ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか【魔を滅する転生窟】   作:月乃杜

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第20話:戦女神との再会は間違っているだろうか

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 インファント・ドラゴンと闘った翌日、目を覚ましたベルはシャワーを浴びて広くなった本拠地を歩き、食堂らしき大部屋へと向かっていた。

 

「ハァ、流石に死ぬかと思った……けど生きて部屋に寝ていたって事は、ドラゴンはユートさんが斃してくれたんだろうな」

 

 ラフな格好なベルは鎧を纏っておらず、恐らく寝辛いと思ったユートが脱がせたのだろうと考えた。

 

 食堂と書かれたプレートの扉を開くと、ベルの鼻腔を擽る美味しそうな香りが漂って、その途端にグーッと胃が食べ物を求めて鳴り始める。

 

「うわ、良い匂いだな〜」

 

「おはようベル君」

 

「あ、神様……おはようございます」

 

 席に着いて足をプラプラさせながら、何だか美味しそうなものを食べる主神様──ヘスティアに挨拶をされたベルは、いつもの通りに挨拶を交わす。

 

「美味しそうですね、今日の朝御飯は何ですか?」

 

「ベーコンエッグだよ」

 

 カリッカリに程よく焼かれたベーコンに、目玉焼きが乗ったベーコンエッグ。

 

 ヘスティアのお皿には、ベルが今にも涎を垂らしたくなるくらい美味しそうなベーコンエッグに、スライスされたパンが有った。

 

 皿の隣にはマグカップ、中身は茶色い液体──珈琲が入っている。

 

「ベル君も食べるだろ?」

 

「え、はい」

 

「おーい、メイド君!」

 

「へ? メイド?」

 

 右手を挙げてプラプラと振りながら叫ぶヘスティアの言葉に、ベルは首を傾げるしかなかったと云う。

 

「御待たせッス」

 

 現れたのは年齢的にベルと同い年くらいだろうか、白い柔肌を包み込む【豊穣の女主人】とはまた趣の異なるデザインのメイド服を身に纏い、金髪を黒リボンでツインテールに結わい付けた青い瞳で吊り目がちな少女であった。

 

 アイズ・ヴァレンシュタインとはまたタイプが違うのだが、ベルからしたなら凄く可愛い女の子。

 

「えっと、あれ? 神様、ウチにメイドさんなんて居ましたっけ?」

 

 少なくとも、昨夜までは見ていない顔だった筈で、そもそも貧乏ファミリアにウェイトレスやメイドなぞ雇う余裕は無い。

 

 仮にユートがファミリアに納めた上納金で雇ったにしても、流石に昨日の今日で雇える筈も無かった。

 

「う〜ん、この子はユート君が連れて来たんだよ」

 

「またですか?」

 

「そう、またなんだ」

 

 どうにも常識から外れた行動ばかりするユートに、ベルもちょっと頭を抱えたくなってしまう。

 

「ベル・クラネルさんッスね? ウチはミッテルト。堕天使ミッテルト・アルジェントッス。この度、このファミリアでメイドを──萌衣奴を務める事になった者ッス。今後とも宜しく」

 

「あ、御丁寧にどうも」

 

 笑顔で頭を下げられて、思わずベルも下げた。

 

「これから、ファミリアの家事は取り仕切らせて頂くッス。ベルさんはどうぞ、安心して冒険者家業を頑張って下さいッス」

 

 八重歯がチャーミングなミッテルトの笑顔に対し、女慣れをしていないベルは紅くなりつつ……

 

「此方こそ」

 

 頭を掻きながら言う。

 

 暫く待つと、ヘスティアが食べていたのと同じ料理がテーブルに並べられた。

 

「うわ、本当に美味しそうですね。戴きます」

 

 お腹が空き過ぎていたからか、本当に美味しいのだと謂わんばかりに料理を頬張っていく。

 

 其処へミッテルト自身、自分の料理を同じ席に座って食べ始めた。

 

