IS―再生の在り方   作:時語り

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VSチャチャゼロ

 

 

突如現れた乱入者。

不気味な声を上げて両手に剣を持つ姿に、生徒達はざわめく。

その一方で、司令室にいる千冬は事の重大さに指示を飛ばす。

 

「真耶! すぐにアリーナと観客席の間のバリアを再起動させろ、生徒達が危険だ!」

「はっ、はいっ!」

 

千冬からの指示に我を取り戻した真耶は、すぐさまバリアを再起動させる。

 

「予備も含めて最大出力だ! なんとしても被害を抑える!」

「了解しました」

 

再起動の処理を終え、すぐさま最大出力でバリアを張る。

予備のバリアシステムも起動させ、アリーナと観客席の間により強固なバリアが展開される。

次いで通信機の設定をオープンに変更して、会場全体に指示を送る。

 

「教員部隊はすぐさま侵入者への対応を! 生徒達は避難! 生徒会、各クラス代表と専用機持ち、及び観客席にいる教員は避難誘導に移れ、大至急だ!」

 

これを聞いて、ようやく生徒と教員は事の重大さに気付いた。

裏方に控えていた教員部隊は格納庫へと走り出し、アリーナでは避難が始まる。

通達を終え通信機の設定を元に戻した千冬は、会場内を見つめる。

 

『ケケケケケケッ!』

 

不気味な声を発し続ける機体に目をやり、次に先ほどまで試合をしていた鈴と冬也へ目を向け、通信を飛ばす。

 

「凰と藤島はすぐに退避しろ! 教員部隊がすぐに来る」

『了解』

 

指示に従い、すぐさまビットへ向かう鈴。

エネルギー切れで白式が待機状態になっていた冬也も、逃げるようにビットへ走る。

 

『……ケケッ?』

 

ふと横を向いたチャチャゼロは、ビットへ退避する鈴の姿を捉えた。

同じく冬也の姿も捉えたが、すぐに対象から外れ鈴だけに狙いを定める。

 

『ウケケケケェッ!』

 

捉えるやいなや、持っていた二振りの剣を鈴へ向かって投げる。

甲龍のレーダーがそれを報せ、警告音が鳴る。

咄嗟に避けたお陰で剣の直撃は免れたが、鈴は自分が相手に捉えられている事に気付いた。

 

「織斑先生、相手にロックオンされました!」

『振り切れるか?』

 

その質問が来たときには、既に遅かった。

チャチャゼロは先ほどより刀身が曲がっている剣を多数取り出し、次々に投擲してきた。

叩き落そうとすると口が開き、そこからビームを撃ってきた。

剣とビームの両方をどうにか避けると、今度は背後から何かが接近する警告音が鳴る。

目を後方にも向けると、先ほど投じられた剣がブーメランのように戻ってきていた。

 

「ちぃっ!」

 

咄嗟に避ける事には成功したが、後方を気にしている隙に投擲された別の剣が接近していた。

センサーの警告に反射神経だけで反応し、身を翻す事で右腕の辺りを掠めた程度で済んだ。

だが、間髪入れずチャチャゼロは戻ってきた剣をキャッチし、再び投げ飛ばしてきた。

前後のどちらかの剣を叩き落そうとも思ったが、そうするとまたビームが飛んできた。

 

「こなくそっ!」

 

前後から時間差で襲い来る刃の嵐とビームをどうにか回避しつつ、鈴は千冬へ通信を飛ばす。

 

「一人じゃ無理です! せめて誰かのフォローがないと!」

 

まるで計算されたかのような、投擲と剣の戻って来るタイミング、隙を突くビーム攻撃。

ビットへは逃がさない攻撃の連続に、鈴は避け続けるしかなかった。

戦闘の様子を地上から見ている冬也は、囮役を頼むぞと笑みを零し、鈴とは反対側のビットへ走る。

シールドエネルギーが尽きて白式は起動不能なので、千冬も鈴も元から当てにしていない。

そしてチャチャゼロも、冬也の存在は感知したが見向きもしなかった。

 

