進撃の巨人 Out Waller   作:永遠の二番煎じ

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南北戦争

俺とトウジョウ大佐は吹き抜けのキャンプで作戦会議していた。

丘の上にあったため戦況が良くわかった。

俺「今は劣勢か?」

トウジョウ「いや、均等だ。ここまで砲弾を撃ち込まれたことはない。」

俺「なんで兵士を西側に多く配置している?」

トウジョウ「艦砲射撃がただ届かないから配置してるだけだ。」

俺「制海権は南部軍が握ってるのか。よし、とりあえず北港町に軍艦をだしてもらおう。」

トウジョウ「それはもう一週間前やったよ。だが来ない半日あれば船はつくのによぉ!!」

トウジョウは若干イライラしてた。

俺「ナンジョウ大佐を拘束あるいは暗殺すれば降参するか?」

トウジョウ「ああ、ナンジョウさえなんとかすれば南部軍は指揮系統が乱れ、降伏か撤退だ。」

俺「じゃあナンジョウを少数部隊で暗殺しよう。それしかない。」

トウジョウ「だが一つ問題がある、敵も少数で動いている。だから部隊と部隊は暗号を使ってスパイがいないかどうかを確認しあってる。それが一日ごとならいいが、一時間ごとにかわるらしい。ナンジョウの居場所は東港町南西付近で南部兵を拷問すれば吐くだろう。南部軍は常に撤退できるように指揮官が最前線から一番遠くに拠点をつくる。北部軍は占領重視だから指揮官が最前線にいないといけない。」

俺「だからアイランド将軍はあんな真ん前に居たのか、もろはのつるぎだな。」

トウジョウ「俺たちも他人事じゃないぞ、ジャック法王。」

次の瞬間街中から砲弾が飛んできた。

バンッと音がした。

俺は間一髪で丘の下にダイブし、立体起動で回避したが、トウジョウが戦死した。

俺はキャンプに戻り、一等兵たちを呼び、こう言った。

俺「トウジョウ大佐は戦死したが、北部占領軍にこう言え、トウジョウから西側は死守しろと言われたと、そしてトウジョウが立体機動に自信があるやつは来いと言っていたと、そう北部兵に伝えろ!!」

北部一等「しかし、トウジョウ大佐がいなければ占領軍は撤退せざる終えません。」

俺「いいか、俺は英雄ジャックだ、トウジョウのためにもそう伝えろ!!!」

ざわついたが一等兵たちは命令を守った。

丘の上に立体機動を使える自信のある兵士がやってきた。

わずか20名だった。

俺「トウジョウは死んだ。だが英雄ジャックが勝利を導く。この中に元調査兵団はいるか?」

すると二人手を挙げた。

俺「任務はこうだ。敵の少数部隊に偽の暗号を言って惑わせる。その隙にサイジョウを拘束あるいは暗殺する。暗号についてはすべてわたしに任せろ。俺についてくるやつは手を上げろ。きわめて危険で無謀だ。」

するとさっきの元調査兵一名と三名が手を挙げた。

俺「よし後のものは配置に戻れ!トウジョウの命令だと言え!」

その後南部兵の死体から迷彩服を借りた。

元調査兵「ジャック団長もう一度戦えて光栄です。」

俺「そうか、名前はたしかケルビンだな。」

ケルビン「覚えていてくださったんですね。」

俺「舟で一緒に釣りしたからな。」

笑いながら言った。

ケルビン「団長海岸をずっと沿って歩いてますけどこれも作戦ですか?」

俺「ああ、そうだ南部海軍には偵察に行った帰りだと思われていると思う。捨て身の作戦だ。」

砂浜を抜け、南部兵五人に会った。

俺「トウジョウ標的」

南部兵「なんですか?」

俺「トウジョウ標的は暗号だろ!!!」

南部兵「いえ、暗号は防衛です。」

冷静に否定された。

俺「いや、トウジョウ標的だと言ってるだろ。」

するとこの騒ぎに南部兵が集まってきた。

十五人が集まり、偽南部兵合わせたら二十人になった。

俺たち五人は怪しまれた。

だが予想外の展開に。

 

