次の回もまた遅くなりそうです。
◆ ◆ ◆
「………」
「早苗、いい加減落ち着きなって」
凛々が保護された後の麗奈宅にて。
“忍びの様な友人”に凛々が無事の知らせを聞き、琉伽を見送り、いつまでも自分を責めつづける早苗を宥めかせるまで少々てこずり、何とか自宅まで帰ることができた。
「ちゃんと連絡も取れた。無事も確認取れたんだ。うじうじうだうだするのはもう止めな」
「でも…、でも…!」
先程からこれである。
先達、宿敵として手を引いていたはずが、凛々を追い詰めていた。後悔するばかり。
「一度お互い距離空けて、頭冷やして考える時間さ。焦りすぎだよ早苗」
「焦ってる……私が……?」
「好きな娘に強くなってほしい気持ちは理解出来るよ」
「す、好きって…!」
「だけど。引っ張り過ぎて、凛々君が疲れてて、躓いているのが見えてない」
「っ…」
「焦るのは、“あれ”が原因でしょ?」
焦る原因。凛々を正しく導いてやらなければ、私と同じ目に遭ってしまうかもしれない。……凛々が“そちら側”になってしまうかも知れない。
―――とある大会で。
称号戦と呼ばれる大会で、早苗は絶対の自信と希望に溢れていた。
憧れた人達と肩を並べる、というのはおこがましいが、やっと一歩追いつけると思い臨んでいた。
結果、決勝で敗退――
――のはずだった
『先日の称号戦にて優勝となった■■■■選手の不正行為が発覚したため、今後大会に出場する権利を永久剥奪。称号剥奪とする。
よって決勝対戦相手である藍河 早苗選手を優勝とし、後日称号を贈る』
相手の不正。
見抜けなかった自分。
見せ掛けの称号。
屈辱以外の何物でもなかった。
後に聞いた話だが、早苗を破った相手は新進気鋭の若者で、光るものがあったにも関わらず不正に走ったのは
「初めて敗北したとき、目の前が真っ暗になった。
誰も助けてくれたり、教えてくれなかった。
息詰まってたところに過去の不正話が目に入り、気まぐれにやってみたら誰も気付かなかった。
自分にはカードを呼び込める何かがあった。だから合わせてここまでやれた。」
凛々の初バトルを見て、最初は初心者だからこんなものかと思ってはいたが、“光るもの”があると麗奈が言う。
紆余曲折……と言うより、早苗自身も何とかしたいと思っている癇癪もあったが、バトルした際確かに感じるものがあった。
ならば、もう二度とあんな事にならないよう導く事。
だが結果は……
「………」
「んー埒が明かないね。…早苗」
「…?」
「ターゲット!」
「なっ…」
「こっちで語ろうよ」
「……今?」
「バトスピは対話。誰かが言ったもんだ」
◇ ◇ ◇
突然麗ちゃんに挑まれたバトルに驚きはしたものの私はカードバトラー。挑まれたのならば臨まねばなるまい。
正直、気乗りしなかったけど、このままウジウジするよりはバトルして、見えるものがあるやも知れない。……焦りすぎ、か。
VS 青凪 麗奈
【???】
「悪いけど、麗ちゃんのデッキって一世代前のでしょ?」
「今の早苗なら二世代前だろうと余裕だよ」
「……言ったわね!」
「ふっへーん。だぁれがそのデッキの基礎を渡したのかと思っとるのかねぇ?」
<早苗・先攻第一ターン>
「なら先攻を取っても文句無いわよね! 叢空の第一ターン!スタートステップ!」
(リザーブ4)
(手札4→5)
「メインステップ! ネクサス《雷海域》をレベル2で配置!」
(手札5→4)
(リザーブ4→0)
(トラッシュ0→3)
[雷海域 コア1 レベル2]
「バーストをセットしてターンエンド!」
(手札4→3)
{早苗バースト:なし→セット}
最初に海帝国の配置を考えたけど手札に無いから仕方がない。麗ちゃんはアルティメットを主軸に置いてるからこの海域を置いてお行けば相棒に早々ひき潰される心配は薄くなる。
<麗奈・後攻第二ターン>
「手堅いねぇ。まぁ私の相棒達を警戒してかな。
では“蒼穹”の第二ターン。スタートステップ」
(リザーブ4→5)
(手札4→5)