「教員部隊はまだかっ!?」

 

鈴の危機だというのに、手配した教員部隊が到着しない。

声を張り上げると、通信機からの報告に真耶が困惑の表情を浮かべる。

 

「大変です! バリアを破られた事で一部のセキュリティが誤作動して、その影響で機体格納庫の隔壁が降りていて、中に入れないそうです!」

 

保管庫には、災害時にISが火災等に巻き込まれないよう、災害用セキュリティだけが設定してある。

なので、本来はこうした襲撃のような事態ではセキュリティは自動では作動しない。

そうでないと、教員部隊がISで侵入者やISの暴走に対応できないからだ。

ところが今回は、バリアが破られるという想定していなかった事態のため、システムが誤作動してしまったようだ。

 

「くっ。こんな時に」

 

今は鈴が一人でなんとか頑張っているが、このままではいずれ落とされる。

自分が動くしかないかと、司令室を真耶に任せようとしたタイミングでイチカから通信が届く。

 

『織斑先生、聞こえますか』

「ラカンか。どうした?」

『俺達、残りのクラス代表全員Bビットにいます。何かできることはありますか』

 

イチカ達は勝利した鈴を迎えるためにビットに移動していた。

幸いビットの隔壁は降りていないので、すぐにでもアリーナに飛び出せる。

通信を聞いた千冬は、頭の中で立てていた策をすぐに切り替える。

ビット内にいる二人は専用機を持っており、さらに第三試合のためにラファール・リヴァイヴが一体運び込まれている事を思い出しながら。

 

「ラカンと更識はすぐに機体を展開、鳳の援護に向かえ! 林とローザはそこにあるリヴァイヴで機体格納庫の隔壁を破壊、教員部隊を保管庫内へ入れろ!」

 

後で隔壁破壊の事は問いただされるだろうが、今はそれどころではない。

責任は責任者たる自分がとる覚悟をしている千冬だからこそ、迷い無く隔壁破壊の指示を出した。

 

『了解です!』

 

指示を受けたイチカ達は、迷わず行動に移る。

 

「雷天大壮!」

「アリアドネーブラストカスタム!」

 

イチカと簪はすぐに専用機を身につけ、鈴の援護のため飛び出す。

 

アリーナ内では、鈴がブーメランのように行き来する剣を避け続けていた。

叩き落そうとすればビームが飛来するため、一人ではそうするしかなかった。

 

「救援はまだなのっ!?」

 

避け続けているとはいえ、あくまで直撃が無いというだけ。

掠めたり、剣先が当たったりはしている。

一試合戦った後という事もあり、鈴の集中力と甲龍のシールドエネルギーは徐々に削られている。

 

「こうなったら……」

 

一か八か、叩き落すと同時に龍咆を使おうかと考える。

飛来する剣を双天牙月で対処しつつ、龍咆で敵の頭部を撃つ。

一見すると簡単そうだが、剣の動きを見ながら相手の位置を認識するのは難しい。

センサーによる補助があっても、龍咆はロックオンできるわけではない。

確実に頭部に当たる保障はどこにもない。

おまけに撃った攻撃が頭部に当たらなければ、逆に鈴が危険になる。

これまでのパターン通りなら、剣を叩き落す動作を見せるとビームを放っている。

ビームを放つ頭部に当てなければ、撃たれるかもしれない。

動作を最小限にして剣を叩き落しつつ、同時に龍咆を頭部に命中させる。

そうでなければ、間違いなくビームの餌食になる。

剣を避けながら腹を括った鈴は、双天牙月を振るう。

 

「いくわよっ!」

 

飛来する複数の剣を叩き落す。

そして剣を振るうと同時に龍咆も放つ。

チャチャゼロは剣を叩き落す動作を確認して、口を開いてビームを放とうとしている。

 

(当たれっ!)

