剣を片手に野望を胸に1から始める塔攻略!   作:久遠/kuon

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前回更新から以外と経つんですねー。
時の流れとは本当に早いものです。
脳の思考速度をもう1クロック2クロック引き上げたい今日この頃w


「湿原は地味だが観光名所」 in湿原エリア

『湿原名所巡りメモ?』

『ああ!この前ジャバウォックを倒したろ?それでお前も湿原への立ち入り許可が下りたのさ!そこで、だ!俺たちは湿原をソウカに楽しんでもらいたい!』

『う、うん…それで?』

『だが…残念ながらみんな用事があるんだ!だからそのメモにまとめた!是非とも楽しんできてもらいたい!』

くーっと涙をこらえるような仕草をするカズキとなぜか目をそらすサブマス2人。

 

そんなわけで湿原観光なのだった。どうやら湿原より上の階は敵を一定数討伐しなければならないらしいのだが今回は観光メインなためスルー。

メインタワー内は特殊な構造をしているらしく、階層によって植生すら変わってしまう。さらに階毎に天候、時間帯が固定されているような場所もある。この塔を作るのに一体どれだけの技術が注ぎ込まれているのだろう…。

 

-PM 22:00-【6階 湿原1】天候:晴れ時々曇り

「うわーここ暗いなー」

時刻はどうやら夜らしい。辺りはとても暗いが、月明かりでぼんやりと周りを見渡すことは出来る。

「あれは……デッケェ亀だ!カエルに…花?なんだあれ、弱そう」

ガサガサっとメモをカバンから取り出す。

 

 

 

ーwーーーーーvーーーーーwーーー

*湿原名所巡りメモ*

・そこらへんにある泥は泥パックに使えるぞ!

 

 

 

 

「適当すぎだろ!なんだこれ!?一発目から適当すぎやしないか!?」

だいたい、おれ男だし。でももしかしたら他は良いことが書いてるかもしれない、と思い続きを読む。

 

 

 

 

ーwーーーーーvーーーーーwーーー

*湿原名所巡りメモ*

・そこらへんにある泥は泥パックに使えるぞ!

・湿地帯 蛙飛び込む 泥の中

↑上手くね?

 

 

「知るかァァァ!!」

ペシーンっ!と湿原の中の乾いた土の上に思い切りメモを叩きつける。

「はぁ…はぁ…。お、落ち着けおれ…まずは全部読んでからだ…」

 

 

 

 

ーwーーーーーvーーーーーwーーー

*湿原名所巡りメモ*

・そこらへんにある泥は泥パックに使えるぞ!

・湿地帯 蛙飛び込む 泥の中

↑上手くね?

・月が…綺麗ですね

・5階の名所は無いな。うん

・6階は水浸しだから泳げるぞ!

・6階は夕焼けも綺麗だ!

56×92=##

vーーーーwwーーーーーvーーーーー

 

 

 

 

 

「意味ねぇーーー!!ってか箇条書き埋めきれてねーじゃん!最後計算用紙と化してるし!ってか答え分からなかったのかよ!ぐちゃぐちゃって消してるんじゃねーよ!!」

バァンッ!と手を離れたメモが地面に着く前に真下へ突き刺し《フレイムバースト》で焼き切る。

 

 

 

バァンッ!という音を聞く者がもう1人。いや、もう3人いた。

「カズキ…あなたなんて書いたの…」

たしか…と思い出せる限り地面に書き尽くす。

「…ソウカを騙しておかしなことしてるサマを笑おうって企画だよな?」

「カズキあなたイタズラがド下手ね…」

「えぇ!?結構真面目に書いたよ!?」

「テツヤ、クーデターしない?」

「それよりソウカが…」

ん?と2人がテツヤの視線の先を追うとソウカが完全にモンスターに囲まれていた。

「おいおい!ありゃ流石に危ないだろ!」

「いや、少し待とう」

カズキが飛び出そうとするのをテツヤが手で制する。

それを見てアヤメが杖を構え詠唱の準備だけをする。

「おい…待てって言ってもあれは危険だろ!」

「落ち着け、よく見ろ。あそこにいるのはソウカだけじゃない」

「え?」

 

 

 

〈少し時間は戻って…〉

「あーもう!役に立つのか立たないのか分からないな!あのアホマスターは!」

メモを焼き切ってから怒号を放つ。

すると少し後ろから転送音が聞こえてきた。

「あ、あれ?ソウカ…さん?」

振り返ると杖を大事そうに構えた少女が立っていた。…それ構えてることになるの?

