俺「制海権を握ったらしい、これで南部海軍の砲撃におびえなくて済むな。」
サイード「だが巨人八体を海で艦砲射撃で駆逐だろ。陸地で俺たちには巨人兵を駆逐できるやつが50人しかいないぞ。」
俺「そうだな、もしかしたらまだ巨人兵100人を温存してるかもな。」
俺は笑いながら言った。
サイード「本当だったら、どうするんだ。」
俺「いや、そんだけいるなら俺たちはコールド負けだ。この状況を見れば、いたとしても力を使いこなせないか、もういないかだな。それより大佐どうやって西港町奪還するんだ?」
サイード「そうだな、今は二千人西の森に集結してるんだろ?」
俺「ああ、北港町と東港町からの増援だ。」
サイード「とりあえず一隻の船に砲撃してもらうか。」
俺「通信兵!偵察兵!通信兵は戦艦に艦砲射撃を伝達。偵察兵は艦砲射撃の後の敵のおよその数をしらべてくれ。」
通信兵、偵察兵「了解!」
俺「ジョージ、君はどう思う?」
ジョージ「あとは最大の戦力で一気に奪還ですね。」
俺「そうか。もう少し援軍を待つか。第一作戦地域で。」
次の日ウィル提督の極秘戦艦がポポンーポポンーと砲撃していた。
砲弾は大地をえぐり、周辺の建物を倒壊するぐらいの風圧が襲った。
南部兵は北部海軍の砲撃でほとんど南東に撤退していた。
しかしサイジョウ大佐は艦砲射撃が届かないところに拠点を移した。
偵察兵「西港町を守ってるのは推定ですが500人から1000人だと思われます。」
俺「微妙だな、まだ進軍するのは早いか?」
サイード「巨人兵にもよるがな。サイジョウ大佐は戦術ではアイランド将軍の次にうまいらしいからな。慎重に判断しなければな。」
通信兵「大佐、今西の森は3000の兵がいます。海軍にはどう知らせますか?」
俺「もういい、通信兵待機しろ。戦艦は必要ならば援護砲撃してくるであろう。あと反射鏡までいけばモールス信号で海軍と連絡がとれる。」
サイード「3000か、だが空挺部隊は50だ、よし西港町に500の兵で進軍しよう。」
俺「なら俺が奪還作戦の指揮を取る、巨人兵が出れば撤退すればいい。」
サイード「分かった、気をつけて。」
俺「よしライフル兵出撃!巨人兵が出れば撤退だ。」
俺は500人の部隊で西港町北部に西の森から突撃した。
ズキュン、ズキュンーと南から銃声が鳴った。
どうやら艦砲射撃で廃墟になった建物に隠れていたらしい。
目視だけでも二十名はいた。
俺は500人を十人一組の少数部隊の班に分け、突撃したため、敵は少数だと思い、狙撃してきたのだろう。
俺は班とともにレンガに隠れ、様子を見た。
俺の作戦は500人で一気に攻めず、少しずつ森から北部兵を展開させる作戦であった。
俺「もう三班突撃、廃墟の壁を撃て!」
ズキュンズズキュン―と銃撃戦になるが、南部兵は数の差を知り後退した。
レンガには四班40兵が移動してきた。
俺「よし、誰か一人爆弾を投げろ。」
北部兵「了解!」
北部兵は廃墟に向け、爆弾を投げた。
すると隠れてた五人の南部兵が爆死した。
俺「前進!もう四班森から出て援護してくれ。」
するともう四班が森から出てきてレンガに隠れた。
俺と50人の北部兵は爆破した廃墟に進軍した。
すると南から砲弾が飛んできて、レンガに隠れた二十人が戦死した。
俺「レンガにいる北部兵!前進しろ。」
俺は100m離れた大砲を破壊しなければ進軍できないと思い、反射鏡に行くことを決めた。
反射鏡はレンガの後ろの崖の上にあるため立体起動しなければならなかった。
俺「北部兵たち!俺は立体起動で崖の上の反射鏡に行き海軍に艦砲射撃してもらう。援護頼む。」
北部兵「しかし、法王がそんなことしなくても!」
俺はリュックから装置を取りながら言った。
俺「じゃあお前は立体起動できるのか?援護射撃頼むぞ。」
冗談半分で言った。
俺は一気に上に立体起動した。
