「(全く隙がないな、てかこれが小学生のプレッシャーかよ)」
「(そこだ)」
竹中が隆志からあっさりボールをスティールして、レイアップを決めた
「(オレのせいでまた負ける。オレがいなければいやだ。もうチームの足を引っ張るのは。オレがでしゃばらなかったら)」
過去の失敗がこみ上げてくる
ばちーん
誰かが隆志の頬をたたく
「しっかりしてよ」
「湊さん」
「隆志君が言ったんじゃない。勝利の女神は諦めない人が好きだって。何も勝てないのに気持ちでも、負けるのって。この居場所をみんなで守る。隆志君が守ってくれるんでしょ」
「智の言う通りよ。私達は智に頼ってばっかりだった。でも、斎藤君の作戦のおかげで、こんな私でもチームに貢献できてるの」
「そうだよ。隆志っちが考えた作戦は効いてるよ。夏陽のバカ面を見ていれば分かるよ」
「何だとバカ真帆。でも、お前とならもっと熱い勝負ができるはずたぜ。全力で来い。斎藤いや隆志!!」
「おー。隆志は頑張ってる。ひなはもっと頑張らなきゃ。隆志。ひな、まだ頑張れるから」
「みんな。(竹中。敵に塩をおくるなんて)オレにみんなの運命を預けてくれ」
「うん」
智花がエンドスローで隆志にボールを渡す
「(今こそ、あのちからを使う。成功するかは分からないけど
みんなのために使う
バスケで使うのは初めてだけど。いくぜ。集中。集中。集中!!!!!!)」
有名なホームランバッターほど口をそろえて言う
「ボールが止まって見えた」
っと
「相手ピッチャ―の握りが見える」
っと
隆志はそれは極限まで高めた集中力だと判断した
だから、隆志は有名な天井に10円玉をぶらさげて、それを毎日30分見る
という集中力を高める練習をしていた。
結果として、その力は身についていないが、1分だけなら自身の力を最大限まで
引き出せる集中力を身に付けた
しかし、野球なら1分は短すぎる。一打席持たない。
だが、バスケなら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
シュ
智花にバックパス
「・・・」
「(隆志。どうして何も言わないんだろ。でも、あの背中はパスをくれって言ってるみたい)隆志君」
智花は隆志に縦パスを送った。
隆志はボールも見ずに腕をあげてキャッチする
「こい」
竹中はやる気満々で構えている」
「いく」
隆志足を使って右に左にフェイクを入れる
「(右)」
竹中が反応するが、
「(動いてないだと)」
隆志は左に進む
和久井と田嶌がカバーに入る。
普段の隆志なら相手をひきつけてパスを出すが
「・・・」
隆志はシュートモーションに入る
和久井と田嶌がとぶ
「・・・」
ドン
隆志が空中で二人を弾きとばしてシュートを決めた。
隆志にはゴールしか見えていないようなそんな動きだった
「バスケットカウントワンスロー」
「ナイスシュート」
「ナイスシュート」
「やるじゃん」
「おーナイスシュート」
「・・・戻ってて」
「?うん。みんな戻るよ」
隆志のフリースロー
今のところ全部シュートを決めている
シュ
「フォームが変わった」
それは下投げのアンダースローショット
「(それで入るのか?)」
ガッ
リングに嫌われ大きく右に外れる
ボールは誰もいないところへ
パシッ
何とそこへ隆志が移動してた
そこはスリーポイントラインの外側
一はやく深田が気づきブロックにいく
「罠だ。いくな」
竹中が止めるが時すでに遅し
隆志はシュートフェイクで一度ボールを下げて、深田がぶつかってからシュートを決めた。
審判「バスケットカウントワンスロー」
隆志は今度はきちんと決め一点差にまで追いついた
「・・・みんな、残り三十秒ここ守って逆転」
「「おー」」
「(隆志君どうしたんだろう?何か感じがちがうような)」
隆志の声がいつもの感じと違い、独り言のような呟きに感じられた