ATUIOMOI 改 ロウきゅーぶ!編   作:ウッチー39号

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第十四話 決着

一点差

 

 

 

「(隆志のやつ、動きが変わった。って言うよりも人が変わった?ような気がする)」

 

 

 

「竹、最後の作戦だ」

 

 

時間がないので手短に話す

 

 

「戸嶋」

竹中が呼ぶ

次に点を取った方にこのゲームの主導権が一気に傾く

そう感じてか竹中もここ一番の気合いを出す

 

 

 

 

「頼んだぜエース」

PG小嶋はエースに託すことにした

 

 

 

「おう(戸嶋のやつ、すごいこと考え付く。さすがチームの司令塔だな)」

 

 

 

ボールは戸嶋から竹中へ

 

 

 

後ろに四人を残し、隆志が竹中に近づく。

 

 

 

「勝負だ隆志!!」

竹中が叫ぶ

この試合を見ている誰もが感じているだろう

文字通り最後の一騎打ちだと

 

 

 

「・・・」

 

 

 

竹中がいくつものフェイクを入れる。

 

 

目線と体を右に、そして、左に

鋭いクロスオーバー

 

 

「(よし、抜いた。)」

竹中がパスを出そうとするが、

 

 

 

「(ボールがない)」

 

 

 

何と隆志がボールを奪っていた

 

 

 

「(いつの間に?抜いたはずなのに)」

 

 

 

隆志がレイアップを決めて逆転した。

 

 

 

53ー54

 

 

 

20点以上あった差が

今、逆転した。

 

 

「「「やった!!!」」」

女バスはみんな喜んでいる

 

 

 

そのとき

「今だ」

小嶋が叫ぶ

 

 

 

深田がボールが地面に落ちる前に素早くエンドラインに入り、戸嶋が深田にボールをはじき、深田がボールをすぐさま戸嶋にパスした

 

 

素早くリスタートしたのだ。

 

 

そして、素早く相手陣内に走りこんでいた竹中にパスをだした

 

 

 

「まさか!!これはLMUか。まさか小学生が?」

 

 

 

昴は驚いて、カマキリを見る

 

 

 

カマキリも驚いているようだが、心底嬉しそうだ

 

 

 

「昴LMUって?」

 

 

 

「オレも詳しいことは分からないけど、確かどこかの大学で作られたもので、得点された後に、素早く攻撃をしかけるフォーメーションだ」

 

 

 

「それってまずくないか。隆志はまだ、戻ってないし、逆転して、安心したところをつかれたら」

 

 

 

「ああ。確かにまずい。しかし、この土壇場でこんな作戦をとるなんて、全く小学生は最高だぜ!!」

 

 

 

「昴、この試合が終わったら連れていきたい場所がある」

 

 

 

「どこへ?」

 

 

 

「警察だ」

 

 

 

「そういう意味じゃねぇよ」

 

 

 

昴たちがバカなことを話している間に、竹中が攻めこんでいた。

 

 

 

「いくぜ、湊」

 

 

 

 

 

 

竹中は最後の力を振り絞り最高のロールターンで智花を抜き去った。

 

 

 

そして、シュートに入ろうとする。

 

 

 

「負けたくない」

智花が懸命に手を伸ばすが

 

 

「ッ・」

今までの疲れがきたようで途中でバランスを崩した。

 

 

「そんな」

 

 

 

しかし、誰かが跳んでいた

 

 

隆志だった。

 

 

 

今までで、一番高く跳んでいた。

 

 

 

「隆志君。お願い。止めて」

智花が叫ぶ

 

 

 

「いつも、いつも。負けてられないんだよ。勝つのは俺達だ!!!」

 

 

 

「・・・」

 

 

 

竹中は体を斜めにして、フェイダーウェーイシュートを放つ

 

 

 

隆志は手を伸ばして、シュートを手にかすめた

 

 

 

「やった」

智花だけじゃなく、女バスみんながそう思っただろう。

 

 

 

しかし

 

 

