【習作】キヨシ投獄回避ルート   作:PBR

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本日、万里さんが表紙の二十三巻発売です。


第21話 俺たちアマボウラー

 

 花が勝てば今日の遊び代はキヨシの全額奢り、キヨシが勝てば学校に帰るまで花はジャージを脱ぐ。

 そんな罰ゲームの許に始まった第一ゲームだったが両者の実力はほぼ拮抗していた。

 六フレームを終えた時点でキヨシは87、対して花は95とストライクとスペアを取りつつスコアを伸ばしている。

 どちらも決して悪いスコアではなく、むしろ中々の好成績を残せそうな状態だ。

 運動神経の良い花は自分の平均スコアを理解していたが、六フレームをスペアで終えて席に戻ってくるとキヨシが無邪気な笑顔で拍手していたため、本気で勝つつもりがあるのだろうかと内心で疑う。

 まだまだ逆転の可能性を残した点差ではあるけれど、現状、キヨシは地力で負けているのだ。

 ならば、最初に言っていた妨害を仕掛けてでも花のスコアを落とさなければならないはず。

 けれど、これまでのキヨシにそんな素振りはなく、もしかすると最初から今日は奢ってやるつもりでいたのかもしれないとすら思えた。

 そんな事を考えながら席に座って花がドリンクに手を伸ばせば、純粋にボウリングを楽しんでいる様子のキヨシが笑ったまま声を掛けてくる。

 

「花さん上手ですね。女子って平気で50くらいしか取れない子もいるのに」

「こんなの片手で投げれれば振り子の要領で勢いも付いてスコア取れるでしょ」

 

 褒められた花は別に難しい事じゃないと言ってストローに口を付けジュースを吸い上げる。

 女子でスコアを取れない者の多くは両手投げだ。ボールが重いことと片手投げに慣れていないからこその投法だが、それではフォームを安定させることも難しくボールに勢いも乗せられない。

 花は空手のインターハイで上位に食い込む猛者だ。当然、身体は体幹から出来ており9ポンドのボールくらい簡単に片手で投げることが出来た。

 片手でボールを投げられるなら振り子の要領で勢いも付けられ、そこからフォームさえ安定させればほぼ決まった数のピンを倒せる。

 実に簡単な話だと返した花にキヨシは、

 

「頭で分かってても実践出来る子って少ないんですよ」

 

 と己の優秀さに気付いていない様子を苦笑しながら席を立って七フレームの一投目に向かった。

 ボールを持って構えるキヨシの後ろ姿を見ていた花にすれば、キヨシの方も中々に綺麗なフォームをしていると思えていた。

 ルーティーンなのか知らないが、ボールを構えて狙いを定めると小さな歩幅で左足を出してから、後は普通の歩幅で進んで投球まで行っている。

 投げられたボールは真っ直ぐ進んで先頭と二列目の右側の間辺りにぶつかり、そのままストライクで全てを倒しきった。

 彼の投げるボールも花と同じように綺麗な直球ばかりだ。それで花にスコアを離されているのはフォームが一定でも最初の立ち位置が毎度微妙にずれている事が原因だろう。

 投げている本人は気付いていないのかもしれないが、後ろから見ていればキヨシはやや左から投げていたり少し右寄りから投げていたりとボールの発射地点にブレがあった。

 いくら綺麗なフォームをしていようとそれではダメだ。同じ地点から同じフォームでボールを投げなければ、求めるだけの結果を出し続けることは出来ない。

 ストライクを取って「やった!」と無邪気に喜んでいる姿は、改めて年下なんだなという意識を花に抱かせる。

 ここから逆転することも可能ではあるが、まぁ、今の様子では無理だろうと考えた花は、罰ゲームと聞いて知らず張っていた緊張の糸を弛め、帰ってきたキヨシを「やるじゃん」と気まぐれに褒めてから自分の七フレーム一投目に向かった。

 

(ここで八本以上倒せば二投目を外しても今ゲームの勝ちはほぼ決まる。ま、罰ゲームは一ゲーム毎だからアンタもモチベーション切らさず頑張れるでしょ)

 

 一ゲーム目に勝ちさえすれば今日の遊び代は全てキヨシ負担となる。ボウリングだけでなくゲームセンターや食事なども含めた全てがだ。

 裏生徒会の中では珍しくまともな神経も持ち合わせている花にとって、自分は女だから遊ぶお金は男に払わせればいいなどと図々しい発想はない。

 これから払わせるのはあくまで罰ゲームの結果なのだ。自身もジャージを脱がされるというリスクを負っていたのだから、勝利したあかつきには勝者の特権を行使しても許されるだろう。

 右手で持ったボールに左手を添え、遙か先にあるピンに狙いを定めつつそんな事を考えていた花が今まさにボールを投げようとしたとき、

 