すると南部兵の残存部隊が狙撃してきた。
北部兵は狙撃してる南部兵を迎撃した。
俺は下で銃撃戦になっていたが信じて崖の上に行こうと無我夢中であった。
横にヒュンー、ヒュンーと銃弾の音がする。
俺「よしいけるぞ!」
その瞬間にカンッと音がした。
ガス缶をやられ、ガスが漏れた。
俺「行けーーーー!!」
ぎりぎり反射鏡がある場所に届き、戦艦に艦砲射撃と座標を教えた。
一等海兵「ウィル提督!北部兵が砲撃してほしいと信号が送られてきてます!」
ウィル「ついに奪還作戦が始まったか、よし砲撃しろ!」
俺は崖の上から銃撃戦をみていたすると南部軍に艦砲射撃が着弾し、また後退した。
サイードが立体起動で反射鏡に来た。
サイード「やったな!!!」
残り400の北部兵が進軍し、西港町北部を奪還し、西港町撤退前と同じくらい制圧した。
俺「ああ、ガス缶がやられた。交換してくれ。」
サイード「巨人が出なくてよかったな♪」
俺「気を抜くな!まだ西港町は半分しか奪還してない、むしろスタート地点だ。」
サイード「そうだな♪反射鏡の横に拠点のテントを張ろう。」
俺「立体起動ないと成り立たない拠点だな。」
俺は笑いながら言った。
俺とサイードは結局スパイ防止のためにも反射鏡の横に拠点をつくった。
ジョージ、通信兵、偵察兵が報告に来る場合は空挺部隊に上下の送り向かいを頼んだ。
俺「空挺部隊は崖の上に待機させとくか。巨人兵でてもすぐ廃墟を立体起動で最前線いけそうだしな。」
サイード「そうだな、それにここは唯一安全と言える、南部海軍が全滅しても反射鏡を壊せなかったんだろう。」
俺「いや、対人立体起動の南部兵はいる、たぶんすぐに攻め込まれると思い逃げたんだろう。」
サイード「そういや、テーゼ王女には会えなくていいのか?北港町に隠れてるんだろ。」
俺「そうだな。会いに行きたいが内戦が終われば会えるだろう。お前もアリスが心配だろ。」
サイード「ああ、ここ半年ずっと死体見てておかしくなりそうだ。」
俺「じゃあ、俺はまだ麻痺してるのかもな。」
サイード「憲兵一年目より全然成長したぞ。すっかり暗殺者だ。」
俺「そうだな、もうお前しか理解者はいないからな・・・」
キュインーーーーと音がしてジョージが兵士の配置について報告しに来た。
ジョージ「西港町支配地域は約2000の兵が守備に、西の森は1000の兵が守備についています。」
俺「森は任せたぞ、ジョージ小佐。」
ジョージ「軍曹から昇格ですか!!!」
サイード「法王がそう言ってるんだ!」
ジョージ「了解、森はアイランド将軍と私が防衛します。」
ジョージはがけ下に行き森に消えた。
サイード「南部軍にもう反撃できる兵力、士気、兵器もほとんどないのにジョージは張り切ってるな!」
俺「戦争が終わりかけてるからだろ、俺は南港町の島民が心配だ・・・」
サイード「明日1000人で進軍するか。」
俺「そうだな、明日西港町を占領しよう。」
次の日・・・西港町にて
偵察兵「大佐、南部軍が撤退していきました。」
サイード「なに!!!」
俺「罠かもしれない、全軍待機だ。二十名連れて南まで行ってみるよ。」
俺は二十人のライフル兵を引き連れて西港町最南端まで行った。
北部兵「一人もいないですね。」
俺は南部軍の大佐の拠点を見つけた。
俺「全員警戒しろ。罠かもしれない。」
拠点の建物からノーランドが出てきた。
俺「ノーランド!!!お前は今なにしてるんだ。」
驚愕の後、俺は冷静に質問した。
ノーランド「これも運命だ、ジャック。残酷だな・・・」
ノーランドが光、拠点が壊れ、巨人兵が出てきた。
巨人兵は15m級で右手首から上は15mの剣で左手首は直径5mの盾になった。
俺は魚人型巨人を見た時以来の衝撃だった。
俺は剣士型巨人と戦わなければなかった。
北部兵20人全員が撤退しようとすると、巨人は右手剣で二十人を切り裂いた。