「ソウカで良いよ。…あーギルドの人だよね?ごめん、人多くて名前覚えきれてないんだ、名前教えてくれない?」

「あ、アキナって言います!アコライトやってます!あ、あの…ここ敵強くないですか…?」

アキナがおどおどしながら質問してくる。

「あー、おれまだこいつらには手出してないんだよ」

「ここの敵強くて…何回も帰還の羽使って逃げてるんです…。も、もしよろしければパーティ組んで一緒に戦ってくれませんか!?」

「そ、そんなに勢い良く言わなくても…別に良いよ、組もう」

パーティはほとんど無意識的に組むことが出来る。なんとなくこの人は同じパーティだと感じ取ることが出来るようになるのだ。効果はそれだけではない。クエストなどもパーティと一緒にやると効率が上がる。

「よし、アキナはアコライトだったな、支援を頼むぜ」

アコライトは様々な支援効果、回復効果を実現出来る支援職だ。

「は、はい!…それより、大丈夫かな…結構囲まれちゃってますけど…」

うぇっ!?周りを見回すと1…いや2重か…敵に囲まれてしまっていた。

「カエル3、亀3、花4か…弱そうなのが一番多い!ラッk」

バババッ!と何かを飛ばされて思いっきり後ろに倒れこむ。

「だ、大丈夫ですか!?」

「あ、あの花やりおる…一体何を出したんだ、今!?」

アキナに《リンクヒール》(回復技)をしてもらいながら叫ぶ。

「た、たぶんあれは種…ですよ」

「種!?なんという自傷技を…いや…むしろ生存本能なのか…?攻撃しつつ繁殖するという…」

「あ、危ないですっ!」

うおお!?花の突進を慌てて回避する。

考え事をしながら戦うには相手が強すぎるようだ。

「ここはゴリ押しで行く!支援スキルを頼む!」

「は、はい!」

《アタックミスト》をしてもらい、一点突破を狙いスキルを発動し続ける。

 

 

 

「あれは…アキナか!へぇ、なかなか良いコンビじゃないか!」

「ソウカは仲間と動きを合わせるのが上手いからな」

「…なにドヤ顔して語ってるんだよテツヤ…」

「あ、いや別にドヤ顔をしたつもりは無かったんだがな…!」

「さすがにそろそろ良いかしら、消耗戦も若干分が悪そうだし」

アヤメがカズキを”杖”で制しつつ言う。

「ねえ、痛いんだけど。アヤメさん?……アヤメさん!?え?もしかして今になってこの前のこと怒り始めてる!?なんで!?おれなんか思い出すようなしたっけ?しかもあれは事故だってば!」

テツヤのGoサインを受けてアヤメが詠唱を開始する。

 

 

 

 

「これは…ちょっとキツイな…!アキナ!帰還の羽の準備をしておけ!」

「ソウカ!アキナ!」

 

ゴォォォウッッ!!

 

突如視界が真っ青に染まる。地面に描かれた紋章と辺りでモンスターを喰い、暴れている氷の竜巻には見覚えがあった。

「これは…《ブリザード》!?」

「それに…アヤメさんの声!?」

バッと声の聞こえた後ろを振り返ると杖を構えたアヤメが立っていた。

「アヤメさん…ここには来れないはずじゃ…」

周りの敵を完全に沈黙させ杖を背中に負ったアヤメに問う。

「あ、あー…。アレよ、用事が早く終わったのよ」

つい、と目を逸らしながら言うアヤメを不思議そうな目で見ているとあからさまに話題を逸らされた。

「そ、それよりクエストの方はどう?今ので結構稼げたんじゃないかしら」

「あ、クリアしてます!ソウカさん、アヤメさんありがとうございます!」

「いや、おれも助かったわけだし、お礼を言うのはこっちもだよ。ありがとう、アキナ、アヤメさん。さ、報告に行こうぜ!」

「は、はい!」

「あ、私はもうちょっとここで用事をするわね」

あははー、と笑いながら手を振るアヤを歪む景色に見ながらノクトアルへと帰還する。




もともと自分の書いてる小説はキャラが勝手に話してることが多いんですけど、最近キャラの暴走が酷くて…w
言うことをきいてくれ!って叫びたくなることもしばしば…w
理想の完結へ向けて言うことを聞いてもらえるようになりたいと思いますw


まずは仲良くなるとこからかなぁ…
あ、次元の壁…
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