「ヘックショイ!」

 

 後ろから大きなクシャミが聞こえてきた事で、驚いた花は最後のリリースのタイミングがずれてしまった。

 

「ああっ!」

 

 ボールが手を離れた瞬間に失敗を悟った彼女は、案の定ボールがガーターに嵌まったのを見て悔しそうな顔をする。

 一フレーム前でスペアを出したというのに一投目がガーターでは恩恵が得られない。そんな折角のチャンスを潰したのは誰のせいだと振り返った花は、怒った様子でキヨシを睨み付けた。

 

「ちょっと、人が投げる瞬間にクシャミするなら手で押さえるとかしなさいよ!」

「は、はい、すみません。なんか急にムズムズしちゃって」

 

 何らかの刺激に対する身体の反応であるため、コントロールが完全に利くとは思っていない花もクシャミするなとは言わない。

 だが、せめて他の人が投げようとしている場面では手で口を押さえるなど、大きな音を出さない努力をするのが当然でありマナーだ。

 怒られたキヨシはペコペコと頭を下げて謝っているが、投げてしまった以上スコア修正でもしなければ結果は変えられないため、そこまでしたくない花はボールが帰ってきた事でムスッとしたまま残った二投目に向かう。

 彼女の視線の先には二投目にもかかわらず無傷のピンたちが立っているが、ここで全部倒してしまえば点差はほぼ縮まらない。

 右手で持ったボールに左手を添え、構えきる前に一度振り返って次はすんなよと視線で牽制してから花は意識を切り替える。

 空手の試合のときも気持ちの切り替えが必要な場面はあったので、彼女にとってその行為はそれほど難しい事ではない。

 目を閉じてから短く息を吐き、スッと視線を前に向ければ普段の平静さを取り戻せた。

 意識を完全に切り替えられたならば後はいつも通りに投げるだけ。ゆっくり右足から踏み出すとこれまで何度もしてきたフォームをなぞってリリースするのみ。

 ボールを持ったまま後ろに引いた腕を、今度は振り子のように前方に向けて振りながらボールを離そうすれば、先ほどのクシャミとほぼ同じタイミングで“ドゴンッ”と後ろから大きな音がして再び花はリリースタイミングをミスする。

 彼女の手を離れたボールは大きく狙いが逸れて一番奥の左のピンを倒して終わり、貴重な一フレームを一本という記録で終えてしまった。

 余計な音のせいで今までのリードが全て無駄になり、邪魔をしたのは一体どこのどいつだと鬼の形相で振り返れば、ボールをフロアに落として拾おうとしているキヨシと目が合った。

 どうして自分の番でもないのに席を立ってボールに触れているのか。

 どうしてクシャミとほぼ同じ最悪のタイミングでボールを落としてしまったのか。

 クシャミだけなら偶然で済ませていた花も、連続でやられれば流石にキヨシの行動の意味に気付いた。

 

「クソキヨシ、クシャミも今のもわざとだろ」

「え、何のことですか?」

「白々しいんだよ馬鹿」

 

 本気で何も知らないように装っているが、それがあまりに自然すぎて逆に演技にしか見えない。

 怒った様子のまま帰ってきた花はそのまま椅子に座ると、頭だけは働かせてジッとキヨシの動きを目で追う。

 最初は偶然だと思っていたクシャミも、先ほどのボールをフロアに落とすミスも、どちらもキヨシが妨害を仕掛けてきただけのことだ。

 いつ仕掛けてくるのかと警戒していたというのに、いつまでも来ないせいで警戒を弛めたのが徒になった形ではあるが、相手がそこまで読んでいたならキヨシの作戦勝ちと言える。

 もっとも、そちらがそのつもりなら自分も本気でやるだけのこと。構えたキヨシをジッと見ていた花は、キヨシが一歩踏み出したところで席を立ってボール置き場に向かい。自分のボールを持つと落とす準備を完了する。

 キヨシがリリースするまで残り三歩、二歩、一歩、心の中でカウントしながら「今だ!」とボールをフロアの床に向けて落とす。

 重さの違いでキヨシの出した音ほど大きくはならなかったものの、落とした本人も少々驚くレベルの音は十分効果を発揮するはずだ。

 そう思って花が顔を上げてキヨシの方を見れば、ターゲットの少年はいつも通りにボールを投げて連続ストライクを決めていた。

 

「……は?」

 

 タイミングは完璧で音の大きさも申し分ない。だというのに何故効いていないのか。

 納得がいかない花は戻ってくる少年を睨み付け、視線だけでどうして効いていないのかと相手を問いただす。

 すると、睨まれている理由を理解したらしいキヨシは、席に腰を下ろしてコーラに口を付けてから苦笑して答えた。

 