一人の南部兵「あなたジャック法王ですか!邸宅で護衛させていただきました!」

南部兵たち「法王が!!!でも北部軍じゃないのか。」

俺「みんな聞いてくれ、俺は北部から逃れてきた。ナンジョウに合わせてくれ!!!」

南部兵「分かりました。」

俺は法王であったために二つ返事だった。

南部兵たち「これでもう俺たちはかったも同然だな。やっと内戦が終わる。」

安心する南部兵。

南部兵が港南西の森に近い小屋に案内してくれた。

小屋の前に十人見張りがいた。

トウジョウ大佐の言う通りだった。

俺は小屋に入る時ライフルを押収された。

見張り南部兵「法王であっても、銃を持って入れば危ないです。」

俺は小屋に入った。

ナンジョウ大佐「おい、ノックをしろ!」

俺を見てナンジョウは驚愕してた。

ナンジョウ「ジャック法王なぜここに!邸宅か南港町かと!」

俺「私だって元兵士だ、血が騒いだんだよ!」

ナンジョウと俺は左手で握手した。

ピュンと音がした。

ナンジョウ「なんで法王が・・・」

俺は右手で拳銃を後ろから取り出し心臓を撃ちぬいた。

俺「トウジョウ大佐に謝っとけよ・・・」

銃声を聞いた南部兵がドアを開け驚いていた。

その後東港町を北部軍が制圧し、南部兵は寝返るか南港町に敗走した。

南部海軍も撤退した。

法王が東港町を自ら占領したことが広まり北部軍は優勢に立ち南部軍は劣勢になった。

俺「天才策士ピクシス、お前ならトウジョウもナンジョウも死なさず上手くやったんだろうな・・・」

 

ジャック法王とトウジョウ大佐が東港町で制圧戦に勝利し占領して一日後・・・

 

タロウ提督とウィル提督が西港町でのサイードの部隊を掩護するため制海権を南部海軍と争っていた。

タロウ提督とウィル提督は反射鏡でのモールス信号で連絡を取っていた、夜はライトで取っていた。

北部式モールス信号と北部軍海兵は言っていた。

南部海軍は反射鏡で独自のモールス信号で連絡を取っていた。

これを南部式モールス信号と北部海兵は言っていた。

北部海軍は二隻で南部海軍は三隻の軍艦が海戦を交えようとしていた。

ウィル「タロウはどうする気なんだ。勝ち目がないわけではないが、」

一等海兵「なんか作戦でもあるんですか?」ウィル「ないから仕掛けられないんだ。」

ウィルの乗ってる軍艦はウィル号、タロウが乗ってる軍艦はタロウ号と呼ばれた。

 

タロウ号では・・・

 

タロウ「敵艦隊が三隻か。」

タロウは2対3という数的な不利を打開する手立てが見つからなかった。

陸軍元軍曹「私なら巨人を送りますけどね、魚人型を。」

タロウ「ああ、いれば是非とも送りたいね。」

怒りながら言うタロウ提督。

すると西港町北部軍から反射鏡でモールス信号が伝達された。

その内容はトウジョウ大佐が戦死したが英雄ジャックがナンジョウ大佐を暗殺し東港町を占領に成功した。

そしてサイード大佐は西港町から西の森に撤退する。という伝達だった。

ウィル「ジャックが東港町占領!!!なるほどサイードは南部軍が東港町を放棄して西港町に猛攻撃することを推定しての判断か。」

タロウにウィルはモールス信号でこのことを伝え二隻の北部軍の軍艦は撤退した。

サイードの部隊も一人残らず西の森に撤退し、占領から防衛の陣形に変わった。

 

その夜合同作戦本部ではサイード大佐、アイランド将軍、ジャックが会議室で話し合った。

将軍「東港町はアリス中佐が防衛の指揮にあったてる。今後南部軍は西港町から合同作戦本部を攻撃しに来るだろう。」

サイード「我々と北部海軍は撤退し、北部軍は西の森で防衛についている。将軍が正しければ西の森でゲリラ戦だ。」

俺「東港町はもう攻められることはない。敵兵の大部分が寝返り、兵器も置いて敗走した。一番安全だろ、北部軍にとっては。だが巨人兵とは会わなかった。多分俺がナンジョウ大佐を一日で暗殺したからだろう。」