俺はたまたま立体起動で盾に張り付きよけれた。
すると巨人は盾を思いっきり振り回し俺を飛ばした。
俺「俺一人でこんなの討伐できるのか?」
地面に突っ立てた俺を剣で上から振り下ろした。
俺は反射的に廃墟に立体起動したが、剣の振り下ろしが強く地響きがした。
勝てるはずがないが戦うしかなかった。
後退すれば何百もの北部兵を巻き込むため討伐しようと思った。
ブオン~、ブオン~と巨人は剣を振り回していた。
俺はひたすら立体起動でよけた。
だがよけているうちに高い建物が壊されまくり、どんどん追いつめられた。
その時戦艦の艦砲射撃が巨人に撃ちこまれた。
巨人兵は盾でガードしたが俺は吹き飛ばされた。
ウィル「なんだあの巨人、古代の兵士みたいな形してるぞ。」
立体起動音が北から聞こえる。
キュインーーとかすかな音が。
それはサイードとアリスであった。
サイード「大丈夫か?」
アリス「なんだいこの完全武装の巨人は。」
俺は起き上がりながら言った「空挺部隊はどうした?」
サイード「無理だろ、空挺部隊には。」
俺「だが憲兵団のおかげで、なんとか倒せそうだよ。」
アリス「恰好は調査兵だけどね。」
サイード「ジャック、いい戦術があるのか?」
俺は二人に作戦内容を話し、アリスには北の拠点に戻ってもらった。
サイード「最悪俺たちも死ぬぞ。」
俺「だがこれしかない。巨人にみえるように西に逃げるぞ。」
巨人が俺たちに気づいた。
俺「サイード逃げるぞ!!」
俺とサイードは西に立体起動した。
サイード「まだか!」
俺「まだだ!」
ブオンーと巨人は剣をひっきりなしにふりまくりながら走って来た。
俺「今だ!」
俺とサイードは一気に東に立体起動した、そしてうなじを狙った。
巨人も東に向き、俺は立体起動で右手剣に、サイードは左手盾にふさがれたがこれが苦肉の作戦であった。
俺「ノーランド、お前はやっぱり最後までローゼ帝国に忠実だったな♪」
その瞬間巨人の背中に40cm砲の砲弾が直撃し、消滅した。
着弾の影響で俺とサイードは吹き飛ばされたが、立体起動で二人とも立て直した。
サイード「空挺部隊なら全滅だな。」
俺「そうだな、俺たち二人で十分だっただろ。」
その後南部兵は攻めて来なかった。
西港町を占領に成功した。
西港町占領から一日が経ち北港町で新聞が大きく報じた。
サイード大佐とジャック法王が新型巨人兵を討伐し、西港町占領!!!
テーゼ「すごいわ♪二人で巨人を倒すなんて!!!しかも新型だって!!!」
海兵護衛長「お落ち着いてください!もう戦争は終わり法王と毎日幸せに暮らせる日が来ますから。」
北港町は海軍が多かったために海兵が守備についている。
およそ二万の海兵が取り締まっている。
テーゼ「そうだね♪エドソン護衛長、あなたは家族がいるの?」
エドソン「はい!私には東港町を防衛している弟がいます。」
テーゼ「二人兄弟なの?」
エドソン「はい!弟はジョージって名前で最近軍曹から少佐に昇進しました。」
テーゼ「すごいじゃない!おめでとう♪」
エドソン「ありがとうございます、ジャック法王直々に言われたらしいです!」
テーゼ「そうなんだ!エドソンは信頼できるから内戦が終わったら近衛兵になってもらうわ♪」
エドソン「ありがとうございます!!!ジャック法王の元で命をかけられるのは名誉です!」
テーゼ「ジャックのおかげで、島民の暮らしを知ることができたわ。」
テーゼの回想・・・
アリス「女王様明日になったら北港町に隠れていただきます。」
テーゼ「ジャックも来るの?」心配そうに尋ねる女王。
アリス「ジャック法王は自ら東港町に出兵なさるそうです。トウジョウ大佐に力を貸すために。」
テーゼ「そうなんだ、あなたの主人も西で大佐をしてるらしいわね。心配でしょう?」励ましながら言う女王。