「いや、だって絶対にしてくると思うじゃないですか。飲み物やボールに細工するのは禁止ですし、肉体へのダイレクトアタックも禁止。なら妨害に慣れていない人は直前の俺と同じお手軽な手段を取ることが多いんですよ」

 

 来ると分かっていれば心の準備も可能である。そう話す少年は明らかにこのルールでは玄人だと言いたげなオーラを出している。

 ルールについて詳しく言い始めたのはキヨシなので、彼がこれまで同様のルールで戦ってきたのは確かだろう。

 それを思うと自分が相手の土俵に乗せられていたことに気づき、花は思っていた以上に苦戦を強いられるかもしれないと胸中で苦虫を噛み潰した表情を浮かべた。

 

「あっそ。けど、大きな音は周りの迷惑になるからやめなさい」

 

 心の中では失敗を認めつつも、それを顔には出さずあくまで冷静に周囲の迷惑になることはするなと諭す。

 そのままボールを持って花は一投目に挑戦しに行くが、どうもキヨシが何かしてきそうで落ち着かなかった。

 お前余計なことするなよと牽制の意味で振り返って睨もうとすれば、本人は暇そうに欠伸を漏らしながら片手で携帯をいじっていた。

 さっきまではしっかりと花が投げるのを見ていたというのに、妨害を始めた途端に急激に興味を失ったような反応になるのはおかしい。

 真剣に見ていた方が仕込みのフェイクだったのか、それとも現在の興味なし状態が演技なのか。

 どちらが正解かは分からないけれど、ここまで興味ないですと言いたげな反応をされると花も少々苛ついた。

 だが、それなら黙って大人しくしとけと心の中で吐き捨て、気持ちを切り替えると花は改めてピンの方へ向き直り投球に入ろうとする。

 これまではここからキヨシの妨害が入ってきたが、流石に花の方も投げる瞬間に騒音が来るかもしれないと心の準備が出来ているので何が来ようと問題はない。

 そうして踏み出して投球に移れば、もうすぐ投げるぞというタイミングで後ろから連続のシャッター音が聞こえてきた。

 今度はなんだと思いつつも投球を無事に済ませて八本倒した花は、そのまま振り返って音の主を探す。

 すると、その人物は先ほど落としたボールを拾っていた場所にしゃがみ込んで、中々のローアングルで花に携帯を向けていた。

 

「おい、なに勝手に撮ってんだよ」

「いえ、単純に花さんの綺麗なフォームを参考にしようと思っただけですよ」

 

 勝手に撮るなと冷たさ二倍増しで注意するもシレッと受け流すキヨシの図太さも大したものだ。

 だが、女子として変な写真を撮られたくはないため、撮った写メを見せてみろと花が言えば、どうぞどうぞと悪びれた様子もなくキヨシは撮った写メを見せてくる。

 そこには一定の歩幅で投球に向かう花が写っており、外から見ても中々様になっているものだなと本人も不思議な感覚を覚える。

 だが、もうすぐ投げるぞと腕を振り始めた辺りから花のスカートがめくれ、投げた瞬間にはジャージが思い切りオープンしていた。

 それを見た花は客観的に見てすごく可愛くないと思ってしまう。年頃の女子にとって可愛さとはかなり重要な要素だ。

 ただアイスを食べるにも小さな口で食べるようにするなど可愛く見せることを忘れない。そんな風に普段から気をつけている者にとって、いくらスポーツの最中でも可愛くない自分を許容することは出来なかった。

 

「……フォーム変える」

「え、今更ですか?」

 

 ゲーム終盤になって急にフォームを変えると言った花にキヨシが思わず返した。

 別にフォームの修正や変更自体は珍しくもないが、わざわざ好成績を取っている状態で爆死しかねないフォーム改造に挑戦する者は少ない。

 故に、キヨシが驚くのもある意味当然ではあるが、単純に歩幅を変えようとだけ思っている花にすればそれほど大した事ではなかった。

 帰ってきたボールを持って構えると、最初の一歩を狭い歩幅で踏み出して投球に移る。ここから一歩ずつの歩幅を少しずつ減らし、合計で二歩分だけ多くなるよう調整する。

 これなら投球フォーム自体は変えずに動きが小さくなるためスカートはめくれないはず。そう思って花がボールをリリースしようとすれば、先ほどとほぼ同じタイミングでシャッター音が聞こえた。

 既に分かっていた花はそのまま投球し、残っていたピンを倒してスペアを取る。

 狙ったところへボールを投げることも出来たため、フォーム改造は成功したと言って良いだろう。

 コンパクトになった分可愛さも増したはずのフォームに満足げな顔になった花が振り返れば、そこにはフロアの床に寝そべり超ローアングルで携帯を構える変態がいた。

 

「ヒィッ!?」

 

