、遊び回っているみたいにか? 随分と面白い事をほざくな……」

 

「ヒッ! ヒィィッ!?」

 

 クスクスと嗤うユート、その背後から漂う真っ黒なオーラに怯える少年。

 

 涙目になって鈍色の髪の毛の店員──シル・フローヴァを見ると、プィッと目を逸らされてしまう。

 

 ガン!

 

 本当に泣きたくなった。

 

「ま、それは後でヘスティアをとっちめるとして……少年の名前は?」

 

「ベ、ベル・クラネル……ですはい。田舎暮らしでしたが祖父の死を契機にこの迷宮都市(オラリオ)に出てきました」

 

「そうか、僕の名はユート……マサキ・優斗だ」

 

 極東ではこう名乗るのが正しいと聞く。

 

「ユートさん……確かに、神様が言っていた名前だ」

 

 どうやら放蕩眷属以外、名前もちゃんと聞かされていた様で、名乗ったら同じ派閥だと認識された。

 

「ほれ、ベル来い」

 

「へ?」

 

 何故だか襟首を掴んだ侭で猫みたいに連れ去られ、あたふたしてしまうベル。

 

「ミアさん、支払いはちょっと待ってくれ」

 

「ん、あいよ」

 

 知らない仲でもないし、ユートには何か考えでもあるのだろうと、ドワーフの女主人たるミアは手を振って仕事へと戻る。

 

 当たり前だがシル・フローヴァや猫人(キャット・ピープル)達、店員も仕事へ戻す事は忘れない。

 

 引っ張られた形でロキの前に来てしまったベルは、視線がきになるのか冷や汗を流している。

 

「ロキ、ベルを宴会に加えるけど構わないな?」

 

「ええええーっ!?」

 

 とんでも発言に驚愕し、ベルは絶叫してしまう。

 

「ううん? 何でや?」

 

「僕もだが、ロキ・ファミリアの不手際で危ない目に遭わせた挙げ句、ベートは謗るはロキ達は大笑いするはとやらかしたよな?」

 

「うぐっ! せやかてな、ドチビん所の眷属やぞ?」

 

「それは僕もだが?」

 

「うっ!」

 

 ドチビ──ヘスティアとは喧嘩ばかりのロキ。

 

 お互いに反りが合わないらしく、どうしても会えば喧嘩をしてしまう。

 

「良いじゃないか、喧嘩をしてるのはヘスティア本神であり、別に眷属(こども)が憎い訳じゃないだろ?」

 

「せやけどなぁ……」

 

 ユートは懐から中身の入った瓶を取り出し、コルク栓を開けると空になっていたロキのグラスに並々と、その中身を注いでやる。

 

「うん? この透明感に溢れた香りは……」

 

「それでも飲んで、取り敢えずヘスティアとの諍いは忘れてさ、アイズも何だか少し気にしているしね? アイズに嫌われてまで我を張る理由も無いだろ」

 

 ロキが口を付けてみればズッキューン! と喉を焼くアルコールとひたすらに美味い味が直撃した。

 

「こ、これ! まさか?」

 

「ちょっと買ってみたんだ……一瓶でン万ヴァリスもするだけあるだろ?」

 

「お、応……」

 

 ロキはこれが一等のオキニという奴で、間違い様がないくらいに神酒(ソーマ)だった。

 

 勿論、成功作などでなく一般に資金稼ぎの為にか、売り出されている失敗作に過ぎないだろう。

 

 それでも飲む者を魅了し虜と化す酒だ。

 

「で、ベルの参加は?」

 

 瓶を置いてやると……

 

「ああ、かめへんよ。自分ベル云うたか? 楽しんで往くとエエわ」

 

 ニッコニコしながらも、ユートへと返答した。

 

「ひえっ!? あ、ありがとうございますぅぅっ!」

 

 一瞬で御機嫌となって、前言を翻したロキにベルは兎に角、礼を言っておく。

 

「ただいま」

 

「お帰り、ユート」

 

 ティオナがニパッと笑い掛け挨拶を返してくれた。

 

「ユート……少し、彼……ベル・クラネルだっけ? 話したい」

 

「構わないよ、ほらベル」

 

「ふぇ?」

 

 目の前の金髪金瞳の少女──アイズ・ヴァレンシュタインが話したいなどと、憧憬の対象に言われてしまって驚愕をする。

 

 ユートに背を押されて、つんのめりながらアイズの真ん前へと立ったベルに、微笑みと申し訳なさが同居した複雑な表情を浮かべ、何と頭を下げてきた。

 

「──へ?」

 

「ゴメンね?」

 

「はい?」

 

 何故に謝罪をされたか、サッパリ理解が及ばない。

 

「私は君を恐がらせてしまったみたいだから……」

 

「恐がらせてって?」

 

「君は私が手を差し伸べた時に、手に着いた血を見て逃げてしまった。私の……配慮が足りなかったから」

 

「へあ? ちちち、違います! 違いますから!」

 

「違う……の?」

 

 コテンと首を傾げる姿、それはLV.5の第一級冒険者とは思えないくらいに可憐で、アイズ・ヴァレンシュタインの容姿はまるで精霊の様だとベルは真っ赤になりながら思う。

 

「えっと、逃げちゃったのはその……」

 

 オロオロしつつしどろもどろな思考を纏めながら、何とかアイズが納得の出来そうな理由を捜すものの、思い付かなかった。

 

 余りにも綺麗なアイズを見て、ベルは思わず逃げ出してしまった童貞君に過ぎなくて、まさか『貴方の美しさに居ても立っても居れませんでした』などと言える筈もなく。

 

「多分、アイズが綺麗だったから気後れして逃げたんだろうさ」

 

 なのに、ユートがあっさりと暴露ってくれる。

 

「う、うわぁぁぁっ!? 貴方は何を言っちゃってくれてるんですかぁぁっ!」

 

 絶賛大混乱!