 メイドとはいえ彼女は別に使用人ではなく、立場上はベルと同じなのだから、特に遠慮はしなくて良い。

 

「ふむ、メイド君。とても美味しい朝食だったよ」

 

「それは良かったッス」

 

 その笑顔はベルをしてもドキリと胸が高鳴る程で、若しもアイズ・ヴァレンシュタインへの憧憬が無ければ血迷いかねないくらい、ミッテルトの満面の微笑みは魅力的に映った。

 

 堕天使は人をその魅力で堕落させるのが性分故に、この結果は本来であるならミッテルトは充分過ぎる程の成果を挙げている。

 

 とはいえ、今やご主人様への愛に生きるミッテルトだからか? ベルの表情が変化して複雑だった。

 

 食後、ベルは今日の予定をヘスティアに訊ねる。

 

「今日かい? 確かベル君はメイド君と昼まで訓練、それからソロでダンジョン攻略。五階層まで降りても良いらしいよ」

 

「ミッテルトさんと訓練……ですか?」

 

 首を傾げるベル。

 

 ウェイトレスっぽい服装だからか、何と無く非戦闘員のシル・フローヴァを思い浮かべてしまう。

 

「別に心配はしなくても良いッスよ? ウチ、これでも冒険者のLV.に換算をしたら4はあるッスから」

 

「はい? LV.4!?」

 

「はいッス。だからベルのLV.1のステイタスじゃ傷一つ付かないッスよ? 況してや、更新を許されていないベルは今の処、力のパラメーターは低いッス」

 

 泣きたくなる現実だが、今のベルがミッテルトへと全力全開手加減抜きで攻撃しても、恐らく毛程にも傷を付けられないだろう。

 

「うう……」

 

「これもご主人様の教導の方針ッス。【神の恩恵】で経験値を得るというのは、弱い状態で強いモンスターとかを斃せば、上がる幅が大きくなると予測されたッスよ。だから逐一、更新をするより大幅に短時間でのパラメーターアップが可能だと思われるッス。勿論、限度はあるから暫くしたら更新をして階層を降りて、同じ事を繰り返すッス」

 

「な、成程……」

 

「昨夜も、インファント・ドラゴンと戦わせたのは、良質な経験値を得る為という布石ッスね。そしてウチとの訓練もそうッス」

 

「わ、解りました! 宜しくお願いしますミッテルトさん!」

 

「任されたッス!」

 

 何処ぞの魔王少女が如く横チェキで応じた。

 

「そういえばユートさんはどうしたんですか?」

 

「ご主人様ならイシュタル・ファミリアが経営してる娼館ッス」

 

「しょ、娼館っ!?」

 

 田舎者な元農民のベルだったが、娼館くらいは識っていたらしく真っ赤に顔を染めて驚く。

 

「何か、当たりな娼婦を見付けて専属契約を結んだって言ってたッスからねぇ、昨夜は嘸やお楽しみだったに違いないッス」

 

「お、お楽しみって……」

 

 初心(うぶ)な坊やでしかないベル、想像すら出来ない世界にクラクラする。

 

 ミッテルトは自身の経験から、ユートの性欲の強さと行為の激しさを知っているし、行為の前後での優しさも知っているのだ。

 

 男の素肌を見ただけでも気絶する初心を通り越した娼婦なだけに、初めてを貫かれて優しくされたなら、コロッとイってしまうのだろうなと予測していた。

 

「あ、そうそう。メイド君……否、ミッテルト君」

 

「何ッスか?」

 

「君にも【神の恩恵】を刻む様に言われたんだけど、後でボクの部屋に来てくれないかい?」

 

「? 此処で良いッスよ」

 

「ベル君も居るのに良い訳がないだろ!?」

 

「ウチは別に視られたって構わないッス」

 

「ダメったらダメだ!」

 

「ま、判ったッス。片付けたら行くッスよ」

 

「そうしてくれ」

 