アリス「はい・・・正直二人で避難して子どもの世話をしたいですが、二人とも兵士出身なんで・・・」
テーゼ「ジャックが言っていたわ。サイードとアリスは優秀なシーナ王国の兵士だって!」
アリス「女王様もう就寝の時間です。明日海兵が女王様を北港町に案内しますから。」
次の日女王は北港町に護送された、この護送は極秘であったために女王は外出を許されなかった。
護送中馬車の中で・・・
護衛長「もう北の森を抜ければ北港町ですよ♪」
テーゼ「そうなんだ♪私南港町の近くに住んでたからまさか最初に北港町に来るとは思わなかったわ。」
護衛長「でも隠れ家に移るだけなんで生活はそんなに変わりませんよ。」
テーゼ「隠れ家からは島民の生活が見れるの?」
護衛長「はい。少しなら二階から見えますよ。」
そして隠れ家についた。
どうやら海に近く潮のにおいがした。
テーゼは護衛兵二人に連れられ隠れ家に入った。
テーゼはすぐに二階の窓から島民の暮らしを初めて見た。
驚くことばかりであった。
市場や家がたくさんあり兵士や島民も多く見えた、そして彼女は初めて海を見て感動した。
テーゼ「ジャックは海の向こうから来たんだ♪なんか素敵♪」
テーゼは悪いクセが出て次の日隠れ家を抜け出そうとした。
次の日の朝テーゼは隠れ家を抜け出し、市場に行った。
市場には魚や野菜が多く売られていてビックリした。
テーゼ「これ全部食べられるの?」
売り手「当たり前よ!食えないものは売らないよ!あれ?どこかで見たことあるような。」
テーゼ「この野菜一つもらっていいかな?♪」
売り手「ああ、美人だから特別に一つだけあげるよ。」
テーゼはトマトを初めて生で食べた。
それはすごく酸っぱく甘みもあった。
テーゼは調理したものしか食べたことなかったので感激した。
テーゼは次に服屋に行った。
店員「いらっしゃい。あれテーゼ女王?!」
テーゼ「いえ、私はニーナよ。よく間違えられるは♪」
店員「そうかい、それは失礼したね。」
テーゼは生まれてドレスしか着たことがなく、売ってある茶色の長スカートを履きたくなった。
店員「それ100Gだよ。」
ぼったくる店員。
それは仕方なかった、内戦状態であったために食料が高騰して、服を買う人が激減していたのである。
店員「とりあえず着てみる?」
テーゼ「いいの♪」
テーゼは試着室で上は白シャツのカッターにしたは茶色の長スカートであった。
店員「あなた元がいいから何でも似合うね。」
店員は本気で言った。
テーゼ「じゃあこれもらっていい?」
店員「お金持ってないのかい?」
テーゼ「オカネって何?」
真剣に聞くテーゼを見て驚く店員。
テーゼ「わかった。じゃあその私が着てたやつと交換はどうかな?」
店員「このドレスと!!!もったいないよ!!!」
テーゼ「いいの。あなた似合いそうだし、じゃあこれこのまま着ていくね。」
そう言ってテーゼは服屋から出て行った。
テーゼは街中を歩き、いろいろな人と話をした。
護衛兵「女王様!探しましたよ。」
テーゼ「ああ、見つかっちゃた!!!」
テーゼは馬車で隠れ家に戻された。
それでもその後何回も抜け出しを繰り返した。
・・・テーゼの回想終了。
エドソン「ジャック法王が内戦に勝てばあなたは自由ですよ。ジャック法王は旅が好きですから。」
テーゼ「お腹にいる赤ちゃんと一緒に三人で旅をしたいわ。ジャックにはまだ言ってないんだ。」
俺とサイードは西港町をジョージ少佐に任せ、合同作戦本部に行った。
一隻の船も北港に撤退した。
アイランド「南部兵は偵察兵によるとあと二万人らしい。だが君たちの遭遇した巨人を踏まえれば、南港町は不確定要素が多いな。南の森からも南部兵は撤退し、神殿を制圧したぞ。もう南部軍に勝ち目はないのになぜ抵抗する?」
サイード「とは言ってもサイジョウ大佐と前法王がまだいる。向こうに勝ち目がないことはない。」