「ふーむ……。こんなのはどうかな? ネクサス《海の主の大口》をレベル2で配置だ」
(手札5→4)
(リザーブ5→0)
(トラッシュ0→4)
[海の主の大口 コア1 レベル2]
「っ!?」
「その昔レベル2の判定で揉めたカードさ。一緒に公式に凸電しただろう?」
「余計なモノを配置するとか麗ちゃん性格ずっこい!」
「同じ青使って言える台詞かい」
ネクサス 青
《海の主の大口》
コスト4 軽減青2
<0> Lv1
<1> Lv2
シンボル:青
Lv1・Lv2『お互いのアタックステップ』
コスト2以下のスピリットはアタックできない。
Lv2『相手のアタックステップ』
相手のスピリットがアタックしたとき、相手は、相手のリザーブのコア1個を相手のトラッシュに置かなければ、『このスピリットのアタック/バトル時』効果すべてを発揮できない。
「【招雷】はバトル時効果。あとは分かるな?」
クッソ厄介なカードを……! っと、クソとか下品な言葉使うと麗ちゃんやお母さんに怒られちゃう。
にしても、こっちがスピリット中心でアルティメットは少なめだから厄介この上ない。こちらのアタックステップでのみの効果だけど受け身としてしか使えないのは、責め辛い。
「バーストセットでターンエンド」
(手札4→3)
{麗奈バースト:なし→セット}
<早苗・先攻第三ターン>
「くっ、叢空の第三ターン! スタートステップ!」
(リザーブ0→1)
(手札3→4)
(トラッシュ3→0)
(リザーブ1→4)
「メインステップ」
大口のせいでコスト2以下のスピリットはアタックを封じられ、今の状態でコスト4以上を出すとアタックはできるけど【招雷】が発揮できない。
コスト3なら何とか……。いや、ならここは麗ちゃんの行動も封じる!
「《海賊砲手ハーヴィー》を召喚!」
(手札4→3)
(リザーブ4→0)
(トラッシュ0→3)
[海賊砲手ハーヴィー コア1 レベル1 BP3000]
「ほう」
「レベル1からの効果! 麗ちゃんのコスト3以下のスピリットとアルティメットはアタックできない!」
スピリット 青
《海賊砲手ハーヴィー》
コスト4 軽減青2 <闘神>
<1> Lv1 BP3000
<2> Lv2 BP4000
<4> Lv3 BP6000
シンボル:青
Lv1・Lv2・Lv3『相手のアタックステップ』
コスト3以下の相手のスピリット/アルティメットはアタックできない。
Lv2・Lv3【招雷:コスト6/8】『このスピリットのバトル時』
バトル終了時、このスピリットを破壊することで、自分の手札にあるこのスピリットと同じ系統を持つコスト6/8のスピリットカード1枚を、コストを支払わずに召喚する。
「ターンエンド!」
「お互い青じゃ泥試合、いや、小野試合になるねぇ」
「決まるときは一瞬だけど」
元から行動阻害・妨害がメインの青だ。
重なればこうなるのは必然。あとはヒテンミツルギスタイルよろしく一発で決まる……かも。
<麗奈・後攻第四ターン>
「蒼穹の第四ターン。スタートステップ」
(リザーブ0→1)
(手札3→4)
(トラッシュ4→0)
(リザーブ1→5)
「メインステップ。ここはまず先鋒《獣士オセロット》!」
(手札4→3)
(リザーブ5→4)
[獣士オセロット コア1 レベル1 BP1000]
「そしてネクサス《海帝国の秘宝》を配置だ」
「ちっ!」
「お先に〜」
(手札3→2)
(リザーブ4→2)
(トラッシュ0→2)
「更にマジック《ブレシングコア》を使用。私のネクサス2つに1つずつコアを追加する」
(手札2→1)
(リザーブ2→0)
(トラッシュ2→4)
[海の主の大口 コア1→2]
[海帝国の秘宝 コア0→1 レベル1→2]
「よしよし。ひとまずターンエンド」
コアを増やしてきたってことは、あの1枚は麗ちゃんの右腕がもう手札にいる? だけど焦るな私。対抗手段はある。手札を使い切らせれば麗ちゃんだって一たまりも無い。
「そう。焦る必要は無いんだよ」
「っ…」
「そりゃ忘れろってのは無理な話だし、簡単に乗り越えろとは言わない」
