スズ・クラネルという少女の物語   作:へたペン
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四人パーティーを組むお話。


Chapter04『パーティーの組み方』

「おはようございます。ベル様、スズ様。良い品は見つけられましたか?」
「おはよう、りっちゃん。あのね良い品だけでなくて新しい仲間を見つけたよ! 鍛冶師(スミス)のヴェルフさん。私とベルの防具の制作者さんなんだけど昨日偶然出会えて仲良くなれたんだ。ソロで11階層まで足を運んでいるらしいから腕も確かだし、とてもいい人だよ」

 新しい仲間、それも鍛冶師(スミス)が加わってくれたことが嬉しかったようでスズはリリの挨拶にそう返した。リリは突然の報告に呆然とした後無言のまま『どういうことですか』と言わんばかりにジト目でベルを見て来る。

「えっと、スズの言った通りなんだけど……」

「せめてリリにも話を通してからにしてください。鍛冶師(スミス)というからにはどうせランクアップしたくてパーティーに入れさせてくれとかなんとか頼まれて断れなかった口なんじゃないんですか? ベル様とスズ様は人が良過ぎです。リリは悲しいです。とてもとても悲しいです。相談してくださいと前に言ったばかりなのにまたリリをのけ者にしてどこの馬の骨とも知らない鍛冶師(スミス)にまで世話を焼くなんて。リリは涙が出てきてしまいます」

「ごめんね、りっちゃん。でもね、使い手のことを考えて気持ちのこもった武具を作る鍛冶師(スミス)さんに悪い人はいないと思うんだ」

「そうやって優しくしたら変な勘違いをされてしまうかもしれないじゃないですか! 特に出会いの機会が少ない職人だなんてスズ様の身が心配でなりません! 悪い人でなくても魔がさすことだってあるんですから、お持ち帰りされてからでは遅いんですよ!?」

 どうやらリリはスズのことをものすごく心配しているようだ。
 それはもう過保護なくらいに。
 ベルが実の兄でないことを知ったらその警戒心が自分にも向けられるんじゃないかと不安になってきた。

「はっはっは、いきなりの加入で不安がるのもしかたねぇが俺にそういう趣味はないから安心しろチビスケ」 

 そんなやり取りをしているとヴェルフが待ち合わせの場所にカラカラと笑いながらやって来た。
 「チビ」と言われたのにカチンと来たのかスズの身を案じて過剰に警戒しているのかリリはヴェルフをジロリと睨みつける。

「チビではありません! リリにはリリルカ・アーデという名前があります!」
「そうか。じゃあよろしくなリリスケ」

「……人格に問題ありますが今のところはスズ様の顔を立てます。言い合いをしても無駄にスズ様を悲しませるだけですから。ですが素性だけは安全の為に明かしてもらいますよ。所属とフルネームをお願いします」

「しっかりしてるなリリスケは。【ヘファイストス・ファミリア】の駆け出し鍛冶師(スミス)ヴェルフ・クロッゾだ。言っとくが家名は嫌いだからな」

 ヴェルフが溜息をついて頬を掻きながら目をそらして自己紹介するとリリが名前の部分で反応する。

「クロッゾ。魔剣鍛冶師の? 『レスクヴァの里』を襲ったラキアに魔剣を献上していたあの? よくもまあ堂々とお二人の前に顔を出せましたね、クロッゾ様」

「あ、ラキアの魔剣を作ってた家系だったんだ。でもヴェルフさんはヴェルフさんだよ。私は別に魔剣鍛冶師と契約したい訳でも冒険したいわけではなく、私の防具を作ってくれた鍛冶師(スミス)としてのヴェルフさんと冒険したいから、そんな昔のことや家系なんて気にする必要ないと思うんだけど。物は使う人の責任だし、何よりもラキアが使ってた魔剣をヴェルフさん本人が作っていた訳じゃないんだし」

 険悪になりつつあるリリとヴェルフだったがスズのその言葉にすっかり毒気を抜かれてしまったようだ。
 リリは大きく溜息をついて、ヴェルフは「本当にお前らにとってはその程度のことなんだな」と嬉しそうに頬を緩ませていた。