サイード「西港町は巨人兵が多い、だから立体機動装置を使える人間が必要だ。」

将軍「なるほど、では立体起動装置を使える専用部隊を作ろう『空挺部隊』として編成しよう。」

俺「それには俺も賛成だ。巨人相手には銃弾は効かない。砲撃か、立体機動だ!」

サイード「敵の巨人の数は十体もいなかった。精鋭100人を編成して巨人兵を一人残らず駆逐しよう。」

俺「じゃあ俺とサイードで空挺部隊を編成して巨人を駆逐しよう。西港町奪還はそれからだな。」

作戦会議の後寝室にサイードが来た。

サイード「ジャック、頬の傷大丈夫か?もう善人は辞めたのか?」

サイードは笑いながら言った。

俺「ああ、俺のせいで何千もの血が流れてるんだ・・・多分前法王はすべて知っている。なぜこんな内戦が・・・」

サイード「そうだな、ニーナ残念だったな。噂で聞いたぞ。暗殺されたらしいな。」

俺「そうだ、ノーランドに二年前くらいに・・・だが島を平和にするのが先だ。そしてなぜ法王が内戦を望んだのかも知る必要がある。」

 

俺はサイードとともに一日で合同作戦本部で空挺部隊を編成していた。

俺「みたところ200人いるな。」

俺はあまりの志願兵の多さに驚愕した。

サイード「まさかこんなに立体機動に自信のあるやつがいたのか。」

俺は大声で200人の北部兵に言った。

「敵は巨人兵だ!巨人兵が出てきた時だけ、君たちには出撃してもらう。必要なら援護してる南部兵も切り捨てろ!!」

俺は十人一組の二十組に班を分けた。

純巨人は十人いれば討伐できるが、巨人兵は人間が操作しているため、その場で適応して複数組で対応しろと伝えた。

空挺部隊は立体起動装置を使った部隊だが、一応拳銃を携帯させた。

 

次の日偵察兵によると西港町はサイジョウ大佐の大部隊で防衛されていた。

だが巨人兵はいなかった。

俺とサイードは北部兵に西の森で塹壕を作らせ、迎撃に備えていた。戦闘地域も分けて部隊を配置した。

西港町に一番近い第一作戦地域、次に第二作戦地域、合同作戦本部に近い第三作戦地域に分けた。

空挺部隊は第二作戦地域の前の方で待機させた。

俺は第二作戦地域で作戦を指揮し、サイードは第一作戦地域で指揮を取っていた。

サイード「もうそろそろだな、全員にライフルを構える相図をした。」

第一作戦地域では200人の北部兵が塹壕で守備についていた。

北部兵はライフル、拳銃、レイピア、ナイフを所持し、リュックを足元に降ろしていた。

リュックの中身は食料や聖書、家族写真など人それぞれだった。

サイード「くそー、来ないな。第二作戦地域の北部兵と交代だ、一人ずついけ。」

一人の北部兵が東に塹壕から出た瞬間ズキューンと撃たれた。

そして銃撃戦が始まった。

サイード「敵は俺たちの疲れを見計らってたのか!!!」

敵は一気に走りながら前進してきた。

北部兵は塹壕から蜂の巣のように敵を銃撃するが、倒れてはまた次が倒れてはまた次が来た。

北部兵「だめだ、このままだと第一作戦地域が突破される!!!」

そう言ってレイピアをだし肉弾戦で対応しおうとした。

サイード「何人いやがる!!!」

サイードはライフルのマガジンを変える時間に無駄だと思い、拳銃で応戦した。

北部軍はほとんどが拳銃で応戦するか、レイピアで肉弾戦の覚悟を決めてるかだった。南部軍は東に進撃し、ライフルを撃ちながら突撃した。

また南部軍の迷彩服が緑だったために森に溶け込み、北部軍は撃つのに混乱した。

サイード「拳銃の弾がきれた!」

そう言ってレイピアに持ち替えた。

 

断面図→進撃する南部兵[北部兵]←このかっこは塹壕を示す。

 