 

撃った龍咆が外れれば、今の体勢からビームを避けるのは不可能。

祈るように結果を見ている鈴の目に、龍咆が命中した様子が映った。

 

「やっ――」

 

やったと思ったが、命中したのは右腕と左足部分。

未だにこちらを向いている頭部には当たらなかった。

そして悪い予想通り、手足に当たろうと構わず鈴へビームを放った。

避ける術が無い鈴は思わず目を閉じた。

絶対防御があるので最悪死ぬことは無いものの、やはり怖かった。

そこへ、ようやく待望の救援が駆けつけた。

 

「ラカン・インパクト!」

 

聞き覚えのある声と共に飛来する気弾。

ビームとぶつかり合い、相殺して爆風が立ち込める。

 

「今のは……」

 

助けてくれた人物の顔を思い浮かべていると、本人がやって来た。

 

「鈴、無事かっ!」

「お待たせ。もうすぐ先生達も来るから」

 

顔見知りのイチカと簪が来てくれた事。

ようやく救援が来てくれた事。

危険なところを助けてもらった事。

これらの事でようやくほっとした鈴の目に、薄っすら涙が浮かぶ。

はっ、として涙を拭うと、双天牙月を構える。

 

『クケケケケッ』

 

数が増えたのにも関わらず、チャチャゼロは相変わらず不気味な声を上げている。

 

「何あいつ、不気味」

 

気味の悪い笑い方に、中にどんな悪趣味な奴が入っているのか想像した簪の表情が曇る。

 

「どんなイカれた奴が乗っているんだか」

「それなんだけど……。アレ、人が乗ってないかも。行動がワンパターンだし、声も変声機を使っているとしても無機質すぎるし。それに機体の温度も」

 

鈴の口から出た推測に、イチカと簪は驚く。

すぐにセンサーをサーモグラフィーモードに切り替え、温度を計測する。

計測された数値は、とても人が乗っているとは思えない高温を示した。

 

「なるほど、確かに無人機だ」

「でも、誰があんな物……」

 

二人の脳裏に、無人型ISの開発を実現できそうな人物が浮かぶ。

 

「……ひょっとしなくても、あの人かな?」

「多分……」

 

二人の頭の中では、いつも通りウサ耳を付けた束がテヘペロしていた。

 

「ちょっとあんた達、その事は後回し! 来るわよ!」

 

額に手を当てて溜め息を吐く二人に鈴が注意を促す。

目前にいるチャチャゼロは両手の全ての指の間に剣を挟み、投擲する体勢に入っている。

 

『ウケケケケエェェェッ!』

 

投擲された八本の剣。

避ければこれまで同様、カーブして戻って来る。

さらにチャチャゼロは既に新しい剣を取り出し、時間差投擲の用意をしている。

口元のビーム発射口もスタンバイしてある。

しかし、相手が先ほどまでとは決定的に違う。

 

「その戦法はビットから見ていた。私には通用しない」

 

接近する剣に慌てる事無く山嵐を撃つ簪。

マルチロックオンシステムに従い、ミサイルが剣を迎撃していく。

当然、チャチャゼロから視線を外していないのでビームも軽く避けた。

 

『クケッ?』

 

剣を撃ち落されビームも避けられたチャチャゼロが首を傾げる動作をする。

 

「龍咆と違って山嵐はロックオンができる。その戦法はもう使えないよ」

 

剣の投擲をロックオン機能に任せれば、同時に二つの攻撃に反応する必要は無くなる。

おまけに剣の数も減らせるので、もう同じ戦法は意味を成さない。

 

「という訳だ、観念しろ!」

 

グラビティブレードを取り出したイチカが停止しているチャチャゼロに接近。

するとチャチャゼロは武器を取り替え、巨大な片刃の剣を取り出して斬りかかってきた。

 

「鈴、援護!」

「分かってるわよ!」

 