「まったく、リリは『あの里』の感覚にはついていけません。度が過ぎるほどお人好しなお二人に感謝してくださいよ、ヴェルフ様」

「ああ。俺の初めての顧客がスズとベルで良かったって昨日から感謝しっぱなしだから安心しろリリスケ。俺は何があっても俺を認めてくれた顧客を裏切ったりしねぇ」

「その言葉行動で示してもらいますよ。戦闘でベル様とスズ様の足を引っ張るようでしたら簀巻きにしてポイしますから覚悟してください」

「おお、そいつは怖い。ならリリスケの信頼も勝ち取れるよう頑張らないとな」

 言動は同じだが二人の空気がずいぶんと軽くなっている。
 この分ならすぐに打ち解けてくれそうでベルはほっと胸をなでおろすのだった。


§


 ヴェルフの実力を測る為に11階層までの道中の怪物(モンスター)はヴェルフが倒しスズがリハビリがてらその援護をして進んでいる。

 見たところヴェルフは技量のある正統派戦士ではなく自分で作った武器の性能で怪物(モンスター)を正面から叩き斬る戦闘スタイルのようだ。
 ソロで潜っていただけあってLV.1の中では上位の実力を持っていると見ていいだろう。

 そんな10階層でも十分通用する実力を持つヴェルフだが、スズが器用にキラーアントの甲殻の隙間に剣を突き刺してキラーアントを解体する様子に「器用だな」と関心していた。

「やってきたぜ、11階層!」

「この階層から『ハード・アーマー』や『シルバーバック』が出るんだよね。『インファント・ドラゴン』と遭遇できれば上位の【経験値(エクセリア)】を少しは稼げると思うんだけど……」

「スズ様、階層に五匹もいない『希少種(レアモンスター)』と遭遇することなんてそうそうありませんし、ベル様がLV2になったとはいえインファント・ドラゴンは腐っても竜です。ミノタウロスの時のような無茶をそう何度もされては心配のあまりリリの心臓は止まってしまいますっ!」

 ハード・アーマーはキラーアント以上の硬さの甲羅を持つ亀の怪物(モンスター)で甲羅以外はそこまで硬くないものの11階層と12階層が攻略基準【基本アビリティ】をBからSに引き上げている原因の一つだ。

 『希少種(レアモンスター)』のインファント・ドラゴンは能力はミノタウロスに劣るとはいえLV.2にカテゴライズされてもおかしくないほど強く、LV.1の冒険者が遭遇すれば全滅を覚悟しなければいけない小竜だ。

 『迷宮の孤王(モンスターレックス)』がいない上層においてインファント・ドラゴンが階層主の代わりとして冒険者達から恐れられている。
 ベルがランクアップしたので倒せるとは思うのだが他の怪物(モンスター)と同時に来られると辛い戦いを強いられてしまうだろう。

「そういえば11階層や12階層の怪物(モンスター)でランクアップってできるのかな? 上層ですごく強い敵って『インファント・ドラゴン』しかいないと思うんだけど」

「確かに『ものすごく強い怪物(モンスター)』はインファント・ドラゴンしかいませんが、『大量の怪物(モンスター)に襲われる』などの危機を乗り越えた経験も上質な【経験値(エクセリア)】として認められます。それにここの怪物(モンスター)なら弱くはないので年月を掛ければ蓄積された【経験値(エクセリア)】でランクアップできますね。まあ大人数でパーティーを組んで【経験値(エクセリア)】が分散されてしまえば一生掛かっても上層でランクアップなんてできないでしょうが。【基本アビリティ】が上がりにくいことよりも上質な【経験値(エクセリア)】を稼げないことが大半の冒険者が下級冒険者止まりな理由ですね。まあ、迷宮都市(オラリオ)の外でもLV3になられた方もおりますし何が上質な【経験値(エクセリア)】になるかなんて明確にはわかっていないのが現状ですが」