俺「そうだ、現に俺たち二人は死にそうになった。新型巨人によって、あんなのがまだ一体でもいれば統一は困難だ。巨人を陸で駆逐できるのは50人しかいないからな。」
サイード「いっその事、極秘戦艦と旧巨大戦艦で艦砲射撃してもらうか?」
俺「なぜ、前法王は勝ち目のない内戦をする。いやあるのか?ならなぜここまで追い詰められてもなにも前法王はしないんだ。」
サイード「もしかしたら、お前を試してるんじゃないか。島中を巻き込んで。」
俺「そうか、俺は未来を見る力もないし、癒す力もない、つまり武力で力を表せということか・・・そうすれば島民は安心して新法王を信じられるからか。」
サイード「お前に力がないことはない。」
俺「!!!どういう意味だ?」
少し興奮する俺。
サイード「お前がかつて憲兵団だったころ貴族屋敷を掃除してただろ。お前には言わなかったがお前が掃除した後真の貴族かどうかが試されたんだ。傲慢な貴族は衰退し、謙虚な貴族は名誉貴族になる一族だっていた。だからお前は処刑しなくても憲兵団にいられたんだ。やがてお前を脅威に感じた王政はお前を拘束し、地下深くに投獄したんだ。」
ジャックはそれを聞いてサイードを殴った。
俺「なぜ、いまさらそんなことを言う!!!なぜお前はそのことを黙っていたんだ!!!」
サイード「お前には価値があった、だから俺はケインとマークよりお前を選択したんだ!!!お前についていくと誓った。お前は多分神ウォールの子孫だ、聖書通りの人生をお前は歩んでいる。俺はいけないが、いずれ島を統一し旧大陸に行くことになるだろう。前法王はそう俺に言った。そして現にその通りになっている。」
アイランド「・・・」
俺「じゃあ、内戦は仕組まれたものなのか、この頬の傷もそうなのか?新型もそう聖書にかいてあるのか?だったら俺にも聖書見してくれよ!!!俺の最後が書いてあるんだろ!!!」
サイードは聖書を取り出し言った。
「神ウォールの子孫は読めないと聖書には書いてある。それが運命だ、ページを開いてみろ。」
俺は聖書を手に取り読もうとしたが読めなかった。
読もうとすると字がかすみ、黒い点々しか見えなかった。
俺「うそだろ、全部俺のせいか・・・ケインやマーク、ニーナが死んだのも俺のせいなのか。」
サイード「そうだ、そして俺も巻き込まれている聖書の話に、だからジャック!!!、統一してくれ。」
俺「俺はまだ運命で死なないなら、俺は島を統一して旧大陸に行くよ・・・旅人ジャックとしてな。」
サイード「すまない、本当なら言いたくなかったんだが・・・」
俺「俺は神の子孫だろ、だったらサイードお前は悪くない、悪いのは聖書だ。聖書を作ったやつだ。」
アイランド「個人的な会話を邪魔してすまんが、まず島を統一することだけを考えてくれ。」
俺「そうだな、まず二隻の船に南港町に艦砲射撃してもらおう。それから陸から進軍する。」
サイード「あとは陸から八万人で攻め込めば、我々の勝利だな。西の森、南の森、東の森から一気に突撃だ!」
アイランド「ついに使う時が来たな。巨人兵の部隊『トロール部隊』を。」
俺「あんた何言ってんだ?巨人の力は使わないんじゃなかったのか。」
アイランド「じゃあ敵の巨人兵剣士型が出た時君は空挺部隊で対処できるのか?前は二人で倒したそうだが、結果的に艦砲射撃だろ。そっちのほうが危険だ。トロール部隊を最初から投入し、一気に統一する。」
サイード「そのトロール部隊は何人の部隊でどこで訓練してたんだ?」
アイランド「この下だ、表では閉鎖になっているが。十人が二年間剣士型で訓練していた。」
俺「なるほど、つまりあんたはどっちにつこうがこの部隊を使う気でいた。そして聖書通りに俺が南港町を占領すると知ったあんたは今が使い時だと考えたんだな。」
アイランド「違う!!!前法王が内戦が終わる時に使えと言っていた。これも何か意味がある。」
