剣を片手に野望を胸に1から始める塔攻略!   作:久遠/kuon

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なっつやすっみー!……ま、特に予定は何も無いのですがw
夏と言えば海に川にプールにBBQと充実した水ライフですよねー!でも夏は唐突に雷雨になったりもしますね…ゲリラ豪雨とか…
私は雨に降られたら時の運、ってことで諦めてるんですけど、運とは怖いもので…。たまに理不尽に牙を剥いてきます…


Revenge Battle!! Second stage in草原

「あーあー…そんな顔すんな…おれは死なねぇよ。あれは非物理攻撃だから貫通しただけだ。」

え…?

「ほらほら、しっかり見とけ…だーかーらー!そんな顔すんなって!ったくよー、分かった分かった!様子見はおしまい!とりあえずこいつ倒して、一旦落ちつこーぜ?な?」

 

(まさかここまで目に見えてビビるとはなぁ…カズキのパフォーマンスが効きすぎたのかねぇ…)

 

「良いかソウカ、誰かが死ぬようなそんな場所でそんな顔をするな。戦場では何よりも互いの信頼が大事になる。アタックを仕掛けるタイミング。支援スキルの重複。1度引くと決めた時の殿。お前はこいつを1人で倒したいから色々と教えてくれ、と言ったな。おれはな、お前にはそれが無理だ、と教えたかったんだ。今のお前だけの力では無理だ。でもギルドの力を使え。それはもうお前の力でもあるんだから。今からおれがお前を支援する。お前とおれでこいつを倒すぞ」

テツヤはそう言っておれを立たせた。

「そう…だよな…!おれは…こっから先も全部自分でやろうとか思ってた。それは…間違いだったんだな」

「それが分かれば良い、ただし依存はするなよ、みっともないからな」

「おう、当たり前だ!行くぞ!」

おれが両手剣を構えると同時にテツヤが斧を砥石で一気に研ぐ。するとテツヤを中心に円状に魔力の波が広がり、パワーが上乗せされた感覚がした。

バッと滑るような足運びで前方へと駆け抜けたおれは両手剣を沈め《レイダーファング》を放つ。そして続け様に《ファストタブ》を放ち一旦距離を取る。一度後ろに下がったおれと入れ替わるようにしてテツヤが少し前に出て斧を思い切り地面に叩きつける。一気に地割れが起きジャバウォックに追撃を加える。そしてスキルが終わると同時に袈裟斬りのようなモーションで刃気を放つ《スラッシュ》でジャバウォックが攻勢に移るのを許さない。

 

 

ズ…ズゥゥゥン…!

とジャバウォックが倒れ、白い光となって消える。両手剣を地面に突き刺し、テツヤとハイタッチするように手を組む。

「よっしゃ!さすがテツヤだぜ!」

「ナイスだぜ、ソウカ!」

お互いに賞賛しあって【帰還の羽】を使い拠点へ帰る。

 

拠点へ戻り、アイテムの整理をしていると数秒間意識が飛んだ。周りの風景何も変わっていないが、確実にその現象が起きたことが分かる。街に居た冒険者達が一斉に各々で走り出したからだ。頻繁にでは無いが稀に起きるこの現象は『神象性残留変遷』と呼ばれる。もっと分かりやすく言うと

「『更新』…ですよね?」

「ああ、だろうな。今回は何が変わったのだろうな」

「テツヤは探しに行かねーのー?」

もうすでに拠点からは人はほとんど居なくなっていた。メインタワーに確認しに行ったのだろう。

「ああ、おれはとりあえず薬を揃えとかな…いと……ッ!?」

「ん?どうした?」

 

 

「そんでさー、喜び勇んで塔に飛び込んだは良いものの、やっぱ人が多いのなんのって!しかもそんだけ乗り込んだのに何が『更新』の影響を受けたのかまだ分からないんだぜ!?」

カズキが酒場で愚痴っている横でテツヤがプルプルしていた。

「まったくさー、『更新』の内容が分かれば新聞屋に売れるって言うのに……ん?テツヤどうかしたか?」

「売店…」

「え?」

「売店の商品の値段が上がった…」

「そ、それは本当か!?」

「ああ…『更新』直後にぼったくられた…」

「タイミング悪いな!」

カズキは大笑いする。ひとしきり笑ったあとカズキはパンッと太ももを叩いて立ち上がり

「新聞屋に高値で売ってきてやるぜ!」

と言うやいなや飛び出して行ってしまった。

「あれから結構経つからもう誰か言ってそうだけど…」

『更新』が起きてからすでに数時間が経ち、昼になっていた。

 

「あー……」

「なんつーか……カズキって嵐みたいだな…居なくなった途端すっごい静かだ」

「まったくだ……」

ドッッッバーーーンッ!!

とものすごい轟音と共に何かが酒場に飛び込んできた。方向は…ちょうど扉からだ。

「な、なんだ!?」

飛び込んできたナニカにソウカが駆け寄る。

「お、おい!カズキ!…だよな!?」

「ははっ…ソウカ…か…まったく…失敗しちまったぜ…」

「まさか…新聞屋にやられたっていうのか!?」

ソウカが虫の息のカズキの意識を保たせようと話していると、元扉の残骸を踏みつける音が聞こえた。

カツ…カツ…という音が心臓を締め付ける…!圧倒的な威圧感を感じる!

 

「あれ?まだ息があるの?」

 

ひやり…と冷たい手で首筋を撫でられたようなそんな感覚さえ錯覚する声色だった。

「あ、アヤメ…さん…?」

「話しかけないでくれる?何もしてなくてもコイツみたいになっちゃうわよ」

(これ完全にダメなやつです。カズキさん、何したか知らないですけど観念してください。)

カズキに小声で呟くとカズキは

ふっ…と笑った。

 

「神の采配は…かように残酷か…」

 

…なんかもうこの人はダメだな。そう判断したソウカはテツヤと2人で酒場を後にした。数秒後響いてきた絶叫はなかなか忘れられそうになかった。




カズキはいつか活躍することは出来るのか…神のみぞ知る…。
さて、2話続いたテツヤさんのターンも一旦ここで終わって、そろそろ草原を飛び出したいところですね!
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