 疲れた表情になって食器をキッチンに持って行き、ヘスティアは食堂を出ていくのであった。

 

「ベルは食べたら食器を戻して訓練室に行くッス」

 

「判りました」

 

 既に食べ終えたらしく、ミッテルトも食器をキッチンへと持っていき、やはり食堂を後にする。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 ヘスティアの部屋。

 

 主神たるヘスティアには殊更に大きな部屋が宛がわれており、ベッドもステイタス更新で眷属(こども)を寝転がせ易い様、大きめな物を用立てられていた。

 

「じゃあ、ミッテルト君は服を脱いで此処に俯せになってくれるかい?」

 

「了解ッス。然し皮肉な話ッスねぇ」

 

「何がだい?」

 

「元々は神の方針に付いていけなくて堕天したッス。それが別のとはいえ神から恩恵を授かるとか……」

 

「ふむふむ。確かに皮肉が利いてるけど、難しく考えなくても良くないかい?」

 

「そうッスね」

 

 寝転がるミッテルト。

 

 ヘスティアは針で指先に傷を付け、その垂れ流されている神血(イコル)を以てステイタスを刻む。

 

 【神の恩恵】とは神々が自らの内に流れる神血で、人間に強くなる為の切っ掛けを与える行為。

 

 眷属の積み重ねた経験値を主神が抽出し、神聖文字として背中に刻み込む。

 

 それにより得られるのは人の身の丈を越えるだろう身体能力、魔法と呼ばれる超常現象にスキルと呼ばれる奇跡に近いチカラ。

 

 それ即ち、神がヒトへと開く神に至る未知なる道。

 

 無限に広がる可能性だ。

 

 人間ではないミッテルトだが、神ではないのだから恩恵は普通に得られると、ユートは予想している。

 

 だからこその試し。

 

「んっ……くぅっ!」

 

 見た目の幼さと反比例をする艶かしい声は、背中を滑らせる指の感触がくすぐったいのだろう。

 

「よし、上手くいったよ」

 

 羊皮紙にステイタスの写しを渡すヘスティア。

 

 

 

ミッテルト・アルジェント

種族:堕天使

LV.1

力:I8

耐久:I18

器用:I10

俊敏:I32

魔力:I0

 

《魔法》

【ライトニングハーツ】

・雷系超短文魔法

・追加詠唱によって威力、精度などの拡大

詠唱式『雷よ在れ』

 

《スキル》

黒翼展開(ダークネス)

・翼の数で能力解放

・解放により擬似的LV.の上昇

堕天乃光(フォールダウン・シャイン)

・光力由来の能力

・イメージ次第で形状変化

 

 

「これがウチのステイタスっスか……」

 

「元々がヒト種じゃなかったからか、行き成り魔法やスキルが顕れているね……ユート君もだったけど」

 

「翼の数でッスか。つまり今の状態だと普通の冒険者のLV.1と然程には変わらないッスかね?」

 

「だろうね。尤も、君ならLV.2くらいは倒せてしまいそうだけど」

 

 ミッテルトの黒い翼は、現在だと八枚である。

 

 あの世界で云うと最上級堕天使に相当する能力で、幹部クラスの十枚には未だに届いていない。

 

 また、ミッテルト達は勘違いをしているのだけど、今の状態でLV.2相当の能力となっている。

 

 つまり、二枚展開によりLV.3相当で、八枚展開はLV.6相当だった。

 

 流石は神に至る奇跡だけあり、滅茶苦茶な能力として顕現をしている。

 

 これでも二度目の転生でユートが出逢い、可成りの永い刻を越えて傍に侍り、三度目の転生にまで使い魔的に付いてきたのだ。

 

 下級堕天使ミッテルトは最早存在せず、最上級堕天使ミッテルトとなった身。

 

 このステイタスは当然の帰結なのであろう。

 

 堕天使の寿命だからか、仮に数百年、千年と共に居ても変わらぬ容姿だからか閃姫となる必要性も無い。

 