ポスッ

 

 

何と入ってしまった

 

 

 

「よっしゃーーー」

 

 

 

竹中が叫んだ

 

 

 

隆志がすぐさまボールを拾って

 

 

 

 

智花にパスを出す。

 

 

 

残り7秒

 

 

 

「湊にトリプルチーム、斎藤にダブルチームだ」

カマキリが大声で指示を出す

 

 

 

男バスが仕掛けてくる

 

 

 

さすがの智花もトリプルチームを抜く力は残ってない

 

 

「残念だったな湊」

竹中は勝ちを確信しているような言い方だ

 

 

 

「私が負けるなんて些細なこと。だって、今はみんな一緒だもん」

 

 

 

智花がジャンプしてシュートを放った

 

 

 

しかし、ボールは大きく右にそれた。

 

 

 

「任せろもっかん」

 

 

 

何と真帆へのパスだった。

 

 

そして、真帆がブザービートを決めた。

 

 

 

「55ー56で女バスチームの勝ち。礼」

 

 

 

「ありがとうございました」

 

 

 

「やったぜ」

 

 

 

「接戦だったわね」

 

 

 

「おー。ひなたち勝った」

 

 

 

「みんなすごかったよ」

愛梨も泣きながらみんなのもとにかけよった

 

 

 

「やった、やった。勝ったよ。これでみんなとバスケができる。ありがとう隆志君」

 

 

 

「・・・」

 

 

 

「隆志君?」

 

 

 

「おい、何か言えよ隆志っち」

 

 

「・・・」

 

 

「みんなちょっと待ってんか」

 

 

「あなたは?」

 

 

「私は隆志と一緒に転校してきたマリカやよろしゅうな。さっそくやけどこいつ力を使い果たして立ったまま気絶しとるで」

 

 

 

「私達のためにそこまで」

 

 

 

「けっこう根性あるじゃん隆志っち」

 

 

 

「すごいわね」

 

 

 

「おー隆志すごい」

 

 

 

 

「今日はこれで隆志を連れて帰るから。また明日な」

 

 

「この後に昴の家で祝勝会やるからよかったら隆志と一緒に来いよ」

 

 

「分かりました。目が覚ましたら行きます。場所はどこですか?」

 

 

「連絡をくれたら迎えにいくから連絡先教えてくれ」

 

 

連絡先を交換し、マリカは隆志を家に連れて帰った

 

 

 

「ここは?」

 

 

「気いついたか?」

 

 

「マリナ」

 

 

ビシッ

「ドアほう。マリカやゆうとるやろ」

 

 

 

マリカの伝家の宝刀をくらってしまった

 

 

「マリカか。ごめん。所で試合は?」

 

 

 

「勝ったで」

 

 

「よかった」

 

 

「にしてもあんた、不思議な力つこうてるな。急にしゃべらなくなったからびっくりしたで」

 

 

 

「はは・・・・(これがもし野球で使えたら)」

 

 

「これがもし野球で使えたらいいのに」

 

 

「え?」

 

 

「そう顔に書いてあんで」

 

 

 

「・・・・ごめん。一人にさせてくれ」

 

 

 

「分かった。30分だけやで、そのあとは長谷川さんとこで祝勝会らしいからいくで」

 

 

 

「分かった」

 

 

 

 

 

マリカが出ていった後、隆志は一人で考えてた。

 

 

 

 

「今日の試合で分かったことがある。オレはなんだかんだ言ってもバスケも好きなんだ。でも、野球のことも好きなんだ。小さいころから憧れたスポーツ。やっと夢がかなったのにいきなりの転生。オレはどうすればいいんだ?今頃、墨谷のみんなは何をしているのか?もう、青葉と試合しているのか?本当にオレはどうすればいいんだ」

 

 

 

 

 

 

隆志は迷っていた。

 

 

 

若い頃はみんな悩んで成長していくものである

 

 

 

隆志の今後の行方は

 

 

野球?バスケ?それとも・・・・・・・・・

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