剣を片手に野望を胸に1から始める塔攻略!   作:久遠/kuon

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2話目!今回はギルド[エタフィフ]と各拠点の簡単な説明回![エタフィフ]の面々は登場の度にちゃんと説明しますから!考えてないとかじゃないですから!

おかしい…主作品よりサブ作品の方が話数が進んでるなんて絶対おかしい…


ギルド[エタフィフ]in -ノクトアル-

-AM 11:35-【アストリア】

俺は生まれてからリヴェールから出たことはなかった。そしてリヴェールの全域に行ったこともなく3拠点のほとんどが未知の世界だった。そこで俺は3拠点を巡ってみることにした。1番最初はアストリア。

ここは大きな円の形をしている。リヴェールより広そうな拠点だ。左右の端に大階段が置かれ、上から見ると丸い形から少し突き出すように出ている部分にステンドグラスがはめられていた。壁のほとんどに設置されている窓からは光が零れ落ち荘厳な空気を漂わせていた。

 

「おお!ソウカ発見!今日が何曜日か分かるかーい?」次の日宿を出てアストリアを歩いているとあのおっさんに話しかけられた。

「あ、おっさん。今日は日曜だけど?」

「そのおっさんってのどうにかなんないかなぁ…まあ良いや!そう!今日は日曜日だ!世の中のギルドには大抵の場合集会ってのがある!これは作戦会議だったり親睦を深める物だったりするわけだ!もちろんうち[エタフィフ]にも集会はある。それが毎週日曜日夜の10時からだ!心得ておくように!」

あんたの名前を知らないからおっさんのままなんだよ…と口に出すより早くおっさんはまくし立てる。

「あーはい。分かりましたけど場所は?」

「ノクトアルの二階!酒場だ!集会の時他のギルメンにお前の紹介するから覚悟しておけよ〜?」

「げっ、他にギルメンが居るんですかっ」

「おう、うちには優秀な人材が揃ってるぜ!なにせおれが直接勧誘して回ったからな!」

考えてみれば当たり前のことだった。最初に会った時もこの男は俺を勧誘してきたのだから。

「他に質問はあるか?」

「そっちから話しかけて来たのに質問も何も用意出来て無いっすよ」

「それもそうか!じゃ、死なない程度に狩りに励みたまえ!じゃな!」

と、かなりの速度でどこかへと駆け出して行っしまったマスターにうっかり「あなたの名前は?」と聞くのを忘れていたのをソウカが思い出すのはもう少し後だった。

 

-PM 21:45-【ノクトアル】

「ここが…ノクトアル…」

意外と広めな空間を木製の壁が四方を囲い、天井に当たる部分は白い布の天幕に覆われ、天幕の端からは星の美しい夜空が見えていた。そして極め付けは敷地のほとんどを覆うように造られた二階部分だった。緩やかなカーブを描くスロープに左右から挟まれた楕円形の二階部分は閉塞感を感じさせず上では宴会が行われているようだった。

 

「おぉーい!ソウカ!ここだここ!」二階部分に上がり[エタフィフ]のマスターを探そうと辺りをしきりに見回していると、自分を呼ぶ声がした。

「そんなにキョロキョロしてると初心者だと思われて詐欺にあっちまうぞ?うん?」どうやら既に出来上がっているらしく絡み酒になっていた。

「おっさん…酒臭ぇよ…」

「おっさん言うなっての〜!おいみんな!こいつ新入りだから!挨拶!」よれよれと歩きながら着いたテーブルには多くの人が居た。

「ソウカさん、こんばんわ。昨日振りですね。……マスター嫌がられてるので離れてあげてください。」

「え〜、注文が多いなぁ〜!ま、良いや!1人1人立って自己紹介!」

 