相手が出方を変えたのを見て、すぐさま鈴と簪は援護に動く。

イチカが攻撃しやすいよう、相手の動きを制限する春雷と龍咆による支援。

射撃攻撃を効率よく回避したチャチャゼロの目の前には、既にイチカがいる。

 

「百倍!」

 

グラビティブレードの柄についているダイヤルを回すと、手の中の重みが増す。

この剣は束が開発した新機能が付いている。

ダイヤルに連動して剣の中で量子変換が発生し、自在に重さを変えられる。

最大で五十万倍、五百トンにまで達する。

 

『ケケェッ!』

「おぉぉっ!」

 

巨大な剣と百キロの剣によるぶつかり合い。

時代劇も真っ青な殺陣を展開するが、先にチャチャゼロの剣が折れた。

というより、重さによって叩き折られた。

 

『ウケッ?』

「五百倍!」

 

剣が折れた事をチャチャゼロが認識している間に剣の重さを増し、振り抜く。

命中したチャチャゼロの右腕は吹き飛び、宙を舞って落下していく。

 

『グケェッ!』

 

右腕の破損が原因なのか、妙な声を上げてチャチャゼロは口を開く。

既にビームの発射準備は整っており、イチカの至近距離からすぐさま発射された。

しかし、イチカはそれを回避した。

口が開いた瞬間に虚空瞬動を使い、上空に逃れていたのだ。

外れたビームはアリーナの壁を直撃。

さらにイチカに気を取られていたチャチャゼロに、簪と鈴が攻撃する。

 

「たあぁぁぁっ!」

 

鈴の投げた、柄の部分を連結させた双天月牙が脚部を切り落とす。

 

「ブラスターシールド!」

 

続けて簪が防御用に準備していたブラスターシールドから、レーザーを放つ。

放たれた複数のレーザーはチャチャゼロの胴体を貫き、火花が飛び散る。

そしてトドメは。

 

「千倍!」

 

重さ一トンのグラビティブレードで、上空から落下しながらの振り下ろしによる一撃。

チャチャゼロは右肩の辺りから股に掛けて真っ二つに斬られた。

 

『ケ……ケッ……』

 

最後まで不気味な声を発しながら、チャチャゼロは墜落した。

しばらく火花を散らし、やがて小規模の爆発が起こる。

被害はでなかったが、チャチャゼロの体はほぼバラバラになっていた。

 

「ふぅ……。なんとかなったな」

 

動かなくなったチャチャゼロを見て、イチカは緊張感を解く。

同様に鈴と簪もほっと胸を撫で下ろし、ゆっくりと地上に降りる。

ちょうどそこへ教員部隊が到着。

もう終わった事を伝えると、そのまま無人機の回収作業に入った。

 

「あなた達は控え室にいなさい。織斑先生からの指示があるまで待機よ」

 

教員の一人からの指示に従い、三人は控え室へ向かう。

乱入事件なので、それなりの時間は拘束されるだろうと肩を落とす。

代表戦はどうなるのかと喋りながら控え室に戻ると、先に戻っていた冬也と弐、ココネがいた。

心なし冬也のISスーツが土まみれなのは、あの現場にいたからだろう。

 

「お疲れ様。よく倒せたね」

 

ねぎらいの言葉と共に紙コップを差し出すココネ。

受け取ったイチカと鈴は、一息でそれを飲み干す。

簪も弐から受け取り、ゆっくりと喉を潤す。

 

「いやぁ、でもイチカ達が来なかったら危なかったわ。結構面倒な攻撃だったもの」

 

喉の渇きを癒した鈴の言葉に冬也が鼻で笑う。

まるで自分なら楽勝だった、とでも言いたそうに。

それからしばらくの間、スマホでゲームをしている冬也を除く五人で喋っていると千冬がやってきた。

 

「全員揃っているな。では、簡単に連絡事項を伝える」

 