「…………」
「だけど、思いやりが凛々君を追い詰めてしまったのは反省しなきゃね」
「……うん」
凛々をああさせたくない。輝きを失う前に研かなければ。それが逆に輝きを曇らせたばかりか、傷付けていた。
「……謝らなきゃ」
「単純明解。ならばバトルして、気持ちに整理付けてけ青少女!」
「青少女って……」
その自信満々に胸張ってエラソーにしてるのホント腹立つ。ムカつくから脛に蹴りを入れておく。
「んっ!」
「いっったぁ!?」
「あんがと!」
「感謝のカケラも無ぇな従姉妹ぉ!」
「感謝してんだよ従姉妹ぉ!」
<早苗・先攻第五ターン>
「叢空の第五ターン!スタートステップ!」
(リザーブ0→1)
(手札3→4)
(トラッシュ3→0)
(リザーブ1→4)
「メインステップ! マジック《ストロングドロー》を使用! 3枚ドローしてら2枚破棄する!」
(手札4→3)
(リザーブ4→3)
(トラッシュ0→1)
(手札3→6)
「破棄するのは《サポートフラッグ》と《サンダータクティクス》!」
(手札6→4)
●破棄したカード
・《サポートフラッグ》(マジック)
・《サンダータクティクス》(マジック)
「ハーヴィーのレベルを3に上げ、アタックステップ!」
(リザーブ3→1)
[海賊砲手ハーヴィー コア2→4 レベル2→3 BP4000→6000]
「ハーヴィーを指定!」
「ならば大口レベル2の効果だ。通行料を払いな」
「残したリザーブのコアをトラッシュに投げ込みバトル時効果発揮の許可をもらう!」
(リザーブ1→0)
(トラッシュ1→2)
さぁ、どう動く麗ちゃん…!
「ライフで受けよう」
「っ!?」
(麗奈ライフ5→4)
(麗奈リザーブ0→1)
「何を驚いてるんだい?早苗」
「……飛び込ませたか!」
「さっきストドロを使った時に大口を素通り出来る算段が来たような顔してたからね。ライフ減少でバースト発動!」
「ちいっ!」
「《獣士アムール》! バースト効果でコスト6以下のスピリット1体を破壊する。ハーヴィーを指定!」
{麗奈バースト:セット→発動}
[海賊砲手ハーヴィー コスト4 破壊]
(早苗リザーブ0→4)
「そして効果発揮後、大口、秘宝、リザーブのコアを使いレベル2でバースト召喚だ」
{麗奈バースト:発動→召喚}
(リザーブ1→0)
[海の主の大口 コア2→1]
[海帝国の秘宝 コア1→0 レベル2→1]
[獣士アムール コア3 レベル2 BP7000]
アムール……! <極竜>を補佐する獣士。ならやっぱりあれが手札に来てるか! だけどそんなの、麗ちゃんならそうなるはず。彼も駆け付けるのが速い。伊達に右腕なんて名乗っちゃいない。
でも正直な話、あのバーストが手札増加時バーストじゃなくて内心ホッとしてる私がいる。
「ハーヴィーの破壊でバースト! 《双光気弾》! バースト効果で2枚ドローし、追加コストを支払いその邪魔な大口をぶっ飛ばす!」
{早苗バースト:セット→発動}
(手札4→6)
(リザーブ4→1)
(トラッシュ1→4)
[海の主の大口 破壊]
(麗奈リザーブ0→1)
「アタックステップ終了。エンドステップにトラッシュの《サンダータクティクス》を手札に戻して、ターンエンド!」
(早苗手札6→7)
手札にはかなり余裕ができた。けどこれで有利になったとは思えない。何せ私の師で二つ名持ちの麗ちゃんだ。
<麗奈・後攻第六ターン>
「蒼穹の第六ターン。スタートステップ」
(リザーブ1→2)
(手札1→2)
(トラッシュ4→0)
(リザーブ2→6)
「メインステップ。手札はそちらが有利。だがこれならどうだい? 《バルカンバイソン》をレベル2で召喚」
(手札2→1)
(リザーブ6→1)
(トラッシュ0→3)
[バルカンバイソン コア2 レベル2 BP7000]
「っ!? イアンじゃない!?」
「更にバーストをセットし、秘宝をレベル2にしてアタックステップだ
(手札1→0)
{麗奈バースト:なし→セット}
(リザーブ1→0)