俺「みんな、前法王のいいなりだな!!!おかしいと思わないのか!!!」
サイード「そこだよ!ジャックあんたがいなかったら前法王が、いや南部軍はとっくに勝っていたんだ。だがあんたの屈しない心が内戦を長引かせたんだ。あんたは神だから負けるはずがないんだ!!!」
俺「そうか、結局は全部俺が絡んでんだな。だったら俺こそ死神だな!!!すぐ出てってやるよこの島から!!!」
俺は合同作戦本部を飛出し南の森に一足先に出兵した。
俺は自分の人生が決まっていることにショックが隠せなかった。
だから神殿に聞いた。
俺「俺は神の子孫なのか?」
神殿は青く光った。
俺「テーゼと死ぬまでこの島で暮らせますか?」
神殿は赤く光った。
俺はまた愛する者を失うのか、俺は幸せにはなれないのか。と心で思った。
俺「旧大陸に俺は行くのですか?」
神殿は青く光った。
前法王「君は分かりきった質問をして楽しいか?」
前法王が笑いながら言ってきた。
俺「法王!!!なぜ無意味に内戦をするのですか?」
法王が突然神殿に現れたことは気にしなかった。
前法王「君が望んだことだ、ウォールの子孫ジャックよ。」
微笑みながら言った。
俺「俺はこんなこと望んでません!!!俺は二十歳まで人一人殺せなかったのに今や軍の指導者です!!!」
前法王「ジャックよ、旧大陸の聖域に行け、さすれば、答えは導かれるだろう。」
俺「なぜ、俺が神の子孫なんですか、自分で人生は決めれないんですか?!!」
すると法王は森の中に消え、その後二度と見ることはなかった。
モハメド「よう!ジャック。一週間ぶりだな!」モハメドが南の森から来た。
俺「おう、モハメド。お前南部兵じゃなかったのか。」
モハメド「最近北部兵に就職したんだ。もう南港町しか残ってないからな。」
楽しそうに言った。
俺「なんでそんな楽しそうなんだ?俺は何千もの屍を見ておかしくなりそうだ。」
モハメド「そうか・・・でもお前が内戦を終わらすんだろ♪南港町は暮らしがひどいぜ・・・」
俺「そんなにひどいのか。お前はこの神殿に何を尋ねるんだ?」
モハメド「普通のことだよ。金持ちになれるか、とか女王と結婚できるかとか、楽して暮らせますかとか、全部赤色に染まったけどな。」
モハメドは笑いながら言った。
俺「そうか、俺も二十の時は金と女の事しか考えてなかったな。」
俺は笑いながら言った。
するとモハメドが拳銃を俺の心臓に突き付けた。
俺「辞めろ!モハメドお前はそんなやつじゃないだろ。」
俺も同時に拳銃を突きつけた。
モハメド「ただ一回だけ神殿が青く光ったんだ。お前がいなくなれば女王と幸せに暮らせますかと聞いた時に。」
俺「俺はもう少しでいなくなるよ。お前の願いは叶う!」
俺は微笑みながら言った。
モハメド「いや、お前が居る限り俺は二番だ、いつだってお前はモテた。結婚してたのにな。だがお前は娘たちをことごとく振り、自殺した娘だっていたんだ。」
モハメドは泣きながら言っていた。
俺「やめるんだ、拳銃を下ろせ。じゃないと俺が撃たなくちゃならない。」
モハメド「俺は拳銃でお前を撃とうとしてるが、俺にはできない。」
泣き続けながら言うモハメド。
俺はかつて自分がケインとマークを撃ったときを思い出した。
そして昔の自分をモハメドに重ねた。
俺「誰の差し金だ!言えば俺がなんとかする!お前は人を殺したことないだろ。」
モハメド「ああ、そうだ。暗殺は新法王が初めてだ。」
俺はモハメドの心臓を撃ちぬいた。
モハメド「ジャック、お前は悪くない。お前はわる・・・」
モハメドはそう言いながら死んだ。
俺は悲しかったが、死について麻痺していたため、涙が出るほどではなかった。
北部兵が銃声を聞いて四人ほど来た。
俺「南部軍のスパイだ、だが手厚く葬ってやってくれ。」
北部兵は困惑しながら了解と答え、北部兵と一緒に神殿の近くに埋葬した。