スッとあの女の人が起立して自己紹介を始める。

「[エタフィフ]サブマスターのアヤメです。『魔法練姫』とも呼ばれています。職は【マジシャン】の派生職【ロストスペル】です。よろしくお願いします。」

「同じサブマスのテツヤだ。『重装歩兵』と呼ばれてる。職は【クリエイター】派生職の【バトルクラッカー】だ。よろしくな!」

そんな感じで15人ほど自己紹介が続いた。

「そして最後はもちろんこの俺!ギルドマスターのカズキだ!職は【レンジャー】派生の【ガンスリンガー】!よろしくな!」ビシッとポーズを決めるマスターに

「あれ?マスター二つ名的なのは?てっきり幹部は持っててギルメンは持ってないのかと…」

「…」マスターの反応を見るにどうやら地雷だったようだ。

「二つ名というのは偉業を成し遂げたりした時に職ごとに与えられるのですよ。」

「レンジャーは競争が激しいからな!二つ名持ちってのはなかなかお目にかかれないな。」アヤメとテツヤがフォローに回る。

「ち、ちなみにこの2人の二つ名の由来はなんだと思う?」カズキが少しずつ調子を取り戻しながら質問してくる。

「『魔法練姫』と『重装歩兵』でしたっけ、なんでだろ?」

「アヤメはこの世界で魔法を発動させる時間が、最も速いと言われてるんだぜ!そしてその見た目からその名が付いたんだ!そしてテツヤは1人で20人分の戦力を有していると言われてるとこから付いたんだ!」

おれはいつかレンジャー最強の二つ名を得るけどな、と付け加えながら解説してくれた。

「さすがに20人は言い過ぎだと思うけどよ」苦笑いを顔に浮かべながらテツヤは言った。

こ、この豪快な筋肉は20人もの戦力を有しているのか…怖え…

「なあ、カズキのおっさん」

「なんだい?僕はおっさんじゃないけどね〜!俺のことはカズキと呼びなぁ!」一人称すらブレブレだ。相当回ってきているらしい。

「カズキって結局ギルドじゃどれくらい強「さぁ飲もう![エタフィフ]のさらなる発展と飛躍とためにぃ!」

カンパーイ!と強引に質問を断ち切ってジョッキを傾けたカズキはそのまま下方向にフェードアウトしていった…。

「おい、カズキ!?」

「おぉぉ〜…スタンかぁ…ー?」

「いつもの事です。私がギルドホームまで連れて帰ります。あなたも来ますか?」アヤメに言われてギルドホームというのが気になった俺はカズキの腕を首に回して肩に担いだ。

「アヤメ!集会は解散で良いかぁ?あとはこっちでやらせてもらうぜ!」

「ええ、連絡事項はいつも通り掲示板に書きますから」アヤメがテツヤに言う。

「うっし、頼んだぜ!おらお前ら飲むぞォ!」

「テツヤの奢りだよなァ!?」

「んなわけあるかー!そんな金無い!」

豪快な笑い声と大騒ぎしている他のギルドの人達の声を背に俺とアヤメはノクトアルの螺旋スロープを降りていった。

「ではまず…あなたのギルド加入手続きから始めましょうか」

「手続き?」

ええ、そこの、とアヤメが指差したのは大きな板に紙?がたくさん貼り付けられた物だった。

「あの掲示板から私達のギルドの募集用紙を見つけてください」

「おー、それを横のねぇちゃんに渡せば良いのか?」

「ええ、このギルドに入れさせてくれ、と言えばオーケーですよ」

その募集板に近づいて[エタフィフ]の紙を探すと、意外とすぐ見つかった。いかにもカズキらしい字の紙があったのだ。

「えーと、テサリさん」名札を見ながら声をかけると

「はい、なんでしょう?ここではギルドの結成、加入、解散が出来ますよ!」

「この…[エターナルフィフティーン]ってギルドに入りたいんですけど…」

「はい、分かりました!この紙に必要事項書いてくださいね!」

はい、と渡された紙に職や名前などのプロフィールを書いていく。

(名前…ソウカ。職…ウォリアー。えーと、あとは……)

 

(ソウカさん遅いなぁ…申請書ってそんなに時間かかったっけ?)アヤメは掲示板近くの手すりにカズキをもたれさせてソウカが戻ってくるのを待っていた。

(ちょっと様子見てみようかな、まさか字が書けないとかは無いだろうけど…)