[海帝国の秘宝 コア0→1 レベル1→2]
「バルカンバイソンでアタック! レベル2からのアタック時効果、【強襲:1】で海帝国の秘宝を疲労させ回復!」
[海帝国の秘宝 回復→疲労]
[バルカンバイソン 疲労→回復]
「更にレベル1からのアタックステップ時効果。私のスピリット、またはアルティメットが【強襲】の効果によってネクサスを疲労させたとき2枚ドローし、1枚破棄する。しかし秘宝レベル2の効果により破棄枚数が1枚減るからそのまま2枚ドローとなるよ」
(手札0→2)
青 スピリット
《バルカンバイソン》
コスト6 軽減青3極1 <異合>
<1> Lv1 BP5000
<2> Lv2 BP7000
<5> Lv3 BP10000
シンボル:青
Lv1・Lv2・Lv3『自分のアタックステップ』
自分のスピリット/アルティメットの【強襲】で自分のネクサスが疲労したとき、自分はデッキから2枚ドローする。その後、自分は手札から1枚破棄する。
Lv2・Lv3【強襲:1】『このスピリットのアタック時』
このスピリットは、ターンに1回まで、自分のネクサス1つを疲労させることで回復できる。
手札を補充してきた。だけどもうネクサスは無いからこれ以上の補充はできない。……だけど、今引いた2枚が何なのかが問題。
「ライフで受ける!」
(早苗ライフ5→4)
(リザーブ1→2)
「ターンエンド」
<早苗・先攻第七ターン>
「そろそろこちらも攻めさせてもらおうかしら! 叢空の第七ターン、スタートステップ!」
(リザーブ2→3)
(手札7→8)
(トラッシュ4→0)
(リザーブ3→7)
「メインステップ。《巨人船医ゴードン》を召喚!」
(手札8→7)
(リザーブ7→6)
(トラッシュ0→1)
[巨人船医ゴードン コア1 レベル1 BP1000]
「続けてネクサス《三つ首竜の海賊旗》を配置!」
(手札7→6)
(リザーブ6→5)
(トラッシュ1→2)
「更に2枚目の《ストロングドロー》! 破棄するのは《巨神ジュニアス》と《生還者バディ》!」
(手札6→5)
(リザーブ5→4)
(トラッシュ2→3)
(手札5→8→6)
●破棄したカード
・《巨神ジュニアス》(スピリット)
・《生還者バディ》(スピリット)
「手札に“彼”がいるのが見え見えだねぇ」
「致し方なし! ゴードンをレベル2、海賊旗をレベル2、バーストをセットしてアタックステップ!」
(リザーブ4→0)
[巨人船医ゴードン コア1→4 レベル1→2 BP1000→5000]
[三つ首竜の海賊旗 コア0→1 レベル1→2]
(手札6→5)
{早苗バースト:なし→セット}
今攻めるのが好機! 引かれたとすれば、あの2枚は両方スピリットかアルティメットと見た! なら、一気に詰めて絶対優位に立つ!
「雷海域の効果により、【招雷】を持つスピリットにBPプラス2千!」
[巨人船医ゴードン BP5000+2000=7000]
「バルカンバイソンと並んだか。でも早苗の手札にサンダータクティクスがあるのは判ってるし、海賊旗の効果で殴り負けても【招雷】が発揮されると」
「その通り!ゴードンでアタック!」
「バルカンバイソンでブロック」
守ってきた。ならあのバーストは雷海域を破壊する双光気弾か! 読みが当たった!
「海賊旗レベル2の効果! 【招雷】を持つゴードンがブロックされたため1枚ドローして、1枚破棄する! 破棄するのは《赤髭巨人バルバロス》!」
(手札5→6→5)
「何も無ければバトル解―――」
「言っただろう?」
「っ!?」
「大概の動きは解るさ。なんせ、海賊達は私のマブダチだからね。バースト発動!」
「手札増加バースト!?」
「《グリードサンダー》! 雷を使うなら私だって負けてないよ!」
{麗奈バースト:セット→発動}
グリードサンダー!? このタイミングで発動させた……サンダータクティクスを回収したときやストロングドローを使ったときにも使えたはずなのに使わなかったのは、交換の瞬間を見計らわれたのか……!