 ベルの疑問にリリはそう答えてくれた。
 ならばベルと同じ敵と戦い一昨日LV.2の冒険者をノックアウトさせてもランクアップしなかったスズとスクハにとって何が良質な【経験値(エクセリア)】なのだろうか。

 そのことを考える暇もなく11階層入口のフロアの壁がひび割れて怪物(モンスター)が大量に生れ落ちて来る。
 10階層からは同エリアからも瞬間的な怪物(モンスター)の同時発生『怪物の宴(モンスター・パーティー)』が起こるようになる。

 安全確認をしながら歩いていた筈なのに気がつけば怪物(モンスター)の群れに囲まれて全滅という話はよく耳にすることだ。
 幸い10階層と同じでここ11階層も入口のフロアには霧が出ていないので仲間が孤立する心配はない。

 いざとなれば10階層に逃げることもできるので初めて戦う怪物(モンスター)に霧の中で囲まれる羽目にならなかっただけマシというものだ。

「よし、オークは任せろ」
「ベル様はお好きに動いてランクアップによる変化を体感しててください。ヴェルフ様はスズ様とリリが面倒を見ますので思いっきり暴れていてください。ただし油断だけはしないように。いくらLV.2といってもオークの攻撃をまともに受ければ戦闘不能になるのは変わりませんから」
「わかった! それじゃあスズ、リリとヴェルフをお願い!」
「うん。後ろのことは気にせず無理しないでね?」
「わかってる。スズも無理しないようにね」

 ベルはスズにそう笑いかけてから生れ落ちたインプの群れに向かって真っすぐ爆走する。
 今までと比べ物にならない速さにベル自身が驚いてしまう。
 スズの言う通りならおおよそSランク分だけ全能力がいきなり上がったのだから当然と言えば当然だが、完全に慣れきるまでは少し時間が掛かりそうだ。【ヴィング・ソルガ】を初めて使ったスズもきっとこの感覚を味わったのだろう。

 ベルはインプの群れに何もさせる間もなく壊滅させ、奥に生れ落ちたハード・アーマーの甲羅に物の試しでヘスティア・ナイフを走らせるとあっさりと上層最高の防御力を誇るはずの甲羅を切断できてしまった。
 自分と共に成長してくれるヘスティア・ナイフの切れ味もまた格段と上がっているのを確信するのだった。


§


 ベルの圧倒的な強さにヴェルフは「速え」と声を漏らしてした。
 ヘスティア・ナイフとバゼラードの二刀流ですれ違い際にインプ五体を解体し、そのまま駆け抜け奥にいるハード・アーマーを甲羅ごと一刀両断。

 高速回転しながら突進する二匹目のハード・アーマーを詠唱無しで放たれる【魔法】の炎雷【ファイアボルト】の爆発で壁まで吹き飛ばした。
 詠唱なしという最速で、弾速は雷速という全てにおいて速い【魔法】にも関わらず壁に叩きつけられた黒焦げのハード・アーマーは動かない。

 その威力は絶大だ。

 戦場を順応無尽に駆け回り勢いよく怪物(モンスター)に飛び込む白髪の少年、『最速の白兎(リトル・ルーキー)』の二つ名は伊達ではないなと頼もしい仲間にヴェルフの頬は緩んでいた。

「ふふっ、ぼーっとしてぺちゃんこにされないでくださいね。ベル様もスズ様も悲しみますから」
「リリスケ、お前の性格もよーくわかった。いいパーティーだよお前らは」

 スズが二匹のオークを引きつけてくれている間に目の前にいるオークをヴェルフは大刀で腹を切り裂き倒れたところを頭に刃を突き立て確実にトドメを刺してからスズの援護に向かう。
 スズが戦っているオークは天然武器(ネイチャーウェポン)で武装されておりただでさえ力強いオークの攻撃力とリーチが水増しされているがスズは踊るようにオーク達の天然武器(ネイチャーウェポン)をかわしながらリンリンと鈴の音を奏でている。