南部兵は塹壕に到達した。

南部兵はあらかじめ銃剣をつけて突撃していたため肉弾戦にも多少対応出来た。

サイードはレイピアで次々と切り裂いた。

アリスと三人の息子たちとの幸せな家庭を想像して。

サイードにとって対人近接戦闘は訓練兵時代から得意だった。

南部兵は怪力サイードに苦戦した。

また塹壕が班ごとに分かれていたため北部兵を制圧するのに南部兵は時間がかかった。

サイード「まさか、27歳で訓練兵時代の対人戦術が役に立つとはな。」

だが塹壕の上で南部兵がサイードに向け拳銃で撃とうとしていた。

サイードは思った。

サイード(そうか・・・これまでかあとは頼んだぞジャック。そしてアリス、最後まで子育て出来ずすまなかった)

ズキューンと音がし、サイードを撃とうとした南部兵が撃たれた。第二作戦地域から増援が来た。

 

断面図→南部軍[南部兵と北部兵の肉弾戦]北部軍の増援

 

南部兵たち「敵の増援部隊だ!!撤退だ!早くしろ!」

南部軍は撤退していった。

第一作戦地域では200人いた北部兵がわずか二十人しか生き残っていなかった。

俺「大丈夫か?」

サイード「ああ、生き残るのに無我夢中で殺したよ・・・」

俺が増援を引き連れてきた時には塹壕には踏み場のないぐらい緑の迷彩服と翼の服でいっぱいだった。

その日は南部軍が来る気配もなく、戦闘服関係なく死体を積み重ねて火葬した。

サイード「女神は私を許し、あなたを許し、来世でまた会うだろう。女神マリアの名のもとに」

俺「何言ってんだ?」

死体を積み重ね火葬するたびにサイードは口にした。

俺はゲリラ戦の後に第二作戦地域まで後退した。

そして森にいる全部隊を第二作戦地域に配備した。

理由は立体機動がやりやすかったからである。

軍曹「偵察兵によると敵は今日千人の大部隊で攻め込んだらしいですが、西港町に帰ったのは400人だけらしいです。」

俺「そうか、ご苦労軍曹、あと偵察兵にもご苦労と言っておいてくれ。」

サイード「俺はいつも死人を葬るときに言うんだ、ケインとマークが言っていたことを。」

俺「そうか、懐かしいな。もう七年か・・・まさか七年前はこんな近代的な戦争をするとは思ってなかったな。」

サイード「俺は死神なのかな・・・」

俺「ウォール教によれば神はウォールと女神三姉妹だけだろ。気にすんな!」

俺はサイードを励ました。

 

俺とサイードはゲリラ戦があった次の日に巨人兵を投入してくると推測した。

俺「通信兵に西港町奪還の援護を北部海軍に要請してくれ。」

軍曽「分かりました。」

サイード「敵来ないな。いっそのこと不意をついて突撃して西港町奪還するか?」

俺「俺もそうしたいが海軍の援護なしには成り立たない。それに巨人兵を討伐するにはここが最適だ。」

 

