進撃の巨人 Out Waller   作:永遠の二番煎じ

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激動

シーナ収容所地下深くの牢獄で・・・

ジャックたちの牢屋の階に誰かが降りてくる音が響いた。

「階段から降りてくる足音がするぞ?さっき見張り交代したばっかだよな。」

ジャックは不審に思った。

 

「ついに処刑の日が来たのか。」

ノーランドは処刑の覚悟を決めていた。

 

「そうか、壁の中は俺たちに食べさせられないくらい貧困に陥ってんだな。」

地下7階で憲兵がジャックの牢屋とノーランドの牢屋を開けた。

憲兵は二人の手縄を腰前に縛った。

だが足には拘束具がされなかった。

「足はいいのか?」

「いいから黙っとけ。」

憲兵たちの様子が変であった。

五人の憲兵に連れられて二人は階段を上った。

ノーランドは八年ぶりの階段に少しふらつきながら登った。

 

検問所に出ると日光がまぶしかった。

二人は数分間真っ白な景色しか見えなかった。

護送用の馬車に乗せられ、手縄をほどかれた。

「どういうことだ?」

「俺はケニーだ、ピクシスの使いだ。」

ケニーは必死な顔をして周りを警戒していた。

「処刑所から真逆に走ってるぞ。」

「そろそろだな。後は任せたぞ。元調査兵。」

そう言い残しケニーは馬車から立体起動装置で迎撃した。

後方から私服で立体起動で後を追ってくる20人がいた。

その中には憲兵服も交じっていた。

ケニーは一人一人切り裂いた。

ギュイインンンンーーーーーーーと音を立てるケニーの装置。

しかし、まだケニーが斬り逃した十人くらいが馬車を追ってきた。

 

一人の調査兵が言った。

「俺たち四人はなんとか食い止めるからシガンシナまで行け!」

そして一人ずつ立体起動で馬車から出て行った。

(ドラクエによく登場する馬車をイメージしてください。)

 

ジャックとノーランドは見ていた。

いや見ることしかできなかった。

「壁の外で一体何が起きてるんだ?」

ジャックは状況がつかめなかった。

「さすが調査兵四人で十人を切ったぞ。」

次の瞬間一人の憲兵が、ザシュー、グサッ、ブスッ、シャー、四人の調査兵が一瞬で街道に転がり落ちた。

 

ジャックはすぐに身を守るために頭を回転させ考えた。

「マスカット銃を用意しろ、撃たないと、お前も足切られるぞ。」

「ああ、俺はうなじしかきかないがな。マスケット銃が四丁あるから俺が弾を込めるからお前は撃て。」

「わかったから。はやくしろ、追いつかれるぞ。」

弾を込めるノーランド。

 

「敵は一人だ、だが調査兵を斬りまくってたぞ。気をつけろ。」

「よし、射撃用意完了だ。鬼ごっこもおわ・・・」

その時一瞬だったが顔が見えた。

彼が目にしたのはたしかにニーナだった。

 

ちょうどエルミハ区の検問を強引に馬車が突破した時、なにを考えたか、それはジャックにしかわからなかっただろう。

 

シーナ住宅街では・・・

ケニーは無傷で全員切り裂いた。

屋根の上に立っていたケニーのジャケットの背中の馬が赤く染まっていた。

「こんな短時間で人をあの世に送ったのは初めてだ。」

ケニーはどこか悲しそうであった。

 

「じゃあ、お前もこの壁の中から解放してやるよ!!」

ケニーの後方からシュイーーーーーーンと音が。

ケニーは間一髪で避けたが頬を少し横に綺麗な直線で切られた。

「お前が初めてだな、俺にキズを負わせたのは。」

屋根下から突如立体起動で現れたスコット。

「ケニー・アッカ―マン、訓練兵ながらにお見事だな。作戦どうりだなお互い。」

「それはどういう意味だ。」

ケニーは自分の救出策がばれていたことに驚いた。

 

ケニーが真正面から立体起動でスコットに斬りかかる。

するとスコットも真正面から斬りかかる。

四つの剣が交わった時にキ―――――ンと音が鳴り響き両方の両手に持った剣の刃が折れた。

するとスコットが拳銃をジャケットから出してケニーに向かって撃った。

ケニーは間髪入れず回避して煙突のそばで身を潜めた。

「こういう意味だよ。お前には決定打がないんだよ。だからノイル家がアッカ―マン家に代わって王を守ってるんだよ。」

 