 ヴェルフが向かって来たのに気付くとオーク一匹の膝を剣で斬り割いて膝をつかせ、もう一匹の攻撃をかわして振り降ろされた天然武器(ネイチャーウェポン)とオークの腕を足場に肩まで駆け上がりそのまま勢いよく剣を頭部に突き立てる。
 その間に起き上がろうとしている残ったオークにヴェルフは高く飛び上がり背後から大刀で脳天をかち割った。

 スズが怪物(モンスター)を引きつけて一対一の状況を創り出してくれているおかげでソロの時と比べて信じられないほど戦闘が楽になっていることを体感できた。

 後衛のリリも既にヴェルフが倒したオークの魔石を回収して合流しているのだから驚きだ。
 ヴェルフは今まで『鍛冶』をとる為に仕方なくダンジョンに潜っていたが、こうしてソロではなく仲間と戦うと不謹慎ながら気分も高揚してくるというものだ。
 【ヘファイストス・ファミリア】でのけ者にされて半ばやけくそで単独で10階層に挑み死に掛けたのがバカらしく思えてくる。

「ヴェルフさん、援護ありがとうございます」
「それはこっちの台詞だろ。獲物残してくれてありがとよ」

 スズがオークの頭から剣を引き抜いて駆け寄りハイタッチを求めてきたのでそれに答えて手を合わせるとスズは嬉しそうに笑う。
 そしてすぐにまたスズは戦闘体勢に移った。

 見据える先はシルバーバックが二匹。
 オークより力はないものの全体的に能力が高くハード・アーマーと同じくここの看板怪物(モンスター)である。

 さらに背後の壁がピキリと音を立てて三匹目のシルバーバックが今まさに生れ落ちようとしていた。
 ヴェルフの実力はシルバーバックを少し上回る程度だ。

 二対三は不味い。
 サポーターで能力の低いリリが狙われでもしたらそれこそ一巻の終わりだ。
 玉砕覚悟で一匹速攻を仕掛けてすぐに二匹引きつけてくれるだろうスズの援護をするしかないとヴェルフは腹をくくる。

「【雷よ。吹き荒れろ。我は武器を振るう者なり。第八の唄ヴィング・ソルガ】」

 しかしヴェルフが飛び出す前にスズの体が金色の光に包まれた。

「【キニイェティコ・スキリ・ソルガ】【キニイェティコ・スキリ・ソルガ】」

 正面のシルバーバック二匹に向けられて金色の閃光が放たれる。
 それに反応してシルバーバックは過剰な回避行動に移るがその動きに合わせて閃光は曲がりシルバーバックの頭を吹き飛ばす。

 続いて生れ落ちたばかりである三匹目のシルバーバックに放たれた矢のような速度で飛び込み体と同様に金色に輝く剣で横に一閃。
 シルバーバックの下半身と胴体が離れ胴体が地面につく前にスズは高く飛翔した。

「【ソルガ】【ソルガ】【ソルガ】」

 ヴェルフとリリに近い順からオークの頭を雷光が貫いていく。
 そしてそのままインプの群れの中心に着地して剣技と体術でインプの群れを蹂躙していった。

 当然LV.2のベルよりは遅いが本当にLV.1なのかと疑ってしまう速度と【魔法】の威力にヴェルフは呆気に取られてしまう。

 体が輝き出してから激的に能力が上がったことから身体強化系の【付着魔法(エンチャント)】だと思うが、それにしたって能力が上昇しすぎである。

「スズ様! 残り30秒です!」
「了解! ヴェルフさんオーク一匹そっちに通します! ちょっと大きいの試すからベルも一度戻って! ついでに隣のシルバーバックを何とかしてくれると嬉しいかも!」
「おう! 任せろ!」
「任せて!」

 ヴェルフはスズの脇を抜けてくるトロールを迎え撃ち、ベルはスズの近くに生まれ出たシルバーバックの首をヘスティア・ナイフの一撃で刈り取りそのままヴェルフとリリのところまで下がった。