「発動時に早苗の手札が5枚以上ならその手札を全て破棄させ、2枚ドローさせる!」
「っ、やられた…!」
(早苗手札5→0→2)
●破棄したカード
・《アルティメット・レーヴェン》(アルティメット)
・《サンダータクティクス》(マジック)
・《副船長チェスター》(スピリット)
・《巨人銃士クリフォード》(スピリット)
・《海皇巨神デュラン・キッド》(スピリット)
「ほらやっぱりレーヴェンとキッド握ってた」
青 マジック
《グリードサンダー》
コスト5 軽減青3
【バースト:相手の効果によって相手の手札が増えた後】
相手の手札が5枚以上のとき、相手の手札すべてを破棄することで、相手はデッキから2枚ドローする。
その後コストを支払うことで、このカードのフラッシュ効果を発揮する。
フラッシュ:
コスト合計5まで相手のスピリットを好きなだけ破壊する。
「アムールのコア2つを使い追加コスト。合計コスト5までそちらのスピリットを破壊する。破壊するのは巨人船医ゴードン。海賊旗は効果破壊には対応していない!」
[獣士アムール コア3→1 レベル2→1]
(麗奈トラッシュ3→5)
[巨人船医ゴードン コスト1 破壊]
(早苗リザーブ0→4)
「っ…、まだぁッ! 私のスピリットが破壊されたことによりバースト発動! 《海賊参謀セーファス》!」
{早苗バースト:セット→発動}
「なるほど保険は掛けてたか」
「バースト効果でトラッシュの<闘神>スピリット、または<闘神>アルティメット1枚を手札に戻す! 戻すのは《海皇巨神デュラン・キッド》!」
(早苗手札2→3)
麗ちゃんのバーストは無くなった! 【招雷】で喚ぶチャンスを逃しはしない!
「回収に成功したためセーファスをレベル3でバースト召喚!」
{早苗バースト:発動→召喚}
(リザーブ4→0)
[海賊参謀セーファス コア4 レベル3 BP7000+2000=9000]
青 スピリット
《海賊参謀セーファス》
コスト5 軽減青3 <闘神>
<1> Lv1 BP4000
<2> Lv2 BP6000
<4> Lv3 BP7000
シンボル:青
【バースト:相手による自分のスピリット/アルティメット破壊後】
自分のトラッシュにある系統:<闘神>を持つスピリットカード/アルティメットカード1枚を手札に戻すことで、このスピリットカードを召喚する。
Lv2・Lv3【招雷:コスト4/8】『このスピリットのバトル時』
バトル終了時、このスピリットを破壊することで、自分の手札にあるこのスピリットと同じ系統を持つコスト4/8のスピリットカード1枚を、コストを支払わずに召喚する。
「セーファスでアタック!」
「コスト5はまだ破壊できる範囲内だよ! フラッシュ!マジック《スパークバースト》!」
「にゃにぃっ!?」
「コストにはバルカンバイソン、オセロット、秘宝から拝借!」
(麗奈手札2→1)
[バルカンバイソン コア2→1 レベル2→1]
[獣士オセロット コア1→0 消滅]
[海帝国の秘宝 コア1→0 レベル2→1]
(麗奈トラッシュ5→8)
「合体しているブレイヴのコストを0とし、合計コスト5まで相手スピリットを自由に破壊する! 対象はコスト5ピッタリのセーファス!」
[海賊参謀セーファス コスト5 破壊]
(早苗リザーブ0→4)
またしても……!
相変わらずだけどここまで招雷を封じられるなんて!
青 マジック
《スパークバースト》
コスト5 軽減青2
【バースト:相手のスピリット/アルティメットのアタック後】
このターンの間、自分のスピリットすべてをBP+3000する。
その後コストを支払うことで、このカードのフラッシュ効果を発揮する。
フラッシュ:
相手の合体スピリットのブレイヴすべてをコスト0として扱い、コスト合計5まで相手のスピリットを好きなだけ破壊する。
「読み焦ったね早苗」
「……エンドステップ。サンダータクティクスを手札に戻して、ターンエンド」
(早苗手札3→4)
<麗奈・後攻第八ターン>
「蒼穹の第八ターン、スタートステップ!」
(リザーブ0→1)
(手札1→2)
(トラッシュ8→0)
(リザーブ1→9)
「メインステップ。さあ、ファイナルターンと行こうかな」
「っ!」
「まずは《アルティメット・エルギニアス》を召喚」
(手札2→1)
(リザーブ9→7)
(トラッシュ0→1)
[アルティメット・エルギニアス コア1 レベル3 BP5000]
「そしてマジック《バスタースピア》を使用」
(手札1→0)
(リザーブ7→5)
(トラッシュ1→3)
「は!? 1弾のカード!?」
「案外便利なんだよコレ。気弾と比べる程じゃないけど、フラッシュでお互いのネクサスを対象にできてドローできるのは良いものだよ。シンプルイズベスト。テキストが短いものは強い」
赤 マジック
《バスタースピア》
コスト3 軽減赤2
フラッシュ:
ネクサス1つを破壊する。
相手のネクサスを破壊した場合、自分はデッキから1枚ドローする。
「破壊するのは雷海域。いい加減邪魔だしね。そして1枚ドローだ」
[雷海域 破壊]
(早苗リザーブ4→1)
(麗奈手札0→1)
「ふふん。良いタイミングだ。これで相方の召喚条件は整った。
蒼き究極の彗星!