ケニーはその時ズキン!と激しい頭痛がした。

ケニーは思いだしていた。

幼少期王家を破門されたアッカ―マン一族のトップに立っていた親父を、そして親父は母をあやめ親父も自ら逝った。ケニーだけを残して。

「俺の親父が実力で一人で田舎の一軒家からのしあがったんだよ!!!」

「そうか、お前の一族が俺の平和になるはずだった日々を邪魔したのか。」

ケニーは自分のやるべき答えを知った。

 

ケニーの頭の痛さは治まらなかったが力があふれでていた。

ケニーのノイル家への怒りと憎しみが力になった。

「そうさ、そして俺も親父を越え、今や敵なしだ。」

スコットは心の中では友人を裏切ったこと親父を斬ったことを後悔していた。

するとケニーが立体起動で家から家に移りまた隠れた。

 

「どうした、ケニー逃げるのか?それがアッカ―マン家の伝統か?」

「違う、アッカ―マン家の伝統は身体能力だ!」

ケニーはまた家から家に必死に移り隠れた。

スコットはケニーが移った瞬間は見えたが拳銃の引き金が引けなかった。

 

スコットはだいぶ前の父との会話を思い出した。

「アッカ―マン家は気を付けろ。やつらは代々王属の戦士だ。」

「親父が衰退させたんだろ?」

「いや運がよかっただけさ。まだ覚醒していないうちに失脚したからな。」

スコットは思った。

覚醒したケニーに勝てば最強の証を心に刻みこめると。

 

スコットは銃を捨て折れた刃を新しい刃に変えた。ケニーも様子を伺い刃を同時に変えていた。

(覚醒したのか?)

 

ケニーは頭が痛くてたまらなかった。憎しみと悲しみがこみ上げてくる。

「本気で打ち取ってやるよ。」

「そんなことはどうでもいい俺の人生と地位を取り戻す!!!」

ケニーは次の瞬間側面からものすごい勢いで立体起動した。

ゴ――――――――――。音は爆音に近かった。

スコットは考えただが覚醒したケニー相手には手も足も出ず。切り裂かれた。

スコットは最後に思い出したのはノーランドとの森の中で楽しそうに遊んでる姿だった。

シーナ収容所五階で望遠鏡で本部長が見ていた。

「やはりピクシスは天才だな。あいつは人類のことしか考えていない。」

 

エルミハ区突入ジャックとノーランドはニーナに追われていた。

 

「ジャック撃て!」

「・・・」

「どうした?」

「・・・」

ノーランドは撃ちはじめた。

しかし銃の撃ち方を教わる前にノーランドは捕まったため、ろくに狙えない。

「知り合いか?だったらお前が急所を外して撃て。」

「なんで弾はこめれるんだ?」

 

ノーランドはあきれながら言った。

「牢獄でずっと憲兵が弾こめてたから見よう見真似でやったんだよ。銃声は聞いたことないがな。自分が今撃った一発が初めて聞いた音だよ。こんな音すんだなこの国の銃は。」

 

「そうか・・・」

馬車を引いている馬は銃声を聞いてさらに速く走った。

こんな時に憲兵だった時の頃を思い出すなんてな。

 

シャックの長い回想突入・・・・・

「ローゼ南東支部出身のジャック・ヤマトであります。」

「マリア南東支部出身のケイン・マールです。」

「マリア南東支部出身のマーク・ジョンソンです。」

「ローゼ北東出身のサイード・マルコフです。」

「マリア北西支部出身のナディア・カルマです。」

「マリア北西支部出身のニーナ・ゾーンです。」

「ローゼ南西支部出身のアリス・バーナードです。」

「ローゼ北西支部出身のクロエ・カローナです。」

 

「ここは王宮宿舎だが君たちが働くには早くて十年だろう。俺はもう三十だがまだ王宮の中で警備すらしたことない。申し遅れたが、俺はガイル・ラッセルだ。ガイルさんと呼んでくれ。明日には二人一組で集まってもらう。今日中に決めといてくれ。俺からのアドバイスだが男はみんな女と組みたがる。トラブルなよ。」

新米担当憲兵は笑いながら言った。

 

夕日が沈んだ頃に俺たち男四人でラウンジで話し合った。

「やっぱ北西ってかわいい人や綺麗な人多いよな。」

「特にニーナはずば抜けてるな!俺たちの班あたりだぞ。」

「ああ、あんな綺麗な白髪見たことない。」

「やっぱ北出身のサイードですらそう思うのか!」

「なあジャック南東はなぜか男多いしかわいい子あんまりいなかったよな。」

「俺はノーランドがどうなったか知りたい。」

 

この会話を盗み聞きした隣の机にいた女子グループの一人が立ち上がった。

「え?私がブスだって?」

ジャック以外の男三人「いやいや、そんなこと言ってないよ。」

「顔がそう言ってるけど?」

「まあまあとりあえず果物ナイフ置こう・・・」

 

