そういや、この組み合わせはあまり見ないなと思って書いてみました。
楽しんで読んでもらえたら嬉しいです。
それではどうぞ!
「十代目!」
銀髪の少年がいつものように彼を慕い、
「よっ!」
人懐っこい黒髪の少年は彼の肩に手をかける。
「オイコラ!野球バカ!十代目から離れろ!」
「おいおい、そんな固いこと言うなって」
銀髪の少年と黒髪の少年のやり取りは何時見ても、同じような事ばかりだ。
「ちねーっ!■■!!」
モジャモジャ頭の牛柄の少年はぽんっと手榴弾を投げると、
「……ダメ。ボスに当たる」
眼帯の少女がそれを掴み、
「…クフフフ、ほら差し上げますよ」
何故か同じ髪型をした少年が、眼帯少女から受け取り、コロッと学生服を肩からかけた少年の方に転がしていく。
「…君、死にたいの?」
少年は持っていたトンファーで適当に窓の外へと弾き出す。
「うん?極限に喧嘩はいかんぞ二人とも」
一触即発の二人に割って入るいかにも熱い少年。
椅子に座っていつものことのように、そんな当たり前の光景を見て苦笑いをする少年。
ガヤガヤと落ち着きが無い。でも、こんな時間が少年は大好きでたまらない。
「■■くん」
「■■さん」
そんな彼を想う二人の少女。
「■■くん」
そんな彼を友と呼ぶ少年と、その同じ家族[ファミリー]。
少年が手にしたかった最高の時間。最高の仲間。
そして、
「ダメ■■!」
未だに彼をダメダメと呼ぶ――最高の家庭教師。
彼は守ろうと思った。この時間を。この仲間を。そして、彼を変えてくれた家庭教師を。
何せ、彼は。
世界最高のマフィアのボスなのだから。
◇◇◇◇◇
「………ごめん」
彼は黒いスーツに身を包み、一人海に居た。
「………ごめん」
ここに来れば多少は気が晴れると思ったが、そうもいかなかった。
「……本当に、ごめんなさい」
彼の手には六つの装飾品が握られており、
「……守れなくて、救えなくて……」
一人、泣いていた。
彼は、大切な時間を、かけがえのない仲間と友を、…想ってくれていた少女達と子供達を、……最高の家庭教師を守れなかった、救えなかった。
「…あああああああああああああああああっっ!!!!」
その場に崩れ落ち、何度も地面を叩く。
何度も、何度も。
その手が真っ赤に染まるまで。
「…はぁ…はぁ…」
息を切らし、立ち上がる茶髪の少年。
「…なぁ、■■■■…。俺、どうしたらいいかな…」
少年は生気を失ったかのように、フラフラと海が見落とせる崖まで歩く。
そして、
◇◇◇◇◇
「…起きなさい。起きなさいっ!一誠!」
バッと温もりに温もったベストパトーナー、布団を取り上げられると、ベッドから転がり落ちる少年。
「痛て!」と情けない声をあげると、まだ半開きの瞼を必死に起こし、自分の母親を視界に入れる。
「…もう…。今日も何なの?何時もは私より起きるくせに…最近どうしたの?」
「…別に…」
「はぁ。…まぁいいわよ。朝御飯の準備できてるから」
早く降りてきなさいね~と母親が階段を下りながら聞こえてくる声に欠伸で答えつつ、机の上にある一つの指輪を手に取る。
「…久しぶりに『思い出したな』。あの事……」
夢に出てきた人物やあの出来事。あれは少年の身に『実際に起こった』出来事で、未だに自分の心から離れない。いや、離せない。離せるわけがない。
少年は鏡を見る。夢に出てきた皆の中心にいる少年と瓜二つ。記憶もある。違うのは名前だけ。
今は『兵藤一誠』という名前で暮らしている。
何故かは知らないが、自分の意識が別の人間に移ってしまったらしい。
というか、顔も体格も同じで、おまけに『炎』まで灯せるなんて、まるで『自分そのもの』だな、と少年は苦笑いをする。
「一誠っ!」
母親が次はないわよという意味を込めた声で少年の名前を呼ぶ。
「…今いくよ…」
欠伸を噛み締め、部屋の扉を開く少年。
「おっと」
机の上にある指輪を手に取ると、それを何時ものように首から下げる。
指にはめてたら母親になんて言われるか分からない。だから分からないように、首から下げている。服のしたに隠していれば、バレはしない。
少年は階段を下っていき、朝御飯を食べる。
少年、兵藤一誠は世界最高のマフィアのボスにして、大空の再来と言われた、
『沢田綱吉』。
その人である。
どうだったでしょうか?
ツナくんシリアス過ぎましたかね…。でも、今後はそんなにシリアス出てこないと思います。…多分。
ツナくんは原作よりも、大人っぽくなっています。
10年後ツナとか絶対カッコいいですよね。
それでは次も読んでくれたら嬉しいですm(__)m
それでは~