 ユート自身、性奴隷的な扱いだったり言葉的に扱いが酷かったりするのだが、割と御気に入りでもある。

 

 萌衣奴として修業させたのだって、閃姫よりも安いコストで喚べる身の回りの世話係と、夜の世話係が欲しかったから。

 

 シエスタの招喚コストは存外と高いのだ。

 

 似た事をするシエスタを筆頭としたハルケギニアの時代からのメイド達だが、それとの違いは正室的な扱いのシエスタや、側室的な或いは妾的な彼女らと奴隷に近いミッテルト。

 

 まあ、端から見ても判らない違いに過ぎない。

 

 強いて云えば愛情度か?

 

 ミッテルトにも愛情は注いでいるが、やはり奥様方と奴隷は立場が違うか。

 

 とはいえ元々が敵対者であったミッテルトなのを、上司だったレイナーレがなし崩しで味方となった後、気絶してたから生き延びてやはりなし崩しでユートの下へと身を寄せた。

 

 堕天使陣営には戻れない以上、ユートかリアス・グレモリーのどちらかの庇護を得ねば、堕天使陣営から粛清をされるだけだから。

 

 だからこそ身分が奴隷、御綺麗な呼び方で萌衣奴となった訳である。

 

 その後は修業の甲斐もあってか、順調に翼の数を増やしていって中級堕天使、上級堕天使へと昇格した。

 

 性奴隷に近いとはいえ、強くなれた事は純粋に嬉しかったし、ユートも普段は意地悪な事も言ってるが、夜の御世話の時にはとても優しくしてくれる。

 

 行為の真っ最中は凄く激しくて気持ちが良くって、終われば優しくて温かかったから、ミッテルトは慕う気持ちの方が強い。

 

 堕天使陣営の首領であるアザゼルから戻っても良いと言われても、ユートの側を選ぶくらいには。

 

「それでは主神様、これからベルの訓練に行くッス」

 

「ああ、ベル君を宜しく頼んだぜ! それと、ボクはこれから本拠地を空ける事になるけど、二〜三日は帰らない予定だから。それも伝えておいておくれ」

 

 ミッテルトは扉の前にて一礼し、ヘスティアの部屋を辞するとベルの待つ訓練室へと向かうのだった。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 少し刻は遡り早朝。

 

 娼館の一室に敷かれている蒲団の中、二人の男女が気持ち良さげに寝ている。

 

 一人は言わずもがなで、マサキ・優斗だ。

 

 今一人、少女の方は狐人(ルナール)という種族で、長い金髪に狐の耳を持った美しい娘である。

 

 何しろ、元々は位の高い神に仕える家柄に生まれ、特に不自由無く暮らしていたのだ、ある意味では貴族に近いとも云えた。

 

 その名前はサンジョウノ・春姫、娼婦でありながらすぐに気絶していた所為で実は処女だった為、巡り合わせからユートに初めてを捧げた際、ユートのみに買われる専属娼婦の契約を交わしている。

 

 まだまだ回数を熟してはいないが、それでもそろそろ激しい行為にも耐えられる様になり、昨夜は同僚から教わった奉仕もした。

 

 目を覚ましたユートは、まだ目を閉じて寝息を立てる春姫の頭を撫でる。

 

 本当は欲しいのだけど、何故か主神たるイシュタル自らが春姫を縛り付けて、手放す心算が無いと云う。

 

 春姫とは仲が良いらしい【アイシャ】という名前のアマゾネスからの情報で、主神の肝煎りでは身請けも不可能と舌打ちをしつつ、取り敢えず専属契約で我慢をしておいた。

 

 それなりに金は取られてしまうが、ユート的に見れば春姫にその程度の散財は惜しくない。

 

 春姫もファミリアの一員として恩恵を授かっているらしいから、ユートと性交をする事でステイタス上昇が行われている筈だけど、背中にステイタスが刻まれておらず首を傾げたものだったが、ティオナも同じくで訊けば主神がステイタスをロックしているとか。

