早速、投稿します。
変な言い回しがあったらお伝えください。
連絡を取るために持った携帯が震えていた。
いや、これは剣崎の手の震えだった。
これが何の震えなのかはわからない。
これから起こることに対するものなのか、はたまた歓喜によるものなのか。
震える手を押さえつけ、電話をかける。
「・・・もしもし。」
「おっはよん♪蓮三!元気?」
「普通だ。で、何のようだ?」
「もう、相変わらず冷たいんだから!あのさ合同ライブやんない?」
「唐突になんだ?」
「いやさ、愛原さんと話してたんだけどどうせなら蓮三のとこも出るっしょ?」
「一体何の話をしている?」
「いやだから、合同でライブするからやんないか?ってこと!」
「いくらなんでも急すぎるだろう?だいたいいつも君は・・・」
「やるの?やらないの?」
「はぁ・・・。とりあえず話を聞こう。愛原さんとも話がしたい、今週末の会合の後都合つけてくれるか?」
「もうそれで話すすめちゃってるから、会合の後よろしくん!」
「了解した。で、要件は以上か?」
「まぁ、そうなんだけど・・・。」
「なら、失礼してもいいか?こうみえて自分は忙しいんだ。」
「わかってるよ!でもさ、ある意味合同ライブよりもすんごい情報・・・聞きたくない?」
「765も関わっているライブよりか?どんな厄介なことなんだ・・・。」
「まぁまぁ、とっても驚愕だから!耳をかっぽじってよく聞いてね?」
「・・・話せ。」
「大牙が、今この町にいるんだ。」
「・・・っ!?」
ガシャンと受話器の向こうから大きな物音が聞こえてきた。
「大丈夫?」
「あ、ああ問題ない。少々取り乱した。」
「少々どころじゃないと思うけど。」
「そんなことより。それは事実なのか?大牙ってあの大牙なのか?」
「間違いないよ!僕も見た訳じゃないけど、聞いた限りだと間違いなく大牙だね。」
「聞いた…?…どういう事だ?」
「うん、ある意味こっから本題。」
「ああ。」
「大牙をさ、765さんがプロデューサーとしてスカウトしたいんだってさ。」
「なんだと?」
「嘘じゃないよ?それにこんな情報、僕と蓮三の仲だから話すんだからね!」
「そうか。で、君はどうするんだ?」
「もう、わかってるくせに♪」
「ふっ、だな。ならば自分も名乗りを挙げさせてもらおう。」
「あれあれ?忙しいんじゃなかったっけ?」
「それとこれとは話が別だ。大牙の問題は極めて重要だ。これはもう個人の問題ではない、もはやビジネスだ。君からの情報を無駄にはできないからな。」
「本人は知らないだろうけどねぇ。ぷぷぷ!」
「ん?大牙と連絡がとれるわけではないのか?」
「あー、それなんだけど・・・。今大牙がどこでなにをやってるのか、さっぱりわかんないんだぁ♪」
「・・・は?」
「いやぁどうやって会えばいいかなーって♪ 」
「な!?ということはあれか?大牙がこの町にいるっていう情報以外全く掴めていないということか!?」
「・・・テヘ♪」
「テヘじゃねぇよ。どうするんだ、一体・・・。」
「まぁなんとかなるんじゃない?」
「そんな悠長な・・・。とにかく、自分の方でもそれらしい人物がいないか探ってはみるが。当てにはしないでくれ。」
「まぁ警察でもないんだし、仕方ないよね。とりあえず探すしかないのは765さんもみんな一緒なんだから。」
「そうだな、急いては事を仕損じる。慎重にいこう。」
「案外ひょっこり出てきたりするかもねん。ここまでいくともう運命的に出会っちゃったりするかもよ?」
「そうかもしれないな。では失礼する、くれぐれも抜け駆けなんてするんじゃないぞ?」
「はいはい。じゃあね。」
こうして事態は思いもよらない方向に向かって回り始めている。
しかしこのことを榊は知らない。
榊を中心に今、大きなうねりが動き始めた。
そろそろアイドル出てくる気が・・・。