 

 最早、場はカオスだ。

 

「ユートも……そう思う……のかな?」

 

「う〜ん」

 

 期待を籠めた瞳で訊ねてみれば、何故か苦笑いを浮かべるユートにガァァン! と、何だか凄い衝撃を受けた気がするアイズ。

 

 ティオナとは仲良しで、レフィーヤとも話しているユート、アイズも何と無くもっと話したくなったが、性格上から中々に難しい。

 

 だから、ベルの感情を聞いた時に其処へ託つけて、試しに訊いたらこれだ。

 

 然し、ユートは頬を掻きながら……

 

「僕から見たら寧ろ可愛いって感じかな?」

 

 普通に誉めてくれた。

 

 トクン! 絶妙で巧みな事を言われ──た気がする──アイズは胸に温かい何かが宿るのに気付く。

 

「……ありがとうユート、その、ベルも……」

 

「そ、そんな!」

 

 もうベルは感極まって、真っ赤になり過ぎて頭から煙を噴いていた。

 

「ほれ、ベルも座って飲み食いしとけ」

 

「え? あ、うん。だけど良いのかな?」

 

「ロキ・ファミリアの主神が構わないと言ったんだし仮令、団長のフィンだってこのくらい反対しないよ」

 

「ロキ・ファミリアの団長って確か、【勇者】と名高いフィン・ディムナさんですよね!?」

 

「お、知ってるのか?」

 

「有名人ですよ? 知らない人が珍しい!」

 

 こうして、ベルも宴会に混ざって美味い食事を鱈腹食べる事となる。

 

 主神様は侘しく待ち惚けだが、今のベルには彼女を気遣う余裕など全く無く、ユートなんてそもそも気遣う心算すら無い。

 

「そうだ、レフィーヤ」

 

「はい、何ですか?」

 

「森の民たるエルフなら、きっと味が解ると思うから飲んでみる?」

 

 先程、ロキに渡した瓶とは異なる瓶をテーブルへとドン! と置き、ユートは硝子製のコップに中身を継いでレフィーヤの前に。

 

「これ!?」

 

 軽く嗅いだ香りは芳醇、何の果実かは判らなかったけど、強いて挙げるとするなら桃が近いだろうか?

 

 余りに良い匂いにゴクリと固唾を呑む。

 

「どうぞ」

 

 促されたレフィーヤは、コップを両手で包み込む様に持ち、ソッと小さな口を開いて中身を煽った。

 

 ゴクン!

 

 飲んだ瞬間に目を見開いて残りを全部飲む。

 

 惚けーっと、アルコールも入ってないジュースを飲んで、まるで酔っ払ったかの如く蕩けた表情。

 

「な、何ですか? この……この世の物とは思えない果実ジュースは!?」

 

 レフィーヤの語彙では、もう言い表せないくらいの美味で、しかも全く味わった事がない初めての味。

 

 これなら何百、何千……何億ヴァリスを支払っても飲みたいと思わせる。

 

「ほう? そんなに美味いものなのか?」

 

「ハッ! リ、リヴェリア様!?」

 

 いつの間にか、傍に王族(ハイエルフ)たるリヴェリア・リヨス・アールヴが、レフィーヤを見下ろしながら立っていた。

 

「ユート、良ければ私にも戴けないだろうか?」

 

「良いよ」

 

 新しいグラスに注ぐと、リヴェリアへと渡す。

 

「成程、これは……」

 

 香りを楽しむと王族らしい上品な振る舞いでグラスを傾けて、少しずつ確実に中身を胃へ流し込む。

 

 舌で、食道で、全身にて確りと味わいながら。

 

 勿論、香りを楽しむのも忘れずに……だ。

 

「何という美味なのか」

 

 溜息しか出ない。

 

 リヴェリアをしてこれより上を知らなかった。

 

「飲んだ事は無いが、或いはロキが欲する完成品たる神酒すら上回るかもな」

 

 少なくとも、未完成品に過ぎない数万ヴァリス程度の神酒では及ばない。

 

 リヴェリアのお墨付き、こうなれば彼女を信奉するエルフは黙って居られず、わらわらと集まってくる。

 

 ユートは希望者の全員に振る舞ってやり、リヴェリアにはお土産として一瓶を進呈しておいた。

 

 アイズも飲んで幸せそうな表情となる。

 

「流石は、オークションに出品されて、居住可能惑星と同じ値段が付いただけの事はあるね……」

 

 その大人気っ振りに吃驚なユートであったと云う。

 

 

.




 本来、簡単には振る舞えないものを振る舞ったり。


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