 

 ロックされていると主神がロックを外すか、或いは解錠薬(ステイタス・シーフ)を使うしかないとか。

 

 スベスベな背中を擦ると身を捩り、くすぐったそうに呻き声を上げる春姫は、ユートの分身の血流が早くなるくらい魅力的であり、眠る春姫を組み敷いて分身たる槍を鞘へと宛がうと、ゆっくりと納刀をした。

 

 勿論、すぐに目を覚ました春姫と朝っぱらから更に数ラウンド、致してしまったのは云うまでもない。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 結局、昼近くまで春姫とにゃんにゃんしてしまい、店のシャワーを使って身綺麗にしたユートは、昼食を近場の店で済ませてヘファイストスに会うべく彼女の本拠地へと向かう。

 

「は? 居ない?」

 

「ええ、ヘファイストス様は暫く前に出掛けられて、今は留守にしています」

 

 応対してきた鍛冶師が言うには、ヘファイストスはガネーシャ・ファミリアの本拠地で開かれる宴に参加するべく、出掛けたとか。

 

 もう少し早ければ会えたらしいが、春姫とのお楽しみの方は外せなかったし、仕方ないと諦める。

 

 宴が終われば帰ってくるだろうし、夜になってまた来れば良いかと思った。

 

「っと、そうだ。ヴェルフという鍛冶師は居るか?」

 

「ヴェルフ? まあ、居るには居るがね。呼んで来ましょうか?」

 

「頼む」

 

 何故か複雑な表情となった鍛冶師は、ヴェルフを呼ぶべく入口から動いた。

 

 ややあって、赤毛の男が不機嫌そうな顔となってやって来る。

 

 紛う事無きヴェルフ・クロッゾであった。

 

「魔剣なら造らねーぞ?」

 

「魔剣? 何を言っているんだ己れは……」

 

「あ、アンタは!」

 

 目を見開いたヴェルフ。

 

「僕はヘファイストスに鎧の感想を言いに来たけど、居なかったから序でに君の盾の感想を言おうと呼んだんだが?」

 

「お、応!」

 

 身構えるヴェルフに対して淡々と告げる。

 

「鍛冶の発展アビリティを持たない身と、素材的に見て悪くはなかったね」

 

「本当か!?」

 

「とはいえ、叩いて砕け──ゴライアスまで保たなかったし、やっぱり僕には余り意味が無いかな」

 

「ぐっ! ゴライアスって言うが、アンタはLV.1の筈じゃないのか?」

 

「LV.は……ね」

 

 目に見える恩恵的には、確かに下級冒険者でしかないユートだが、元々の強さから深層域まで遠征に行けるだけの能力は有った。

 

「ま、僕には要らないが……うちのファミリアに新しく入団してきたメンバーが居てね。彼にはヴェルフの武具が必要になる」

 

「新しくって、つまり正真正銘のLV.1か?」

 

「僕が鍛えてるからすぐにランクアップするさ」

 

「……成程な。つまりは、俺が二人三脚で武具を造る相手は……」

 

「そう、ベル・クラネル。ヘスティア・ファミリアの期待の新人ってな」

 

「そうか。なら、やぁぁぁってやるぜっっ!」

 

 その後はユートが持つ剣をヴェルフに見せたりと、割と愉しい時間を過ごす。

 

 男友達も良いものだ。

 

 時間が過ぎるのも忘れてヘファイストス・ファミリアの本拠地にて楽しんで、いつの間にか夜になっているのにも気付かずに居た。

 

 だから。

 

「──優斗?」

 

「え?」

 

 声を掛けられたユートが振り向くと……

 

「会いたかった!」

 

 ロングヘアーの菫色な髪の毛に碧色の瞳、それは見ユートにとってはよく知った顔であった。

 

「沙織……お嬢さん……? 否、この感じはサーシャなのか?」

 

 即ち、戦女神アテナ。

 

 

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