「マスター、ここで待っててくださいよ。絶対動かないでくださいよ!?」

「分かってるってアヤメちゃ〜ん」

チラチラとカズキを振り返りながら唸ってるソウカのところへ行く。

「_指輪の大きさ…?装飾品とかいうやつか…?…次は…好みの…コス…コスプレ?なんだ…これ…?」

「…」アヤメはサッとテサリに目を向ける。

「…な、なにかな〜?アヤメっち〜」

「あなた…まだこんなことを…!」プルプルと震える手を押さえつけてソウカに言う。

「ソウカさん、必要事項は書けてるみたいなのでもう良いですよ。テサリに渡してマスターのとこ行っといてもらえます?」

「__なんじ…愛することを誓います…か……あ、はい!カズキのとこ行けば良いのですね!」思わず敬語になってしまう気迫がそこにはあった。とても何があったのかなど聞けやしない…。

「…あなた、どう説明するつもり?

「あはは、いやー!なんというか可愛い子が居るととりあえずアタックしないとなー!というか!」

「開き直りましたね…?ギルド管理人という立場に居ながら!イケメンを見つける度に求婚するとか!そのクセを良い加減叩き直してくださいッ!」

「あれ〜?もしかしてソウカに乗り換えたの?」

「乗り換え…っ!乗り換えてなんかいません!」

「おやおや?乗り換えてないってことはカズキとはデキてるんだ〜ふーん?」ニヤニヤと維持の悪い笑みを浮かべながらテサリは言う。

「ハッ、しまっ…!ま、まままだデキてないから!」

「ほほう、その気はあると」

「ええいもう!とにかく!こんなことは金輪際止めるべきです!」

「はいはい、善処しとくよ〜、今度飲み行こうね〜?カズキさんのこととか聞・き・た・い・し♪」わざわざ一言一言切らないでください!と怒鳴ってからソウカとカズキの下へと向かう。

「あのー…アヤメ……さん。大丈夫です?」

「大丈夫ですっ!」

全然大丈夫じゃないじゃんー…とは心の中だけに留めておく。

「あの…とりあえずギルドホームへ…」大体、なんであんなに人の恋模様を楽しもうとするのだあの女は…と、口の中で呟いてるアヤメに恐る恐る声をかける。

「ハッ…そうですね、行きましょう」

 

「ここが、ギルドホームです」若干やつれた様子のアヤメに案内されてギルドホームの中に入った。

「おお!意外と和風なんですね!」

「ええ、ギルド毎に差はあるらしいですけどうちは和風を意識してるんです。あ、カズキはそこら辺に転がしといてください」

アレからどこかカズキへの当たりが強くなったアヤメに苦笑を返しつつカズキを畳の上に転がす。カズキは…幸せそうに寝てるし大丈夫だろう。

「カズキさん、ここにはギルメン全員の部屋がありますのでカズキさんももうお休みになって良いですよ。」

「あ…もうそんな時間なのか…言われると眠くなってくるな…」

「ギルメンの部屋はあっちの奥の廊下に並んでるので自分の名前を探してください。ではおやすみなさい」

「アヤメさんは?」

「マスターとギルメンの酔い覚ましに濃いめのお茶でも淹れてから寝ますよ」

ギルメン達はまだ宴会をしているようだ。

「そうですか…じゃあお先に失礼して…おやすみなさい」

「ええ、おやすみなさい」

自分の部屋はすぐ見つかった。中はやはり和風テイストで布団はもう敷かれていた。部屋の中は個人的に設定出来るらしい。今度家具とか買いに行こうかなーと、考えながら備え付けの部屋着に着替えた。布団に入るとすぐに眠気が込み上げてきて…騒がしいギルメン達が帰ってきても起きることは無かった。




3話目はついにソウカがメインタワー攻略に乗り出す!?と良いなぁ…まだ書いてないので何にも決まってませんが気長にお待ちくださいw
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