次の日早朝王宮宿舎前・・・

「やっぱそういう組み合わせなるよね。」

ケイン&マーク、ジャック&サイード、ニーナ&アリス、ナディア&クロエ

マークがひそひそ声で言った。

「なんでナディアとニーナが組まないんだ。同じ出身だろ?」

「バカ!いろいろ女にはあんだよ。」

「よろしく、サイード。」

「こちらこそ、同じ東洋系だしがんばろうぜ。」

「女が嫌がったんだな、男はばかだな~。」

ガイルは笑いながら言った。

(まあ間違ってはないな。)

 

「じゃあ今日はちょうど八人いるから銃殺してもらう。地下街の悪党を昨日八人検挙した。」

「俺にはできません。」

するとガイルが俺を殴った。

「心臓を捧げよ。俺は訓練兵団から精鋭が集まっていると思っていたが、思い違いか?」

 

ガイルが俺をもう一度殴ろうとした時、ニーナが立ちはだかった。

「じゃあ私が彼と組み銃殺担当します。私は悪党を一人残らず検挙し処刑します。」

「ならば君が二人殺すのだな?」

「はい。」

 

ジャックはナディアが組みたがらないわけが少し分かった。

処刑におもむく前彼女が俺に言った。

「彼女は多分もともと憲兵だよ。言う事聞かないとけされるよ。アドバイスしたからね。」

 

その日の夜・・・

「待て!ナディアはなぜそう思う?」

「あたしが二番であいつが一番だったからよ。あいつはどうみたって支部ベスト5になれる実力はないよ。だから憲兵になれたのさ。そしてあたしたちの監視さ。反乱防止のためのね。」

「あんたは引き金を引いたのか?」

 

ナディアは俺の質問にイラッときて言った。

「あたしに喧嘩うってんのかい?もう寝るからじゃあね~」

その後食堂でサイードと話した。

 

「お前のせいで、俺はアリスと組むことになったんだぞ。」

サイードは笑いながら言った。

「ちゃかすなよ、全員撃ったのか?」

「お前が貴族屋敷の床拭いてる間にな。正直言って後味悪いよ。お前銃殺出来なくちゃ一生新米憲兵って言われるぞ。でもお前が羨ましいよ。俺はもう後戻り出来ないから。ニーナなんか二回撃ったからな。これなら巨人を討伐しにいったほうが精神的に楽かもな。お前なんで憲兵に入った?」

サイードが真剣に俺に聞いてきた。

 

「友人が、ノーランドが訓練時代連れてかれたんだよ。憲兵に。」

「お前には向いてない。やめるなら今のうちだぞ。」

ジャックたちはそれぞれ寝室に帰った。

ジャックは六畳一間の寝室のベッドで考えた。

(帰ってマイクと釣りして~~な~)

ジャックは故郷を恋しく感じていた。

 

次の日ジャックとニーナは密船を取り締まりに行った。

かの女は別人のように優しく、昨日とは雰囲気が全然違うかった。

それから1年かかって友達になった。

そしてエルミハ区の検問の途中休憩にニーナに聞いてみた。

「ノーランドって知ってるか?」

「知らないけどあんた男たちとよく話してるよね。」

「ノーランドはほとんど話さない奴だったがやさしい奴だった。だがある日憲兵に連れてかれたんだ。」

「あんたもやさしいよ。同期であんたぐらいだよ、人殺してないの。」

「交代だ。」

「なにいちゃついてんだよ。(イラッ)」

さらに半年後この日俺は貴族に遅くまで怒鳴られ、帰りが遅くみんなが寝ていると思った。

 

しかし非番だったニーナがラウンジのベランダにいた。

「ニーナどうした?」

泣いた痕が頬に残っていた。

「実はもともとあたし訓練時代から憲兵で今日機密書類でノーランドのこと探してたの。そしたらあたしのお父さんの暗殺命令書があってスコール・ノイルが任務完了って書いてあったんだ。あたしはてっきり父さんは巨人に殺されたと思ってたけど違うかったみたい。私は今まで罪人を巨人がわりにしてたけど、結局あたしはスコールがやったことと変わらなかった。」

彼女は泣いて抱きついてきた、俺は優しく抱き寄せた。

「今日部屋行っていい?明日休みでしょ。」

俺は両肩に手をあて言った。

人生で初めて人に真剣に注意した。

 

「それはだめだ、自分で乗り越えろ!俺は約一年半いるがまだ一人も殺していない。俺は自分を貫き通してる。だれかが俺を辞めさせるか、暗殺されない限り俺は人を殺さない憲兵で居続ける。そんなやつも憲兵団にいたっていいじゃないか、だからお前も自分を貫け。」