《アルティメット・ドライアン》!
レベル4で召喚!」
(手札1→0)
(リザーブ5→0)
(トラッシュ3→6)
[アルティメット・ドライアン コア2 レベル4 BP17000]
来た、麗ちゃんの切り札……! しかも今引きな上こっちの状況が最悪! 守りの雷海域も破壊されちゃったし……!
「バルカンバイソン、Uエルギニアスのコアをアムールに移してレベル2に上げ、アタックステップ!」
[バルカンバイソン コア1→0 消滅]
[アルティメット・エルギニアス コア1→0 消滅]
[獣士アムール コア1→3 レベル1→2 レベル1→2]
「イアンでアタック! ダブルアルティメットトリガー、ロックオン! アムールレベル2の効果で<極竜>を持つイアンがバトルしている間、早苗はマジックを使用できないぞ!」
「――コスト5アルティメットの《剣将スティオン》と、コスト4ブレイヴ《船星鎧ブレイヴアルゴー》!」
「ダブルヒット! ヒット時効果でレベルを2つ上げ、ダブルヒット時効果でイアンは回復する!」
[アルティメット・ドライアン レベル4→6 疲労→回復]
「……っ、ライフで受ける!」
(早苗ライフ4→3)
(リザーブ5→6)
「イアン、二度目のアタック! Wトリガーロックオン!」
「コスト4ネクサスの《海帝国の秘宝》、コスト4スピリットの《海賊隊長エドガー》!」
「ダブルヒット!回復!」
[アルティメット・ドライアン レベル4→6 疲労→回復]
「ライフ!」
(早苗ライフ3→2)
(リザーブ6→7)
「三度目!Wトリガーロックオン!」
「くっそが! コスト5ブレイヴ《水星神剣マーキュリーブレイド》、コスト4ネクサス《ビーストマウンテン》!」
「口が悪い!ダブルヒットで回復!」
[アルティメット・ドライアン レベル4→6 疲労→回復]
「ライフ!!」
(早苗ライフ2→1)
(リザーブ7→8)
……もはやここまで。
心が曇っているとこうもやられる、麗ちゃんにここまでこてんぱんにされたのはいつぶりだろう。
「さあラストアタックだ。イアン、四度目のアタック! Wトリガーロックオン!」
「――っ! コスト7スピリット《戦輝神ゼルドナーグ》、コスト10スピリット《海皇巨神デュランザム》!」
「ははっ!最期の最後で切り札達が救ってくれたじゃないか!」
運が良いのか悪いのか。
トリガーはガードになったが使えるマジックもカウンター類も無い。
ああもう! こんなんじゃ凛々に顔向けも謝るのもできないじゃない!
「早苗、今回の訓練は厳しく行くから覚悟しときなよ?」
「臨むところ!」
ちゃんと悪夢に、凛々に向き合えるよう。
また一緒にバトスピできるよう。このぐしゃぐしゃの芯を叩き治さなければならない。へこたれるなんて私らしくない!
「アタックは、ライフで、受けるッ!!」
(早苗ライフ1→0)
〔winner!! 青凪 麗奈〕
「負けた!!完敗!!」
「私も指導の仕方見直して周知させなきゃねぇ。早苗をどうこう言えないよ」
青使いが主人公に厳しくする、若干ヒステリック気味な原因と青vs青でした。
青vs青とか一時期お互い巨人港と血塗られた魔具を貼り合ってルナティックシール使ってるのにキーカード引けず沼になるくらい不毛!
でもどっちが先に息の根止めるか勝負は見てるだけなら面白そう。
だからソリティアはやめろッテ!
ミス等ありましたら気軽にご指摘ください。
余談。
不正・横流し・窃盗ダメゼッタイ。
バシンBlu-ray企画がおしゃかになってしまったのは残念です。