「スズ様! ベル様が退避完了です!」

「【雷よ。天より裁きの鉄槌を降せ。閃光の嵐。解き放て雷。第九の唄テンペスタス・ソルガ】」

 九つの金色に輝く球体が天井付近に浮かびそこから金色の閃光が嵐のように激しく地面に降り注ぐ。
 轟音爆砕。降り注ぐ閃光は動いている怪物(モンスター)も既に息絶えている怪物(モンスター)もお構いなしに範囲内にいる全てのものを焼き払った。
 閃光の嵐が降りやむと動ている怪物(モンスター)は存在していなかった。

 かろうじで原型を留めている怪物(モンスター)の残骸がそこら中に転がっている。
 あれだけの雷光が降り注いだのだから魔石を貫かれて灰に消えた怪物(モンスター)も多かったのは容易に想像できた。

「うーん。【追加解放式】をつけてもまだ穴があるか。これだとアイズさんには当たらないかな……」

「当たらないかな、じゃありません! 今のスズ様の火力はすさまじいのですから【追加開放式】に頼らずとも怪物(モンスター)を殲滅できたはずです! それなのに負担の大きな【追加解放式】を簡単に試さないでください! まだ病み上がりなことを自覚していただかないと困りますっ!」

「ご、ごめんね、りっちゃん。でもこればかりは一度試しておかないと危ないし。それに私はもう大丈夫だよ?」

「全然大丈夫ではありません! 今体を冷やしますからこっちに来てください。『怪物の宴(モンスター・パーティー)』が起きた後でまたすぐに怪物(モンスター)の大量発生はしないとは思いますが、ベル様とヴェルフ様は周囲の警戒をお願いします」

 汗を滴らせながらそれをごまかすように笑うスズに対してリリはバックから水を取り出して水を掛けてから濡れタオルで汗を拭ってあげている。
 おそらく今スズの体は締め切った作業場で鍛冶をしているほどの熱気に襲われているのだろう。

 見かけによらずスズは無茶をする子だということをヴェルフはこの一連のやり取りだけで十分すぎるほど理解させられてしまった。


 リリはスズの世話をすませると怪物(モンスター)の死骸を一カ所に集める作業に移っていた。
 いつもなら戦闘中に行ってくれる作業だが、今回はベルが奥の方で戦っていたこととスズの【テンペスタス・ソルガ】による広域殲滅があったせいでずいぶんと手間を掛けさせてしまっているようだ。

 そのことを周りを警戒しながらもスズがヴェルフに話しをして、いつもはある程度フォーメーションを組んで堅実に進んでいることを説明されたヴェルフは「リリスケもすごいんだな」と感心してしまう。

「色々試し終えたのでこれからはヴェルフさんが前衛。ベルが攻伐特化(スコアラー)。私が中衛。りっちゃんが後衛からの指揮とアイテムによるバックアップの隊列で行こうかなと思っているんですけど、ヴェルフさんはそれで大丈夫ですか?」
「まあ俺は前衛しかできないしな。頭一つ飛び抜けた奴が攻伐特化(スコアラー)で魔法剣士のスズがサポートしてくれるんだから俺でも支えきれるだろ。頼り切るのも駄目なんだが」
「そんなこと言ったら僕なんてスズとリリに頼りっぱなしでしたよ。色んな人に力を貸してもらったおかげで僕はランクアップできた訳ですし」
「ほんとお前らいいパーティーしてるな」

 仲が良く人が好くそれぞれ秀でた能力を持っている。
 「やっぱりいいよな、仲間(パーティー)ってのは」と微笑するヴェルフにベルとスズは笑顔で同意してくれた。

 少し時間は掛かったが、最高の顧客と仲間に巡り合えたこの運命的な出会いにヴェルフは何度目か数えるのも馬鹿らしいほど感謝をするのだった。




ヴェルフがトンデモ戦闘を目のあたりにするお話でした。
今回は好き勝手暴れていましたが隊列を組めばはぶられてしまっていたヴェルフはさらに仲間っていいなと感激してくれるでしょう。
そしてまた話が長くなりそうだったのでインファント・ドラゴンは次回持越しです。
果たしてインファント・ドラゴンの運命は如何に(おい)