「ごめんね、じゃあね!!」

涙を拭きながら彼女は自分の寝室に戻っていった。

 

「あんたのかっこいいところ初めて見たよ。あんたが自分を持ってたなんて初めて聞いたよ。あたしがあんたの部屋行っていい?」

「お前だけは絶対部屋にいれない。正直言ってお前に誘われ慣れてなければやばかったかもな。」少しナディアに感謝した。

 

次の日朝食堂で・・・

ケインとマークとサイードがいた。

「ナディア結構くるよな~」

「そうだな~」

「俺一度もそんなこと言われたことないぞ。」

ジャックは一番遅く起きてきて席につき朝食をとった。

 

三人はなぜか朝に盛り上がっていた。

「何話してる?」

「お前昨日ニーナと」

「バカやめろまだ始まったばっかだぞ。」

ジャックは冷静に言った。

「なんもないぞ、ナディアなら来ようとしたが絶対入れない。俺の部屋は女子禁制だ。」

「お前なんだかんだ一番ナディアにモーションかけられてんぞ!!それでも一回も部屋に入れないってすげーな。」

「いいなお前ら。」

「お前にはアリスがいるだろ、ナディアは南の男が好きなんだよ」

マークは笑いながら言った。ケインも笑いをこらえていた。

「あ、俺を馬鹿にしたな。奇行種9体相手でも俺は5秒で討伐できるんだぞ!!!」

「またサイードの馬鹿話が始まったよ。なあジャック、おいジャック?」

 

ジャックは途中から明るいニーナを見ていた。

それを見てジャックはニーナに話しに行った。

「あんたの白馬の王様が来たよ。あたしゃ失礼するよ。」

そう言って気を使って席から去って行った。

ジャックはアリスが座っていた席に座り、向かい合った。

ジャックはニーナに聞いた。

「これからどうするんだお前は?」

ニーナは笑顔で答えた。

 

「自分の任務を全うするよ。あんたの分まであたしが汚れ仕事してやるよ。それがあたしを貫くってことかな。でもその分雑用やってね」

「お前がそう決めたなら俺はなにも言えないな。」

彼女とは性別を超えた深い絆が生まれ、以降俺は貴族や先輩方からの怒られ役になった。・・・・・回想終了。

 

「なんでだよ、なんでお前が殺しに来たんだよ。」

「なんか、言ったか。」

マスカット銃を撃ち続けるノーランド。

「くそ、このままじゃあ追いつかれるぞ。」

次第に近づいてくるニーナにあせるノーランド。

 

「お前は全部知ってたのか、ノーランドが投獄されていたことも、ピクシスやマイクに拷問して殺しかけていたのも、なのに俺をほっとけば二人を処刑していたのに。なんであの時はなしかけ説得させたんだ?なんでお前は俺を止めてお前が殺しにきているんだ?俺を綺麗な手のまま自分の手で殺したいからか?それがお前の貫いた選択か?だったら俺のを貫いてやるよ。そんな残酷な選択俺が止めてやるよ。」

「ジャック、半年足らずの牢獄でここまで蝕まれていたとは。俺がお前の代わりにあの憲兵を仕留めてやるよ。」

ノーランドはジャックが狂っていると思ったようだ。

 

ジャックがマスカット銃二丁を取った。

ジャックはローゼ南西支部で一番銃の使い方が上手かった。

銃の怖さを知っているゆえにジャックは正確な射撃ができるのである。

ジャックは銃を両脇に抱え構えた。

 

「もう少しでウォール・ローゼだ逃げ切れるぞ。」

ノーランドは看板(あと一キロでローゼ)を見て撃つのをやめた。

「彼女はここで勝負をかけてくる。今撃たなければ殺されてしまう。」

「人の心配してる場合かよ!」

すると憲兵は馬車の中に斬りにかかった。

キュインーーーーと立体起動装置が鳴る。

そしてジャックは二丁を同時に撃ち、憲兵の持っていた両方のブレードを撃ち壊した、そして、馬車にズズズズズーーーと転がり込み、気絶した。

ジャックは間違いなくニーナだと確認した。

 

「早く放り出せ!危ないぞ。」

「いや手と足を縛る。一応捕虜にする。」

「分かったよ、俺の英雄ジャック様。」

ノーランドは驚き、あきれて言った。

 