千冬からの連絡は本当に簡単なものだった。

まず、今回の乱入者は無人機だということ。

どこかの国で極秘に作られた物かもしれないので、口外は禁止。

次いで、観客席にいた生徒達に被害は無し。

逃げる際に転んだ生徒が数名いた程度だそうだ。

最後に、クラス代表戦は今日の残りの日程は明日へスライド。

明日以降の予定も明後日以降にスライドさせ、本来なら休日の土曜日まで行う事となった。

ただし、第一アリーナは安全確認のため点検と補修作業が入るので、場所は第二アリーナへ変更。

 

「今のところ伝える事は以上だ。何か質問は?」

「今日のこの後は?」

 

挙手をして弐が尋ねる。

 

「無人機の解析をするため、解散とする。ただし、学園外へ出るのは禁止とする。それと藤島と鳳は乱入に居合わせたから、明日までに報告書を提出しろ」

 

千冬の指示はどれも妥当なものだ。

だが、外出禁止か報告書の提出か、はたまた両方なのか、冬也は面倒そうな表情をした。

 

「他に何も無いなら解散だ。それと凰とラカンと更識は残れ、戦闘の事で聞きたい事がある」

 

解散の指示を受け、名前を呼ばれた三人以外は着替えるために退室する。

扉が閉まるのを確認し、千冬は話を切り出す。

 

「さて、お前達。あの無人機について、おおよそ見当はついているだろう。言いたいことがあったら先に言え」

 

椅子に腰掛ける千冬の言葉に甘え、三人は言いたいことを口にする。

 

「あのウサギを月まで吹っ飛ばしたいです」

「あのウサギの胸をぶん取って私に移植したいです」

「あのウサギに私の専用機をチューンアップしてもらいたいです」

 

イチカは怒りをぶつけ、簪は妬みを口にし、鈴は願望を訴えた。

こんな風に言われても仕方ないな、と思った千冬は説明を始める。

 

「まず最初に言っておこう。束からメールが届いていたのだが、あれは予期せぬ事故だそうだ」

 

確認したメールの内容を端的に伝えると、揃って疑うような表情になる。

束の性格からして、そう思われても仕方ないだろう。

日頃の行いのせいだなと心の中で呟きながら、千冬は説明を続ける。

 

「なんでもお前達、主にイチカの試合を録画しようとして学園上空に待機させていたらしいが、急に何者かにコントロールを奪われたそうだ。止めるためにあらゆる手段を用いたが、どれも意味を成さなかったらしい」

 

真剣な表情で千冬が話すので、表情から疑いが僅かに消える。

だが、あの束が他人にコントロールを奪われたり、停止措置を無効化されるだろうか。

そう考えると、再び疑いが深まる。

勿論、メールを最初に見たときは千冬も同じ反応をした。

 

「あいつに直接連絡を取って確認したが、どうやら事実らしい。コアの記録を調べたいから、こっちに送れと言っていた。でなきゃ学園に乗り込むぞ、ともな」

 

あの束がそこまで言うのだから、おそらく事実なのではないかと、深まった疑いが薄まる。

 

「でも、誰がそんな事をできるんですか?」

「分からん。ともかく、この事は私とお前達だけの極秘だ、決して口外するな」

『はい』

 

こんな事を口外したら、世間は絶対にパニックになる。

IS開発者である束の無人機を奪い、暴れさせた輩がいるだなどと。

しかし、これはまだ序章である事をまだ誰も知らない。

 

 

おまけ

 

とある空間の暗闇の中、液晶画面が映り文字が表示される。

 

 

――計画第一段階・実験α終了

 

強制停止信号の拒否……問題無し

 

コアネットワーク分離後の起動……問題無し

 

戦闘行為……問題無し

 

IS搭乗者以外への攻撃不可機能……正常に作動

 

戦闘データの収集……成功

 

実験αは成功と認識

続いて実験βへと移行

実験対象ISの選別を開始する

 

やがて画面は消え、空間は再び暗闇に包まれた。

 

 

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