男バスボールで試合が再開されようとしている
「(とりあえず作戦を成功させるためにもここらで流れを持ち込まないと。チャンスは一度)湊さん、後ろを任せた」
「え?」
隆志はエンドスローを行おうとしている和久井の前に立ちコースをふさぐ
「(右か左か?竹中が右にいる。右だ)」
「え?」
パシッ
オレがボールをカットし、そのままシュートを決めた
51ー39
点差を再び12点差に縮めた
「(よし、これで流れがくるぞ)」
「ナイスシュート」
「?(湊さんさっきまで機嫌が悪かったのに)ありがとう」
「どんまい、どんまい。一本いくぞ」
竹中がボールを運んでくる
「(1ー3ー1はもう使えない。さっきみたいなミスはしない。確実に崩していく)」
竹中がダブルスクリーンを使って智花をかわした。
「三沢さん、長塚さん」
紗季が田嶌に真帆が和久井につく
そして、隆志が竹中のマッチアップにつく
「(こりてねぇな)和久井」
和久井がパスを受け、紗季をかわしてシュート
しかし、
そこに手がでてきた。
バシッ
「(何で斎藤が間に合うんだ?)」
「竹、早く戻れ」
「おう。みんなディフェンスだ」
「(流石に何本も速攻はさせてくれないか。見てろよ。オレはゲームメイクは向いてないかもしれないけど、光さんが諦めずにやってみせたようにオレだって。
やってやる。一本いくぞ」
オレの大きな声が響きわたる
智花にはオールコートダブルチームでつかれてるからパスは出せない。
オレは前を見る。
オレには和久井がマッチアップしてくる
紗季には深田が、真帆には田嶌がついている。
ひなたがフリー
ひなたがシュートが入らなくても、状況は4対3。
オレはゆっくりゆっくりついてたボールの速度を一気に上げた。一瞬和久井の反応が遅れた。その瞬間を見逃さず、一歩めのドリブルで和久井に並び、二歩目で抜き去った。
オレはただリングだけを目指し
ドリブルした。
オレはゴールに近づきレイアップを選択した。
田嶌がカバーに入る。
「(怖くない、怖くない。恐れない。いくんだ!!)」
自らにそう言い聞かせ
隆志が跳んだ。
田嶌もブロックに跳ぶ
「(まだ、撃たないのか?このままじゃぶつかる)」
ドン
空中でぶつかった。
「(今だ)」
隆志は右手を高くあげ、田嶌の脇の間を抜き、シュートを放つ
スポッ
「バスケットカウントワンスロー」
「よし。(オレには智花みたいに3Pは打てないからな。オレが3点とるにはこれしかない)」
隆志はフリースローを確実に決め、点差を九点差にした。
男バスみんなが混乱している。
無理もない。
監督が考えた完璧な作戦。
自分たちも崩せるはずがないと思った
竹中のラストパスに追いつけるはずがない。
「どうなってるんだ?」
隆志のプレーは男バスに十分なショックを与えた。
51ー42
9点差
残り3分