シーナ住宅街では・・・

ケニーは街道で憲兵四十人に囲まれ、拘束された。

そして護送用馬車に乗せられた。

「俺はいつ処刑だ?本物の憲兵さん。」

「君は憲兵中央会議所に送られる。」

「事の当日に裁判か、そりゃそうだな。兵団トップをあの世におくったもんな。」

「ついたぞ。」

ケニーは降ろされ、憲兵たちに会議所に連れられて行った。

 

「君がケニー・アッカ―マンかね?重罪人二人を助けるために来たんじゃないんだろ?」

「なにが言いたいお偉いさん?」

「失礼、私は全兵団統括本部長だ。君には中央憲兵団に入ってもらう。」

「ピクシスが何か言ったのか?」

「鋭いな。だが君はもうこっち側の人間ということだ。しばらく身を隠せ。」

 

王政はあえてスコット元調査兵団団長殺害の罪でケニー・アッカ―マンを手配した。

 

次の日シガンシナ区の壁上で数体の巨人を見ながら・・・

「上手くいったな。」

「まさか不死身のスコットを倒すとはケニーって何者だ?」

「あとは唯一の友人ジャックを逃がせば投降するよ。」

「投降と言っても条件付きだろ。まあ俺は遅かれ早かれ泥船に乗るけどよ。」

 

シガンシナ造船所では・・・

「ウィル君はこれに乗るのか?」

「もちろんだ、元調査兵200名に漁師20名一般人30名だ。」

「二度と帰ってこれないぞ。それを承知で乗るのか?」

「ああ、みんなには説明したよ。完成まであと十日だ。」

 

ジャックとノーランド、捕虜のニーナを乗せた馬車がローゼのトロスト区付近まで走っていた。

ニーナは目を覚ました。

彼女は冷静に言った。

「私をどうするつもりだい?」

「あんたの答えしだいだ。俺をなぜもてあそんだんだ?」

「私はあんたに貫いてほしかったんだよ。スコールを殺すのを伺ってたけど、先に越されたよ。」

「父の敵討ちをしても、父は戻らないぞ。」

「俺馬車の運転席どうなってるか見てくるよ。」

空気を読んで二人にしてくれた。

 

「それでも気は晴れるさ、殺し慣れているからね。」

「本当は誰かに止めてほしかったんだろ?」

「分かんないよ。今この人類はぐちゃぐちゃだから。ただあんたと組んでるときが一番楽しかったよ。」

「一回母親に会いに行けばいいじゃないか。そしたらお前の次が見つかるかもな。」

「あんた、自分を殺そうとした相手にすら優しいんだね。なんでそんな事できるの?」

 

ジャックはニーナからのその質問には答えなかった。

「シガンシナに着くまでに考えて自分と向き合え。」

そう言ってジャックは外にいる運転席のノーランドと話した。

 

「この馬ずっと南に走ってるぞ。知能が高いな。」

「ニーナはあんたの事も調べてくれたよ。だがあんたに関する情報はなかったらしい。」

「お前は信じるのか、彼女を。おれたちを殺そうとしたんだぞ。」

「さあな、俺も五年間いるが彼女はかわりにすべて死に関係する仕事をやってくれた。俺が彼女を追いつめたのかもな。」

「ほらジャック、お前の故郷が見えてきたぞ。」

ノーランドは看板(あと一キロでトロスト区)を見ながら言った。

「ここを通るたびに実家を思い出す。俺はガキの時、よくじいちゃんの漁の手伝いをしたよ。」

 

「ジャック、起きろ!」

どうやらジャックはまる二日寝てたらしい。

 

ジャックはニーナに改めて問いただした。

「ニーナどうする。お前はもう中央憲兵団にとって用済みだぞ。」

「王政と戦うよ、それしか道はないんだろ。」

それを聞いてジャックは手縄をほどいた。

 

「いいのか!殺そうとしたんだぞ。」

「もうそんな気はないよ。人類全体を敵にまわすきはない。」

ジャックたちはずっと牢獄に監禁されたためニーナの言ってる意味が解らなかった。

ちょうど馬が止まった。

そこはシガンシナ区統括支部だった。

「久々だな。ジャック、ノーランド。」

ピクシスからジャックたちはこの三か月の激動を説明された。

「スコットが殺されたのか!!!」

「俺たちを助けてくれた奴だな。」

「君たちにはこの人類から出て行ってもらう。」

「君はどうするんだ?反逆者だぞ?」

「私はこの人類を守る義務がある。」

マイクがこっちに走って来た。

 

「作戦成功か!!!ちょうどよかった。巨大戦艦が出来上がったんだ!!!」

「センカン?」

「この国にそんな技術があったとはな。」

ノーランドは戦艦について知っていた。

「誰だ?」

「俺はノーランドだ、壁の外の案内人だ。」

 

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