 不意打ちを喰らった花は思わずドン引くが、率直に言ってキモイ。ギラギラとした目付きで花のスカート辺りに携帯を向ける姿はまさに変質者だ。

 妨害のルールに抵触してはいないもののいくら何でも全力過ぎる。一緒にいる自分まで変な目で見られると困るため、慌てて戻った花はキヨシの襟首を掴んで立ち上がらせた。

 

「ば、馬鹿かお前は! 二度と来れなくなるだろうが!」

「安心してください。周囲からは高校生二人が馬鹿をしてるようにしか見えませんから」

「アタシを巻き込むな!」

 

 言われてみれば確かに周囲からは一セットで扱われそうだが、こんな変態とペアで扱われるのは嫌だ。自分といる間は恥ずかしい事は控えるよう言いつつ、花は問題の新フォームの事を尋ねる。

 

「それで新フォームは?」

「そうですね。投げる瞬間はあんまり変わってないので違いは少ないかと。これならジャージを脱げばパンツが見えそうですね。いやぁ、勝つのが楽しみだなぁ」

「……は? ア、アンタ、そんな事考えて撮ってたの?」

「そうですよ。流石に見えすぎるようなら言っておかないと可哀想なので」

 

 何でもないように答えるキヨシは傍目から見れば年相応の好青年だ。しかし、そんな見た目で驚愕の事実を告げてきたキヨシに花は思わずくらっとする。

彼の言う通り負ければ脱ぐ約束だが、まだ僅差でしかない状態でそんな事に思考を割いている相手の変態さに呆れてしまったのだ。

 だが、そこまで考えたところで花はハッと我に返って点数に視線を向ける。現在、キヨシはストライク、花はスペアを取っているので得点は確定していない。

 けれど、ここに来て調子を上げているキヨシが花とほぼ同じ点の取り方をすれば、第七フレームでミスした分だけ花が不利だ。

 このまま点差を縮めることも出来ずジャージを脱ぐ事にでもなれば、短い学校指定のスカートでは投げる度にパンツを見せる事になるに違いない。

 それはつまりパンツが見えることを気にして全力を出せない花が自動的に第二、第三ゲームも落とすことに繋がりかねないのだ。

 

「じゃ、俺の番なんで投げてきますね」

「あ、おい!」

 

 まだ考える時間が欲しい花の気持ちなど知らぬ少年は、これまでとは比べものにならない集中力を持って投球に望んでいる。

 これまで大きなミスを見せていないキヨシなら七本か八本は確実に取るだろう。

 そう思ってみていれば、キヨシは九フレームを九本で終えスコアを144まで伸ばした。これで十フレームを残しているのだから嫌になるが、ここで花がストライクを取れば話は分からない。

 まだ大丈夫。絶対に勝てる。パンツは見せない。自分にそう言い聞かせてボールを手に持ち集中力を高める。

 

(よし、絶対にいける)

 

 追い込まれたことで逆に良い状態になれた花は、今なら絶対にストライクが取れるだろうという確信を持つ。

 ここでストライクを取って最終フレームで決着をつけるのだと一歩踏み出そうとしたとき、

 

「花さん、今日の下着は大丈夫ですか?」

 

 男の悪魔のような言葉で花の集中力は霧散した。

 

「ば、おま、大丈夫じゃない下着ってなんだよ!」

「え? いや、キャラプリントとか?」

「持ってねーよ! てか、高校生が穿く訳ねぇだろ!」

 

 言われて一瞬、花の脳裏に万里の姿が過ぎったが、彼女は下着の趣味だけは見た目に合った大人びたものだった。

 よって、そんな恥ずかしい下着を身につけている者などいないと否定して、怒ったまま花は投球に向かう。

 これで無理矢理にキヨシとの会話を打ち切れたが、構えた花はグルグルと定まらない思考の中自分がどんな下着を穿いていたかということを考えていた。

 彼女の持っている下着は縞パンかワンポイントのついたシンプルなものだ。どちらも見せたくはないがどちらがマシかと聞かれると、縞パンの方が本気っぽくなくて良いのではと思ってしまう。

 そんな事を考えている時点で精神的に負けているのだが、悪魔の言葉で心を乱された少女は気づく余裕もないままボールを投げてしまった。

 結果、一投目で七本、二投目で二本の合計九本のトータル122。

 悪くないスコアでむしろ調子が良さそうなくらいだが、残り一フレームでこの点差を逆転するにはターキー以外にないと思わされる。

 そういった考えが余計に自分を締め付けてゆくというのに、このままではキヨシにパンツを見せないといけないと微妙にずれた事に怯える少女が気づけるはずもなく、運命の最終フレームは少女の自滅という悪魔の作戦勝ちで決着がついた。

 

 




二十三巻の着せ替えカバー付きヤンマガサードは11月5日(土)発売です。
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