すると対人立体起動装置で南部軍が攻め込んできた。

俺は驚いたが冷静に狙撃の合図をした。

北部軍は立体起動している南部兵をライフルで撃ち落とした。

それはまるで鳥を撃っているように見えた。

すると第一作戦地域からものすごく光った。

巨人兵5体が現れた。

それは15m級だった。

南部兵は立体起動で巨人の両肩に一人ずつ乗った。

そして巨人五体の肩に十人の南部兵が乗り、ライフルをリュックから出し、撃ってきた。

残りは対人立体起動していた。

しかしまだ数十人が立体起動していたが西の森の中に消えた。

俺「空挺部隊全員突撃!!!ライフル兵は援護しろ!」

空挺部隊二十組が一斉に空中に舞いあがった。

ギュイン――――――――――――――――――――――――――――と200の装置の轟音がした。

巨人一体につき40名が斬りかかったが、西の森の南部軍の何百ものライフル兵が半分ぐらい一斉に撃ち落とした。

俺「やばいぞ・・・巨人兵のうしろに大部隊が進軍してるぞ。」

サイード「せめてあの巨人兵5体討伐できれば、いやしなければ一気に合同作戦本部まで制圧される!」

敵は多分何百という軍勢だが巨人兵を駆逐すれば一気に士気は下がると思った。

俺「いくぞ、サイード。」

サイード「覚悟は出来てるよ、ジャック!!!軍曹頼んだぞ!」

軍曹「了解!」

俺とサイードは純巨人ですら駆逐経験がないが、空挺部隊に加勢した。

俺は何百発もの銃弾をよけながら、いやたまたま当たらずにギュインーーーーーーと音をたて一体の巨人の右肩の上に乗った。

そしてふところに入れてた拳銃で両肩の南部兵を二人撃ち、一体の巨人のうなじを刃でそぎ落とし駆逐した。

これを見て苦戦していた空挺部隊は士気が上がりそれぞれ肩に乗ってるライフル兵を斬り、うなじも斬った。

一気に巨人四体が駆逐されたのを見て、南部軍は西港町に撤退していった。だが空挺部隊は50人に減っていた。

 

また俺とサイード死体を積み重ね火葬した。

俺「これで二日連続だな。こんなのが半年続いてるのか?」

サイード「女神は私を許し、あなたを許し、来世でまた会うだろう。女神マリアの名のもとに」

軍曹「今回わが軍は死者約150名、敵50名です!」

俺「軍曹、半年もこんなに毎日死者が各地ででてるのか?」

軍曹「いえ、ここ一週間が激戦になっておりますが、戦火はだんだん小さくなっております!」

俺「なるほど・・・北部軍と南部軍の戦力差はどれくらいか分かるか?」

軍曹「わが軍は総計十万人、敵軍は五万人です。」

俺「そうか、ご苦労だったちなみに軍曹の名前はなんだ?」

軍曹「ジョージ・マートン元陸軍歩兵軍曹です!」

俺「これからも頼むぞ!ジョージ軍曹。下がっていいぞ。」

俺「今日駆逐した5体弱かったな。むしろただ走ってるだけだったぞ。」

サイード「肉弾戦で挑んでくる南部兵のほうがまだ強かったな。」

俺とサイードは次の日千人の北部兵を第一作戦地域に進軍させた。

サイード「あとは海軍に任せるしかないな、女神のご加護を。」

俺はこの二日の激戦を見て参加し、命の重さがだんだん分からなくなってきてた。

 

北港町軍港造船所にて・・・

 

通信兵「西港町奪還のため、制海権を掌握してほしいとサイード大佐から要請が出ております。」

タロウ「そうか、ご苦労通信兵、今日は休んで明日本部に戻れ。」

ウィル「帰ってまだ日も浅いのにもう海戦準備か。」

疲れつつ言うウィル。

北部海軍と南部海軍の軍艦の特徴はほとんど差がなく、海戦になれば消耗戦であった。

北部海軍は四隻保有、南部海軍は八隻保有していたので今まで北部軍は海戦を避けてきた。

今更であるがローゼ帝国の軍艦を説明しておこう。

海竜と戦った時から軍艦の大きさは変わらず、全長200m幅30m神の船は全長250m幅40mである。

砲台は右舷と左舷に五台ずつ配備し、前甲板と後甲板は二台ずつ配備してある。

20cm砲台である。

神の船も北部海軍が所有しているが、対艦戦においてはあまり向いてない時代遅れの帆船である。

だが北部海軍もなにもしてこなかったわけではない、二年間極秘で一隻の戦艦を建造していたのである。

タロウ「全艦出撃!」

ウィル「極秘戦艦もついに出撃か?」

タロウ「ああ、わくわくするな♪」

北部艦隊は北港から極秘戦艦と軍艦四隻合わせて五隻編成の艦隊が南西に進撃する。

西港が見えてきた時、南部艦隊十二隻が待ち構えていた。極秘戦艦は全長300m幅40mの鉄の戦艦であり40cm砲を右舷と左舷に十台ずつ、前甲板と後甲板に五台ずつ搭載していた。

軍艦は二百名搭乗していたが極秘戦艦は五百名搭乗していた。

また極秘戦艦は軍艦の二倍の射程距離であった。

極秘戦艦は南部軍艦十二隻相手に平行に西港はるか北で砲撃準備していた。

南部艦隊総司令官シー総督は数で勝てると思い軍艦十二隻すべてを前進させた。

極秘戦艦の提督ウィルは左舷の40cm砲すべてを砲撃した。

すると一発ずつ二隻に着弾し、軍艦二隻が撃沈した。

40cm砲は一発撃てば軍艦を沈められるというのが初めて分かった。

南部艦隊は恐怖でいっぱいであったが、進み続けた。

極秘戦艦はさらに左舷から砲撃し、五隻に着弾し、撃沈とともに軍艦が光り、魚人型巨人兵が四体迫った。

極秘戦艦は装填に時間がかかるため、北部軍艦が援護砲撃した。

しかしクロールしながらよけられる。

極秘戦艦は南に前甲板と後甲板の砲台をすべて向け砲撃した。

ポポンと音を出して十発の砲弾が二体の巨人を消し去ったが、船底に二体の巨人が攻撃してきた、だが極秘戦艦の船体は頑丈であるため、水中の巨人のコブシは船底を凹ましたが、破損までにはいたらなかった。

巨人はなんども船底を殴ったがなかなか破損せずに、人間に戻り溺死した。

だが魚人型巨人の死は無駄でなかった。

巨人が攻撃している間に南部艦隊五隻が北部艦隊を射程距離におさめた。

北部艦隊四隻の軍艦と南部艦隊五隻の砲撃戦が始まった。

ボンーボンーと両軍の砲台が火を吹く。

その間、南部海軍は魚人型巨人兵を四体投入した。

ウィル「クソ、また巨人兵か!巨人兵優先的に砲撃!」

砲撃班「了解!!」

クロールする巨人四体を二十発の砲弾を浴びせた。

ポポポポンポポポンと音を出して。

巨人四体は跡形もなく消え、海が砲弾の波紋で荒れる。

タロウは軍艦四隻を指揮していたために、巨人は無視して南部艦隊相手に砲撃戦を繰り広げた。

タロウ「よし五時と七時の方向に砲撃!」

ボボン!と音が鳴る。

一等水兵「敵艦二隻に着弾!しかし大破に至らず!」

タロウ「よしもう一度同方向に砲撃!」

するとタロウ提督の軍艦前甲板に着弾し、砲台が二台破損した。

タロウ「まだ、大丈夫だな。」

一等海兵「味方軍艦二隻沈没!」

タロウ「なんとしても極秘戦艦の援護しろ。」

タロウは味方戦艦二隻沈没しても極秘戦艦の援護を優先した。

ウィル「砲撃用意!なんとしても敵艦隊を一隻残らず撃滅しろ!」

南部艦隊残り五隻に20発の40cm砲弾を浴びせた。

敵艦は轟沈や転覆ですべて沈んだが、西海は極秘戦艦だけ海に浮いていた。

ウィル「敵味方問わず、溺れているものを助けろ!!!」

北部水兵は舟を十隻だして助けにいったが、200名(味方50名)しか助からなかった。

シー総督やタロウ提督の姿もなかった。

この海戦で合計十六隻が沈み、味方400名戦死行方不明、南部海兵1400名が戦死行方不明という激戦であった。

ウィル「タロウ提督、シー総督、俺は前法王の言いつけを守ったぞ。」

ウィルは二年前を思い出した。

 

ウィルの回想・・・二年前北港町軍港造船所において

前法王「私はジャックに法王の地位を継承してもらった。君たちに頼みたいことがある。」

俺、シー総督、タロウ提督「!!!なんですか?」

俺たち三人はジャックが新法王になったのを驚いた。

前法王「近い将来内戦が起きるその時に巨大な鉄の戦艦を使って戦ってほしい。」

シー総督「軍艦なら十分ありますが。」

前法王「神の船ぐらい大きいのを頼む。」

ウィル「造れますが、内戦の時にそれを使うのですか?」

前法王「それを使い海戦で勝利したものがこの国をまとめるだろう、だが今三人の船乗りがいるが一人しか生き残らん、その者がジャックを導くのだ。」

 

ウィルの回想終了・・・

ウィル「一等海兵、アイランド将軍に西港町制海権いや島の制海権を掌握したと通信兵に伝達してくれ。」

一等海兵「これでまた内戦終結に近づきましたね。」

ウィル「いや、これからだ。陸地はな。」

 

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